今回もアスペクトの解説を行います。
合(0度)、オポジション(180度)、トライン(120度)、
スクエア(90動)と解説して来ました。
今回はセクスタイル(60度)です。
これまで私のアスペクト解説では円の分割の数を書いて
来ました。
つまりオポジションは円の2分割、トラインは円の
3分割、スクエアは円の4分割と言うことです。
それでは次の円の5分割は何かといいますと、これは
キンタイル(72度)と言うアスペクトです。
キンタイルはマイナーアスペクトでして、なかなか
使うのが難しいアスペクトですので、このキンタイル
の解説はまたの機会にいたしましょう。
さて次の円の6分割がこのセクスタイル(60度)です。
今回も6分割の6の意味を考えて行きましょう。
6と言う数は第六感を表します。
この第六感は五感を超えた感覚です。
これは仏教では「識」で表せられまして、意識の
働きを表します。
つまり感覚である五感を統括する意識が第六感です。
その意味では一般的なイメージの直観なども、
つまりは五感を統括したときに現われる超越
的な意識と言えます。
円と言うのはホロスコープです。
それを6分割すると言うのは、ホロスコープ
を意識的に統括すると言うことに他なり
ません。
その意味ではこのセクスタイルはコントロール
と言うことに関わるアスペクトです。
例えば太陽が水瓶座で月が牡羊座で
セクスタイルのアスペクトがある女性が
いたとします。
この女性は牡羊座の月の影響でかなり
喧嘩っ早い切れやすい女性です。
本来ならば。
しかし太陽の水瓶座のセクスタイルは
水瓶座的な意識でこの牡羊座の月を
コントロールするのです。
具体的には自分の職業である、事務
作業では、常に意識をコントロール
せざるを得なく、その中で人とぶつ
かりあっていては、仕事になりません。
ですから仕事などで後天的に牡羊座の
月の激しい部分をコントロールするのです。
これは太陽が双子座で牡羊座の月と
セクスタイルの女性でも同じで、
この場合ですと営業の仕事の中で顧客
との関係で感情をコントロールして
行くようなイメージですね。
このようにセクスタイルのアスペクト
はコントロールと言うことがテーマです
ので、比較的に月との関係でプラスの
効果が高いです。
月の感情と言うのはコントロールされた
方が上手くいく場合が多いと思います。
また太陽と関わるセクタイルの場合は
太陽が他の星をコントロールするイメージ
でしょう。
土星や天王星もセクスタイルのアスペクト
ですと他の星をコントロールするでしょう。
火星や金星、木星などはコントロールされた
方が良い星です。
水星はコントロールしてもされても良いでしょう。
海王星や冥王星はセクスタイルでコントロール
された方が良い星です。
例えば一般的には破壊の星と言われる冥王星
でも太陽とのセクスタイルのアスペクトで
コントロールされれば、うまく自分の意欲の
高さとして、建設的に使えるのです。
つまりはセクスタイルにはコントロール
するのに向いている星とコントロール
されるのに向いている星があると言うこと
です。
これはコントロールされる星は暴走する
ことの多い星でして、コントロールする
星は抑える傾向のある星であると言うこと
です。
この両者の星がセクスタイルで結ばれる
ならば、暴走しがちな星がコントロール
されるので、その星の良い面が出るでしょう。
またコントロールする側の星を上手く
使うことがポイントです。
太陽なら理性でコントロールし、水星なら
知性でコントロールし、土星なら規範で
コントロールし、天王星なら冴えた意識
でコントロールすると言った具合です。
さてセクスタイルを語る上で忘れては
ならない複合アスペクトがあります。
それは小三角です。
この小三角はトラインのアスペクトの
中間地点に互いの両端の星にたいして、
2つのセクスタイルが出来る星です。
例えば牡羊座の木星と獅子座の月の
間に双子座の水星が入るような場合です。
この場合は牡羊座の木星の何にでも
チャレンジする気持ちに獅子座の月
が乗っかり、常にガンガン行くと
言うトラインの気質にたいして、
双子座の水星がいや待てよ、常に
周囲を見渡して間違ったことをしては
いないかチェックしなければならない
と2つのセクスタイルがコントロール
していると言う状態を表します。
これはつまり比較的にノリで突っ走る
トラインにたいして、セクスタイルが
コントロールするイメージなので、
かなり使える複合アスペクトです。
一般的にはグランドトリンの成功の
イメージやグランドクロスの困難
を努力で乗り越えるイメージが
強烈なので、少し地味なイメージ
のある小三角ですが、かなり有効
で使いやすい複合アスペクトなので、
この小三角を使って成功される
方もいます。
その意味ではセクスタイルと言う
アスペクトはソフトなアスペクト
としてかなり有効で、使いやすく
また星の良いところを伸ばすアスペクト
です。
気を付けてもらいたいのがオーブです。
合、オポジション、トライン、スクエアが
太陽や月の関わらない場合は6度程度
で関わる場合は8度程度なのに対して、
セクスタイルは太陽や月の関わらない
場合は4度程度で関わる場合でも6度
程度となります。
しかし、このセクスタイルはかなり
有効な応用範囲の広いアスペクトなの
で色々利用するべきでしょう。
次回もアスペクトについて解説
します。