占い師Hisashiの占い講座50(12室の本格的解説)

前回までは12室のさわりの解説でした。
今回より12室の本格的な解説に移ります。

前回では土地の力に基づく個人の位置エネルギーが12室である
と言うことを解説しました。
ただこの12室はやはり宇宙的な位置エネルギーであるところの12星座とリンクはして
います。
12星座は星が入る事によって、その星のカラーを決めるような宇宙の位置エネルギーでした。
一方、12室はその星が入る事によって、その星がどんな場やシチュエーションで活かされるか
と言う土地に基づく個人的な位置エネルギーなのです。

ですからカラーすなわち個性を表す、12星座と場、シチュエーションを表す12室は
本来似て非なるものなのです。
ですが12室は12星座を基としているところがあります。
それが端的に表れるのが、ナチュラルサインです。
ナチュラルサインとは12室のそれぞれの室がどの個性(12星座)が
入ったときに本来的な力を発揮するかという考え方です。
これは簡単なことです。
12星座は牡羊座から魚座まであります。
そして12室は1室から12室まであります。
これを順番に当てはめるのが、ナチュラルサインです。
具体的には1室のナチュラルサインは牡羊座です。2室のナチュラルサインは牡牛座です。
以下同じように順番に室に星座を当てはめ、12室のナチュラルサインが魚座に
なるまで割り当てただけのことです。

何故ナチュラルサインはこんなに12星座と12室の順番にリンクしているのか。
それはつまり12室そのものが12星座を個人的な位置エネルギーに変容させたもの
であるからにほかなりません。

ですから12星座と12室はかなり似たところがあります。
例えば7室は結婚やパートナーの室なのですが、ナチュラルサインの天秤座も
結婚に関する星座です。
ただし、天秤座が結婚に向いている個性を表すのに対して、7室は結婚相手や
パートナーそのものを表すので、そこはカラーとシチュエーションの違いでしょう。

そして星が12星座と言うカラーで個性を持ち、12室という場に落とし込められ、
場を与えられたときにはじめてその星は力を発揮します。
勿論、生まれたときには誰しも10ある星を12星座と12室に当てはめられるのですが、
それは単なる素材でして、そのままでは宝の持ち腐れで、その場合は生まれつきの星の
配置が良い人だけが、良い運命に恵まれ、星の配置が悪い人や星の配置が普通の人は
悪い運命か平凡な運命を生きるでしょう。

それは運と言うものにかなり左右される、苦しい人生でしょう。
しかし、そうならないために西洋占星術があるのです。
星の神様を知り、星のルールを理解し、12星座で個性を探り、12室で活躍の場を
考える。そして運命を変えるような努力をする。
それが西洋占星術で、生まれ持った自分の運命を変えるということなのです。

運命の良い人はさらに良く、運命の悪い人は大逆転で運命を良くし、普通の運命の
人は段々と運命を良くし、運命の良い人に遜色なくする。
そんなことが出来るのが西洋占星術なのです。

そのためには星の神様、星のルール、12星座の個性、12室の場、シチュエーションと
いうものを知ることは必要不可欠なのです。
その上で、運命を変えるような方策を練る必要があるのですから。

その意味でも12室は正にホロスコープを読み取る際に最重点の要素なのです。
12室は星や12星座を活かせる場、シチュエーションです。
そして12室は1室から12室まで12あり、それぞれがその室独特の場を表します。
その室にどの12星座が来るか、そしてその室にはどの星が入るか入らないか。
それを見ていくためにはまず12室がそれぞれどんな場かを理解しなければなりません。
これから12室を1室から順繰りに見て行きましょう。

次回から12室をそれぞれ解説します。次回は1室です。

占い師Hisashiの占い講座49(12室の基礎的解説)

今回からは12室について書いて行きましょう。

まず前置きとして、12星座と言うのはいわば地球と言う場から見た宇宙の地図の位置エネルギーと言えます。
これはたとえば地球上ならどこにいようと変わらない宇宙の位置エネルギーと言えるでしょう。
ですからこれは地球と言う星の価値判断の基準となる位置エネルギーだと言えます。

それに対して人はやはり生まれた場所に左右されるというのも事実であると言えるでしょう。
例えば日本に生まれた人とブラジルに生まれた人だと環境があまりにも違います。
そうしたことをホロスコープでは12室と言う個人の位置エネルギーを表すポジションで
表現するのです。

この12室と言うのは極めて土地に関連した要素です。
先ほどの日本とブラジルの話しですと、日本の正午前後に生まれた人は太陽が10室に
来るのですが、同じときにブラジルに生まれたとするとブラジルは深夜で太陽は4室に
来るのです。
一般的には10室の太陽の人は人から注目され、人の上に立ちやすいと言われています。
4室の太陽の人は社会で成功するよりは、家族に愛される人だと言われます。
ただし同じ時間ですと、星座では同じ星座になるのです。
ですから12星座は時間の流れが基本となり、12室は土地の力が基本となるのです。
とは言え、同じ日本なら12室はそう変わりません。

ですからこの12室とは国単位の土地の力が個人に与えている影響力を表す、位置
エネルギーだと言えます。
またこの12室と言う概念が無ければ、個人は個人としての基準を与えられない
のだと言えます。

その意味で12星座は時間を基軸にした宇宙の位置エネルギーと言えまして、
12室は土地を基準とした個人の位置エネルギーだと言えます。

つまり星はこうした12星座での宇宙の位置エネルギーと、12室での個人の位置
エネルギーに落とし込んで、星を個人化することで、星の力を個人的に使える
ものとすることが出来るのです。

以前私はこの占い講座で星には星の神様と星のルールがあると書きました。
この星の神様から導きだされる星のルールは12星座で時間による、宇宙的な位置エネルギーを
利用し、12室で土地による個人的な位置エネルギーを使いこなさなければ、
真に使えるものにはならないのです。

例えば金星の星のルールは美に基づく力でしたね。
美の力によって、男を虜にして世の中を渡り歩く。そんなことが出来るのが、
金星の星のルールに基づく金星の力でした。
しかし美の力と言ってもどのような個性で?と言う視点がありません。
そこで登場するのが、12星座です。
例えば蟹座の金星の女性なら、その美しさは芸能人のような派手な美ではなく、
普通の主婦が控え目に普通のファッションをする中での生活感あふれる美
と言う個性を使うべきなのです。
蟹座の金星の女性が背伸びして芸能人的なメイクやファッションをしても、
金星のルールである美の力を使うことは出来ないでしょう。
むしろ控え目な質素な生活感のあるメイクやファッションが男の人に対する
魅力と言う大きな力を使うことが出来るのです。
さて12室です。
12室は個人が輝く場だと言えます。
そんな控え目なファッションをした女性が輝く場を教えてくれるのが、
12室だと言えるでしょう。

もし先ほどの蟹座の金星の女性が恋人を作りたいとして、メイクやファッションの
個性は分かったとしても、それではその美の力をどこで発揮するか。
それを知ることは重要です。それを教えてくれるのが12室なのです。

具体的には蟹座の金星の女性の金星が4室にあったとすると、
その女性はどちらかと言うと外に出ないで、家にいるのが良く、それはつまり
お見合いのような場で、その蟹座の金星の控え目で質素な美を使うと、うまく
行きます。
現代では親や親せき、親族などの紹介からのお付き合いなどが考えられます。
そうした時に蟹座的な美をうまく使うことが成功のポイントなのです。

ところが金星が蟹座の人でも、金星が7室にある人はこれはもう合コンなどに
参加して出会いを求める方が良いです。
合コンだからと言って必ずしも、派手な女性が人気があるとは限りません。
むしろ合コンでは控え目で質素で優しさのある、金星が蟹座的な女性の方が
人気になることも多いでしょう。

そのように自分が輝く場を表す12室。つまりは星の力と12星座の個性を生かすも
殺すも12室によるところがかなり大きいのです。
ですから星、12星座、12室はしっかりと把握しなければ、星の力をうまく
使えないでしょう。

その意味で土地による個人的な位置エネルギーである12室を理解する
ことはかなり重要です。
次回からは12室の本格的な解説に移りましょう。