占い師Hisashiの占い講座18(木星のルール)

今回は木星のルールです。前回、書いた大国主の性格が木星のルールと関わりがあるのです。 まず、大国主は力を持たない神です。これは武御雷之男神とは違う神です。木星のルールもここのところが関係があるのです。 人が生きるにおいて力が無いとはどういうことでしょうか。もし、無人島で一人暮らしの状態なら力が無ければすぐに死んでしまいます。 力というものは生きるにおいて必要なものなのです。ですが現代社会においては力は必要ではないと言えます。 無論、ある程度の力は必要なのでしょうが、それよりも大切なのは人間的な魅力なのではないでしょうか。 現代では組織というものが整備され、大抵の仕事は集団で行う仕事です。 こうした社会では個人の能力よりも集団で成し遂げる能力が必要だと言えるのです。 それにはとりもなおさず、人間的な魅力が無ければ人はついて来ないのです。 大国主は力は無くても人間的な魅力はありました。 矢上姫、スセリビメ、母神、スサノオノミコトと大国主に関わった神は皆、大国主の味方に成ってしまうのです。 こうした人を動かす人間的な魅力こそが木星のルールです。 昔、漢王朝が成立したときに中心人物であったのが、漢の高祖、劉邦です。 この劉邦と言う人物は田舎の顔役のような存在だったようです。 劉邦は戦いには弱く、政治的に国を動かすことも出来ず、うまく立ち回る頭も無かった人物です。 しかも感情的で横柄でした。そんな人物が何故、漢帝国の初代皇帝まで上り詰めたのでしょうか。 この劉邦は人間的な魅力がありました。 例えば強い敵の項羽に難くせをつけられて殺されそうになったときには土下座してでも相手に誠意を尽くしました。 また、部下に財産を与えるときも気前良く奮発します。それでいて聖人君子では無く、気さくな人物だったようです。 こういう人物には多くの人が集まります。政治が上手い人物、戦いに強い人物、どう立ち回れば良いかアドバイスしてくれる人物 など劉邦の周りには優秀な人物が大勢集まりました。そして敵に勝って帝国を作りあげたのです。 こうした劉邦や大国主は決して力があったわけではありません。むしろ力は周りよりも無かったでしょう。 ですが気前の良さや優しい人柄など人間的な魅力に溢れていたのです。 それが故に劉邦は帝国を作り、大国主は葦原中国を作れたのです。 現代社会においては能力よりも人柄が重視されています。組織で動く現代ではそれは当然だと言えます。 こうした価値観で動いているのが木星です。つまり木星のルールとは人柄の魅力のルールなのです。 魅力と言っても金星の魅力とは違います。金星の魅力は見た目の美しさや可愛らしさがもとになっています。 ですが木星の魅力とは恋愛感情の無い、人徳とでも言うべき魅力なのです。 またこうした魅力は火星のルールの力のルールを上回っています。 現に劉邦に敗れた敵の項羽は力のルールの火星の力で動いていたと言って良い人物です。 ですが人徳のルールの木星のルールの劉邦の方が最終的に勝つのです。 火星の回では力のルールを抑えるのは木星のルールだと書きました。 この木星のパワーは絶大で、木星は王者の星でもあります。 人の上に立つ、王者になるにはこうした木星の力が必要なのです。 皆さんのホロスコープにはどの星座のどの室に木星はいますか。 そして他の星と結びついてパワーを発揮していますか。 もしそうなら、大成功も夢ではありません。 もしそうでなくても、木星を使うように努力すれば成功出来るでしょう。 次回は土星を表す神様について書きます。