前回は月のルールについて書きました。今回は水星の神について書きます。 西洋占星術では水星の神をヘルメスとします。この神は伝令の神です。 一方、日本の神話でこの水星を表す神は豊受大神(トヨウケノオオミカミ) です。この神は神様の食べ物を提供する神で天照大神の食べ物を提供する神です。 天照大神はこの豊受大神の食べ物を食べなければ、活動が出来ません。 このことは占星術でも大きな意味を持ちます。 天照大神が表す、太陽は豊受大神の表す水星の助けが無ければ、 その真の力を発揮することが出来ません。 豊受大神は伊勢神宮では外宮(げくう)と言う神社の祭神で、天照大神 を祀る伊勢神宮内宮(ないくう)をお参りするときは外宮を先にお参りしてから 内宮をお参りするが正式な参拝となります。 ここで外宮を先に参拝すると言うことが問題です。内宮と外宮ではあくまで 内宮が中心です。ですが参拝は外宮が先。豊受大神の力を得てから天照大神の 力を受けるべきなのでしょう。 太陽と水星のことも同じことが言えます。やはりあくまでも太陽が中心なのです。 ですが水星の助けが無ければ太陽はその力を十分に発揮することは出来ません。 太陽の持つ想像力、発想力、理想などは水星の持つ応用力、表現力、知性の力が無ければ 絵に描いた餅となるでしょう。 太陽と水星はセットで考えると使いこなすときに役に立つでしょう。 今回は水星の神について書きました。次回は水星のルールについて書きます。