今回は金星の神について書きます。 金星の神はギリシア神話ではアフロディテ、ローマ神話ではヴィーナスです。 ですが日本神話ではアメノウズメという神様が金星を表していると言えます。 このアメノウズメという神様は女神で天岩戸の伝説に登場する女神です。 天岩戸伝説というのは何回か話に出てきている天照大神が弟神のスサノオノミコトの 暴れん坊ぶりに怒ってしまい、天岩戸の隠れてしまった事件のことです。 天照大神と言うの太陽神なので太陽が隠れてしまうと暗闇になってしまいました。 そこで神様たちは皆で宴を開いて楽しい雰囲気にして天照大神を岩戸から出そうとしました。 その時に活躍したのがアメノウズメです。アメノウズメは胸を出すようなあられもない恰好で 踊りを踊りました。その姿に神々が大笑いしたのです。 するとそれを不審に思った天照大神が戸を少しのぞいたところアメノウズメは 天照大神に「あなたより尊い神が現れたのです。」と言います。 そこで天照大神が外を見ようとすると違う神が天照大神を外に引き出しました。 それでこの世に太陽が再び現れたのです。 この伝説の中のアメノウズメの役割には金星の力が見えてきます。 まず胸を出すこと。つまり女性の性的な魅力を表します。 次に踊りを踊ること、これは芸能、技芸、芸術に関することを表します。 最後に天照大神にウソを言うこと。これはウソも含めた女性の心理的な駆け引き の力を表します。 これら全てが金星の力に通ずる力なのです。 ですから金星は女性の見た目やしぐさ、セクシーさなどの魅力をつかさどる星であり、 また芸術や芸能、技芸などをつかさどり、さらに心理的な駆け引きの最たるものである、 恋愛もつかさどるのです。 これらのことは女性の持つ最大の魅力だと言えるでしょう。 端的に言って金星とは女性の持つ「魅力」という力を全面に表現する星だと言えます。 今回は金星の神について書きました。 次回は金星のルールについて書きます。