今回は蟹座についての解説です。
蟹座は四区分ですと水の宮です。
そして三区分ですと活動宮です。
そう考えてみると、我々が蟹座を考えるときに
思うような穏やかで優しいイメージだけでは
無いのが蟹座です。
もちろん水の宮からも情に厚い人柄はうかがえます。
しかし、活動宮なのです。
活発に行動するのが、活動宮です。
そう考えると、単に穏やか優しいだけではなく、
どちらかと言いますと、その情を押し付けてくる
ようなイメージもあります。
いずれにせよ、単に「良い人」では終わらない
でしょう。
さて今度は時間の流れで見てみましょう。
牡羊座で生まれ、牡牛座で肉体の可能性を見出し、
双子座で冒険を開始した人は蟹座に向かいます。
双子座の冒険と言うのはいわば小学校3年生が
ただ訳も分からずに暴れ回りたいと言う
欲望のようなものだと言えるでしょう。
しかし、そうしたことを繰り返せば、学校でいじめに
あうことも多いのではないかと思います。
このいじめの経験は人を大きく成長させます。
小学校3年生のような冒険心に満ち溢れた状態と
言うのはまだ他人への配慮と言うものが欠けています。
あくまで自分が楽しければ良いと言う、かなりわがまま
な態度だと言えます。
いじめにあうと人は考えます。自分に悪いところは
無かっただろうか。自分は知らずに人を傷つけては
来なかっただろうか。
それでいじめにあったのではなかろうかと。
またいじめを受けたら、親に相談もするでしょうし、
学校の先生にも相談をするでしょう。また友人に
相談することもあるかもしれません。
そうして周りに相談すると、驚くほど周りは良く
してくれたりします。
そこで双子座から蟹座に移行した人は周囲とうまく
やるための協調性と周囲への情愛に気付くのです。
これは小学校3年生の意識から小学校6年生の意識
へと変わっていくと言うことです。
蟹座まで来て、初めて人は人らしい優しさや思いやりを
手に入れることになるのです。
ですから蟹座はこの優しさ、思いやり、情愛に目覚めた
ばかりの人のイメージですから、純粋な優しさや
思いやりが特徴だと言えます。
またこうした情愛を他者に押し付けるようなところも
あります。
これが三区分で活動宮であると言うことと重なるところ
でしょう。
ただ1点気を付けたいのは、情愛と言うのは行きつくところ
まで行くと超越性と神秘性をもたらすことがあります。
これは水の宮の特徴でして、この超越性と神秘性が強く
でているのが蠍座で魚座もある程度そうした傾向があります。
蟹座の場合ですと情愛の一般的なイメージの方が強い
ところもありますが、超越性と神秘性に至ることも出来ます。
これは特に家や会社、学校などで、比較的に苦しみ、損を
して来た人に神秘的な霊感、感性、芸術性として、舞い降りて
来るのです。
ですから苦しんだ人にこうした超越的で神秘的な感性が
宿ると言うことは大いにありうるのです。
この感性は蠍座なら神秘的な存在への傾倒がスイッチとなりますし、
魚座なら生まれつきそうした感性のスイッチは入っているでしょう。
蟹座の人は人間関係での苦しみがこうした超越的で神秘的な感性が
宿るスイッチだと言えます。
ですから、一般的には平凡だと言える蟹座ですが、こうした
スイッチが入ることにより超越的な存在になれる可能性を
秘めた星座だと言えるのです。
その意味では蟹座に入っている星に力を与えるのはこの蟹座特有の
人間関係で苦しんだ時に手に入る、神秘的な感性だと言えます。
ですから蟹座に入った星は、その感性が出て来るように、磨く必要
があるでしょう。
蟹座に星が無い人は12室のどの室が蟹座なのかをチェックしましょう。
蟹座の入っている室は苦しみますが、その分、後で神秘的な感性が
宿るでしょう。
次回は獅子座について書きます。