占い師Hisashiの占い講座119(逆回転10室)

今回は12室を逆回転で駆け上がる
というシリーズの、ラストと言える
10室です。

順回転でも10室はゴールと言える
べき場所でした。

順回転ではゴールの10室の後に
言わばアンコールとしての11室、
12室があったわけです。

逆回転では1室から12室、11室と
来て10室でゴールですが、そこには
アンコールはありません。

これはつまりアンコールから入って
しまう逆回転の流れなので、ゴール
の10室まで行けばそこで目的は達成
されるのです

今回の例の方は1室で色々な方から
祝福を受けて育ったところ、12室で
突然、親が亡くなることから始まり、
バイト生活から一転奥さんの助言で、
宅建士の資格を持って不動産業界
で働くことになります。

そして11室でSNSを利用して
大学生と新婚さんなどに営業を
してあっと言う間に成功へと
駆け上がるのです。

その駆け上がるスピードと
パワーは順回転の比ではなく、
逆回転ならではの強い力と
成功力があります。

そして10室です。
順回転では長く続けていた
ことに対するゴールとしての
10室でした。

一方での逆回転ではかなり
切羽詰まっている環境です。

この10室にもゴールとしての
特別な力があると思って
良いでしょう。

この例の方ですと、10室には
星はありません。

ただ10室は獅子座です。

ここから獅子座の支配星の
太陽がこの10室のカギを握って
いると考えられます。

この太陽は蟹座の9室にあります。

10室の頂点のイメージですと、この
太陽は自ら輝く姿を表しており、この
10室は輝ける存在であることが
分かります。

つまりこの不動産会社は小さなもの
かもしれませんが、やがては独立して
新たな会社を作っていくようになる
かもしれません。

9室は未来予想図です。

9室はいつかはこうなる、こうなりたい
という未来像を表すのです。

そしてその9室の太陽は蟹座です。

この蟹座はアットホームな雰囲気を
表します。

つまりアットホームな会社の社長
になるようにやがて独立をする
ようになるという未来像が確立
されているのです。

この太陽は12室の火星と冥王星と
スクエアです。

つまりここにおいて父親の死去
から始まりバイトから奥さんと
二人三脚で頑張ってきたこの
例題の方の苦労は報われること
になります。

今はまだ小さな会社の社長かも
しれないですが、やがて自分で
大きくしていくでしょう。

この例題の方の人生。

それは順回転と逆回転で大きく
違います。

順回転では比較的にじっくりと
成長をし、じっくりと出世して
いきやがて自分の人生を振り返り
自分の人生もまんざらではなかった
と思えるような生き方を送りました。

一方で逆回転では、とにかくジェット
コースターのようにドンドンと人生の
荒波に飲まれていきますが、それを
バネにして自分にしか出来ない、とても
魅力的なオリジナルな人生を作り
あげて行きました。

これは順回転では到底味わえなかった
生き方と言えます。

もし自分の人生がホロスコープの
順回転の通りに進んで行かなかった
としたら、逆回転の人生も考え
てみてください。

もしかすると自分はホロスコープ
を逆回転で駆け上がっているの
かもしれない。

そんな風に考えることで、人生を
開拓する上でのヒントが見つけら
れるかもしれません。

ひとつ大事なことは順回転では
1室の後に来るのは2室です。

これは生まれ落ちて成長して行った
ときに自分の元にある才能や財産
です。

つまりは社会に出たときに才能や
親からの財産でやっていっている
なと感じたなら、それは順回転
の人生を歩んでいるのだなと
分かります。

一方で逆回転の場合は1室
の後に来るのは12室です。

これは自分ではどうにもならない
ような運命の流れです。

この例の方はたまたま、冥王星や
火星の力で父親の死去、バイト生活
結婚と運命の波に翻弄されてしまい
ましたが、そこまでドラマチック
では無かったとしても、運命の波に
翻弄されるということが逆回転の
生き方ではあります。それは1室
の後にすぐに12室が来るからです。

大事なのは自分がそうした運命
の波に翻弄されているとしたら、
もしかするとホロスコープを
逆回転で駆け上がると、実は
もっと明るい未来が開けるかも
しれないと思うことです。

逆回転は困難ですが、逆に大成功
へと至る道でもあります。

ポイントは11室です。
11室は順回転では10室の後の
人生の振り返りを表す室です
が、逆回転では正に人生の
エンジンとも言えるべき
破壊力を持っています。

また順回転では比較的に室を
素直に読むことがメインです
が逆回転では、室に星が無く
ても、室の星座の支配星など
を読んだりその支配星の滞在
している室を読んだり、支配星
のアスペクトを読んだりと、
かなりダイナミックに室を解釈
していくことが必要になります。

これは順回転では一つ一つの室を
丁寧に読んで、自分の進むべき
方向性を探るのが良いと思える
ところ、逆回転では一気に10室
へと至るため、一つの室からかなり
バラエティー溢れる読み方をしな
くてはならないのだという
ことが言えます。

つまり逆回転はそれだけ上級者
向けの読み方が必要なのです。

自分の人生が順回転か逆回転
かは自分しかわかりません。

もし自分にはもっと可能性が
あるとか、もっと道がある
のではないかと思ったら
ホロスコープを逆回転で
読んでみるということを
おこなっても良いのでは
ないかと思います。