占い師Hisashiの占い講座86(アスペクトのまとめ)

今回はアスペクトについてのまとめです。

私は以前から、アスペクトは考慮に入れないでも
構わないと書いてきました。
何故なら、星の意味、12星座の個性、12室の当てはめ。
それが適切に行われるならば、そこからあらゆる
物事を把握出来るからです。

そこを見ていれば、アスペクトは実は備忘に過ぎない
ことが分かるでしょう。
つまり牡牛座の3室の太陽と蠍座の9室の月のある男性なら
生き方が職人的に教師のようなことをし、妻はその夫を
愛し、色々と夫のために準備をしてくれる良く出来た
人でしょう。

これをアスペクトのオポジションと考えると、やはり夫に
献身的に尽くす妻のイメージが出ます。
つまりはアスペクト解釈は単に読みやすくするだけの
ものなのです。
しかし、複合アスペクトになると、かなり複雑な精神も
表すので、その意味ではアスペクト解釈と言うものも
意味のあるものであると言えるでしょう。

しかし、アスペクト解釈をメインと考えないでください。
あくまで星の持つ力、12星座での個性、12室への
当てはめ、そこから導き出されるイメージの応用。
そこをメインとしまして、サブ的にアスペクト解釈で
星同士の動き、働きを見る。
と言うように解釈をしていくことが、アスペクト解釈
を上手く使う秘訣であるのです。

さてアスペクトはこうであるとか、こうでならなければ
ならないと言うものではありません。
寧ろこうするべきとかこう使うべきと言うものであります。
これはつまり、グランドトラインがあるから、幸運であるとか、
火のグランドトラインなら、創作活動をする人だと言う解釈
ではなく、創作活動をしてみたら、何かできるかもしれない
とか試しに絵でも描いてみるかとか、自分で工夫するための
道具であると言うことを理解するべきです。

その意味ではアスペクトにはどのように使うと言う視点が
必要不可欠です。
使わないアスペクトは絵に描いた餅のようなものです。
実効性に欠けるのです。
よくこのアスペクトだとどういう運勢なのでしょうかと
問いかける方がいますが、アスペクトが運勢を決めること
はまずありません。
アスペクトは使わなければ、実は悪いクセとして現れる
ことがほとんどです。
例えば幸運と言われるグランドトラインにしても、意識
して使わないのならば、悪いクセのように現れるでしょう。

この場合はどうしても、楽な方にばかりに行くような
クセです。
それは幸運と言うよりは怠惰なクセでしょう。
しかし、一度ヤル気が起きて、そのグランドトラインを
使って何かをしてやると言う気持ちが起きてくれば、
このグランドトラインはその四元素なりの力を発揮し、
何事かを成し遂げるパワーを持ちます。
そうした時に初めて、グランドトラインはその幸運
と呼ばれる力を発揮するのでしょう。

つまりはアスペクトは使い方次第なんですね。
どんなに良いアスペクトでも使わないで放っておけば、
単なる悪いクセで終わります。
また意識して使おうと思えば、たとえ大したことが
ないような、単にタイトなスクエアがあるだけの
アスペクトであっても、大成功を勝ち取ることが
出来るのです。

この場合は使おうとはそのアスペクトの個性を理解
して、意識的にそのアスペクトの持つ力を引き出そう
と努力することにあります。
ですからグランドクロスならば、四元素のパワーバランス
を考えて、四元素そのものをどう調和させるかと言う
ことに着目することです。
それで使うと言うことが出来ます。
もちろんそれは楽なことではありません。
しかし、そこで培った努力や忍耐は必ずや後の自分の
財産になります。
そうしてアスペクトをうまく利用していった
時にこそ、アスペクトの持つ福分が開かれるのです。
じっとしてうまく行くようなものではありません。

大体において、占星術は自分が意識して動いてみる
ことで、運勢を変える術だと言えるでしょう。
ただ単に待っているだけのものではありません。
特にアスペクトは利用して動いて努力することに
よって運勢を向上させる傾向が強いです。

みなさんも自分のアスペクトの性質をよく理解して、
活用してください。

その中でポイントなのは複合アスペクトのように
自分の中で重要なアスペクトにおいては、比較的
に普段から利用している傾向があります。
その点、孤立したアスペクトは普段意識していない
アスペクトなので、利用価値が高いでしょう。
例えば多くの星が複合アスペクトに固まっていて、
木星と火星だけが孤立した合のアスペクトを
持っている人の場合は、普段パワフルに生きている
女性でも、恋愛ではあまり良くない男性に尽くして
しまうところがあります。
これは孤立したアスペクトを悪いクセにしている
パターンです。

こうした場合はこの孤立している火星と木星に対して、
マイナーアスペクトで、中心となる複合アスペクト
との接点を探していきましょう。

もしこの孤立した火星と木星の合に例えば中心と
となるグランドトラインの一角の太陽に火星が72度の
キンタイルがある場合はこのキンタイルの表す、五感
のコントロール、つまりは星座的な四元素を加味した
上でのコントールで火星が太陽をポイントとする、
グランドトリンにアプローチ出来れば、つまりは
火星の星座より太陽の星座にアプローチが出来れば
火星と木星の孤立すなわち、男性関係の苦しみから
逃れることが出来て、真に幸せな結婚へと向かえる
でしょう。

つまりはそうした使うと言うことがアスペクトには
必要なのです。

さて星、12星座、12室、アスペクトと見ていくと、
星の解釈の静的な解釈である、星、12星座、12室の
解釈と動的な解釈である、アスペクトの解釈の理解
はこれで整いました。
ここからが新たな段階だと言えます。
実はこうしたホロスコープの解釈は出生のホロスコープ、
つまりは生まれたときの星の配置から見る解釈なのです。
しかし、人はドンドン変わっていきます。自分だけでは
なく世の中はドンドン変わっていきます。
そこに対応しなければ、真に運命を変えていくことは
出来ないでしょう。

こうした場合に占星術では、最適な方法があります。
次回からはその方法について書いていくことと
しましょう。

占い師Hisashiの占い講座85(改めて複合アスペクトについて考える)

今回は改めてアスペクトについて考えて行きます。

前回までで、あらかた複合アスペクトを見て
いきました。
まだグランドセクスタイルと言う複合アスペクトが
ありますが、これはグランドトラインが2つ逆さまに
組み合わせられた複合アスペクトであり、
グランドトラインの福分を強く持つ複合アスペクト
ですが、かなり限定されているうえ、
ほとんどこの複合アスペクトを持っている方
もいないと思います。
出生の星のアスペクトと言うよりは、進行や
トランジットの星との関わりの中で出て来る
複合アスペクトでしょう。

私は複合アスペクトに関しては、基本的には
出生の星のアスペクトが重要なのだと思っています。
(ただし、Tスクエアのように進行やトランジット
の星でグランドクロスが出来る場合があり、
セクスタイルにインコンジャンクトが来る
ヨードの場合もあるので、その時には進行や
トランジットの星も見ますが。)

ですのでグランドセクスタイルは基本的には
2つのグランドトラインを複合的に考える
と言うイメージです。
火のグランドトラインと風のグランドトラインが
組み合わさり、創作とその整理・まとめを
有効に使えて、知的な創作活動が得意な
パターンと地のグランドトラインと水の
グランドトラインが組み合わさり、経済的な
安定と恋愛的な心の安定を同時に手に入れる
と言う、物質、精神の安定を感じるパターンです。
そこだけをみれば良いでしょう。

このグランドセクスタイルは60度ずつ
セクスタイルが6つ組み合わされた
複合アスペクトで中には神の意志が働く、
運命的な複合アスペクトであると
言われる方もいますが、私は以上のように
2つのグランドトラインが組み合わされた
ものと解釈しています。

また出生のホロスコープだけでは
(進行、トランジットを使わない場合は)
ほとんどこの複合アスペクトを持って
いる方はいないので、この複合アスペクト
を過剰に評価する必要は無いでしょう。

基本的に進行やトランジットの
ホロスコープを使うと複合アスペクトは
かなりたくさん出来てしまうので、
私は進行やトランジットを含む
複合アスペクトはあまり重視しません。
このグランドセクスタイルなどは
進行やトランジットの星が来た時に
有効になるタイプの複合アスペクトです。

さて以上のことからもお分かり
いただけたように、複合アスペクトは
こういう複合アスペクトがあって欲しい、
この複合アスペクトはどんな
特別な意味を持つの、と言うように
何か素晴らしい効果を期待するような
ものでは無いと言うことが言えます。

つまりグランドクロスを持っていた
からと言って、不幸の星に生まれたとか、
逆に素晴らしい才能があると思う必要は無い
ですし、ヨードがあるからと言って
天才的な才能があるとか、運命の
縛りがあるとか思う必要も無いのです。

一般的には複合アスペクトはかなり特殊で、
その複合アスペクトを持っている人は
何か運命的な強い影響を持っていると思われる
かもしれませんが、実はそうではなく、
複合アスペクトをうまく活用されている方が
成功をし、活用できなければ成功は出来ませんし、
だからといって複合アスペクトを
活用しなくても、不幸になるという
わけでもありません。

複合アスペクトは実は大抵、誰でもが
一つぐらいは持っているものです。
私がスポーツ選手を例に挙げて
複合アスペクトを解説してきたのは
複合アスペクトを活用して成功している方
の例として、挙げたまでで、活用
できない方も大勢いらっしゃいます。
いやそうした方の方が多いでしょう。

要するに複合アスペクトは活用次第なのです。
自分にどんな複合アスペクトがあるか。
そして、それを活用するにはどうしたら良いか。
そんなことを目指して、この私の占い講座
では複合アスペクトについて書いたつもりです。

例えば牡羊座は成功して、牡牛座は失敗する。
そんな風に考える人はいませんよね。
牡羊座は自分から物事を切り開いていけば成功する。
牡牛座は同じことを何回も繰り返して熟練すること
によって成功する。
そして、どちらにせよ、当然、
努力をしなければ成功をしない。
星座を見るときには、普通はそうした解釈をします。

複合アスペクトも同じなのです。
グランドクロスは不幸の星、グランドトラインは
幸運の星。
何も複合アスペクトが無い人は平凡な人。
そのように思うのは間違いなのです。

グランドクロスは困難はあれども努力して四元素の
良いバランスを見つけたときには成功する。
グランドトラインは比較的に物ごとがうまく
行きやすいが、偏っているので、バランスを
崩しやすく、気をつけないと楽な方のみに
行きがちで怠慢になることもある。
複合アスペクトが無い方は、ノー・アスペクトや
タイトなアスペクトを使うべきですし、
それも無い方は単なるアスペクトでも
使い方によっては成功出来る。
そのように考えるべきなのです。

つまり複合アスペクトとは何か特別な力や運命を表す
ものなのではなく、誰でもが一つぐらいはありますし、
また無くても成功は出来ると言う、極めて一般的な配置
なのだと言うことです。

あくまで自分はそうしてタイプであると言うことを
認識すべきでしょう。
これは複合アスペクトを2つも3つも持っていても
同じです。
ようするに使いこなせるかどうかです。

とりたてて複合アスペクトを持たずに、太陽と
火星のタイトなスクエアのアスペクトで成功した
オリンピックメダリストのフィギュアスケーターの
高橋大輔選手のことを考えると、複合アスペクトは
実は持たなくても良いのではないかと思ってしまう
ほどです。

もちろん私は複合アスペクトでもスポーツ選手の
例を挙げてきましたが、それはつまり複合アスペクト
を上手く使っている方の例です。
うまく使えないのなら複合アスペクトも宝の持ち腐れ
となります。

自分の複合アスペクトを知り、うまく使って行きましょう。

次回もアスペクトについて書いて行きます。

占い師Hisashiの占い講座84(連合の解説)

今回は最後の複合アスペクトを解説します。

今回は連合です。
この連合とは合の集合です。
通常は合(コンジャンクション)は2つの
星がオーブ8度ぐらいの間で同じポジション
にある配置なのですが、この合の星が
3つ4つと重なって出来上がる複合アスペクト
が連合です。

実はこの連合の力はかなり大きなものがあり、
侮りがたい能力があります。
特に同じ星座間でこの連合の複合アスペクトが
あるとその星座の影響を強く受けることに
なります。

単に星が同じポジションにかたまっていると
言うだけではない、スーパーな力が星座から
与えれれると言うわけです。

今回の例はソチオリンピック、平昌オリンピック
金メダリストのフィギュアスケーターの
羽生結弦選手です。

羽生選手は蠍座から射手座にかけての
連合があります。
冥王星と木星と水星と太陽です。
冥王星と木星は蠍座ですが、最後の
方なのでこれはほぼ射手座と言って
良いでしょう。

冥王星と木星は大勢の人々からの称賛
を表します。
そこに水星と太陽が絡んでくるので、
そこには周囲からの称賛や期待になんとしても
答えたいと言う、強い気持ちが入ってくる
のです。

その上、この連合は射手座の連合ですから、
常に上昇したい、上に行きたい、向上したい
と言う克己心にあふれていると言えます。

つまりは周囲の称賛に答えるために
常に向上心を保ち続け努力を続ける
方であると言えるのです。

その意味では羽生選手が人気が高い
のも納得できますし、もちろんオリンピック
連覇はたえまぬ努力の賜物であると言えます。

このように連合を見る場合は単に星の
組み合わせだけを見るのではなく、
どの星座でその連合が起きているかを
考える必要があります。

例えば冥王星と天王星が天秤座でその間に
太陽や水星が合で入り、天秤座での
連合が成立している方の場合ですと、
これは冥王星と天王星の破天荒な生きざま
に太陽と水星がのめり込んでしまうので、
とにかく破天荒な生き方をしてしまいます。

その上、人との交流を表す天秤座でこの
連合は起きていますので、例えば好きな
相手に従って海外へと結婚して行ってしまう、
奥様のようなイメージも考えられます。

男性ですと、結婚パーティーに毎週
参加し、そこで知り合った女性達と合コン
を重ねて、結婚し、結婚してからはAKBグループ
などの追っかけをやるような男性のイメージが
考えれれます。

この場合大事なのは星座です。
通常は複合アスペクトはアスペクト自体の
影響力が強いため、それ程星座の解釈は
問題とはならないのですが、この連合
だけは星座の解釈をかなり強めに読む
必要があるのです。

ただでさえ同じ星座に星が3つも4つもあるのは
同じ星座に偏っているのですから、連合で
ある場合はなおさらそうです。

また先ほどの羽生選手の例は冥王星と木星に対して
水星と太陽がかなり離れているのではないかと
思われるかもしれませんが、この連合で木星
より遠い星と太陽や月などの星が同じ星座に
入る場合は少しオーブを緩く見ても良いのでは
ないかと思われます。

と言うのもこの連合の場合はかなり星座に支配される
ことがありますから、同じ星座ならその影響力が
強いのです。

星座の意味についてはこの占い講座の星座の解説を
読んでください。
星同士の合のアスペクトの結合にこの星座の
意味を強く読んで行けばこの連合の複合アスペクトの
意味は分かるでしょう。

またこの連合に対して、オポジションやスクエアで
星が一つ入ってきている場合は、連合の星全てとの
オポジションやスクエアであると考えることが出来るので、
このオポジションやスクエアで入って来た一つの
星はかなり影響力の強い星と解釈出来ます。

先ほどの天秤座の連合のある方が月が
牡羊座や蟹座、山羊座である場合はこの月は
強い影響力を持つので、それはつまりAKB
の追っかけをやっていても、いつも奥さんには
頭が上がらない人であると言うことが考えられる
でしょう。

このように連合の複合アスペクトは非常に
強力な力を持ち、またこの連合を利用して(つまりは
その星座のエネルギーを利用して)大きな変革
を作りあげることが出来るので、利用価値の高い
複合アスペクトであると言えます。

この連合は比較的に無自覚であることが多いので、
自分が連合のある星座にかなり強い影響力を
受けていることを分かっていないことが多々あります。

その場合は周囲の人の考え方についていけずに、
孤独感や孤立感を生むこともあります。

自分がその星座の影響力を強く受けていること
を自覚し、自分は人とは違うのだと言うことを
理解した上で、その星座の個性を生かして、
社会にその力を押し出していくと言う使い方
をすることで、この連合の複合アスペクトは
使える複合アスペクトとなるでしょう。

次回はもう一度アスペクトについて総合的に
見て行きます。

占い師Hisashiの占い講座83(ミスティック・レクタングルの解説)

今回も複合アスペクトについて解説していきます。
今回はミスティック・レクタングルです。

このミスティック・レクタングルは前回紹介した、
調停の複合アスペクトを丁度逆さに2つつなげたような
アスペクトです。
つまりあるオポジション(180度)に対して片方が
セクスタイル(60度)、片方がトライン(120度)
になるようなポジションに星が来て(調停)、その星にさらに
オポジションで星が入って来る複合アスペクトです。
この場合はその反対側の星でも丁度、逆の調停に
なります。
そしてこのオポジションから見ても、最初のオポジション
になる星が調停になります。つまりこの形で長方形になるのですね。
このミスティック・レクタングルは丁度、4つの調停が向かい合う
形になるのです。

そのため調停の意味が縦横無尽に活かされると言うわけです。
現代を生きている方は大抵は海王星と冥王星のセクスタイルが
あるはずです。
その冥王星の先にオポジションで入る星があり、
海王星の先にオポジションで入る星があれば、
ミスティック・レクタングルは完成するのです。

さてこう考えると比較的に起こりやすい、複合
アスペクトでもありますが、もともと調停
自体がかなり使いやすく、あまり欠点のない複合アスペクト
であるために、ミスティック・レクタングルは、
グランドクロスやグランドトリンのような偏りはあまり
ありません。
それどころか非常にバランスが良い複合アスペクトだと
言えます。

具体的に見て行きましょう。
天秤座の冥王星と射手座の海王がセクスタイル
である世代があります。
そこに双子座の土星が入ってくる年代があります。
これは1971年の後半の年代なのですが、
これだけですと、射手座の海王星の反対側に
双子座の土星があり、これは理想や夢の具体化
という意味があります。
これに調停で天秤座の冥王星が入っているので、
そうした夢の実現にむけて、理想のパートナー
を得るために努力すると言う、いわば結婚に
かなりの憧れを持ちそうな年代であると言うこと
が言えます。
さてこの冥王星のオポジションに牡羊座の月
が来た場合は、まさにその理想の結婚に
大真面目に取り組む姿が予想できます。

こうした人はかなり強力な印象を持っている
でしょう。
このミスティック・レクタングルは調停同士の
複合アスペクトですが、割合に強いところも
あります。

例の人の場合は火と風だけで構されているので、
グランドクロスほどの四元素的なバランスの
良さはないわけです。
一方でグランドトリンほどの四元素の偏り
はないので、その意味では、丁度その
中間であると言えます。

この例の人の場合は火と風が丁度共鳴して
いるのだと言えるでしょう。

火の激しい部分と風の理知的な部分が共鳴
して、これはしっかりと冷静にしかも燃え上がる
ような気迫で物事を推し進めていくと言うような
イメージでしょうか。

例の方は男性であるとすると、射手座の海王星
と双子座の土星で、これは世の中のために尽くしたい
と言う理想主義から青年海外協力隊として、
アフリカの国に行く、教師のようなイメージです。
そして牡羊座の月と天秤座の冥王星では現地
で好きな女性ができて結婚をして、
その国で一生暮らすことにすると言うようなイメージ
ではないでしょうか。

自分の夢のためなら、そして好きな人のためなら
何でも賭けると言うのは火的ではあります。
しかし、この人は計算があり、決して無謀に飛び込む
ことはありません。
ちゃんと大学を出て、青年海外協力隊に入るのも
そうですし、現地で結婚するのもしっかりと段階
を踏んでいくでしょう。
そのあたりは風の計算も出来ると言うわけです。

その意味では二つの元素の共鳴があるので、
応用が利きますし、それでいて強いところは
強いと言えます。

このミスティック・レクタングル自体はマイナー
な複合アスペクトなのですが、力は強力なもの
を持っています。

弱点としては共鳴は2つの元素になるので、他の
2つの元素を持っていない人の場合はやはり
偏りが出てしまうところでしょうか。

例の人の場合はここまで火と風に偏ると地や水
の元素がないと問題が起こってしまいます。
例えば水が無ければ、結婚相手への思いやりや
優しさが足りないでしょうし、地がなければ
経済的に困窮しかねません。

その意味ではただの調停よりは少し、難しい
ところはあります。
調停ですとバランスは良いのですが、ミスティック・
レクタングルの場合は調停よりも強いが、
バランスは少し崩れます。

その点に注意さえすれば、かなり強くバランスが良く、
応用の効く複合アスペクトではあります。
二つの元素の共鳴と言うことを理解すれば
解釈しやすいのではないかと思います。

次回も複合アスペクトについて解説します。

占い師Hisashiの占い講座82(調停の解説)

今回も複合アスペクトについて書いて行きましょう。

今回は調停(メディエイション)です。

この調停は少し変わった複合アスペクトです
この調停はオポジションで結ばれた2つの星に対して、
トラインとセクスタイルでつながれた星が間に入る、
複合アスペクトです。

つまりオポジションの片方から見てトラインになり、
もう片方から見るとセクスタイルになると言うことです。
調停が変わっているのは、この複合アスペクトは
オポジション、トライン、セクスタイルと言う、
それぞれ違う3つのアスペクトで構成されているという
点です。

オポジションに対してもう一つの星が2つのアスペクト
で入ってくる複合アスペクトには他にT-スクエアが
あります。

このT-スクエアの場合はオポジションのどちらかと
言うと強い表裏の関係にたいして、スクエアで
かなり強く押しのけます。
つまりこのスクエアはかなりストレスを感じるので、
その分強いエネルギーを引き出すのです。

一方で今回の調停です。
この複合アスペクトはオポジションの強い表裏の関係
に対して、トラインとセクスタイルで正に調停を
しているのです。
これはトラインと言う、温和なアスペクトとセクスタイル
と言う工夫の出来るアスペクトでオポジションの
緊張を緩和しているのです。

その意味ではオポジションを比較的に穏やかに
有効に使えますし、それでいて緊張感もあると
言う、かなりバランスの良いアスペクトです。

複合アスペクトはグランドクロスやグランドトライン
のようにどこか偏ったところがあるものです。
それに対してこの調停はかなりバランスの良い
複合アスペクトです。
そもそもオポジション、トライン、セクスタイル
という3つのアスペクトの複合なので、その
バランスの良さも引き立つのです。

その意味では正に複合アスペクトの醍醐味を
味わえる複合アスペクトなので、基本的には
誰でも持ってはいたい複合アスペクトではあります。

基本的にはオポジションの裏表の緊張感のある
アスペクトに対して、トラインで緊張感の
緩和をセクスタイルで工夫を図る複合アスペクト
です。

例えば牡牛座の太陽と蠍座の天王星のオポジションの
アスペクトを持つ男性がいたとします。
この男性は基本的に職人的に生きたいのです。
しかし、世代的にビジネスでチャンスをつかむ
時代なので時代遅れの職人であることに後ろめたさ
を常に感じて、卑屈になってしまうところがあります。
しかし、ここで蟹座の木星があると話は変わって
きます。
この木星は蠍座の天王星に対してトラインです。
この蟹座の木星は家族を大切にすると言う
イメージですが、この家族を大切にすることは
現代的なビジネスの世界でもわりに重視される
ところはあるので、家族で仕事を切り盛りする
と言うことで可能性が開けます。
また蟹座の木星は牡牛座の太陽に対してはセクスタイル
なので家族の中で感じたフィーリングを職人の
仕事に活かすことも出来るでしょう。

この点、もし木星が獅子座に入るT-スクエアの場合
ですと、職人として生きたいしビジネスの道も行かな
ければならないのに、獅子座の木星で創作活動まで
したくなってしまって収拾がつかなくなってしまいます。
その場合は苦しくても職人芸、ビジネスを創作活動
を使ってスタイルを構築する必要があるでしょう。

さてこの調停とT-スクエアの関係を見ていただくと
分かると思いますが、T-スクエアはかなり苦しく、
成功するのに相当の努力とエネルギーが必要である
ことが分かります。

一方の調停ですと、比較的に成功しやすいですし、
グランドトラインのような甘えたところもありません。
その意味ではかなり有効なアスペクトです。

調停の複合アスペクトのある有名人としては、
韓国のフィギュアスケータ―、バンクーバーオリンピック
金メダリストのキム・ヨナ選手がいます。

キム・ヨナ選手は乙女座の太陽と魚座の月とアセンダントの合
との間がオポジションです。
これは強い克己心と周囲に自分の表現を訴えることが得意
だといえます。
これだけですと周囲から目を引きやすいと言うだけですが、
これに対して山羊座の天王星と海王星と土星の合が調停
として入ってきています。
実はこの山羊座の天王星と海王星と土星の合は世代的な
特徴でもあります。
前回のヨードの浅田真央選手のところでも書きましたが、この世代的
な山羊座の天王星と海王星と土星の合をキム・ヨナ選手と
浅田真央選手はうまく活かしていると思います。
浅田真央選手はこの山羊座の星たちにヨードで火星と木星
のセクスタイルをインコンジャンクトで使い、キム・ヨナ選手
は太陽と月のオポジションへの調停として使っています。

さてこの山羊座の天王星と海王星と土星の合は芸術的な
感性が非常に優れていて、それを表現出来ると言うことですが、
太陽と月の関係性から考えますと、乙女座太陽の克己心は、
この芸術性と親和性がありますし、魚座のアセンダントと月
との関係では月の表現力を芸術性でさらにアップさせることが
出来ます。

浅田真央選手は火星と木星と言うスケートの技術・能力
的な天才でしたが、キム・ヨナ選手は太陽と月と言う
自分が表現の工夫をし努力をすることで、山羊座の天王星
と海王星と土星の芸術的な感性を引き出しているのです。

神の子、天才であるヨードの浅田真央選手に調和と工夫の
調停のキム・ヨナ選手が勝ったと言うことは非常に考え
させられることではあります。

この例を見て分かるように、調停は単なるよくある複合
アスペクトではなく、大きな可能性を秘めた複合アスペクト
なのです。しかも、非常に使いやすいです。

皆さんも調停の複合アスペクトが自分にあるかどうかを
調べてみてください。

大きな発見があるかもしれませんよ。

次回も複合アスペクトについて書いていきます。

 

 

占い師Hisashiの占い講座81(ヨードの解説)

今回も複合アスペクトについて書いて行きましょう。

今回はヨードです。

このヨードとはセクスタイル(60度)で結ばれた2つの星に対して、
その中間点になるところの丁度180度反対側に星が来る
配置です。
つまりそのセクスタイルの2つの星に対して、どちらからも
インコンジャンクト(150度)のアスペクトで結ばれる
複合アスペクトです。
2つのインコンジャンクトと1つのセクスタイルで構成
されています。

このヨード、古来より神の子のような力を持つとされて
います。またその神の子として誕生しているおかげで、
たぐいまれな天才的な才能が与えられているのです。

最もそうまで言うのは少し大げさな気もしますが、
要するにセクスタイルの2つの星がインコンジャンクトで
結ばれた星のために使われると言うことです。

星は本来は色々なアスペクトで強化していくのが基本です。
ですがこのヨードにつかまると、セクスタイルの星は
インコンジャンクトで結ばれた先の星に多大な力を
使うことになるのです。

それはある種の困難さや束縛を伴うのですが、
その分、そのインコンジャンクトの星は強力に
なります。

それが強力な星同士のヨードになりますと、確かに
神の子とか、天才的な才能とかにつながるのです。

このヨードの典型例を紹介しましょう。

フィギュアスケーター バンクーバーオリンピック
銀メダリストの浅田真央選手です。

浅田真央選手にはヨードがあり、ホロスコープの
中でこのヨードが強い力を持っています。
神の子とか天才的な才能とかはこの浅田真央選手
のための言葉だと言えるでしょう。

浅田真央選手は双子座の火星と獅子座の木星の
セクスタイルがあります。
これだけでもスポーツ選手にとってはかなり有利です。
双子座の火星はスポーツの能力の高さを表しますし、
獅子座の木星はそれを周囲にアピール出来る能力
を表しています。
その意味ではフィギュアスケーターとしては
それだけで恵まれてもいます。

しかし、浅田真央選手はさらにこれらの星に対して、
山羊座の天王星と海王星の合(0度コンジャンクション)
のインコンジャンクトがあるのです。
このヨードの配置こそが浅田真央選手の特徴であり、
個性だと言えます。
実はこの山羊座の天王星と海王星の合は世代的な
特徴でして、同じ頃に生まれた方はこの山羊座の天王星と
海王星を持っています。

さらにヨードとは直接関わらないのですが、
この天王星と海王星の合はさらに土星の合
を含みます。
この辺りはかなり世代的な配置でして、この山羊座の
天王星、海王星、土星の合の連合はその世代の特徴
とも言えます。
天王星と海王星は天才的な感性や創造性を表します。
そして土星は目的に対して努力する忍耐力を表します。
山羊座の支配星は土星ですので、この土星の努力
や忍耐力はさらに強くなります。
つまりこの世代的な特徴は天才的な感性や創造性を
努力で形に出来るところにあります。

この世代的な特徴に対して前述の火星と木星のインコンジャンクト
がそれを支えるのです。
つまりその世代的な天才性をフィギュアスケートと
言う、演技をするスポーツで表現出来るのが
浅田真央選手だと言うことです。

その意味では神の子と言っても良いですし、天才的な
才能を持ってもいるのです。

ここでインコンジャンクトの天王星、海王星、土星のために
火星と木星のセクスタイルは使われると言うイメージを
持つことが大事です。
つまりメインとなるのは天王星、海王星、土星の合です。
サブは火星と木星です。

これはどういうことかと言いますと、浅田真央選手の場合は
世代的な特徴である天王星、海王星、土星の合の天才的な
感性や創造性を形にすると言うところがメインなのです。
これはつまりそれがフィギュアスケートでなくても良いのです。
ただそこに火星と木星のインコンジャンクトがあるので、
表現するスポーツであるフィギュアスケートを選んだのでしょう。
もちろんこれは無意識的に選びますし、ヨードですので半ば
運命的に選んだのです。

しかし、ですからフィギュアスケート以外の道に行っても浅田真央選手
はその天才性を発揮出来るでしょう。

それは火星と木星の表すような分野でと言うことです。やはり具体的
には指導者や日本スケート連盟におけるような活動でしょう。
ただし、火星と木星は幅の広い活躍が出来るので、色々な場で
活躍が期待できます。

これはつまり天王星、海王星、土星の合がメインなので、
創造的な天才性がメインとなるので、色々な分野に進めるのです。
その意味ではヨードの場合は2つのインコンジャンクトの中心に
なる星こそが、最重要なのです。
この星を活かすためにセクスタイルの2つの星が役に立つと言う
複合アスペクトなのです。

最後にヨードに関してはホロスコープ作成ソフトなどでは、この
ヨードは比較的に見落としがちです。
しかし、このようにヨードは極めて重要な複合アスペクトでして、
浅田真央選手の場合のように、ヨードがその人の一生を左右
する例は多いです。

ですからホロスコープ解読の際にはまずはヨードがあるかないかは
常に確認しておきましょう。
ヨードがあるかないかで、その人のホロスコープの解読はかなり
変わってくるのですから。

次回も複合アスペクトについて解説します。

占い師Hisashiの占い講座80(小三角の解説)

今回も複合アスペクトです。

今回は小三角です。
小三角とはトラインのアスペクトに対して、
中間点にセクスタイルになる星が入るアスペクトです。

例えば牡牛座20度の太陽に対して、
乙女座20度の木星がトラインになり、
その中間点である、蟹座20度に月が
入る場合は牡牛座の太陽と蟹座の月の
セクスタイルと蟹座の月と乙女座の木星
もセクスタイルになります。

その意味で、セクスタイル2つとトライン1つ
の複合アスペクトだと言えます。

この小三角はグランドクロス、グランドトラインに
比べて、地味であまり効果もない複合アスペクトで
あると以前は言われてきました。

しかし、グランドクロスはスクエアの複合アスペクトで
扱いづらいところがあり、グランドトラインは同じ元素
のみの複合アスペクトで偏りが顕著であるのに比べ、
この小三角はトラインとセクスタイルと言う扱いやすい
アスペクトのみで構成され、元素も2種類が組み合わさ
れているので、非常に使いやすい複合アスペクトで
あると言えます。

つまり、扱いにくいが努力で使いこなせればバランスが
良い晩成の複合アスペクトがグランドクロスであり、扱いやすい
が偏りがあり、難しいところもある早熟のグランドトラインに
対して、ある程度扱いやすく、ある程度バランスもとれている
中間の複合アスペクトが小三角であると言えます。

その意味ではうまく使えばグランドクロスやグランドトライン
にも引けを取らない活躍も期待出来る複合アスペクトです。

基本的には火の宮同士のトラインに風の宮のセクスタイルが
入るパターンと風の宮同士のトラインに火の宮のセクスタイル
が入るパターン、地の宮同士のトラインに水の宮のセクスタイル
の入るパターン、水の宮同士のトラインに地の宮のセクスタイル
の入るパターンがあります。(もちろんオーブの関係があります
ので、星座の境界付近ではこれらのパターン通りでないパターンも
あります。)
基本的に男性宮同士、女性宮同士の組み合わせになるので、グランドトライン
に準ずるような偏りはありますが少なくとも2つの元素が関わるので、
グランドトラインよりはバランスは良いです。

それぞれ見て行きましょう。
火の宮同士のトラインに対して風の宮のセクスタイルが入るパターンでは
火の宮の何でも創造的に作り上げて、どちらかと言うと自分の
感性のみで進みがちなところに対し、風の宮の他の人の作品を参考にしたり
今の流行などを取り入れる工夫が出来ます。

風の宮のトラインに対して火の宮のセクスタイルが
入るパターンでは情報を駆使して物事を判断する際に、
オリジナルな考え方も加えようとするので、バランスの
良い判断が出来ます。

地の宮のトラインに対して水の宮のセクスタイルが
入るパターンではアクセサリーなどの小物を作ったりする場合
にもお客様の要望を考えて作るので、評価が高い物を作り
あげることが出来ます。

水の宮のトラインに対して地の宮のセクスタイルが入る
パターンでは、夫婦生活を営むにあたって、節約や
貯金などで、経済的にも安定出来るような工夫が出来ます。

いずれにせよこの小三角はトラインのみの、その元素だけに
行きがちなところにセクスタイルの工夫が出来るので、
かなり有効な複合アスペクトだと言えます。

この小三角を使いこなして成功された方が金メダリスト
のフィギュアスケーターの荒川静香さんです。

荒川静香さんは天秤座の火星、アセンダントの合に対して
水瓶座の月、金星の合がトラインです。
これだけですとスポーツの世界で女性的な美を表現する
と言うことにとどまります。
このトラインに対して射手座の天王星がセクスタイルで
中間点に入っていて、この組み合わせが小三角になって
います。

荒川さんのホロスコープですとこの射手座の天王星はかなり
強いです。
荒川さんが金メダルを取ったトリノオリンピックでは、
有力選手がミスが目立ち得点が伸び悩んでいました。
また荒川選手はこの時にけがをしていました。
この状況で、荒川さんの小三角の射手座の天王星が
反応したのです。たとえ得点が低くなっても、難易度
を下げて、確実にプログラムをこなそうとそう判断
したのでしょう。
これは賭けでもあります。
しかし、オリジナルで冷静な決断力を持つ、射手座のグランドトライン、
天王星を使い、結局はこの決断が功を奏して、有力
選手がミスをしていく中で、荒川さんだけがミスが
ほとんど無い演技をしたのです。

荒川さんの金メダルは偶然ではなく、必然だったのです。
小三角をうまく使った好例だと言えます。

以上のように小三角をうまく使えば、グランドクロスや
グランドトラインに引けを取らないほどの活躍が期待出来る
のです。

小三角の場合はキーとなるのが、中間点としてセクスタイル
で入って来る星です。
トラインで結ばれた2つの星は無意識にその力を働かせる
ことが出来ます。
しかし、中間点にセクスタイルで入って来る星はかなり意識
的に使おうとしないと、その力を発揮しないところがあります。
先ほどの荒川さんの例ですと、射手座の天王星のオリジナル
で冷静な判断は意識的に使う必要があったのです。
荒川さんはスポーツ選手ですので、そうした星を使うことは
練習や試合の中で培っていったことなのでしょう。

私たちはこの小三角の中間点に関してはホロスコープから
12星座や12室などを考えて、意識的に使う必要があるのです。
この星を使いこなすことが小三角のキモとなるのです。

そうすればこの小三角を使い、グランドクロスの人や
グランドトラインの人に負けないほどの活躍が出来る
でしょう。

次回も複合アスペクトについて書いていきます。

占い師Hisashiの占い講座79(グランドトラインの解説)

今回も複合アスペクトの解説を行います。
今回はグランドトラインです。

これはトラインが複合的に3つ重なることで
起こる複合アスペクトです。
例えば双子座の1度に太陽が、天秤座の1度
に冥王星が、水瓶座の1度に月がある男性
の場合は双子座の太陽と天秤座の冥王星
がトライン、天秤座の冥王星と水瓶座の
月のトライン、水瓶座の月と双子座の太陽
がトラインと都合、3つのトラインが出来ます。

これを複合的に三角として見るのがグランド
トラインです。
この場合は風の宮同士のグランドトラインな
ので風のグランドトラインだと言えます。
その意味ではこのグランドトラインは同じ
元素の星座宮で起こることが多く、
火のグランドトライン、地のグランドトライン、
風のグランドトライン、水のグランドトライン
と4種類のグランドトラインが考えられるのです。

ただしオーブの問題もあるので、実際にはこの
4つの分類が出来ない、グランドトラインもあります。
例えば先ほどの例ですと、月が山羊座の28度
辺りだとしてもグランドトラインではありますが、
これを風のグランドトラインだと言うことは
出来ないでしょう。

ですからこの火のグランドトライン、地の
グランドトライン、風のグランドトライン、
水のグランドトラインと言うのはあくまで、
原則はそうなると言うだけで、そうでない
場合もあります。
この四元素のグランドトラインはあくまで、
解釈の目安と思う方が良いでしょう。

さてこのグランドトライン、伝統的には
幸運や幸福、才能を表す複合アスペクト
と言われて来ました。
確かに同じ四元素で星が固まっているので、
その元素に対する能力は高いでしょう。
しかし、幸運、幸福を表すとは一概に
言えません。

と言うのもこのグランドトラインは火なら
火、風なら風とかなり偏っているので、
その分野には長じていますが、他の
分野はまるで知らないと言うことも
起こりうるのです。

例えば先ほどの例のグランドトラインの
人は風のグランドトラインなので、
人付き合いや機械、パソコン、ネット
などにかなり精通していることが
多く、その分野では他の人と比べ、
明らかに優れた資質があります。
しかし、もし他の四元素に星が
あまりない場合ですと、この風の
偏りが悪さをしてしまうことがあります。

例えば水の表す恋愛や家族愛とは
無縁で、結婚をしても自分の得意な
機械をいじってばかりで、家族サービス
などは何もしないと言うパターンが
考えられます。

自分の星のパターンからするとそれが
普通なのですが、周りから見ると
かなり偏っていますので、例えば
いきなり奥さんから離婚届を渡される
と言うこともあり得ます。

このように偏りが武器になる場合も
かえってうまく行かないこともある
と言うことです。

基本的には4元素が偏っている
のがグランドトラインの特徴です。
その意味では意外にうまく行かない
ことは多いのです。

この点グランドクロスとの比較が
出来るでしょう。
グランドクロスは4元素がバランス良く
配置されているので、これは
いかなることにも対応が出来る
力を表します。
最初は困難なことがあっても
使いこなすとかなり応用が
効くのがグランドクロスだ
と言えます。

一方でグランドトラインは一つの
元素に偏っているので、その分野に
は秀でていて、才能がありますし、
最初はうまく行くことも多いと思い
ます。

しかし、他の元素が無い複合アスペクト
なので、応用も効かないですし、
使いづらいところもあります。

その意味ではこのグランドトラインは
自分の個性として武器になるように
使うべきでしょう。

火のグランドトラインは創作、創造の
才能があります。
牡羊座の発想力、獅子座の霊力、
射手座の教養からの発想など、
いろんな創作が出来るので、
芸術やクリエイティブなことに
向いています。

地のグランドトラインは物に対する
才能を表します。
服やアクセサリー、小物、家、
土地、お金などありとあらゆる
物の使い方のセンスがあります。
牡牛座のファッション性、
乙女座の物の管理能力、
山羊座の地位や職業からの物質的な
才能などいろんなことの物に
ついての才能があるので、物に
関しての仕事をするとうまく行きます。

風のグランドトラインは情報や
機械、コミュニケーション、資格
知識、SNSなどの才能を表します。
双子座の知性、天秤座の情報力、
水瓶座のネット関係の能力など、
現代社会を生き抜く才能に恵まれて
いますので、マルチな能力があります。
基本的に才能は秀でています。

水のグランドトラインは愛情や
友情、家族愛などありとあらゆる
情の関係するグランドトラインです。
蟹座の家族愛、蠍座の夫婦愛、恋愛、
魚座の人類愛など、愛情に関しての
エキスパートなので愛情ではうまく
行くことが多いでしょう。
その分、他の元素がないと周囲に頼り
すぎなところがあります。

以上のようにグランドトラインは秀でた
能力がありますがバランスは悪いので、
この秀でた才能を上手く使うと同時に
他の元素もうまく使い、バランスの
良い生き方を目指しましょう。
単にグランドトラインの才能のみに
頼ると手痛いしっぺ返しをくらいます。

次回も複合アスペクトについて書いていきます。

 

占い師Hisashiの占い講座78(Tスクエアの解説)

今回も複合アスペクトについてです。

前回はグランドクロスでした。
今回はTスクエアです。
Tスクエアと言う複合アスペクトは、
極めてグランドクロスに近い
複合アスペクトです。

このTスクエアはグランドクロスの
4つのスクエアのうち、一つが星が
欠けていて、残り3つの星が、スクエア
で結ばれている複合アスペクトです。

つまりはある星に対してスクエアで
一つの星が入り、その星に対して
さらにスクエアになります。
そして最初の星と最後の星はオポジション
になると言うわけです。オポジションの
中間点にスクエアの星が入ると見ても
良いです。

さてこのTスクエアはグランドクロス
と比べると明らかに偏っています。
となるとグランドクロスよりは
バランスが取れていなく、偏りの
傾向を探る必要があります。

この場合の偏りはオポジションの間の
中間点となるスクエアの星です。
その星はかなり強調された複合アスペクト
だと言えるでしょう。

例えば獅子座の15度木星と水瓶座15度太陽の間
に蠍座15度の月がスクエアで入る、Tスクエア
の女性の場合を考えてみましょう。

この例の女性の場合は結婚相手を選ぶパーティーに
行くときは、まず獅子座と水瓶座で自分
を押し出して、かつよく観察すると言う
ことに注意します。
するとこれはかなりブランド志向の
エグゼクティブを狙うパーティーで(木星)
しかもその中でもかなり引き気味に
自分を演出していきます(太陽)。

美しく自分を着飾って、自分の好きな
タイプの男性ではなく自分に言い寄って
来るタイプを選ぶと言う姿勢です。
この獅子座木星と水瓶座太陽のオポジションなら
それだけです。
しかしここに蠍座の月のスクエアが入り
Tスクエアになるとドラマが始まります。
単にエグゼクティブパーティーでお高く
とまっているだけだあったのが、蠍座月
でこれは単なるパーティーでなく、
バスツアーに参加すると言うイメージに
なります。

一つのバスでの一体感から、真に自分
の必要とする男性をあぶりだすこと
が出来るようになります。
この洞察力は蠍座の月のなせる業でしょう。
もちろんバスツアー自体が蠍座の
表す事柄です。

つまりこのTスクエアは単なるオポジション
と比べるとスクエアが入って来るとき
に新たな展開やドラマがあると言うこと
です。
その意味ではこのTスクエアの焦点
となるのは中間のスクエアの部分でしょう。

この中間点にドラマの要素があると考えられます。
ですからTスクエアをしっかりと使うためには
この中間点をどう利用するかにかかって
います。

先ほどの例ですと、バスツアーにしても
自分にピッタリのバスツアーがあるはずで、
それを選ぶのが先決です。
また蠍座ならではの男を見きわめる眼力
と言うものも必要になります。

水瓶座太陽の自分に近づく男性から良い人
を選ぶと言うだけで無く、大勢いる
男性の中から、これは大事な人だと
言うことを見抜き見きわめ、その相手には
積極的にアプローチする度胸も必要です。
それは蠍座の月にかかっています。

また単にエグゼクティブのパーティー
で美しく着飾るだけでなく、一番自分に
相応しいバスツアーを執念深く何度も
繰り返し調査と比較検討をし決定する。
そうした執念深い調査なども蠍座の月の
持つ力です。

つまりTスクエアの場合はオポジションの
2つの星に関してはわりと無自覚でつかう
場合が多いのです。
それに対してスクエアの中間点に関しては
かなり意識的に使うと効果的な力を
発揮するのです。
その意味では中間点の星をうまく使う
ことに集中すべきでしょう。
先ほどの例ですと蠍座の月に関しては
かなり研究をして、うまく使うように
常日頃から意識する必要があるでしょう。

さてTスクエアに関しては見逃せない点
があります。
それはグランドクロスとの関係です。
実はTスクエアは中間点である星に
オポジションで星が入って来るとグランド
クロスになると言う特徴があります。

これは例えば進行やトランジットで星が
中間点のオポジションの位置に入って来る
ことでしばしば起きる現象です。
ここには多きな意味があります。
と言うのもTスクエアはいわばバランスの
悪い偏った複合アスペクトです。
それに対してグランドクロスは扱うこと
が難しいながらも、かなりバランスの取れた
複合アスペクトです。

もともと偏っていたTスクエアがバランスの
取れたグランドクロスになるときは必ず
何らかの大きな出来事が起きます。
これはグランドクロスの方がバランス
が取れているため、多くはプラスの出来事
となります。

つまり元々偏っているTスクエアでは、中間点
をうまく使い、物事を推し進める必要が
ありました。
しかし、進行やトランジットの星が中間点の
オポジションの位置に入るとそのような努力
をしなくても夢がかなう時期になるのです。

例として先ほどの女性の場合ですと、進行で
火星が蠍座木星のオポジションの牡牛座15度
前後に入って来る前後合わせて3年程度は
かなり男性からアプローチをかけられやすい
時期になります。

この時期にはバスツアーなど行かなくても、
いたるところで、男性からアプローチをかけ
られやすいです。
いわゆるモテ期です。
こうしたときにはそれにおごらずに、この
時期の間に結婚まで決めてしまうべきです。
と言うのもこの時期は前後あわせて3年
ぐらいしか続かないからです。

またトランジットで牡牛座15度に星が入って
来るときはチャンスです。
先ほどの例の場合ですと、牡牛座15度に
金星がトランジットで入ってくる時期は
1年のうちで最も魅力をアピール出来る
時なので、バスツアーに参加するのも
この時期の開催日を狙って行くのが良い
でしょう。

こうしてTスクエアは何も起こらない
時期では中間点を利用するのが良く、
進行、トランジットでグランドクロスに
なるときには、それを見計らって行動する
と言う2つの点から運気を改善して行きましょう。

ちなみにTスクエアから進行やトランジット
でグランドクロスになる場合はきわめて
成功する確率が高いです。
これは元々グランドクロスである人よりも
成功する可能性が高いのです。

何故ならTスクエアの偏った配置の場合は
ストレスや活力がかなり蓄積されており、
それがグランドクロスになったときに
爆発的な力を呼ぶからです。
一方で生まれつきのグランドクロスの方は
元々バランスが良いので、これを上手く
使うように努力する必要があると言うこと
です。

ですからTスクエアの人が進行やトランジット
でグランドクロスになったときはかなりの
ターニングポイントとなるのです。

次回も複合アスペクトについて書いて行きます。

占い師Hisashiの占い講座77(グランドクロスの解説)

今回からは複合的なアスペクトの解説を
行います。

アスペクトは一つ一つのアスペクト
も重要なのですが、複合的に関係
し合うアスペクトは特に重要な
意味を持ちます。

とは言え、複合的なアスペクトも
やはり一つ一つの意味を考えると
分かることも多いのです。

今回は複合アスペクトの第一回
として、グランドクロスを取り上げ
たいと思います。

このグランドクロス、クロスは
十字架であると言う意味通りにスクエア
のアスペクトが4つ、十字に重なる複合
アスペクトです。

例えば牡羊座の15度、蟹座15度、
天秤座15度、山羊座15度と言う具合に
スクエアが4つ重なります。

このグランドクロスと言うのは実は
かなり珍しい複合アスペクトです。
と言うのも4つのアスペクトで構成
されているからで、複合アスペクトは
大抵は3つぐらいの複合アスペクトに
なります。

さらにはスクエアにはならない星同士
もあるので、その意味でもあまり
起こりづらいアスペクトだと言える
でしょう。

ですからこれはかなり特殊に読む
必要があると言うことです。

先ほどの例のように3区分の
活動宮、不動宮、柔軟宮でこの
グランドクロスが起きることが
多く、(境界近くですと、完全に
3区分通りにはなりません)つまりは
活動宮のグランドクロス、不動宮の
グランドクロス、柔軟宮のグランド
クロスがあると言うわけです。

グランドクロス自体は先ほどの例
のように、火の宮、地の宮、風の宮、
水の宮で構成されています。(これも
境界近くですとズレますが)

つまりは4元素を全て持っているのが
グランドクロスと言うことになります。

4元素を全て持つと言うことは基本的には
バランスの良い要素があると言うことです。
これはつまり、牡羊座のことをするときでも
必ず蟹座、天秤座、山羊座の考え方が
割り込んでくると言うことです。

具体的には牡羊座的に転職をすると
しましょう。ここでもし牡羊座と蟹座
のスクエアだけの感覚の人がいると
すると、転職をするときには社風で
選ぶのが一番であるとして、転職活動
をします。

これが牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座の
グランドクロスを持つ方ですと、
転職するときにも社風に加え、自分がちゃんと
優遇されているか、そしてその会社は
有名企業かとそこまでこだわって
転職活動をするでしょう。

つまりグランドクロスとはそういうこと
なのです。
一つの元素のことをするときに、
必ず他の3つの元素が横やりを入れてくる
のです。

その意味では物事が進まない複合アスペクトだと
言えます。
先ほどの例ですと、単純に一つのスクエアですと、
問題点は一つですので、これは簡単にクリアー
出来るでしょう。
グランドクロスですと問題点は3つあるので、
簡単にクリアー出来ることはないでしょう。

つまり私は何をしても、問題が起きてうまく
行かないと思うことがかなり多いでしょう。

これを持って、グランドクロスは不幸を
表すアスペクトであると、伝統的に言われて
きました。

私はこれに異を唱えます。
なぜなら、一つの元素に他の三つの元素が
横やりを入れて来ると言うことは極めて
健全なことであり、4つの元素を全て
兼ね備えることは非常にバランスが
いいからです。

つまりグランドクロスを持つ人は
すぐに物事がうまく行かないし、
問題点も多く出てくることから、
人より不幸であるとか、運が無いと
思いがちですが、実際には4元素を
バランス良く整える力があるので、
何をするにも完成されたバランスの
良い行動を起こすことが出来ます。

つまりは晩成タイプなのだと言うこと
です。

すぐに物事がうまく行かなくても、
時間をかけて努力を重ねれば、完成された
ことが出来ると言うことです。

タロットカードの世界のカードは
最高のカードの一つですが、この
カードは中心の女性の周りに牡牛、
ライオン、ワシ、天使が四隅に配置
されています。

これはそれぞれ牡牛座、獅子座、
蠍座、水瓶座を表しています。
これは不動宮のグランドクロスに
見られる配置です。

タロットカードの世界のカードが
何故、最高のカードの一つだと
言われるかと言いますと、
それは完成された完璧なものを
表すからです。

これはつまり四元素を全て持つ
と言うことは完璧な状態だと言うこと
なのです。
当然、完璧なバランスを持ちます。
四元素を全て持つと言うことはそういう
ことなのです。

翻ってグランドクロスは四元素がそれ
ぞれ関係しあうアスペクトでした。
それは一見すると成功から遠いですが、
完成されたときには完璧なバランスを
持つのです。

その意味では努力次第で、完璧なこと
を成し遂げたり、自分自身が完璧
になることが出来るので、グランドクロスは
条件付きの大成功の複合アスペクトであると
言うことが出来るでしょう。

ですからグランドクロスを不幸な配置だと
いうことは出来ないのです。

グランドクロスの複合アスペクトを持つ方は
幸運ではないですが、努力次第では他の
誰も出来ないことをすることが出来る
でしょう。

その意味では複合アスペクトのナンバーワン
の存在であると言うことも出来ます。

ですからグランドクロスを持つ方は自信と
誇りを持って良いと思います。

次回も複合アスペクトについて書いて
行きます。