占い師Hisashiの占い講座52(2室の解説)

今回は2室についてです。
はっきり言いまして、この2室からが12室解説の本番です。
と言うのも1室は自分そのものを表すという、あまりにも
基本的な事柄なので、解説としても特殊な解釈をしづらいからです。
その意味で2室こそが、12室解説の基準となるところだと言えます。

さて2室のナチュラルサインは牡牛座です。その意味では2室は
経済力や美的なセンス、美しさに関わる室であるということが、
牡牛座の関連から分かります。

また2室は肉体にも関わる室です。これも牡牛座のイメージに近いですね。
つまり2室とは経済力、才能、美しさや頑健さも含めた肉体的な力、
そういったものを表す室なのです。

その意味ではこの2室は1室と対比される室であると言えます。
何故なら1室でせっかく自分を表すポジションに星があったとしても
この2室でその裏付けとなる、才能や経済力、肉体的な力がないのなら
その1室の意味や意義は半減するからです。
また逆に1室に星がなく、1室の意味を12星座からのみでしか読み取れない
人であっても、この2室が強力であったら、それなりのパワーがあるのです。

これは例えば、1室を車に2室をエンジンに例えることが出来るでしょう。
具体的には1室に木星と土星があり山羊座の人ならまさにトヨタクラウン
ような人だと言えます。品行方正、社会的な地位もあり、家族ともうまく
やっているイメージです。
ただ2室に星が無いと、クラウンの中でもエンジンのパワーが無く、
形だけのクラウンになります。

一方、1室に星が無く、山羊座の人ならばマークXのようにそこそこ良いのだが
これといった特徴が無いイメージです。
しかしこの人が2室に金星と火星と冥王星がある場合ですと、これはマークXに
スーパーチャージャーを乗せて、さらにカスタムをして、スポーツカーにも負けないぐらいの
エンジンを積んでいるというイメージです。

これは会社では真面目が取り柄で、家でも良い夫なのが取り柄の人でも、
趣味の絵画では二科展に入るほどの実力を持ち、画家としての才能はキレまくって
いる人のようなイメージです。

つまり1室では社会的な仮面のイメージなのですが、2室は本来の能力才能を表す
のです。
そして先ほどのマークXの人がさらに4室、7室、10室の力があれば、今は
サラリーマンでもいずれビッグな画家になる事だって可能であると言えます。
その意味では、実質的な力を持つ2室は12室の中でもかなり重要な力を持った
室だと言えるのです。

ここで2室に星が入った場合を解説していきましょう。

まず2室に太陽がある場合ですが、この場合はやりたいこと、やるべきこと
に力を入れると才能が開花し、お金も入ってきます。
例えば花屋さんになりたい人はたとえ儲からなくても、花屋でバイトを
することから始めれば良いのです。
いずれ独立してお店を持てるようになります。

2室に月がある場合ですと、家族を大事にすると、経済的にも豊かになれます。
家族との幸せな日々が経済力にもつながるという幸せな人です。

2室に水星があるとこれはもう、文章能力に秀でてます。
これは単に小説家になるというだけではなく、文章を書く仕事全般に才能が
あります。また計算力にも優れているため、どこのどんな分野に行っても
重宝がられるでしょう。基本的には2室に水星があることはかなり喜ばしい
ことです。

2室に金星がある場合はこれは、芸術的な才能から、ファッション的な才能、
または肉体的な美しさなど目を見張るような才能にあふれます。
もしさらに天王星、海王星、冥王星などの星も2室にあるなら、有名人になる
ことさえ出来るでしょう。

2室に火星がある人はスポーツに適性があります。またスポーツのみならず、
あらゆる試験や展覧会に受かる力があります。

2室に木星がある人はこれはお金に困らない人の典型です。
単に家が金持ちと言うだけでなく、財テクなども駆使して、一生、お金で
苦労することは無いでしょう。

2室に土星がある人は比較的に苦労しそうです。
ただ努力をして行った結果、年を取ると才能が伸びそうです。
どの分野の才能かは12星座の解説を参考にしてください。

2室に天王星がある人は海外からの情報やネットの情報の活用の才が
ある人です。
またSNSを使った商売などにも適性があります。

2室に海王星がある人はが芸術的な才能に満ち溢れています。
霊感が高いので、霊能者や占い師、宗教家になることも出来ます。
実業は向かないでしょう。

2室に冥王星がある人はパワー感がある人で、何をやるにもパワフルです。
この2室の冥王星に関わる星(アスペクトなど)がある場合はその星の
能力を極限まで上げるので、冥王星と関わる星の分野で大成功をする
可能性があります。

いずれにせよ2室の星は偉大な才能を表しますので、さらに2つ、3つと
2室に星がある場合には天才的な才能を表します。

また2室に星がない場合は2室の12星座の個性があるということです。
この場合は2室に星がある場合と比べて才能は半減されます。

基本的には2室と言うのはパワーアップの場所なので、2室が星などで
強調されていない場合でもあまり問題などはありません。
2室が星などで強調されている場合のみ、才能のパワーアップ効果が期待
出来るのです。

また2室は放っておいてもあまり意味はなく、占星術的に活用してこそ
その強力なエンジンは力を発揮するのです。
例えば2室の冥王星などは特にそうで、他の星との関わりあいなどを
考慮して、自分で占星術的に活用したときにこそ、その強力な力
を発揮出来るのです。

以上のように2室は開発する室なので、極めて占星術的に利用価値の
ある室だと言えます。

次回は3室の解説をしていきます。