占い師Hisashiの占い講座67(合(コンジャンクション)の解説)

今回からそれぞれのアスペクトの解説をして
行きましょう。

まず今回は合のアスペクトです。
この合のアスペクトはコンジャンクションとも
言います。

合のアスペクトは角度から言いますと0度
の角度だと言えます。
つまりは星と星が重なるアスペクトです。
具体的には例えば、月が双子座11度で
木星も双子座11度であった場合は
月と木星には合のアスペクトがある
と言えます。

ですが月が双子座11度で木星が双子座5度であっても
合のアスペクトがあると言えます。
これがいわゆるオーブです。
アスペクトには許容範囲があり、
ピッタリ0度にならなくても、合の場合は
太陽、月が絡む場合は誤差8度で、
太陽、月が絡まない場合は誤差6度であっても
、合とみなすのです。
これがオーブです。

ただしこのオーブ、確かに8度や6度がオーブ
ですが、8度までなら合で9度なら合でない
という決まりきったものではありません。
9度でもアスペクト範囲にあるとも言えますし、
7度ぐらいでもあまりアスペクトとして力が
無い場合もあります。
その意味では杓子定規にオーブを考える必要
はありません。

また1度以内のタイトな合の場合は極めて
重要です。
タイトなアスペクトはその人の強い
核となるような、アスペクトなのですが、
とりわけタイトな合はその人の基盤となる
アスペクトだと言えます。

例えば月と木星のタイトな合の場合ですと、
この人は月と木星を混同しがちだと言うことです。
月は通常感情を表します。
それに対して木星は人徳、包容力、穏やかさを
表します。
この月と木星がタイトな合の場合ですと、
この人は感情=包容力、穏やかさだと思って
しまいます。
つまりこの人には穏やかな優しい感情しか
無いということです。
感情には激しさや怒り、または恋愛感情、
集中力、頑固さなど色々なものがあるのですが、
この人はそうした感情を持たずに理解できない
のだと言えます。
周りの人が何かで怒っているときに、どうして
周りの人は怒っているのだろう。もっと仲良く
すれば良いのにと思ってしまうと言うことです。

こうしてタイトな合のアスペクトはかなり
特殊な意味合いがあると思ってください。

さて合のアスペクトです。
この合のアスペクトは星と星がほぼ同じ場所に
あるアスペクトです。
これは星の持つ位置エネルギーである星座の
度数を違う星同士で共通に持つということです。
例えば、太陽と月が蟹座の合の場合は、蟹座の持つ
人との協調性を表す穏やかな優しさを、太陽と
しての自分の生きる目的にも持ち、月と
しての自分の感情としても持つということです。
これは男性の場合は家族を大事にし、家族のために
働き、会社でも会社のために働くことを誇りと
している人が、実際にいつも穏やかでニコニコと
しているということになります。

ここには太陽と月と言う理性と感情がお互いに
その星座や度数の意味を強調しているのだと
言えるでしょう。

つまり合がソフトなアスペクトでもハードな
アスペクトでもあると言うのはこの点にあります。
合はその星座と度数をお互いの星が強調してしまい
ます。
するとその星座の良い意味も悪い意味もその星
同士が強調してしまうのです。
先ほどの例ですと、蟹座の要素が理性でも感情でも
強くなるので、いい意味では非常に蟹座的な
穏やかで優しい良い部分が出るのですが、悪く
働くと周囲に利用されやすいお人よしの面も
出てきてしまいます。

つまりこの合のアスペクトですと、アスペクトする
星同士がお互いの星の力でその星座を強調しすぎ
てしまうのです。

例えば金星と火星が獅子座の合の女性ですと、
獅子座の金星のロマンチックなことを望む気持ち
と少しキザな獅子座の火星的な男性とのラブロマンス
を夢見過ぎてしまうのです。
これはまさにイケメンとオシャレ女子が東京の
高級ホテルの最上階のレストランで食事をして、
告白されるようなイメージとなります。

それをこの女性は求めています。
それはある意味でラブロマンスとしては潔い
ほどの感覚でしょうが、実際とかけ離れていますね。

ただし、その女性はこのようなイメージがあるので、
実際はイケメンと言うほどでもない、少し身ぎれいに
している男性と田舎的なオシャレの女子が、地元では
有名な県庁ビルの最上階のレストランで食事をして
告白されると言うことならありうるかもしれません。

つまりはこうして合で星と星同士が強調されると、
その星座のイメージを星同士で突き進み過ぎてしまう
のですね。

その意味では合の場合は単に星同士が合と言うだけで
なく星座の意味をよく考えることが大事です。
しかし乙女座の最後の方の天王星と天秤座の最初の
方の月の合の女性ですと同じ星座でないが、どう協調される
のかと言うことも考えられます。

この場合は後の星座の最初のイメージが強調されます。
と言うのは星座の最後の方の度数ば次の星座の準備に
入っているからです。
つまり乙女座の最後の方の天王星は天秤座の常識に
とらわれずに新たなやり方や生き方を目指す準備をする
と言うように読み、それが天秤座の最初の方の月で、
女性として、恋も仕事も家庭も趣味も今までのやり方
でない新時代のやり方を目指す自立した女性である
と言うように天秤座を強調させると覚えておいて
ください。

また最後ですが、太陽と水星の合のアスペクトは
かなりの人がなると思うので、あまり意味がないです。
もともと水星は太陽に従属すると言われている星です。
そのような意味合いになるだけです。
ですから水星を見る場合は太陽以外の合のアスペクトが
重要になります。

その場合はもう一方の星の表す分野で極めて強い
知性を発揮するでしょう。
月なら好奇心が旺盛で、金星なら芸術的な感性があり、
火星なら雄弁で、木星なら教養が高く、土星なら事務的
能力が高く、天王星なら天才的で、海王星なら芸術から
スピリチュアルな才能まで強く持ち、冥王星ならこだわりの
知性があると言った具合です。

いずれにせよ、合のアスペクトはどの星同士でも、
極めて重要な意味を持つのでホロスコープ解釈の
ポイントとなるアスペクトです。
特に同じ星座に3つ、4つと合のアスペクトがある場合は
特にそうです。
その意味で合のアスペクトからその人の個性が見えてくる
場合も多いでしょう。

次回もアスペクト解釈の続きです。

 

匿名 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です