前回までで、12室の解説を終わりました。
今回は改めて、星と12星座と12室の関係を考えます。
ホロスコープを考えたときには必ず12星座があり、
そしてそこに12室を当てはめ、10の星を配置する
と言う構成になります。
ホロスコープとはまさに天空の12星座に大地の
12室そして人の本質である、10の星を当てはめる
と言う星図だと言えるでしょう。
つまりここには12星座の天、12室の地、星の人
と言う天地人の関係が表されているのです。
12星座が天であると言うのはつまり12星座こそ
が宇宙(太陽系的な地球から見た太陽系の惑星
の通り道であるところの黄道)の地番なのです。
そして12室はこの12星座がその土地によって、
修正された実際の適用すべき場なのです。
その意味では12室は常にナチュラルサイン
のイメージを中心に考えると、本来的な
意味が分かるのです。
そうした宇宙の地番である12星座と言う
位置エネルギーによる個性、12室と言う
地球の土地による修正された場、そして
最後に人の精神の宿る魂的な10の星を
その12星座と12室の中に落とし込む
とホロスコープが出来るのです。
そしてそれは個人の場合は生まれた
瞬間に全てが決まるのです。
集団や団体、地方自治体や国家の
場合は成立時期に決まるのです。
とすると生まれると言うことは
それ程重いということです。
よく幸運の星に生まれた、不幸の星に
生まれたと言う言い方をすることが
あります。
つまりそれは生まれたときの星の
配置でほぼ人生は決まってしまうの
だと言うことを表しているのです。
つまりは西洋占星術とはこの生まれた
時の星がどの星座にあり、どの12室に
あるかを調べること。それに尽きるの
です。
私はこの占い講座では星から解説して
来ました。これは星こそが人の生きる
エネルギーそのものであるからです。
また次に12星座について解説して
来ました。これは星がどの星座に
あるかで星の個性と言うものが
宇宙的に決まるからです。
そして最後に12室の解説を
して来ました。これは最終的に
星がどの12室にあるかで、星を
どう生かすかの場が地球の土地的に
決まるからです。
そしてここで改めて、星から考えて
見ましょう。星には星の神様と
星のルールがあります。
星を象徴する神様のイメージから
導かれる星のルール。星はこの
星のルールがあり、星のルール
で存在しています。
たとえば金星は美のルールで動いて
いるのです。
金星とはどんなものごとでも美と言う
基準(ルール)でのみ扱う星です。
金星から見ると例えば時計一つとっても
そこに機能性やその時計の歴史やブランド
等ではなく、あくまでデザイン的に美しいか
だけを考えていくようなルールに落としこめ
られるのです。
ただし、その美にしても個性はあります。
男性的な美なのか、女性的な美なのか、
シンプルな美なのか、複雑な美なのか
その個性を表すのが12星座なのです。
またその時計を家で飾るか、外に着けて
行くのか、会社で使うのか、プライベート
で使用するのか。そうした場が12室
だと言えます。
これは金星ですと美のルールですが、水星ですと
機能性のようなところから考えますし、木星
ですとブランド的なところから考えます。
星によってそれぞれのルールがあるのだと
言うことです。
今回は時計の例でしたが、実際はそれは個人
と言うことになります。
その個人に星であるところに10の天体のルール
をそれぞれ12星座の個性や12室の場で考えて
行く。
それが西洋占星術の基本となる部分です。
それでは10の星につき、それぞれ例えば太陽は
牡羊座で5室、月は双子座で6室と言う具合に
10の星(実際にはもっとありますが)それぞれに
星座と12室を決めて行けば、その人そのものの
存在は分かるのかと言いますと、まさにその通り
でそれが分かればほぼその人が分かります。
私の解説はそれで星の解説から12星座の解説、
12室の解説と進んで来たのです。
ただそれはあくまで前提となる事のしかも基本
となることです。
実際にはそれを応用しなけらばならないですし、
応用してから、それをどう使って行くかと言う
ことが西洋占星術なのだと言えましょう。
さて前提となる事の基本ですら、意外にこれは
複雑なことでもあります。
と言うのも私は10の星の解説、12星座、12室と
それぞれ個別に解説をして来ましたが、実際には
これは組み合わせなくてはならないからです。
つまりは10の星につき、12星座の個性と12室の
場を考えると言うことです。これは10の星が
12×12の組み合わせがあると言うことです。
つまり10の星につき、144パターンがあるのです。
こうした組み合わせと言うこと抜きには占星術
は成り立ちません。
つまり双子座の9室の太陽と言うところまで出さない
と占いの前提となる、太陽の性質は分からないと
言うことですね。
これを10の星のそれぞれに当てはめ考えて行きます。
その意味では私の書いた星、12星座、12室の解説
は組み合わせて考える必要があるでしょう。
話が長くなりました。
次回は星、12星座、12室の組み合わせについて
書いて行きます。