占い師Hisashiの占い講座85(改めて複合アスペクトについて考える)

今回は改めてアスペクトについて考えて行きます。

前回までで、あらかた複合アスペクトを見て
いきました。
まだグランドセクスタイルと言う複合アスペクトが
ありますが、これはグランドトラインが2つ逆さまに
組み合わせられた複合アスペクトであり、
グランドトラインの福分を強く持つ複合アスペクト
ですが、かなり限定されているうえ、
ほとんどこの複合アスペクトを持っている方
もいないと思います。
出生の星のアスペクトと言うよりは、進行や
トランジットの星との関わりの中で出て来る
複合アスペクトでしょう。

私は複合アスペクトに関しては、基本的には
出生の星のアスペクトが重要なのだと思っています。
(ただし、Tスクエアのように進行やトランジット
の星でグランドクロスが出来る場合があり、
セクスタイルにインコンジャンクトが来る
ヨードの場合もあるので、その時には進行や
トランジットの星も見ますが。)

ですのでグランドセクスタイルは基本的には
2つのグランドトラインを複合的に考える
と言うイメージです。
火のグランドトラインと風のグランドトラインが
組み合わさり、創作とその整理・まとめを
有効に使えて、知的な創作活動が得意な
パターンと地のグランドトラインと水の
グランドトラインが組み合わさり、経済的な
安定と恋愛的な心の安定を同時に手に入れる
と言う、物質、精神の安定を感じるパターンです。
そこだけをみれば良いでしょう。

このグランドセクスタイルは60度ずつ
セクスタイルが6つ組み合わされた
複合アスペクトで中には神の意志が働く、
運命的な複合アスペクトであると
言われる方もいますが、私は以上のように
2つのグランドトラインが組み合わされた
ものと解釈しています。

また出生のホロスコープだけでは
(進行、トランジットを使わない場合は)
ほとんどこの複合アスペクトを持って
いる方はいないので、この複合アスペクト
を過剰に評価する必要は無いでしょう。

基本的に進行やトランジットの
ホロスコープを使うと複合アスペクトは
かなりたくさん出来てしまうので、
私は進行やトランジットを含む
複合アスペクトはあまり重視しません。
このグランドセクスタイルなどは
進行やトランジットの星が来た時に
有効になるタイプの複合アスペクトです。

さて以上のことからもお分かり
いただけたように、複合アスペクトは
こういう複合アスペクトがあって欲しい、
この複合アスペクトはどんな
特別な意味を持つの、と言うように
何か素晴らしい効果を期待するような
ものでは無いと言うことが言えます。

つまりグランドクロスを持っていた
からと言って、不幸の星に生まれたとか、
逆に素晴らしい才能があると思う必要は無い
ですし、ヨードがあるからと言って
天才的な才能があるとか、運命の
縛りがあるとか思う必要も無いのです。

一般的には複合アスペクトはかなり特殊で、
その複合アスペクトを持っている人は
何か運命的な強い影響を持っていると思われる
かもしれませんが、実はそうではなく、
複合アスペクトをうまく活用されている方が
成功をし、活用できなければ成功は出来ませんし、
だからといって複合アスペクトを
活用しなくても、不幸になるという
わけでもありません。

複合アスペクトは実は大抵、誰でもが
一つぐらいは持っているものです。
私がスポーツ選手を例に挙げて
複合アスペクトを解説してきたのは
複合アスペクトを活用して成功している方
の例として、挙げたまでで、活用
できない方も大勢いらっしゃいます。
いやそうした方の方が多いでしょう。

要するに複合アスペクトは活用次第なのです。
自分にどんな複合アスペクトがあるか。
そして、それを活用するにはどうしたら良いか。
そんなことを目指して、この私の占い講座
では複合アスペクトについて書いたつもりです。

例えば牡羊座は成功して、牡牛座は失敗する。
そんな風に考える人はいませんよね。
牡羊座は自分から物事を切り開いていけば成功する。
牡牛座は同じことを何回も繰り返して熟練すること
によって成功する。
そして、どちらにせよ、当然、
努力をしなければ成功をしない。
星座を見るときには、普通はそうした解釈をします。

複合アスペクトも同じなのです。
グランドクロスは不幸の星、グランドトラインは
幸運の星。
何も複合アスペクトが無い人は平凡な人。
そのように思うのは間違いなのです。

グランドクロスは困難はあれども努力して四元素の
良いバランスを見つけたときには成功する。
グランドトラインは比較的に物ごとがうまく
行きやすいが、偏っているので、バランスを
崩しやすく、気をつけないと楽な方のみに
行きがちで怠慢になることもある。
複合アスペクトが無い方は、ノー・アスペクトや
タイトなアスペクトを使うべきですし、
それも無い方は単なるアスペクトでも
使い方によっては成功出来る。
そのように考えるべきなのです。

つまり複合アスペクトとは何か特別な力や運命を表す
ものなのではなく、誰でもが一つぐらいはありますし、
また無くても成功は出来ると言う、極めて一般的な配置
なのだと言うことです。

あくまで自分はそうしてタイプであると言うことを
認識すべきでしょう。
これは複合アスペクトを2つも3つも持っていても
同じです。
ようするに使いこなせるかどうかです。

とりたてて複合アスペクトを持たずに、太陽と
火星のタイトなスクエアのアスペクトで成功した
オリンピックメダリストのフィギュアスケーターの
高橋大輔選手のことを考えると、複合アスペクトは
実は持たなくても良いのではないかと思ってしまう
ほどです。

もちろん私は複合アスペクトでもスポーツ選手の
例を挙げてきましたが、それはつまり複合アスペクト
を上手く使っている方の例です。
うまく使えないのなら複合アスペクトも宝の持ち腐れ
となります。

自分の複合アスペクトを知り、うまく使って行きましょう。

次回もアスペクトについて書いて行きます。

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