占い師Hisashiの占い講座110(成長の流れ プロジェクト編 1室、2室、3室)

今回は以前までの成長の流れを
総括してみます。

成長の流れは元々、西洋占星術
では時間の流れはホロスコープの
出生のホロスコープが種で、進行
のホロスコープ、トランジットの
ホロスコープを利用して、時間の
経過を見るのが、西洋占星術の
時間に対する考え方である。

ということに対して、出生の
ホロスコープをよく見ることで、
時間の流れを言わば人の一生の
成長の過程として出生の
ホロスコープから読み取ること
が出来るということの解説として
の具体例として挙げたものです。

その中でこの例の方の一生の方向性
つまりは成長の流れは解説を終え
ました。

ただこの成長の流れは実は人の
一生の方向だけではなく、何かを
始める時にも応用の効く解釈だ
と言えます。

これはつまり人の一生というような
大きなものではなく、例えば例の
方が仕事をしていく中で、一つの
大きなプロジェクトを任されたとき
にそのプロジェクトを進める発展
の方向性としてもこの成長の流れ
をたどる傾向があるということ
が言えます。

これは例えばこの例の方が、40歳の
時に、あるマンション計画の企画・
販売の一大プロジェクトのリーダーと
してそのプロジェクトを任されたと
します。

その時にもこの方の成長の流れは
その方の一生の流れだけでなく、
こうした何かプロジェクトを始め
ようとするときにも、その方の
ひな形として、影に日向に影響を
落とすのだと言えます。

具体的に見て行きましょう。

まずこの方の1室にあるのは
木星です。

となりますとこの方にとっては、
このプロジェクトを始めるに
際して、会社の上司や上層部から
の支援・援助があったのです。

具体的にはこうしたマンション
計画のかなりのところを上層部
がお膳立てをすることになります。

次に2室にあるのは天王星です。
この場合にはこのプロジェクトに
対する資金面でのハプニング・
アクシデントが予想されます。

本来は上層部がうまくお膳立てを
してくれたプロジェクトであるため、
普通にしていれば、成功は確実であった
はずです。

しかし、資金難が起こり、また資金を
かき集めるための工夫とアイデアが
必要にもなります。

次に3室には海王星があります。

こうした資金難を持ち前のコミュニ
ケーションを活かして、色々なとこ
ろに働きかけて、なんとか資金を集め
ようとします。

そうしてその過程でプロジェクトに
関わる自分の部下ともいえる方々とも
意志を交わし合い、計画を綿密に練って
いくことになるのです。

つまりこの3室までの流れで、やっと
上層部のお膳立てではない、自分ならで
はのプロジェクトの進行方向が見えて
くるのです。

この方はいつもそうです。

何をやるにしても、もともとは祝福
され順風満帆であったにも関わらず、
必ず資金的なところで、ハプニング
が起き、そしてそれにたいして、
しっかりと取り組む過程で周囲と
色々なコミュニケーションをとり、
それが新しい計画を進めて行く。

それは一生という人生の進み方だけ
でなく、こうしたプロジェクトや
はたまた学生生活や夫婦として進む
ときにでも、また自分が何かを始める
ときにでも常に現れるひな形なの
です。

これはつまりこうしたひな形がホロ
スコープに刻まれておりまして、
これが成長の流れを支配している
ので、人の一生のみならず、どんな道
でどんなことをしてもこのホロ
スコープの持つ、成長の流れという
ひな形は影響を与えるのだと言えます。

この成長の流れというひな形はこうして
一つのプロジェクトの中でも、この方
の進む道を決めて行くのです。

それでは物事は運命は常に決まって
いるのではないか。努力する必要は
どこにあるのかと思われる方も
いらっしゃるのではないかと
思いますが、運命というものは
確かにある程度は決まっている
ところがあります。

それは元々の部分です。
運命は元々はかなり決まって
いるところはあります。

たとえばこの方がプロジェクトリーダー
となるときにはやはり上層部や上司
などが力になってくれる、そんな
傾向はあるのです。

他にも受験を始める時には、両親
や親戚などから応援されるということ
もあるでしょう。

これがこの方がプロジェクトリーダー
になるときからすでに放り投げだされ
たり、受験のときに親が反対する
というようなことは起こりづらい
ということが言えます。

その意味では運命はかなり決まって
います。 

一方で資金難などが起きたときに、
それに対する対処やまた、それに対する
対策などでコミュニケーションを
取り新たな計画を練っていくという、
そのような段々と成長の流れを
進めて行く過程での進め方になると
もはや運命は決まっておらず、当人
の努力によっていろいろな流れが
変わってくるのです。

つまりは運命とは一見するとホロスコープ
で決まっているように見えても成長の
流れを進む過程で当人の努力によって大きく
道は変わってくるのです。

これは人の一生についても言えることで
して、成長の流れの中で人生は変わって
くるのです。

つまり生まれた当時や、もともと
の部分でホロスコープに刻まれたような、
運命の方向性であったものが、成長の流れ
の中で努力をする過程で運命は大きく
変わってくるのだということが言えます。

次回はこの成長の流れプロジェクト編
の続きを見て行きます。

占い師Hisashiの占い講座101(成長の流れ、1室、2室)

今回は西洋占星術の時間の考え方を
深めていきます。

西洋占星術では、過去、現在、未来を
丁寧にその流れをつかみ、その上で、
世の中の流れも現在、未来と流れを
つかみ、個人の時間の流れと、世の中の
流れをすり合わせて、立体的に時間の
中で個人の運気の種である出生のホロスコープ
を変容させていくというところに、
西洋占星術の時間の理解はあります。

と致しますと、時間の流れを司る、出生の
ホロスコープ、現在の流れをつかむ三重円、
そして未来の三重円のホロスコープで
時期をつかむという過去、現在、未来の
流れがあります。

 

このあたりの読み方については、三重円の
解説を参照していただきたいと思います。

さて一方で西洋占星術には、物事を
なすときに、何かを起こすときに、その
個人の持つ、成長の流れというものがあります。

実はこれは出生のホロスコープに刻印
されているのです。

実は私たちが何か物事をなすときには、
ホロスコープの星の配置に物事を進める
流れが刻印されているのです。

これはホロスコープの星の配置そのものに、
時間としての物事の流れが記されているのです。

この物事の流れとはつまりは1室から10室まで
の室の流れに時間の流れが刻印されていると
いうことです。

実は出生のホロスコープとは個人の
物事をするときのありがちな成長の流れ
という時間を表すものでもあるのです。

たとえば1室に木星がある方を考えましょう。
これは生まれたその時期に、周囲から祝福
され経済的にも豊かな環境で生まれ育つ方を
表します。

一般的にはこの1室の故に、このような方は
どの分野のどのような方向に進んだとしても、
成功の多い、周りに称賛されることの多い方
であると解釈されます。

ですがこの1室とはただ生まれついた運気を
表すだけではないのです。

たとえばこの例の方がある会社に入社したとき
には入社直後に職場の方より祝福を受け、
期待され、仕事を始めるというスタートの仕方
をするのです。

またこの方が2室に天王星があるとします。

この場合はこの方はお金の入り方、入れ方に
おいて不確定で自分の実力でしか、収入を上げる
ことの出来ない方であると普通は解釈します。

となりますと、この例の方は例えば不動産営業
のような低い基本給と不動産売買契約成功の
インセンティブにより、月々の頑張りや能力によって、
収入が変わるようなお金の稼ぎ方をするような方
であると言えます。

これは公務員の方のように月々固定的に給与を頂く
ような働き方は合っていない方であると言えます。
このような方はもし、公務員的に働こうとすると、
どうやってもうまくいかず、不動産営業などの方向
に進もうとすると、途端にうまく行くようになります。

もし無理に公務員的に働こうとすると、何らかのトラブル
があり、結局は不安定な収入の仕事をせざるを得なく
ます。

もちろんこの不安定な収入というのは決して悪いこと
だけではなく、インセンティブにより大きく
収入が上がる可能性があり、それを平均的にならす
ことが出来れば、つまりこれはアスペクトなどで、
2室の天王星の動きを土星や太陽、水星、月あたりで
コントロール出来るならば、でこぼこではあるが、
大きく入ることもある収入を管理し、フラットな
形に整えることが出来ます。

例えば固定給で25万円の収入のある公務員的な
仕事にはこのタイプの方は就くのは難しいですが、
固定給で月16万円でインセンティブで月に、
30万円から5万円の揺れ幅がある仕事ならば、
自分の才能を発揮しやすいと読めるのです。

この場合は3ヶ月に1月30万円、1月7万円、
1月5万円のようなインセンティブだったとしても、
それを3ヶ月で42万円にして、平均で月14万円
として、固定給の16万円と合わせて、月30万円
の生活が出来るということです。

これは理論的には可能だとしても、実はこうした
コントロールは難しいものがあります。

それはどうしても収入が多い月にお金を使う傾向
があることが普通だからです。

特に2室に天王星があるとこうしたお金をならす
コントロールは難しくなります。

2室の天王星に土星がアスペクトしている場合には、
このインセンティブを別の通帳に貯めておいて、
プールしておいて、そこから月に10万だけを使い、
あたかも月26万円の固定給をもらっているという
ように収入をコントロール出来るでしょう。

一方、天王星に太陽がアスペクトしている場合には
インセンティブの額を高めるべく、仕事に打ち込み、
常に意欲を高く持つことによって、月、2万円でも
インセンティブをさらに上げようとするでしょう。
そうなると収入が少ない時でも月23万円にはなり、
通常は25万円、多いときには月48万円にもなるので、
これはどうやっても、固定収入月25万円よりも
やっていけることとなります。

また天王星と水星がアスペクトしている場合ですと、
インセンティブの収入を毎月、足りない支払いに払い、
また必要のないところには出さないというような
コントロールをするので、携帯代金を安くするとか、
外食を中食にする、保険の見直しをする、車をハイブリッド
カーにしてランニングコストを下げるなど、かなりの
やりくりをした上でインセンティブを効果的に使うように
します。

天王星に月がアスペクトしている場合には、奥様に
お金の管理をしてもらい、インセンティブのでこぼこを
奥様に管理してもらうことによって平均的に収入を
ならしていきます。

このように2室の天王星は収入が不安定ではあるものの
管理を上手くすれば(うまく効果的な星のアスペクト
を使えば)、固定的な収入よりも高い収入と安定を
得ることが出来ます。

これは2室の解釈です。

ただ1室の木星で周囲に祝福されるような形で会社に
入社出来るような方でも、もしこの会社で実際に
仕事に就く場合にはこのような収入問題を抱える
ことになります。

それを一生の間の傾向とするのが普通の解釈ですが、
この例の方のように入社してすぐにこうした収入
の不安定さに悩まされることになると読むのが、
成長の流れとしての出生のホロスコープの
時間の読み方です。つまり1室から2室へと
成長の流れとして時間は流れるのです。

もちろん成長の流れとして2室天王星を読んだ場合
には先ほどのようにアスペクトまで考えて、成長の
流れを読む必要があります。

話が長くなりました。

続きはまた次回に