占い師Hisashiの占い講座80(小三角の解説)

今回も複合アスペクトです。

今回は小三角です。
小三角とはトラインのアスペクトに対して、
中間点にセクスタイルになる星が入るアスペクトです。

例えば牡牛座20度の太陽に対して、
乙女座20度の木星がトラインになり、
その中間点である、蟹座20度に月が
入る場合は牡牛座の太陽と蟹座の月の
セクスタイルと蟹座の月と乙女座の木星
もセクスタイルになります。

その意味で、セクスタイル2つとトライン1つ
の複合アスペクトだと言えます。

この小三角はグランドクロス、グランドトラインに
比べて、地味であまり効果もない複合アスペクトで
あると以前は言われてきました。

しかし、グランドクロスはスクエアの複合アスペクトで
扱いづらいところがあり、グランドトラインは同じ元素
のみの複合アスペクトで偏りが顕著であるのに比べ、
この小三角はトラインとセクスタイルと言う扱いやすい
アスペクトのみで構成され、元素も2種類が組み合わさ
れているので、非常に使いやすい複合アスペクトで
あると言えます。

つまり、扱いにくいが努力で使いこなせればバランスが
良い晩成の複合アスペクトがグランドクロスであり、扱いやすい
が偏りがあり、難しいところもある早熟のグランドトラインに
対して、ある程度扱いやすく、ある程度バランスもとれている
中間の複合アスペクトが小三角であると言えます。

その意味ではうまく使えばグランドクロスやグランドトライン
にも引けを取らない活躍も期待出来る複合アスペクトです。

基本的には火の宮同士のトラインに風の宮のセクスタイルが
入るパターンと風の宮同士のトラインに火の宮のセクスタイル
が入るパターン、地の宮同士のトラインに水の宮のセクスタイル
の入るパターン、水の宮同士のトラインに地の宮のセクスタイル
の入るパターンがあります。(もちろんオーブの関係があります
ので、星座の境界付近ではこれらのパターン通りでないパターンも
あります。)
基本的に男性宮同士、女性宮同士の組み合わせになるので、グランドトライン
に準ずるような偏りはありますが少なくとも2つの元素が関わるので、
グランドトラインよりはバランスは良いです。

それぞれ見て行きましょう。
火の宮同士のトラインに対して風の宮のセクスタイルが入るパターンでは
火の宮の何でも創造的に作り上げて、どちらかと言うと自分の
感性のみで進みがちなところに対し、風の宮の他の人の作品を参考にしたり
今の流行などを取り入れる工夫が出来ます。

風の宮のトラインに対して火の宮のセクスタイルが
入るパターンでは情報を駆使して物事を判断する際に、
オリジナルな考え方も加えようとするので、バランスの
良い判断が出来ます。

地の宮のトラインに対して水の宮のセクスタイルが
入るパターンではアクセサリーなどの小物を作ったりする場合
にもお客様の要望を考えて作るので、評価が高い物を作り
あげることが出来ます。

水の宮のトラインに対して地の宮のセクスタイルが入る
パターンでは、夫婦生活を営むにあたって、節約や
貯金などで、経済的にも安定出来るような工夫が出来ます。

いずれにせよこの小三角はトラインのみの、その元素だけに
行きがちなところにセクスタイルの工夫が出来るので、
かなり有効な複合アスペクトだと言えます。

この小三角を使いこなして成功された方が金メダリスト
のフィギュアスケーターの荒川静香さんです。

荒川静香さんは天秤座の火星、アセンダントの合に対して
水瓶座の月、金星の合がトラインです。
これだけですとスポーツの世界で女性的な美を表現する
と言うことにとどまります。
このトラインに対して射手座の天王星がセクスタイルで
中間点に入っていて、この組み合わせが小三角になって
います。

荒川さんのホロスコープですとこの射手座の天王星はかなり
強いです。
荒川さんが金メダルを取ったトリノオリンピックでは、
有力選手がミスが目立ち得点が伸び悩んでいました。
また荒川選手はこの時にけがをしていました。
この状況で、荒川さんの小三角の射手座の天王星が
反応したのです。たとえ得点が低くなっても、難易度
を下げて、確実にプログラムをこなそうとそう判断
したのでしょう。
これは賭けでもあります。
しかし、オリジナルで冷静な決断力を持つ、射手座のグランドトライン、
天王星を使い、結局はこの決断が功を奏して、有力
選手がミスをしていく中で、荒川さんだけがミスが
ほとんど無い演技をしたのです。

荒川さんの金メダルは偶然ではなく、必然だったのです。
小三角をうまく使った好例だと言えます。

以上のように小三角をうまく使えば、グランドクロスや
グランドトラインに引けを取らないほどの活躍が期待出来る
のです。

小三角の場合はキーとなるのが、中間点としてセクスタイル
で入って来る星です。
トラインで結ばれた2つの星は無意識にその力を働かせる
ことが出来ます。
しかし、中間点にセクスタイルで入って来る星はかなり意識
的に使おうとしないと、その力を発揮しないところがあります。
先ほどの荒川さんの例ですと、射手座の天王星のオリジナル
で冷静な判断は意識的に使う必要があったのです。
荒川さんはスポーツ選手ですので、そうした星を使うことは
練習や試合の中で培っていったことなのでしょう。

私たちはこの小三角の中間点に関してはホロスコープから
12星座や12室などを考えて、意識的に使う必要があるのです。
この星を使いこなすことが小三角のキモとなるのです。

そうすればこの小三角を使い、グランドクロスの人や
グランドトラインの人に負けないほどの活躍が出来る
でしょう。

次回も複合アスペクトについて書いていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です