今回は海王星を司る神様です。
海王星を司るのは海の神です。
古来、日本では海の神は綿津見神(ワダツミノカミ)が中心です。
この綿津見神は三重の夫婦岩、二見興玉神社の神様です。
夫婦岩は海の持つ感性、情愛、夫婦愛を司っています。
海王星とはこうした霊感や情愛などを司る星です。
海の力は絶大でして、水の持つ大きな大きな力を表しています。
またこの海王星を司る神様は綿津見神の娘である、豊玉姫(トヨタマヒメ)
と玉依姫(タマヨリヒメ)もそうです。
この豊玉姫は山幸彦の妻に成ります。しかし、子を残して、亡くなります。
この豊玉姫の妹に玉依姫がおられます。玉依姫は姉の豊玉姫の遺志を受け継ぎ、
豊玉姫の夫であった、山幸彦と結ばれます。そしてその子を育てるのです。
この子のさらに子が初代天皇の神武天皇です。
この玉依姫の心こそが海王星の心でしょう。
亡くなった姉の遺志を大事にして、しかも情愛豊かにさらに
子を育てる思いやり優しさを持つ、海のような深い愛を持っています。
この綿津見神と玉依姫の親子である、海王星を司る神様方と対になるのは
大山祇神と木花咲耶姫の土星を司る山の神様方です。
大山祇神は夫になるニニギノミコトを許さなかったのですが、ニニギノミコトの情熱に
ほだされて娘の結婚を認めます。
一方で綿津見神は夫になる山幸彦を一目見て気に入ります。
そして木花咲耶姫は自分の浮気を疑われて、火の中で出産すると言う、命を懸けた行為で
身の潔白を証明します。
玉依姫は姉の遺志を継いで夫になる山幸彦を、優しく愛するようになるのです。
これが土星と海王星の違いです。山と海の違いとも言えます。
土星は厳しくしかも潔い星です。こうした厳しさがあってこそ世の中はまとまるのです。
一方で海王星は直観に優れて、ひたすら優しい星です。こうした優しさがあってこそ
人は救われるのです。
海王星は救いの星でもあるのです。
海のような深い愛、そして神秘的な霊感。それが海王星の司る力なのです。