占い師Hisashiの占い講座70(スクエアの解説)

今回もアスペクトの解説を行います。

今回はスクエアのアスペクトです。
このスクエアは90度のアスペクトです。
この90度と言うのは、円の4分割です。

この4と言う数にはかなり特殊な意味が
あります。
まずそれは占星術ですと4区分に関わります。
12の星座を火の宮、地の宮、風の宮、水の宮
と4つの組み合わせに分けたものが4区分です。
つまり12星座と言うのはこの火の宮、地の宮、
風の宮、水の宮の4つの宮が3種類あるのです。
その意味では4区分の火の宮、地の宮、風の宮、
水の宮と言うのは自然界の4元素にも関わり
ます。

自然界の4元素と言うのはこの世の中は、
火、地、風、水の4元素で全てが構成
されていると言う考えです。
つまり占星術的な4区分でも、4元素でも
この世の中の成り立ちは4つの要素で
構成されているのです。

4の数はこうした、世界の成り立ちと関わります。
ですから円の4分割である、スクエアもその考え
方より、意味が与えられているのです。
つまりこれは他の元素からの干渉です。
火は地と水に干渉され、地は風と火に干渉され、
風は水と地に干渉され、水は火と風に干渉され
ます。

そして火と風は裏になり、地と水は裏になります。
この裏表の関係はオポジション(180度)の
関係でしたね。
スクエアは干渉の関係なのです。
と言うのは4区分のうちでも、あまり関わらない
宮から影響を受けるのです。
これはある星に対して別の面から違う星が影響
を与えると言う意味で干渉と言う意味合いが
あるのです。

この干渉と言うのはかなり厄介です。
寧ろ邪魔な存在だとも言えます。
例えば双子座の太陽の男性がいたとします。
そこに乙女座の月か魚座の月がある場合ですと
これは明らかに月が太陽に干渉してきます。
これが射手座の月ですと、干渉ではなく、
裏表の関係なのです。
裏表の射手座の月ですと、双子座の太陽のいつも
営業に飛び回っている、夫に対して、射手座の月
の習い事をいつもしている妻がある意味では裏と
表の関係となり、違う個性であっても、あまり
干渉はしません。これがオポジションなのです。

それに対してスクエアですとかなり干渉を
してきます。
双子座の太陽の営業に日本全国を飛び回っている
夫に対して、乙女座の月の妻は東京の事務所で
仕事をして、早く帰って来てと干渉をします。
また魚座の月の妻は全国を飛び回っても良いけど、
休みの日には子供と東京ディズニーランドに
連れってよと干渉をします。

こうした干渉は日本全国を飛び回りたい双子座
の夫から見ると、かなりのプレッシャーですし、
自分の仕事を阻害されていると思うかもしれません。
しかし、この干渉も時には必要です。
何故なら全国を飛び回る双子座の営業は時には
偏るからです。
あまりにもそうした営業に進み過ぎると、事務
処理的なことがおろそかになります。
また体も疲れすぎます。
乙女座の月の妻はこうしたことに歯止めをかける
ストッパーなのです。
一方、全国を働き詰めとなると、家族の楽しい
時間を持てなくなったり、遊園地の楽しい時間
すら考えられなくなります。
これでは仕事も余裕のない感覚になり、結果
も出せなくなるでしょう。
魚座の月はこうしたことに歯止めをかける
ストッパーなのです。

つまりスクエアとはある星の宮から見て、
違う星の宮からの干渉であり、ストッパー
としての意味合いがあるのです。
この干渉は一見、悪いことに見えますが、
この干渉がなければその星は暴走します。
人はどうしても、星の存在する、星座や
宮に偏るものです。
またコンジャンクション(0度)などのアス
ペクトがある場合はさらにそうです。
こうした星座や宮の偏りを抑えるのが、
スクエアなのです。

と言うことはこの干渉とは、4区分、
4元素のバランス、調和をとっている
いるのだと言えます。
つまりはこのスクエアの干渉がないと
ホロスコープ全体のバランスや調和
が取れないのです。
その意味ではこのスクエアはかなり重要
な意味を持ちますし、影響力もかなりの
ものがあります。

大きな活躍をする人のホロスコープが
色々雑多なアスペクトがあったとしても、
大きく言えばたった一つのスクエアの
アスペクトが強力な影響を与えていた
と言う場合も往々にしてあるのです。
その意味ではスクエアの干渉、ストッパー
としての機能は他のアスペクトとは
次元の違う働きがあるのです。

スクエアは通常、ハードなアスペクト
として知られていますが、今回の
話のように、スクエアが特殊で強力
なアスペクトのために、コントロール
は難しいですが、うまく制御出来たとき
の力は絶大です。

このようにハードなアスペクトは必ず
しも悪い意味ばかりではないと言うこと
ですね。

さてスクエアを語る上で避けて通れない
複合アスペクトがあります。
それはグランドクロスです。
このグランドクロスはスクエアが
4つ重なって出来ていまして、
十字になることからクロス(十字架)の
名前が付けられています。

このグラントクロスも考え方としては
スクエアの4区分、4元素の考え方
を進めて行けば良いのです。
つまりは4区分の火、地、風、水の
宮でそれぞれが干渉していると
とらえれば良いのです。
そうなるとこれはいわば4すくみの
構造でして、何をやっても、他の
宮が干渉してくるということです。
これは何かをしようとしても常に
邪魔や阻害があるので、グランド
クロスは長らく不幸のアスペクト
と言われて来ました。

しかし、四元素の調和こそが、
人の最高の成功だと考えると
このグランドクロスの4区分の
宮の4すくみの状態こそが、
4元素の調和だと言っても良い
ので、実はこのグランドクロス
には多いなる成功の要素が
あるのです。

タロットカードの最高の
カードの一つに「世界」の
カードがあります。
このカードには真ん中に女性
がいて、四隅に動物がいます。
この動物は牡牛、獅子、ワシ、
天使です。
これはそれぞれ牡牛座、獅子座、
蠍座、水瓶座を表していると
言われています。

これはつまり、三区分の不動宮の
グランドクロスを表していますよね。
このグランドクロスに囲まれた
女性の姿がタロットカード最高の
カードの一つの「世界」のカード
なのですね。

何故このカードが最高のカード
なのかと言いますと、このグランド
クロスには四区分の4つの宮、
つまりは四元素の全てがあり、
それがお互いに調和しているからです。

四元素の調和とは、その人の世界
を表し、この調和があってこその
最高の幸せと最高の成功があるのです。
翻って考えますと、グランドクロスの
4つの宮の4すくみ状態を解消するには
4つの干渉を解消することであり、これは
つまりは4つの宮の調和に他なりません。
グランドクロスは何をやるにしても、
他の宮からの干渉が入り、邪魔や阻害
があるのですが、逆に言えば、この4つの
宮が調和する形で物事を進めれば良いのだ
と言えます。

そうするとこのすぐに出て来る干渉は
寧ろ、4つ宮の調和への布石であって、
この干渉を暴走を止めるためのストッパー
として4つの宮の完全なる調和へ至る
努力と考えれば、この4つの宮の調和
が取れたあかつきには、最高の幸せ
と最高の成功が待ち受けているのです。
それは丁度「世界」のカードのように。

その意味ではスクエアのストッパー
としての役割もグランドクロスの調和
も基本的にはある星の暴走を抑え、
調和を呼ぶと言うことで、それはうまく
コントロールされさえすれば、最高の
幸せと成功を呼ぶものなのです。

スクエアはグランドクロスのうち、
2つの元素のみを取り上げたのだと
も言えるかもしれません。

いずれにせよスクエアやグランド
クロスの干渉は最終的には調和に
至るものだと考えられます。
その意味では努力や頑張りの末の
幸せや成功の意味合いが大きいで
しょう。

いずれにせよ、影響力の強い
アスペクトです。

次回もアスペクトについて
書いて行きます。