占い師Hisashiの占い講座65(アスペクト解釈の基礎)

今回からはアスペクトの解釈に移りましょう。

アスペクト解釈は西洋占星術のいわば華である
ので、このアスペクト解釈をメインとして考える
方も多いと思います。
しかし、星と星座と12室をじっくりと解釈する
ホロスコープの静的解釈の上に、このアスペクト
解釈と言う動的解釈がなりたっていることを
忘れてはなりません。

実はアスペクト解釈と言うものは使わなくても
良いものなのです。

例えばここに双子座10度の太陽と天秤座10度の
月がある男性がいるとします。
これをアスペクト解釈をするとトライン(120度)
と言うアスペクトだと、解釈出来ます。
これは一般的には穏やかに協調し合うアスペクト
であると言われています。

となるとこの男性は妻と穏やかに協調出来て、
幸せな結婚生活を送ることが出来ると解釈
出来るでしょう。
これはアスペクト解釈と言う、星を動的に
見た解釈です。

一方これを双子座の太陽、天秤座の月と
解釈した場合です。
この男性は双子座の太陽なので、常に好奇心
旺盛で新しいことにチャレンジしている、活動的
な男性だと言えるでしょう。
また天秤座の月は相手との反応を大切にする
タイプでこれは妻がこの男性との会話や
コミュニケーションを大事にし、そこに
喜びを感じるタイプの女性だということ
です。

そうなるとやはりこの二人は穏やかに協調
出来て幸せな結婚生活を送れると言える
でしょう。
これは星と星座解釈を活かした星の静的解釈です。

実はアスペクト解釈を中心としたホロスコープ
解釈の動的解釈と星、星座、12室をしっかり
と読むホロスコープ解釈の静的解釈は同じ結論
になるのです。

その上今回の例ではアスペクト解釈では単に
夫婦が穏やかに協調出来て、幸せな結婚
生活が送れるということしかわかりませんが
、星座をしっかりと読めばそこには、好奇心
旺盛な夫とコミュニケーションを大事にする
妻と言う二人の個性が感じられます。
こうした二人なら、穏やかに協調出来て
幸せな結婚生活を送れるということが
イマジネーションとして分かるのです。

その意味では静的な解釈の方が、応用
の範囲は広いと言うことです。

これは例えば蟹座10度の太陽と蠍座
10度の月の男性の場合ですとどうなる
でしょう?

アスペクト解釈ですとトラインとして
同じく穏やかに協調出来て幸せな結婚
生活を送れるという、解釈しか出て
きません。
これはつまり双子座10度の太陽と
天秤座10度の月の場合と蟹座10度
と蠍座10度の場合が同じであると
言うことになります。

一方、星座をしっかりと読む静的
解釈ですと、蟹座10度は人間関係を
重視する協調的な夫で、蠍座10度は
夫にどこまでもついて行く一途な
妻となります。

こちらの解釈でも穏やかに協調出来て
幸せな結婚生活が送れるということ
が解釈出来ます。
その上、先ほどの双子座の太陽と
天秤座の月とは明らかに違うタイプ
の夫婦像です。

つまりアスペクトではかなり決まり
きった解釈しか出来ないというわけ
です。

アスペクト解釈ではこの問題を解消
するために、風のトライン、水のトライン
と言う解釈をすることもあります。
しかし、これにしても、蟹座の太陽と
蠍座の月と言う場合と蠍座の太陽と
魚座の月と言う場合が同じ水のトライン
となってしまいます。
一方でしっかりと星座を読めば、この
2者の違いはハッキリと出ます。

また蠍座の29度の太陽と牡羊座の
2度の月ならトラインと言えますが、
この場合は水のトラインでしょうか、
それとも火のトラインでしょうか。
これに答えられる占い師がどれだけ
いるでしょうか。

これはつまりはアスペクト解釈だけ
で物事を見ようとする弊害なのです。
水のトライン、火のトラインと言って
もトラインを解釈するときの補正に
過ぎません。
それほど複雑な意味をアスペクトは
持つわけではありません。
その意味でアスペクト解釈と言う
ものは幾何学的、画一的、単純な
解釈だと言えましょう。

蠍座29度の太陽と牡羊座の2度の月
なら、優しさから逆に強さを学ぶ
夫と天真爛漫な妻と読めば良い
だけのことです。
そしてこの2人はやはり穏やかで
幸せな結婚生活を送ると読める
のです。
優しくて強い夫と天真爛漫な妻
なら相性は良いはずです。

アスペクト解釈にはこうした
ディテールが欠けているのです。

私はアスペクト解釈は大事なもので
あると思っているのですが、何でも
かんでもアスペクトと言うのは
違うと思います。

アスペクトはあくまで、解釈をするとき
の材料だと思います。
ホロスコープ全体を見てみて立体的に
解釈するときの初めの一歩で、アスペクト
を見ることは大事です。

しかしアスペクト解釈だけで良しとする
ことだけは避けたいです。
やはり根底には星、星座、12室をしっかり
と読む、静的なホロスコープ解釈を持つ
必要があります。

アスペクト解釈で迷ったら、12星座、
12室で考えてみてください。
そしてどの星とどの星でアスペクトが
おこっているのか。そこに注目して
ください。
そうすれば解読は可能なのです。

ですから火のトライン、水のトラインと
丸暗記するのではなく、そもそもは何座
なのか、そもそもは何室なのかと言う
ことを素直に読めば良いのです。

これからアスペクト解釈について本格的に
書いていきますが、アスペクトを考えるうえで
今回のテーマは常に覚えておくと良いでしょう。

次回からはアスペクト解釈の本番です。

占い師Hisashiの占い講座64(星、12星座、12室の組み合わせ)

今回は星、12星座、12室の組み合わせを考えて行きましょう。

通常、どの占星術の解説でも、星の説明、12星座の説明、
12室の説明があります。
ただ実際の鑑定をする場合には、10ある星を12星座と
12室に落とし込んで考える必要があります。
たとえば金星は美のルールで働く星です。その金星が
山羊座の7室にあったとします。
山羊座は社会でトップに立っている大人の人を
思わせる個性です。
7室はパートナーやパートナーとの出会いの場、
自分の個性を評価されるような場です。
こうしたことを組み合わせて考えるのです。

例えばこの場合は美のルールが山羊座的に働くので、
これは大人の男性がするオシャレのようなイメージです。
つまりは会社の社長や役員などがするようなオシャレ
です。
少し年より向けとは言え、スーツをビシッと着こなす
ようなイメージです。
これは女性なら大人の女性が例えば同窓会などで
着て行くファッションに近いイメージです。
この人はこうしたオシャレやスタイルが様になる
と言うわけです。
ここに7室を当てはめると、まさに大人のパーティー
つまりは結婚パーティーに列席する、大人の男女
のようなイメージですね。
するとこの7室の山羊座の金星を持つような女性は
大人風なファッションで結婚パーティーに行き、
そこで知り合った男性と大人しか行けないような
ラウンジなどで、オシャレにデートをするような
出会いをするとうまく行きますし、またその
ような機会が多いのです。
これは決して居酒屋で飲んで騒ぐようなイメージ
ではありませんし、自分の趣味的な大人なブランド物
を買いあさるようなイメージでもありません。
居酒屋で飲んで騒ぐのなら、星座が違うのです。
ブランド物を買いあさるなら12室が違うのです。

つまりは同じ金星と言っても、星座と12室の
組み合わせでかなりイメージは異なるのだ
と言えましょう。
この組み合わせを考えたときに、それでは
全ての星につき、12星座と12室を考える
なら、それらの膨大なデータを全て覚え
なければならないのか。
そう思うかもしれません。
しかし、それは違います。
大事なことは星、12星座、12室をそれぞれ
イメージ的につかんでおくことなのです。
イメージとして、星、12星座、12室を
しっかりとつかんでおけば、組み合わせ
たときの応用が利くのです。

つまり、金星は美のルール、山羊座は
地位のある大人のイメージ、7室は
パートナーとそこに至る周囲の評価や
パートナーを得るための場。
そうしたことが知識で分かっているのでは
なくイメージとして感覚的に理解
出来ていれば、こうした組み合わせから
自由にイマジネーションを膨らませて
解釈出来るのです。

ですから私はこの占い講座ではイメージ
として理解していただくように、比較的に
星、12星座、12室をイメージで解説して
来ました。
それは星、12星座、12室を知識として
理解していただくためではなく、
イメージとして感覚的に理解していただく
ための解説だったのです。
そのために星に関してはわざわざ星の神様
などから書いて行ったのですし、12星座は
人の成長の過程に結び付けて書きました。
12室はナチュラルサインから考えて行く
ような解説も行っています。
全ては知識の理解から感覚的な理解
へと進むための材料だったのです。

こうして星、12星座、12室を感覚的
に理解して組み合わせをイマジネーション
で解釈する。
そして10ある星を組み合わせで全て
解釈出来れば、もうそこまでである程度の
西洋占星術の占い師の見習いぐらいには
なったと言えるでしょう。

さてここまでが西洋占星術の基本だと
言えます。
10ある星を12星座、12室で組み合わせ
で理解して、10ある星を結合させて
一人の個人を解釈すると言うことです。

さてここからは応用ですが、こうして
星を解釈したときに、出て来る星の
イメージは言わば星の静的解釈と
いえますが、この星の解釈
を動的にみることは出来ないか
と思うこともあるでしょう。
この動的解釈は星を活動するもの
、関わりを持つものとしてとらえる
方法です。

これは例えば牡羊座の太陽で
獅子座の月である人がいるとすると
これを静的に読めば、自分
で何事もチャレンジする
生き方と興奮し集中する性格
だと解釈出来るでしょう。

しかし、これを動的に見れば
この両者、もしかするとお互い
に影響し合い、お互いに個性が
引き立つこともあるのではないか
と考えられます。

チャレンジする人生と興奮する
性格なら、もっとチャレンジ
したくなり、もっと興奮する
そんなことが考えられます。

これは星同士の関係をダイナミック
に解釈する方法です。
実はこれは西洋占星術にはすでに
解釈のノウハウがあるのです。
それはアスペクトと言う解釈です。

これは星と星の間の関係をホロスコープ
上の角度から見ようとする方法です。
このアスペクトはもうすでにいくつか
確定しており、このアスペクトで
解釈すれば、動的な解釈が出来るのです。

このアスペクトは角度である以上は
星も星座だけではなく度数を0度から
29度まで正確に知る必要があります。
こうして星の正確な度数から星と
星とのアスペクトを利用した解釈
を行えば、星の解釈を動的に理解
することが出来るのです。

ですがこのアスペクト、昨今では
このアスペクトのみが一人歩き
しているところがあり、西洋
占星術はアスペクトを解釈
することだと思っている方
が多いと思います。
ですが基本はあくまで星と12星座
と12室の組み合わせによる解釈、
つまりは星の静的解釈にあります。
この基本が出来ていないで、応用
であるアスペクト解釈のみをして
いると西洋占星術の解釈を幾何学的
な解釈と誤解してしまいます。

西洋占星術は知識や知性を操る
知的な側面とイメージを駆使し
イマジネーションから探る直観、
霊感的な部分のミックスで
うまく使える占いとなるのです。
アスペクト解釈には知的な部分
が数多くあり、そこだけに
こだわるとイマジネーションを
使う解釈が出来なくなります。

イマジネーションを使う解釈は
なによりも星、12星座、12室を
組み合わせてイメージ的に読む
と言う静的な解釈によって養わ
れるので、こちらを基本としつつ
応用としてのアスペクト解釈と
言う動的解釈を知的に行うことに
よって、バランスの良いホロスコープ
解釈が出来るのです。

さて次回からは星の動的解釈で
あるアスペクトの解説を行って
いきます。

占い師Hisashiの占い講座63(星と12星座と12室の関係)

前回までで、12室の解説を終わりました。
今回は改めて、星と12星座と12室の関係を考えます。
ホロスコープを考えたときには必ず12星座があり、
そしてそこに12室を当てはめ、10の星を配置する
と言う構成になります。
ホロスコープとはまさに天空の12星座に大地の
12室そして人の本質である、10の星を当てはめる
と言う星図だと言えるでしょう。
つまりここには12星座の天、12室の地、星の人
と言う天地人の関係が表されているのです。

12星座が天であると言うのはつまり12星座こそ
が宇宙(太陽系的な地球から見た太陽系の惑星
の通り道であるところの黄道)の地番なのです。
そして12室はこの12星座がその土地によって、
修正された実際の適用すべき場なのです。
その意味では12室は常にナチュラルサイン
のイメージを中心に考えると、本来的な
意味が分かるのです。
そうした宇宙の地番である12星座と言う
位置エネルギーによる個性、12室と言う
地球の土地による修正された場、そして
最後に人の精神の宿る魂的な10の星を
その12星座と12室の中に落とし込む
とホロスコープが出来るのです。

そしてそれは個人の場合は生まれた
瞬間に全てが決まるのです。
集団や団体、地方自治体や国家の
場合は成立時期に決まるのです。
とすると生まれると言うことは
それ程重いということです。

よく幸運の星に生まれた、不幸の星に
生まれたと言う言い方をすることが
あります。
つまりそれは生まれたときの星の
配置でほぼ人生は決まってしまうの
だと言うことを表しているのです。

つまりは西洋占星術とはこの生まれた
時の星がどの星座にあり、どの12室に
あるかを調べること。それに尽きるの
です。

私はこの占い講座では星から解説して
来ました。これは星こそが人の生きる
エネルギーそのものであるからです。
また次に12星座について解説して
来ました。これは星がどの星座に
あるかで星の個性と言うものが
宇宙的に決まるからです。
そして最後に12室の解説を
して来ました。これは最終的に
星がどの12室にあるかで、星を
どう生かすかの場が地球の土地的に
決まるからです。

そしてここで改めて、星から考えて
見ましょう。星には星の神様と
星のルールがあります。
星を象徴する神様のイメージから
導かれる星のルール。星はこの
星のルールがあり、星のルール
で存在しています。
たとえば金星は美のルールで動いて
いるのです。
金星とはどんなものごとでも美と言う
基準(ルール)でのみ扱う星です。
金星から見ると例えば時計一つとっても
そこに機能性やその時計の歴史やブランド
等ではなく、あくまでデザイン的に美しいか
だけを考えていくようなルールに落としこめ
られるのです。
ただし、その美にしても個性はあります。
男性的な美なのか、女性的な美なのか、
シンプルな美なのか、複雑な美なのか
その個性を表すのが12星座なのです。
またその時計を家で飾るか、外に着けて
行くのか、会社で使うのか、プライベート
で使用するのか。そうした場が12室
だと言えます。

これは金星ですと美のルールですが、水星ですと
機能性のようなところから考えますし、木星
ですとブランド的なところから考えます。
星によってそれぞれのルールがあるのだと
言うことです。
今回は時計の例でしたが、実際はそれは個人
と言うことになります。
その個人に星であるところに10の天体のルール
をそれぞれ12星座の個性や12室の場で考えて
行く。
それが西洋占星術の基本となる部分です。

それでは10の星につき、それぞれ例えば太陽は
牡羊座で5室、月は双子座で6室と言う具合に
10の星(実際にはもっとありますが)それぞれに
星座と12室を決めて行けば、その人そのものの
存在は分かるのかと言いますと、まさにその通り
でそれが分かればほぼその人が分かります。
私の解説はそれで星の解説から12星座の解説、
12室の解説と進んで来たのです。
ただそれはあくまで前提となる事のしかも基本
となることです。
実際にはそれを応用しなけらばならないですし、
応用してから、それをどう使って行くかと言う
ことが西洋占星術なのだと言えましょう。

さて前提となる事の基本ですら、意外にこれは
複雑なことでもあります。
と言うのも私は10の星の解説、12星座、12室と
それぞれ個別に解説をして来ましたが、実際には
これは組み合わせなくてはならないからです。
つまりは10の星につき、12星座の個性と12室の
場を考えると言うことです。これは10の星が
12×12の組み合わせがあると言うことです。
つまり10の星につき、144パターンがあるのです。
こうした組み合わせと言うこと抜きには占星術
は成り立ちません。
つまり双子座の9室の太陽と言うところまで出さない
と占いの前提となる、太陽の性質は分からないと
言うことですね。
これを10の星のそれぞれに当てはめ考えて行きます。

その意味では私の書いた星、12星座、12室の解説
は組み合わせて考える必要があるでしょう。

話が長くなりました。
次回は星、12星座、12室の組み合わせについて
書いて行きます。

 

 

占い師Hisashiの占い講座48(12星座 新たな牡羊座)

今回は前回の魚座の解説のところから始めましょう。

魚座とは12星座の最後として、その前の全ての星座をミックスしたような
不思議な個性を持っています。
時間の流れでは、牡羊座で生まれ、牡牛座で体の使い方を覚え、双子座で
小学校3年生のように冒険をし、蟹座でいじめの経験から協調性を覚え、
獅子座で中学生のように恋や趣味に夢中になり、乙女座で受験生のように
勉強に集中し、天秤座で大学生や社会人のように人間関係を覚え、蠍座で
パートナーとの結びつきから成長し、射手座で脂の乗り切った仕事をし、
山羊座で人生の頂点にたち、水瓶座で第二の人生を楽しみ、魚座で人生の
最後を懸命に生きる。

そんな流れでしたね。さてこの魚座が12星座の最後なのですが、12星座は
そこでは終わらないのです。いえ12星座が終わることなどないのです。
何故なら魚座には次の星座が待っているのです。
それはつまり牡羊座です。
魚座の次には牡羊座が待っているのです。つまり12星座と言うのは
12進んだところで終わりなのではなく、魚座の次には新しい牡羊座が
待っているのです。
これはホロスコープの円を一周したということです。

そうだとすると、魚座の次には元の牡羊座に戻ってしまうのでしょうか。
それはそんなことはありません。
魚座の次の牡羊座は最初の牡羊座からすると、ワンランク上の牡羊座なのです。

例えばある会社に転職したとします。それは最初の牡羊座だとします。
そして最終的に魚座になり、その会社を卒業したとします。
そして次の牡羊座でまた違う会社に転職したとしましょう。
すると次の会社では、最初は前の会社と同じく、新人でまだ何もわからない
状態ですが、前の会社とは経験が違うので、新しい会社では新人の頃
から少しは前の会社の新人のときより出来ることが違うと思います。
これは牡羊座だけでなく、新たなホロスコープの12星座は前のホロスコープ
の12星座とはワンランク上の力を持つのです。

こうしてホロスコープを1周すればするほどに磨かれていくのが、12星座なのです。

実は私たちはこうした体験を結構、経験しています。
例えば太陽が12星座を一周するのはほほ1年ですが、1年間と言うのは、
この12星座を一周する体験を実感するという意味では最適な期間だと
言えます。

例えば太陽が牡羊座の4月頃は新入学、新学年の時期なので、学生ならば4月の
フレッシュな雰囲気を味わえるはずです。
またこの頃は会社ですと新人が入るときなので、会社でもフレッシュな
雰囲気を味わえます。
また太陽が山羊座に入る正月は一年で一番、幸福なときだとも言えます。

こうして一年間と言うサイクルは太陽の12星座の一周と連動しているのです。
ただ同じ牡羊座である4月にしても、年々感じ方や世の風潮は変わっていきます。
これは他の星の影響(木星、土星、天王星、海王星、冥王星など)はあるとしても、
一周した牡羊座は前の牡羊座より成長しているということが、影響しているのです。
つまり12星座は一周するごとに成長する。そして太陽はその12星座一周の動きを
一年というサイクルで感じさせてくれる星であるということが出来ます。

その意味では魚座の次はあらたな牡羊座になります。
そうして12星座はより高いレベルへと回転し続けるのです。
ホロスコープとはこの12星座を円形に配置し、そこに10ある星を配置し、
この星がホロスコープを牡羊座から魚座へと進み、魚座から新たな牡羊座
へと進み、そうして回転し続ける図であると言えます。

つまり12星座と言うのは星の回転の場であるといえます。

この12星座を移動する星の回転こそが、占星術のキモであり、占星術
というものの本質であると言えるのです。

個人、物質、社会、国家、世界、時代と世の中のありとあらゆる事象は
12星座の中での星の回転に由来します。
つまりは世の中の全ては「車輪の輪」のように回転し続けるのです。

タロットカードには運命の輪という車輪をモチーフにしたカードがあります。
このカードは運命や運勢を表します。
つまりこの車輪の輪こそがホロスコープであり、ありとあらゆる事象を表す
のです。

またタロットカードには世界と言うカードもあります。
この世界のカードの中心には裸の女性がいて、その周りを花輪が飾り、
さらに4つの動物が四隅に配置されます。

これはまさに西洋占星術の奥義を表していると言えましょう。
四隅の4つの動物とは自然界の四元素を表します。
火、地、風、水の元素です。

この四つの元素は火の宮、地の宮、風の宮、水の宮を表します。
これはつまり12星座のもう一つの側面の世界を構成する要素を
表します。

そして花輪は先ほどの車輪の回転である星の12星座の回転を
表します。

となると12星座とは4つの宮の世界を構成する四元素と、
車輪の回転である、時間経過の流れを同時に体現しているところ
の世界の(宇宙の)位置エネルギーの地図だと言えます。
その中で裸の個人(裸の女性)が星を使い12星座を駆使して、
個人の成長を図る手伝いをするというのが西洋占星術の
意義だといえるのです。

そして12星座は世界の(宇宙の)位置エネルギーの地図ですが、
これを個人に落とし込んで、個人の位置エネルギーに当てはめて
個人的に使えるものとする必要が出てきます。

その個人の位置エネルギーこそが12室なのです。
ですから次回からは12室について書いていくことにしましょう。

占い師Hisashiの占い講座47(12星座 魚座の解説)

今回は魚座の解説です。

魚座は12星座の最後の星座です。ですから今までの11の星座を全て
ミックスしたような個性をもってういるのです。

まずは四区分から見てみましょう。
魚座は3周目の水の宮です。
1周目の水の宮は蟹座でした。
蟹座は家族や仲間と言う狭い範囲での人間関係を表す星座でした。
2周目の水の宮は蠍座です。2周目と言うのはそこに人間関係が
入り込みます。つまり水の宮が人間関係を表すうえに、2周目も
人間関係なので、これはかなり濃密な人間関係を表します。
つまり蠍座は濃い人間関係、それはつまり男女の仲を表します。
精神的にも肉体的にも必要なパートナーとの人間関係を表すのが
蠍座だと言えます。

さて魚座です。魚座は3周目の水の宮です。
3周目には必ず社会性が現れます。
となるとこれは水の要素が社会性を持って現れると言うことに他なりません。
水は人間関係を表します。また水は他の要素を取り入れる性質も持ちます。
ですから社会的な人間関係すなわち、これは世の中や社会、はたまた
神的な世界も含めたありとあらゆる存在とつながれる性質を持つという
ことです。

具体的にはその社会の窓となるような人柄になったりします。
会社ではその会社そのものを表すような性質を持つということです。
ですからこの人は広告や宣伝、コマーシャルを演じるイメージキャラクター
のようなところがあります。

例えばトヨタ自動車の宣伝には木村拓哉さんが出ていたりしますが、
それは木村拓哉さんがトヨタ自動車を買うような層の男性を見事に
演じることが出来るからです。(木村拓哉さんは魚座ではないですが、
イメージ的にこうしたキャラクターを演じるのは魚座の力と言えます。)

もっと高度になりますと、その場所の神様を演じることだってあるのです。
例えば出雲にはスサノオノミコト様の八岐大蛇退治の芝居がありますが、
こうしたスサノオノミコト様のような神様を演じることだってあるのです。

つまりは世の中や社会、神的な世界の全ての影響力を一身に受けるという
個性こそが魚座の個性なのです。
これは当然、12星座の他の星座、11星座の影響力も一身に受けていると
言うことです。
ですからキャラはあってなきが如く。何でもありの個性です。

また三区分ですと変動宮ですので、コロコロと言うことが変わります。
これは先ほどのことを考えますと。つまりいろんな個性がドンドン現れる
のでコロコロと言うことが変わるイメージなのでしょう。
本人にはその自覚がないかもしれません。
この変動宮と言うのは基本的には自分で自覚はないので、双子座も、
乙女座も射手座もそしてこの魚座の人も自分が言うことがコロコロ
変わるとは気づかないでしょうし、人に指摘されてもそうではない
と言うでしょう。

ここで時間の流れを見て行きましょう。
牡羊座で生まれ、牡牛座で体の使い方を覚え、双子座で小学校3年生の
ように冒険をし、蟹座でいじめから協調性を覚え、獅子座で中学生の
ように恋や趣味に没頭し、乙女座で受験生のように勉強に集中し、
天秤座で大学や社会での人間関係を覚え、蠍座でパートナーと深い関係に
なり、射手座で脂の乗り切った仕事をし、山羊座で人生の頂点に立ち、
水瓶座で第2の人生を始めるという、そうした流れでしたね。
魚座は12星座の最後なので、まさに人生の最後を表す星座です。
人生も最後となると、もう人に気をつかう必要なんてありません。
自分のやりたいことをやるだけです。

真面目に生きてきた人が旅行に明け暮れることもあるでしょうし、
人生をかけて自分の描きたい絵を描くということもあるでしょう。
とにかく自分のやりたいことに前向きに生きるということがテーマ
となりましょう。
これは単にお年寄りで人生の最後となる場合だけではなく、
病気などで人生の最後になるときにも、こうした魚座の力は
働きます。

例えばこの間、お亡くなりになりました、小林麻央さんが
アメブロを始めたときに「なりたい自分になる」とお書きになり、
自分が思う、良い自分になりたいからアメブロで自分の姿を発信して
いくと言ってブログを始められましたが、まさに魚座とは「なりたい自分になる」
と言うことなのだと思います。

人生の最後のときは誰しも「なりたい自分になる」と思いますが、魚座の影響力
が強い人はこの「なりたい自分になる」と言うことを子供の頃から、大人になり
人生の最後のときまで強く持ち続けるのです。
それが時には世の中や社会、神的な影響力を強く受けてしまうので、その
「なりたい自分になる」と言うことが周りには見えなくなるだけのことです。
ですから周りからはどう思われても「なりたい自分になる」と言うことを
実践する人生なのです。
また時には世の中や、社会や神的な影響力を強く受けるのが、面白さだと
言えましょう。

今回で12星座は終わりですが、まだ続きはあります。それは次回に 。

占い師Hisashiの占い講座46(12星座 水瓶座の解説)

今回は水瓶座の解説です。
水瓶座は四区分ですと、3周目の風の宮です。
四区分の場合、元素の力は1周目、2周目、3周目でそれぞれ異なります。
1周目の風の宮である双子座は、風の元素がそのままストレートにでますので、
風の宮の持つ、情報力や知性、判断力を素直に使う星座なのです。
2周目の風の宮である天秤座は、風の元素が人間関係に現われます。
これはすなわち人付き合いのうまさ、また人付き合いの中から、得られる
経験としての、知性を表します。

さて今回の水瓶座です。3周目の風の宮であるので、風の元素に社会性が
加わります。
そうすると社会的に役に立つ知性、情報と言うことになります。
これは比較的に社会や世の中を動かすような知性と言うことに
なります。

ここで考えて欲しいのは、社会を動かすと言うのは、とりもなおさず
社会がより発展させる方向に動かすと言うことです。
それはつまり社会の上に立って、活躍することとは違います。
そうでなく、社会の下に埋もれながらも社会の発展のために
情報を発信し続けるようなイメージです。

具体的に言いますと社会の上に立って、活躍するとは、
政治家として国を動かすとか、会社の社長になって会社
を動かすと言うイメージです。
そしてこれは社会的な身分を上げると言う、山羊座のイメージです。
なぜならこうした人々は社会の発展ではなく、自分の社会人と
しての活躍に気持ちが行っているからです。

一方、社会に埋もれながらも社会の発展のために
情報を発信し続けるとは、実際には工場で毎日、苦しんで働き
ながらも、ブログなどで自分の意見や見解などをマンガなどに
して、世の中の不合理さや理不尽さを社会(それはネットの
社会だけでの発表かもしれません)に発信していく人のような
イメージです。

つまり政治家や会社社長などは社会を発展はさせません。
自分が活躍するだけです。
なぜならそこには本質的な保守性があるからです。
成功の裏には必ず保守性があります。
自分の発展は保守性がある方が良いのですが、
社会の発展はそこに新たな社会へのメッセージ性が
必要です。
そうでなければ社会の発展は望めないでしょう。
そしてそのメッセージにはむしろ名もなき個人としての
主張の方が重要です。

なぜなら社会的な成功者には自分の身を守る気持ちが
働くからです。
名もなき個人の方が主張は鮮明で、インパクトがあります。
つまり水瓶座は社会の発展のために情報や知性を使うので
社会的な身分には無関心となります。
昔では名もなき個人が主張をするのは、デモや文章の投稿
などがメインでした。
その点、現代ではネットやSNSを駆使して、名もなき
個人が主張できる時代になりました。
水瓶座の影響力の強い人には住みやすい世の中になってきた
と言うことです。

また水瓶座は三区分ですと不動宮です。
ですから自分の気持ちや思いは曲げません。
決して社会に迎合するタイプではないと言うことです。
ですからどんなにたたかれても自分の主張は曲げないと言う
強さを秘めているのです。

ここで時間の流れを見て行きましょう。
牡羊座で生まれ、牡牛座で体の使い方を覚えた人は双子座で
小学校3年生のように冒険をします。蟹座でいじめから協調性を
覚え、獅子座で中学生のように恋愛や趣味に夢中になり、
乙女座で受験生のように目標に打ち込みます。
天秤座で社会人としての人付き合いを覚え、蠍座でパートナーとの
結びつきから大人になり、射手座で脂の乗りきった仕事をし、
山羊座でとにかく自分としての頂点に達します。

水瓶座はその後の人生を表します。
それは一般的には定年退職後の暮らしを表します。
現代は再雇用などがあり、社会で活躍しているシニアの
方は大勢いらっしゃいます。
ですが定年までとはやはり勤務形態は違います。
また早期退職をして第2の人生に向かう方も多いでしょう。

水瓶座はイメージとしてこの第2の人生を歩む星座だと言えます。
それは趣味か仕事か。いずれにせよ社会と言う大きな枠組みから
出て行く人のイメージです。
ですから社会に対して純粋に社会の発展を主張できるのです。
人が自分の主張を言えなくなる大きな原因は自分の成功です。
人は誰しも自分の成功を望んでいます。
しかし自分の成功を望めばそれは社会に対して媚びた主張をしなければ
ならないのです。

成功するまでは画期的なことを発言していた人でも、成功すると
途端に保守的になりつまらないことしか言えなくなります。
それは自分の成功にとらわれているからです。

一方、水瓶座の影響力の強い人はそもそもが若い頃から第2の人生
を歩いているようなものですから、自分の成功よりも社会の発展を
望み、自分の主張をドンドンと発表できるのです。

それは四区分からも時間の流れからもそのような水瓶座の個性が
うかがえます。

個人的な成功は望めなくても、社会を発展させているのは実は
この水瓶座の影響力の強い人達なのです。
決して山羊座の影響力の強い人達ではありません。

社会で成功し、名を上げるのは山羊座タイプの人でしょう。
しかし、名もなき個人として、真に世の中を発展させ、社会
の役に立てているのは水瓶座タイプの人なのです。

ですがら水瓶座タイプの人は自信を持ってください。
そしてネットやSNSを使って情報を発信し、主張を発信してください。
水瓶座タイプの人が動くことによってしか、社会は発展
しないのですから。

次回は魚座の解説をします。

占い師Hisashiの占い講座45(12星座 山羊座の解説)

今回は山羊座の解説です。

山羊座は四区分では地の宮です。
1周目の地の宮が牡牛座、2週目の地の宮は乙女座で、山羊座は
3周目の地の宮です。
1周目の宮はその元素が素直にでます。
牡牛座ですと地の元素の表す肉体などの力が素直にでます。
2周目の宮はその元素が人間関係に修正されます。
乙女座ですと地の元素が人間関係に修正され、教養や
品行方正な人柄などで、自分を着飾る人柄になります。
3周目の宮は地の元素に社会性が出てきます。
つまり山羊座には地の力が社会的に出て来るのです。
これは何かと言いますと、社会的な地位や身分のような
ものです。
現代社会では、会社の地位のようなものと言えるでしょう。
ですから山羊座の影響力のある人は階段を上るように、
社会的な地位を上がって行く性質があるのです。

ここで三区分を考えてみますと、山羊座は活動宮です。
活動宮は活発で行動を起こす特徴があります。
ですからこの山羊座の地位を上げていく方向は、
かなり活発に上げていくのです。
どちらかと言うと露骨な行動かもしれません。
例えば上司にペコペコ、部下を怒鳴り散らすと言うこと
も行うでしょうし、上に上がるためには周りを蹴落とす
ことも厭わないでしょう。
ただこれは極端な例です。
実際は控え目に階段を上るように出世コースを上がって行く
と思われます。

さてここで時間の流れを見て行きましょう。
牡羊座で生まれ、牡牛座で体の使い方を覚え、双子座で小学校3年生
のように冒険をした人は、蟹座でいじめられ、獅子座で中学生のように
恋愛や趣味に夢中になり、乙女座で受験生のように勉強に夢中になります。
天秤座で人間関係に苦労し、蠍座でパートナーを得て、射手座で脂の
乗り切った仕事をした人は、山羊座でいよいよ人生の頂点に達するのです。
この頂点と言うのは、単に仕事の成功ではありません。
主婦なら、子供が大学入試に受かったときや、子供が結婚した時もそうでしょうし、
サラリーマンでも決して昇進した時だけではありません。
サラリーマンでも趣味で書道をして、書道協会に送った作品が評価されて、書道雑誌に
載ると言うようなことも人生の頂点かもしれません。
どちらにせよ、頑張ってきて良かったな。生きて来て良かったなと思えるような
時に巡りあうのが山羊座の性質です。

となると先ほどの四区分から見た出世コースを上って行くと言うのは、
つまりはこの人生の頂点と言うべき体験を得たいがために、上って行くのだ
と言えるでしょう。
これは人生を計画的に生きると言うことに他なりません。
会社に新入社員として入社したときから、自分はいつか社長になるぞと
考えて、そのために仕事のスキルはもちろん資格を取ったり、リーダーの
心得を学んだり、同期と頻繁に飲みに行ったり、上司の誘いは断らず、
部下の悩みは聞いてやる。
そんな自分が最終的にどんなところに行きたいかを計画して、スタートの
ときからそれに向けた行動をとれる。
それが山羊座の影響力が強い人の得意技ですし、もちろん強みでもあります。
最終的に部長やことによると、課長で終わったりすることもあるかもしれません。
しかし、最初から上を目指して頑張る、努力する姿は美しいですし、社会人
としては称賛されるべき人柄と言えるでしょう。
社会人としてはパーフェクトと言えます。

つまり山羊座はパーフェクトな人柄だと言えます。それは12星座の
中でも際立っています。
他の星座は何処か弱点があるものですが、山羊座には弱点はありません。
ただしそれは社会人としてと言う、カッコ書きがつきます。
裸の個人としてはまた違うかもしれません。
どんな人でも山羊座のみに星があることはあり得ませんので、
山羊座以外の星がその人の裸の個人としての、個性のようなものでしょう。
その意味では山羊座の影響力の強い人は山羊座の個性である、
パーフェクトな人柄を突き進めたうえで、山羊座以外の星の個性も
使いこなしましょう。
たとえパーフェクトな個性と言ってもそれだけでは、息がつまります。
たまには息抜きで違う星座の星も使ってみましょう。

次回は水瓶座の解説です。

占い師Hisashiの占い講座43(12星座 蠍座の解説)

今回は蠍座の解説をしていきます。

蠍座は四区分では水の宮です。そして三区分では不動宮です。
この水の宮のうち、最初の水の宮は蟹座なので、蠍座は2周目の水の宮です。
四区分の2周目は必ず人間関係の意味合いが出ますから、蠍座は人間関係
に振った水の宮なのです。
ただ水の宮自体が人間関係を表すので、特に強く人間関係に縛られた
星座だと言えるでしょう。
しかも不動宮は常に安定して、四区分の性格を出すので、蠍座と言う
星座はかなり人間関係にこだわる、執着する星座だと言えます。
また不動宮は四区分のエネルギーを無尽蔵に出してくるので、
蠍座は水の要素の宝庫と言える性質を持ちます。
これはつまり、人間関係の元となる情念の部分での強力な推進力
を持つと言うことです。
まとめると蠍座は人間関係にかなりこだわり、執着し、情念を強く持つ
事で超越的なパワーまで持ち合わせる星座だと言うことが言えます。

ここで時間の流れから蠍座を見て行きましょう。
牡羊座で誕生し、牡牛座で子供的な体の使い方を覚え、双子座で小学校
3年生のような冒険心を持った人は、蟹座でいじめなどから協調性を
学び、獅子座で中学生のように自分の趣味に打ち込み、乙女座で受験の
ために学び、天秤座で大学生または社会人になったときのように、いろいろな
出身、世代の人と交流し、自分の個性を手に入れた人が次に訪れるのは
自分のパートナーとの関係です。
天秤座では色々な人たちと交流できた結果、その中でこの人はと言う、
一人のパートナーを選ぶようになります。これは極めて自然なことです。
時間的に言いますと、年の頃30、そろそろ職場でもベテランの域に
近付いた頃でしょうか。
蠍座がパートナーとの関係を表すのだとしたら、蠍座に星があっても、
相手がいない人もいるじゃないかと思うかもしれませんが、その場合は
蠍座に問題があるわけではなく、天秤座を活かしきれていないのです。
天秤座を完璧に活かせば、パートナーは自然に表れるはずなのです。

さて蠍座です。自分の生涯のパートナーを得た人はそのパートナーと
深い関係に入ることとなります。
それはメンタルな関係からフィジカルな関係へと発展していく
ことと成るでしょう。
このフィジカルな関係と言うのは、かなり人の情念を固定化させます。
単にメンタルな関係だけなら、それ程、情念を入れることもないのです。
それは獅子座のように中学生的な淡い恋心や初恋のようなものです。
ですが蠍座でフィジカルな関係に入ってしまうと、相手の全てを
受け入れ、知りたくなってしまうのです。
それは特に女性に多いことではあります。

ここでパートナーと言ったのは、生涯のパートナーである配偶者
の場合もありますが、恋人と言う場合もあります。
ともあれ、こうしたパートナーとメンタルもフィジカルも深い
関係にはいりますと、ここでお互いの人格の変容が起こるのです。
例えば蠍座の女性がある企業の総務部で働いていたところ、営業部
の獅子座の男性と飲み会で知り合い、付き合うところまで行った
とします。
そこまで至るのは天秤座的な力で、そのために女性は美しく、教養
豊かに愛嬌を振りまいているのです。
さてそんな蠍座の女性ですが、この獅子座の男性とまだメンタルな
関係なら良いのです。単に相手の獅子座的な意志の強さに魅かれるだけ
ですから。
しかし、フィジカルな関係に入り、結婚と言うことまで行きますと
この蠍座の女性は獅子座の男性に身も心もささげて、獅子座の男性
のために自分は生きているのだと言うぐらいに深入りします。
これは蠍座の人間関係に執着し、情念を強く持つと言う特徴が
強く表れたのだと言えます。
そうなると蠍座の女性は蠍座であって、蠍座でなくなります。
具体的には夫である、獅子座のカラーがしみ込んだ蠍座になる
と言うことです。

昔から日本式の結婚式で花嫁が白無垢を着ると言うことは、
自分は真っ白な心であなた色に染めてくださいと言う意味が
込められています。
そのようにこの例の蠍座の女性は獅子座の夫色に染められて
行くのだと言うことです。
よく日本は蠍座的な国だと言われます。
特に日本人女性は蠍座的な良さを沢山持っています。
ですから、日本人女性は誰しも、あなた色に染めてください
と言うような気持ちを持っているのでないですか。
中でも蠍座の影響力の強い女性は特にその傾向が強いです。

そして蠍座の女性が獅子座カラーになると、獅子座的な
自我が強い性格になり、派手好きになったりします。
結婚するまでは控え目なファッションだったこの蠍座の
女性も、ブランドバックにブランドの財布に時計など、
一流品を身に着けたくなったりします。
これは結婚して派手好きになったわけなのではなく
夫の獅子座のカラーが入ってしまったのだと言えるのです。
この結婚後の変容と言うのは蠍座の永遠のテーマだと言えます。
ですからどんなパートナーと添い遂げるかと言うことを
蠍座の影響力の強い人は考えなくてはなりません
なぜなら、パートナーの影響力が強すぎるのが、蠍座なのです
から。

この場合、パートナーの影響力が強くでるようになるのは、
メンタルな関係からフィジカルな関係になったときです。
結婚した時ではありません。
ですからフィジカルな関係に強く入っている恋人同士の場合
はすでにパートナーの影響力で、蠍座の影響力の強い人は
変容しているのです。

ですから蠍座の影響力が強い人はくれぐれも相手だけはよく
選ぶようにしてください、と言うことで今回は終わりたいと
思います。
次回は射手座について解説します。

 

 

占い師Hisashiの占い講座42(12星座 天秤座の解説)

今回は天秤座の解説を書いて行きます。

天秤座は2週目の風の宮です。
この2週目と言うのは必ず人間関係的な意味が加わって
いまして、天秤座の場合は知的な要素に人間関係の意味合い
が加わっていると言うことです。
また三区分では活動宮と言う、比較的に活発な星座です
ので、この人間関係的な知性はかなり周囲を巻き込むような
活発さを持っているのです。

人間関係的な知性とはどのようなことでしょうか。
仕事のノウハウや勉強方法、コミュニケーションなどは
純粋な知性で、これは1週目の風の宮の双子座が表すこと
でしょう。

一方、天秤座の人間関係的な知性と言うのはこれは
人付き合いの中で培う知性とも言えます。
つまり勉強の知性ではなく、耳学問と言いますか、
人から聞いて行くような知性です。

また人間関係に苦しむ星座は蟹座です。
蟹座の人はいじめなどの体験から優しさを手に入れるのです。
この蟹座に対して天秤座は90度(スクエア)の角度です。
これは蟹座的なやり方を否定するのです。
つまり蟹座では人間関係を修復するのに、優しさや思いやり、
協調性などを育みましたが、天秤座では、むしろ要領の良さ、
明るさ、話術、愛されキャラを演じることによって、人間関係
を修復しようと試みます。

特に現代ではキャラを演じると言うのがかなり有効な手段と
なっているので、天秤座の影響が強い人は本当は暗い人が
明るいキャラを演じたり、本当は楽しい人が真面目なキャラ
を演じると言うことに長けているのです。

ここで時間の流れから天秤座を見て行きましょう。
牡羊座で生まれ、牡牛座で子供として体の使い方を覚え、双子座
で小学校3年生のように興味本位に動くことを覚えた人は
蟹座でいじめを人間性で克服し、獅子座で中学生のように
恋愛や趣味を覚え、乙女座で受験生のように勉強に打ち込む。
そうした流れでしたね。
今回の天秤座は大学生のような状態です。あるいは専門学校生、
あるいは社会に出てから5年目ぐらいまでの人と言いましょうか。

この頃はいろいろなところから出て来た人の中で、自分の個性
を出すと言うことがメインのテーマになるでしょう。
大学では全国から色々な人が出てきます。専門学校でも同じですし、
会社では違う世代の人とも付き合う必要があります。

こうした体験をした人なら分かることですが、こうした色々な場所
から集まって来た人、色々な世代の人などに囲まれると、いかに
自分が同じ世代の同じ出身、同じ場所の中の常識で生きて来たかが
分かります。
例えば東京の大学で千葉出身の学生が北海道出身の学生や福岡出身の
学生、秋田出身の学生、名古屋出身の学生と友達になると、考え方や
常識がまるで違うことに驚かされます。
また生まれの違いなどで、経済観念が違う場合もあり得ます。
自分は母子家庭で奨学金とバイトで勉強しているのに、名古屋出身の
学生は親からの仕送りだけで、かなり遊びながら勉強していると
言うこともあり得ます。

そうした中で自分はいかに生きるべきか、どういう人生観や価値観を
持つべきかを考えることになります。
これは獅子座の中学生的な漠然とした人生観や乙女座的な学問的な
価値観とは違い、真に自分自身の人生観や価値観を決めるべきとき
なのです。
そうそれこそが人間関係の知性と呼ぶべきで、自分の個性につながる
ものなのです。
そしてこうした人生観や価値観は大人としての自分のこれからの
生き方を決めて行くのです。
基本的にこの時期に培った、人生観や価値観で人は大人としての
自分を生きて行くのでしょう。

そして先ほどの要領の良さや明るさ、話術、キャラを演じることは
こうした大人としての人生を生きるための手助けになるのです。

その意味では天秤座の影響力が強い人は人気があり、かつ人と
しての魅力があるので(自分なりの人生観や価値観を持っている
ため)皆の人気者になりやすく、また異性からも好かれやすいでしょう
ただし、この異性の出現は天秤座の影響力が強い人の人生を根底から
覆す可能性があるので、慎重に相手は選ぶ必要があります。
そして、結婚まで至ると…そこからは蠍座の解説に譲りましょう。

次回は蠍座の解説を書いて行きます。

 

占い師Hisashiの占い講座41(12星座 乙女座の解説)

今回は乙女座の解説です。

乙女座は四区分では地の宮です。
地の宮でも2度目の地の宮です。一度目の地の宮は
牡牛座でした。牡牛座は肉体と言う物質を上手く
利用する性質を持っていました。
乙女座も当然、物質を利用す能力に優れています。
2週目の四区分は人間関係的な力に優れています。
ですから乙女座の物質を利用する力は人間関係的
な力に振り分けられるのです。

また乙女座は三区分では変動宮です。つまり臨機応変
の対応をするところがあります。

こうして四区分、三区分で考えたときには、乙女座は
物質に対する適性を使い、臨機応変に周囲に溶け込んでいく
ようなイメージが出来ます。

これは資格や地位、経済的な豊かさなどから来る、小物類
等を取りそろえ、周囲に自分を上手くアピールする能力に
長けていると言うことです。
また常識や教養にも優れています。(常識や教養は知性の
中でも物質化されたような固まった知性で、乙女座との
相性が良いです。)

つまり乙女座は単なる肉体的や、物に関わるような物質性ではなく
資格や、常識、教養、それに加えて、比較的に定番の人気がある
ファッションなどで自分を武装化し、周囲にあの人なら、間違いない
と言うようなイメージを常にアピールしているのです。
それは品行方正で、清潔、優等生のイメージを全ての方向から
ふりまいていると言って良いでしょう。

ここで時間の流れから乙女座を見てみましょう。
牡羊座で生まれ、牡牛座で肉体的な遺伝を利用した子供となり、
双子座で小学校3年生のような冒険をし、蟹座で小学校6年生の
ように周囲と協調することを覚えた人は獅子座で中学生のように
恋愛や趣味、スポーツなどに純粋に取り組むことになるのです。
続いて乙女座は言わば高校生のようなイメージです。
中でも大学受験に打ち込む受験生のようなイメージと言える
でしょう。

本来なら、この時期は遊びもしたい。オシャレもしたい。
楽しいこともしたいと言う時期です。
しかし、受験生は受験のみを目的に頑張るのです。
ですがその欲望を抑え込み、自分の未来のために努力を
続ける姿は美しく、尊敬されるに値するでしょう。

乙女座とはこうした自分を高め努力する星座でもあるのです。
つまり四区分三区分からも品行方正で教養溢れた姿がイメージ
出来ますし、時間の流れからも、欲望を抑えて自分の未来の
ために努力するイメージが読み取れます。

その意味では、気さくさやざっくばらんさは無いものの、
知的で教養があり、品行方正と言う人としての一つの
理想像ともいえる人格を形成しているのが乙女座の影響力が
強い人です。

例えば高校でクラストップの成績を誇り、東大へまっしぐらな
受験生。
会社では仕事が出来、メイクも綺麗にまとめ、教養ある
会話で男性からも女性からも憧れられているキャリアウーマン。
保険の資格もFPの資格も簿記もとっていて、しかも部下にも
慕われ、部下への仕事の指示も的確で、家庭では家事も手伝い、
たまには男の手料理だって作る、郵便局の副局長。
定年を過ぎてからも歴史小説を読み、NHK大河ドラマが好きで、
その他に書道を習い、たまには散歩に出かけスマホで良い写真
を撮り、自分でアルバムを作っているおじいちゃん。

乙女座の影響力が強い人はこうしたタイプでしょう。
特徴なのは教養と品行方正さ、真面目さ、努力家と言うことです。
真に尊敬出来る人物でしょう。
ただし破天荒なところや、むちゃくちゃなところ、気さくな
ところが無いので、面白みに欠けるところはあるかもしれません。

とはいえ人として付き合うなら乙女座の影響力のある人物は
理想的な親、子、妻、夫、恋人、友人であるでしょう。

次回は天秤座について解説します。