今回は天秤座の解説を書いて行きます。
天秤座は2週目の風の宮です。
この2週目と言うのは必ず人間関係的な意味が加わって
いまして、天秤座の場合は知的な要素に人間関係の意味合い
が加わっていると言うことです。
また三区分では活動宮と言う、比較的に活発な星座です
ので、この人間関係的な知性はかなり周囲を巻き込むような
活発さを持っているのです。
人間関係的な知性とはどのようなことでしょうか。
仕事のノウハウや勉強方法、コミュニケーションなどは
純粋な知性で、これは1週目の風の宮の双子座が表すこと
でしょう。
一方、天秤座の人間関係的な知性と言うのはこれは
人付き合いの中で培う知性とも言えます。
つまり勉強の知性ではなく、耳学問と言いますか、
人から聞いて行くような知性です。
また人間関係に苦しむ星座は蟹座です。
蟹座の人はいじめなどの体験から優しさを手に入れるのです。
この蟹座に対して天秤座は90度(スクエア)の角度です。
これは蟹座的なやり方を否定するのです。
つまり蟹座では人間関係を修復するのに、優しさや思いやり、
協調性などを育みましたが、天秤座では、むしろ要領の良さ、
明るさ、話術、愛されキャラを演じることによって、人間関係
を修復しようと試みます。
特に現代ではキャラを演じると言うのがかなり有効な手段と
なっているので、天秤座の影響が強い人は本当は暗い人が
明るいキャラを演じたり、本当は楽しい人が真面目なキャラ
を演じると言うことに長けているのです。
ここで時間の流れから天秤座を見て行きましょう。
牡羊座で生まれ、牡牛座で子供として体の使い方を覚え、双子座
で小学校3年生のように興味本位に動くことを覚えた人は
蟹座でいじめを人間性で克服し、獅子座で中学生のように
恋愛や趣味を覚え、乙女座で受験生のように勉強に打ち込む。
そうした流れでしたね。
今回の天秤座は大学生のような状態です。あるいは専門学校生、
あるいは社会に出てから5年目ぐらいまでの人と言いましょうか。
この頃はいろいろなところから出て来た人の中で、自分の個性
を出すと言うことがメインのテーマになるでしょう。
大学では全国から色々な人が出てきます。専門学校でも同じですし、
会社では違う世代の人とも付き合う必要があります。
こうした体験をした人なら分かることですが、こうした色々な場所
から集まって来た人、色々な世代の人などに囲まれると、いかに
自分が同じ世代の同じ出身、同じ場所の中の常識で生きて来たかが
分かります。
例えば東京の大学で千葉出身の学生が北海道出身の学生や福岡出身の
学生、秋田出身の学生、名古屋出身の学生と友達になると、考え方や
常識がまるで違うことに驚かされます。
また生まれの違いなどで、経済観念が違う場合もあり得ます。
自分は母子家庭で奨学金とバイトで勉強しているのに、名古屋出身の
学生は親からの仕送りだけで、かなり遊びながら勉強していると
言うこともあり得ます。
そうした中で自分はいかに生きるべきか、どういう人生観や価値観を
持つべきかを考えることになります。
これは獅子座の中学生的な漠然とした人生観や乙女座的な学問的な
価値観とは違い、真に自分自身の人生観や価値観を決めるべきとき
なのです。
そうそれこそが人間関係の知性と呼ぶべきで、自分の個性につながる
ものなのです。
そしてこうした人生観や価値観は大人としての自分のこれからの
生き方を決めて行くのです。
基本的にこの時期に培った、人生観や価値観で人は大人としての
自分を生きて行くのでしょう。
そして先ほどの要領の良さや明るさ、話術、キャラを演じることは
こうした大人としての人生を生きるための手助けになるのです。
その意味では天秤座の影響力が強い人は人気があり、かつ人と
しての魅力があるので(自分なりの人生観や価値観を持っている
ため)皆の人気者になりやすく、また異性からも好かれやすいでしょう
ただし、この異性の出現は天秤座の影響力が強い人の人生を根底から
覆す可能性があるので、慎重に相手は選ぶ必要があります。
そして、結婚まで至ると…そこからは蠍座の解説に譲りましょう。
次回は蠍座の解説を書いて行きます。