占い師Hisashiの占い講座100(西洋占星術・タロットカード占い 時間の流れ)

前回まででタロットカード占いの基本と
なるべき、3枚カードの時間の流れを
掴む占いについて解説しました。

タロットカード占いの基本はこの時間
の流れを掴む、3枚カード占いなので、
この3枚カード占いを完璧なものとすれば、
どんなタロットカード占いも出来るのです。

その意味ではタロットカード占いの流れを掴む
ということは要するにこの3枚カードの占い
の時間の流れを掴むということであるとも
言えるのです。

その意味ではタロットカード占いについては、
基本的なことはほぼ解説出来てはいます。

もちろん応用的なことは色々とありますし、
カード自体の解説などもありますが、一応
はタロットカード占いの解説については、
ここで区切りとなるでしょう。

さてこの時間についてなのですが、実はこの
時間という概念は西洋占星術でも重要な役目
があります。

この時間に関する感覚をマスターするならば、
西洋占星術に関する理解もさらに深まる
のです。

西洋占星術で時間という概念を一番感じ
られるのはやはり三重円です。

三重円には個人の生まれてから、成長して
いく過程が彩られています。

まずは物事の基本となるべき出生円、これは
過去と考えると良いでしょう。

そうして、その出生円から年齢に合わせて星
を動かした図、これが進行円で、これは
自分自身の現在の姿と言えます。

さらに現時点での星のポジションである、
トランジット図、これは世の中の現在の姿
と言えます。

ですから三重円で現在時点を表示したときの
出生円は過去、進行円とトランジット円は
個人の現在、世の中の現在を表しています。

そうして三重円で、自分が知りたい時点の未来
の図を出した時には、やはり出生円は過去、
そして進行円は個人の未来、トランジット円
は世の中の未来を表すのです。

この点につき、タロットカード占いと違う点があります。

タロットカードの過去、現在、未来はあくまで、
そのテーマとすることがらについての過去、
現在、未来を指し示すものです。

たとえば恋愛運の場合はあくまで、対象となる
その方の恋愛運という絞った運気に対する、
過去、現在、未来を指し示すものです。

しかし、西洋占星術の場合は、恋愛運であろうと、
仕事運であろうと、おなじホロスコープを使い
ます。

そうして三重円で個人の過去である出生の図
と個人の現在である、進行図、世の中の現在
であるトランジット図を見て、その後に未来の
三重円の出生図、進行図、トランジット図
を見るというわけです。

そして三重円より、恋愛運、仕事運などを自分で割り出す
というわけです。

こう書いてくると、タロットカード占いの方
がより実践的であるということが分かるでしょう。

タロットカード占いの場合は時間については、
その占いのテーマにつき、過去、現在、未来と
並べていくのです。

一方、西洋占星術の場合はあくまでその個人につき、
個人の過去、現在を割り出し、そこに世の中の
現在も割り出し、さらに個人につき、個人の過去、
未来、世の中の未来を割り出し、そこからそれぞれ
のテーマにつき、その出た三重円をテーマにふさわしい
形に解釈をしていくという形です。

西洋占星術はかなり時間に対して厳密に解釈して
おり、解読する占い師の力量によって、解釈も
大きく変わっていくというところがあります。

西洋占星術の方がより難解で解読するにはそれなりの
技術が必要であることが分かると思います。

ただ西洋占星術の方がかなり厳密ではあります。

というのも西洋占星術の考え方には現在であっても、
未来であってもトランジット図というものがあります。

それは現在と未来についての世の中の動きを
追ったものです。

この世の中の動きという側面をより厳密に見るのが、
西洋占星術だと言えます。

西洋占星術には個人が運を動かすときには、
必ず世の中の動きとの調和を考えるのです。

つまり個人が何かをなすためには、世の中の動きに
即した動きをしないと何も始まらないという
考えがそこにはあるのだと言えるでしょう。

時間を考えるときにも、個人の時間と世の中の時間
を分けて調和をはかるという西洋占星術の考え方に
はかなり厳密なものがあり、またそこに奥深さが
あると言えます。

また占いのテーマを中心としてそこから、
時間を割り出すタロットカード占いには、
とにかく必要なことについての回答を求める
という姿勢が感じられますし、あくまで個人と
しての運気を割り出した上でそこから、自分で
テーマを読み解くという西洋占星術には、
厳密ではありますが、かなり難解であることが
感じられるでしょう。

西洋占星術の時間の考え方はやはり、植物の
種が過去で現在が木で未来が果実のような、
成長過程をしっかりと考えて解釈する必要が
あると言えるでしょう。

長くなりました、次回も続きを書きます。

占い師Hisashiの占い講座99(タロットカードと時間)

今回はタロットカードと時間の関係について
書いて行きます。

タロットカードには時間の把握というもの
が必要です。

これはどういうことかと申しますと、
タロットカード占いをするときには、
スプレッドと言いまして、決まった
やり方でタロットカードを並べて
行くのですが、このスプレッドの
基本となるのが、時間経過を表す
スプレッドです。

この基本となるスプレッドは、つまりは
過去を左に現在を中央に未来を右に
タロットカードを並べ行くスプレッドです。

タロットカードの基本中の基本は1枚カード
引きです。
悩みや困難に対して本当に大事なこと
をスッキリと1枚のカードで表してくれる
のがこの1枚引きです。

しかしこの1枚引きではまだスプレッド
と言えないのです。

スプレッドと言えるためには基本と
してこの過去、現在、未来を並べる
スプレッドが一番重要なのです。

実は沢山あるスプレッドも元を
ただせばこの過去、現在、未来の
スプレッドの応用に過ぎないの
です。

つまりはこの過去、現在、未来
のスプレッドをいかにうまく
使いこなせるかが、タロットカード
占いの基本となるのです。

この過去、現在、未来のスプレッド
を語る上でも、またこのスプレッド
の応用である、その他の沢山ある
スプレッドを語る上でも、重要
となるのが、時間の考え方です。

実はタロットカード占いにおいては
時間とは運勢を表すものなのです。

過去、現在、未来のスプレッドを
展開したときの読み方です。

具体的に見て行きましょう。

年齢35歳で奥さんと子供(兄と妹)
がいて、ネット関連会社で働いて
本業が充実しているが、いずれ
独立して、新たな会社を立ち上げ
たいと思っている方です。

この問いかけに対して過去、現在、
未来の3枚カードのスプレッドで
展開してみました。

 

過去ではソード9が出ました。
現在では戦車のカードがでました。
未来ではワンド2のカードがでました。

これを読んでいきます。

ソード9はライダー版では不安で
押しつぶされそうになっている
人物が描かれています。

ただ私はマルセイユ版で占っています
ので、ライダー版の絵柄はあまり
考えないで良いでしょう。

過去のソード9はソードの知的さや
知性が9の総合力として、読める
ので、この人はつまり自分のネット
関連の技術で今の会社を切り盛り
してきたのだと解釈出来ます。

次に現在の戦車のカードです。
戦車のカードは何事も挑戦、チャレンジ
というところがありますので、
これからの可能性に賭けてみるのも
良いのでは?
という意味にとらえられます。

最後に未来のワンド2のカードです。

このカードもライダー版では地球儀
を手に入れて何もかも成し遂げた人物
が描かれておりますが、ここも
絵柄よりはシンボルと数字から読み取ります。

ワンドは創造力、発想力を表すカード
です。
2はそれが裏側の可能性も考えた方が良い
ということを表します。
つまりは単に創造力、発想力だけを重視
するのではなく、裏側のお金的なこと
も考える必要があるということを表し
ます。

つまりは独立する際には単に意欲や気持ち
だけでなく、経済的な裏付けも
必要であるということを表します。
それはすなわち本業の方もおろそかに
してはならないということです。

 

ここから分かることは
つまり過去のネット技術を駆使
して来たという流れから、現在の
それでは新たな副業にチャレンジ
してみては?という流れの
中で未来において、実際に副業
に行く際にも自分の創造力と
本業も大切であるという
判断に行くという結論に至る
という一連の話の流れです。

これは決して過去が技術、現在が
チャレンジ、未来が本業も大切と
いうように点で読んではいけない
のです。

そうではなく、過去の技術の流れ
が現在のチャレンジにも影響をし、
その過去の技術と現在のチャレンジ
がさらに未来の本業も大事という
ことにも影響を与えるというように
線でみていくことが大事なのです。

これはつまり、現在自分が副業に
チャレンジ出来るのは過去に
ネットの技術を駆使して仕事を
して来たという、技術の蓄積が
あるからで、これがそうした技術の
蓄積が無ければ、副業へのチャレンジも
無謀な行動になってしまいます。

タロットが今、副業にチャレンジした
方が良いと言っているのは、あくまで
過去の技術の蓄積があるからです。

その意味では現在のカードの戦車の
カードは単体で意味を読むのでは
ありません。

あくまで過去のソード9のカード
の意味との関連性で読んでいく
のです。

よくタロットカード占いで過去の
カードにどんな役割があるので
しょうかという方がいらっしゃいます。

中には過去のカードは依頼された
お客様のことを過去のカードであてて
信頼を得るためにあるのだという
占い師の方もいます。

しかし、過去のカードはかなり重要
で質問の答えの大半はこの過去の
カードがカギを握っているのです。

この過去のカードつまり例では
ソード9のカードがキーです。

つまり例の男性は、もともと過去に
ネットの技術の蓄積があるという
ことがほぼ現在チャレンジした方が
良いという戦車のカードの裏付け
になっているのです。

つまりこれはネットの技術の裏付けが
あるからこそのチャレンジとなるわけで、
その技術の裏付けのないままのチャレンジ
となるとそれは無謀となります。

ですからもしも過去がカップ3のカード
でしたらその場合は人間関係での人脈と
いうことに長けている方なので、副業も
人脈を活かしたものになるはずです。

例の方の場合はソード9なのであくまで、
ネットの技術を活かした上でチャレンジ
した方が良いとなるのです。

そして未来はその上での、そうは言っても
成功していくには経済的な裏付けも必要
だよと読めるのです。

これはつまり副業のチャレンジをして
行くにも本業の経済的な裏付けも重要
であると読めるのです。

これはつまりは元々ネットの技術の裏付け
がある依頼人が今はチャレンジのときで、
あるとしても軌道に乗るまでは本業も
重視していくべきと読めるのです。

つまり過去に質問の答えのキーがあり、
現在は過去のキーを活かして読み解き、
未来はその現在の読みに未来の注意点
として追加の判断をする。

そうした過去から未来における一連
の時を流れでみて、相互に関連づけて、
点ではなく線として読む。

そのような時間の流れの中でタロット
カードの解釈をするのが基本です。

その意味ではこの過去、現在、未来
の3枚カードの占いが時間とタロット
カードの基本を学ぶのに最適な占い
といえます。

これを応用してもっと多くのカード
を使うこともありますが、この過去、
現在、未来の3枚カードの占いを
を正確に読めれば、応用は自然に
出来ます。

この時間の流れをつかむ3枚カードの
占いは1枚カードの占いと並ぶ、基本
の基本ともいえる占いです。

この基本が出来ているか出来ていないかが
タロットカード占いの実力に直結するのです。

次回も続きを書きます