占い師Hisashiの占い講座107(成長の流れ、10室)

今回は成長の流れの10室です。

この例の方は1室の木星で
周囲に祝福されて生まれ、
2室の天王星で自分の実力
次第の職場に働き、3室の
海王星で人の腹を探るコミュ
二ケーションをトレーニング
し、4室の水瓶座で距離の
ある家庭を築きます。

そして5室の魚座でロマンチ
ックな夢を見て、6室の
牡羊座でガッツで働きます。

さあここからは成功の階段
を上ります。
7室の月でパートナーから
情緒を学び、8室の金星から
さらにパートナーから女性的
な美意識も学びます。
そして9室の蟹座の水星、
ドラゴンヘッド、太陽からは
自分の一生の進む道は
家庭での責任ある大黒柱に
なることと、職場でも責任
のある立場を全うすることで
あると俯瞰して人生を見ました。

さて今回は10室です。

ついに成功の階段を上り10室
へとたどり着きました。

人はどんな道をたどっても
10室にはたどりつきます。

もちろんたどりつけない方も
いらっしゃいますが、そんな
方は10室を周囲の誰かに投射
するでしょう。

また主婦の方なども10室
を旦那様や息子さんなどに
投射することもあります。

いずれにせよ10室とは成功
の階段を上って来た個人
がようやくたどりつく
位置なのです。

9室で人生を俯瞰して見た
ときに自分がこれから何
を目標として生きるかを
考え、そしてさらに進み
進みきった先に10室がある
のです。

10室はそのスタートにMC
が待ち構えています。

これはホロスコープ上の
頂点と言えるポイントで、
人は実は誰しもこのMC
を目指して生きるのです。

このMCにこそ人生の生きる
目的があるのです。
というのもこのMCは宇宙と
繋がっているからです。

人はアセンダントで宇宙から
エネルギーを授けられ生まれ
ます。

そして成長の流れを進んでいき
MCへと至り、また宇宙と
繋がるのです。

アセンダントで宇宙からエネルギー
を授けられ生まれた人は
MCで宇宙に自分の生きた証を伝える
のです。

これはつまり自分はこんな風に
生きた。自分がこの世で成し遂げた
その生きた証。

それこそがこのMCで人が宇宙に
伝えるべきものなのです。

それはオリンピックに出場した
ことかもしれませんし、二科展に
入選したことかもしれませんし、
お菓子コンテストで入選したこと
かもしれませんし、会社で部長に
なったことかもしれませんし、
息子が国立大学に入学したこと
かもしれませんし、マンガで本を
出したことかもしれませんし、
一番収穫のあった年に、親戚を
呼んで盛り上がった宴かも
しれませんし、大きな商談を終えた
あとの飲み会かもしれません。

いずれにせよそれらは自分の
生きた証と言えるもので、自分
が産まれて来た喜びを表すポジション
だと言えるでしょう。

これに近い出来事が結婚と言うこと
です。

結婚式では新婦が手紙を読んで、
お父さん、お母さんありがとうと
皆の前で泣いて感謝を述べます。

私たちは何故こんなにも結婚式の
両親への手紙に感激してしまうので
しょうか。

それはこのMCの生まれて来た証
と関わるからです。

お父さん、お母さん産んでくれて、
育ててくれてありがとうという
手紙こそがMCの宇宙に自分の
生きた証を伝えることとリンク
するのです。

ですから先ほどのMC体験の例は
まさにこの宇宙に自分の生きた
証を伝えることなのです。

ですから感動もし感激もし、
まさに一生忘れられない思い出
となりますし、人はこのMC体験
のために頑張っているのだと
言えます。

10室とはこのMC体験に続く室
です。

MC体験はそれで終わりではなく、
さらに10室全体を通じて、それを
進めて行くのです。

オリンピックに出場した後では、
地元でのいろいろな仕事が待って
いますし、二科展に入選すれば、
その後の絵の依頼に対応する必要
もありますし、お菓子コンテスト
に入賞した後では、お店で大々的に
売り出しをするのに追われますし、
部長になった後には色々な仕事
が待ち構えていますし、大学に
入った息子を支える時が必要かも
しれません。

マンガで本を出した後には売上
でやきもきしますし、収穫の後には
来年の準備が始まります。
商談の後には、その仕事がうまく
行くようにいろいろとお膳立てを
する必要があるのです。

そして結婚式の後には、新婚旅行
と新生活が待っているのです。

こうして人はMC体験で生まれて来た
証を宇宙に伝え、その後に10室で、
その証をさらに盤石なものとするの
です。

まさに生まれて来た喜びともいえる
ものですが、そこに至りふと寂しく
センチメンタルになることがあります。

これはスターウォーズエピソード6
ジェダイの帰還の最後の勝利の宴
の後のルーク・スカイウォーカーの
の宴から離れ一人、亡くなった
師匠や父親と共にいるシーンにも
通じます。

私はそこが好きなシーンですが、
こうしたMC,10室体験の時に
ふと感じるこれで良かったの
だろうかという少し不安な気持ち。
そしてやはり次はもっと別なやり方
等をするべきではなかったかと
いう反省。

そこまで到達すれば次の11室が
見えてくるのです。

例の人は10室で獅子座に到達します。

それは蟹座の9室、水星とドラゴンヘッド
と太陽のある9室を進んできた例の
人にとっての真の喜びとなったはずです。

不動産の道に進んで来て、責任者になり
自分のセクションが会社の中で歴代
売り上げナンバーワンになり部長の
自分を中心に素晴らしい祝勝会があり、
そして家族がみんなで自分のために
お祝いの宴を開催してくれる。

そんな時、そしてそれから次の年度に
向けて新たな準備を始めて、仕事も家庭
も充実している、そんな幸せな日々。

これこそが例の人が真に目指していたこと
なのでしょう。
産まれて来た証と言えるべきことなの
です。

しかし、定年は迫ってきます。
やがて定年をすれば会社とは違う
生き方を模索します。

次回はそんな11室について書いて
いきましょう。