占い師Hisashiの占い講座83(ミスティック・レクタングルの解説)

今回も複合アスペクトについて解説していきます。
今回はミスティック・レクタングルです。

このミスティック・レクタングルは前回紹介した、
調停の複合アスペクトを丁度逆さに2つつなげたような
アスペクトです。
つまりあるオポジション(180度)に対して片方が
セクスタイル(60度)、片方がトライン(120度)
になるようなポジションに星が来て(調停)、その星にさらに
オポジションで星が入って来る複合アスペクトです。
この場合はその反対側の星でも丁度、逆の調停に
なります。
そしてこのオポジションから見ても、最初のオポジション
になる星が調停になります。つまりこの形で長方形になるのですね。
このミスティック・レクタングルは丁度、4つの調停が向かい合う
形になるのです。

そのため調停の意味が縦横無尽に活かされると言うわけです。
現代を生きている方は大抵は海王星と冥王星のセクスタイルが
あるはずです。
その冥王星の先にオポジションで入る星があり、
海王星の先にオポジションで入る星があれば、
ミスティック・レクタングルは完成するのです。

さてこう考えると比較的に起こりやすい、複合
アスペクトでもありますが、もともと調停
自体がかなり使いやすく、あまり欠点のない複合アスペクト
であるために、ミスティック・レクタングルは、
グランドクロスやグランドトリンのような偏りはあまり
ありません。
それどころか非常にバランスが良い複合アスペクトだと
言えます。

具体的に見て行きましょう。
天秤座の冥王星と射手座の海王がセクスタイル
である世代があります。
そこに双子座の土星が入ってくる年代があります。
これは1971年の後半の年代なのですが、
これだけですと、射手座の海王星の反対側に
双子座の土星があり、これは理想や夢の具体化
という意味があります。
これに調停で天秤座の冥王星が入っているので、
そうした夢の実現にむけて、理想のパートナー
を得るために努力すると言う、いわば結婚に
かなりの憧れを持ちそうな年代であると言うこと
が言えます。
さてこの冥王星のオポジションに牡羊座の月
が来た場合は、まさにその理想の結婚に
大真面目に取り組む姿が予想できます。

こうした人はかなり強力な印象を持っている
でしょう。
このミスティック・レクタングルは調停同士の
複合アスペクトですが、割合に強いところも
あります。

例の人の場合は火と風だけで構されているので、
グランドクロスほどの四元素的なバランスの
良さはないわけです。
一方でグランドトリンほどの四元素の偏り
はないので、その意味では、丁度その
中間であると言えます。

この例の人の場合は火と風が丁度共鳴して
いるのだと言えるでしょう。

火の激しい部分と風の理知的な部分が共鳴
して、これはしっかりと冷静にしかも燃え上がる
ような気迫で物事を推し進めていくと言うような
イメージでしょうか。

例の方は男性であるとすると、射手座の海王星
と双子座の土星で、これは世の中のために尽くしたい
と言う理想主義から青年海外協力隊として、
アフリカの国に行く、教師のようなイメージです。
そして牡羊座の月と天秤座の冥王星では現地
で好きな女性ができて結婚をして、
その国で一生暮らすことにすると言うようなイメージ
ではないでしょうか。

自分の夢のためなら、そして好きな人のためなら
何でも賭けると言うのは火的ではあります。
しかし、この人は計算があり、決して無謀に飛び込む
ことはありません。
ちゃんと大学を出て、青年海外協力隊に入るのも
そうですし、現地で結婚するのもしっかりと段階
を踏んでいくでしょう。
そのあたりは風の計算も出来ると言うわけです。

その意味では二つの元素の共鳴があるので、
応用が利きますし、それでいて強いところは
強いと言えます。

このミスティック・レクタングル自体はマイナー
な複合アスペクトなのですが、力は強力なもの
を持っています。

弱点としては共鳴は2つの元素になるので、他の
2つの元素を持っていない人の場合はやはり
偏りが出てしまうところでしょうか。

例の人の場合はここまで火と風に偏ると地や水
の元素がないと問題が起こってしまいます。
例えば水が無ければ、結婚相手への思いやりや
優しさが足りないでしょうし、地がなければ
経済的に困窮しかねません。

その意味ではただの調停よりは少し、難しい
ところはあります。
調停ですとバランスは良いのですが、ミスティック・
レクタングルの場合は調停よりも強いが、
バランスは少し崩れます。

その点に注意さえすれば、かなり強くバランスが良く、
応用の効く複合アスペクトではあります。
二つの元素の共鳴と言うことを理解すれば
解釈しやすいのではないかと思います。

次回も複合アスペクトについて解説します。

占い師Hisashiの占い講座82(調停の解説)

今回も複合アスペクトについて書いて行きましょう。

今回は調停(メディエイション)です。

この調停は少し変わった複合アスペクトです
この調停はオポジションで結ばれた2つの星に対して、
トラインとセクスタイルでつながれた星が間に入る、
複合アスペクトです。

つまりオポジションの片方から見てトラインになり、
もう片方から見るとセクスタイルになると言うことです。
調停が変わっているのは、この複合アスペクトは
オポジション、トライン、セクスタイルと言う、
それぞれ違う3つのアスペクトで構成されているという
点です。

オポジションに対してもう一つの星が2つのアスペクト
で入ってくる複合アスペクトには他にT-スクエアが
あります。

このT-スクエアの場合はオポジションのどちらかと
言うと強い表裏の関係にたいして、スクエアで
かなり強く押しのけます。
つまりこのスクエアはかなりストレスを感じるので、
その分強いエネルギーを引き出すのです。

一方で今回の調停です。
この複合アスペクトはオポジションの強い表裏の関係
に対して、トラインとセクスタイルで正に調停を
しているのです。
これはトラインと言う、温和なアスペクトとセクスタイル
と言う工夫の出来るアスペクトでオポジションの
緊張を緩和しているのです。

その意味ではオポジションを比較的に穏やかに
有効に使えますし、それでいて緊張感もあると
言う、かなりバランスの良いアスペクトです。

複合アスペクトはグランドクロスやグランドトライン
のようにどこか偏ったところがあるものです。
それに対してこの調停はかなりバランスの良い
複合アスペクトです。
そもそもオポジション、トライン、セクスタイル
という3つのアスペクトの複合なので、その
バランスの良さも引き立つのです。

その意味では正に複合アスペクトの醍醐味を
味わえる複合アスペクトなので、基本的には
誰でも持ってはいたい複合アスペクトではあります。

基本的にはオポジションの裏表の緊張感のある
アスペクトに対して、トラインで緊張感の
緩和をセクスタイルで工夫を図る複合アスペクト
です。

例えば牡牛座の太陽と蠍座の天王星のオポジションの
アスペクトを持つ男性がいたとします。
この男性は基本的に職人的に生きたいのです。
しかし、世代的にビジネスでチャンスをつかむ
時代なので時代遅れの職人であることに後ろめたさ
を常に感じて、卑屈になってしまうところがあります。
しかし、ここで蟹座の木星があると話は変わって
きます。
この木星は蠍座の天王星に対してトラインです。
この蟹座の木星は家族を大切にすると言う
イメージですが、この家族を大切にすることは
現代的なビジネスの世界でもわりに重視される
ところはあるので、家族で仕事を切り盛りする
と言うことで可能性が開けます。
また蟹座の木星は牡牛座の太陽に対してはセクスタイル
なので家族の中で感じたフィーリングを職人の
仕事に活かすことも出来るでしょう。

この点、もし木星が獅子座に入るT-スクエアの場合
ですと、職人として生きたいしビジネスの道も行かな
ければならないのに、獅子座の木星で創作活動まで
したくなってしまって収拾がつかなくなってしまいます。
その場合は苦しくても職人芸、ビジネスを創作活動
を使ってスタイルを構築する必要があるでしょう。

さてこの調停とT-スクエアの関係を見ていただくと
分かると思いますが、T-スクエアはかなり苦しく、
成功するのに相当の努力とエネルギーが必要である
ことが分かります。

一方の調停ですと、比較的に成功しやすいですし、
グランドトラインのような甘えたところもありません。
その意味ではかなり有効なアスペクトです。

調停の複合アスペクトのある有名人としては、
韓国のフィギュアスケータ―、バンクーバーオリンピック
金メダリストのキム・ヨナ選手がいます。

キム・ヨナ選手は乙女座の太陽と魚座の月とアセンダントの合
との間がオポジションです。
これは強い克己心と周囲に自分の表現を訴えることが得意
だといえます。
これだけですと周囲から目を引きやすいと言うだけですが、
これに対して山羊座の天王星と海王星と土星の合が調停
として入ってきています。
実はこの山羊座の天王星と海王星と土星の合は世代的な
特徴でもあります。
前回のヨードの浅田真央選手のところでも書きましたが、この世代的
な山羊座の天王星と海王星と土星の合をキム・ヨナ選手と
浅田真央選手はうまく活かしていると思います。
浅田真央選手はこの山羊座の星たちにヨードで火星と木星
のセクスタイルをインコンジャンクトで使い、キム・ヨナ選手
は太陽と月のオポジションへの調停として使っています。

さてこの山羊座の天王星と海王星と土星の合は芸術的な
感性が非常に優れていて、それを表現出来ると言うことですが、
太陽と月の関係性から考えますと、乙女座太陽の克己心は、
この芸術性と親和性がありますし、魚座のアセンダントと月
との関係では月の表現力を芸術性でさらにアップさせることが
出来ます。

浅田真央選手は火星と木星と言うスケートの技術・能力
的な天才でしたが、キム・ヨナ選手は太陽と月と言う
自分が表現の工夫をし努力をすることで、山羊座の天王星
と海王星と土星の芸術的な感性を引き出しているのです。

神の子、天才であるヨードの浅田真央選手に調和と工夫の
調停のキム・ヨナ選手が勝ったと言うことは非常に考え
させられることではあります。

この例を見て分かるように、調停は単なるよくある複合
アスペクトではなく、大きな可能性を秘めた複合アスペクト
なのです。しかも、非常に使いやすいです。

皆さんも調停の複合アスペクトが自分にあるかどうかを
調べてみてください。

大きな発見があるかもしれませんよ。

次回も複合アスペクトについて書いていきます。

 

 

占い師Hisashiの占い講座81(ヨードの解説)

今回も複合アスペクトについて書いて行きましょう。

今回はヨードです。

このヨードとはセクスタイル(60度)で結ばれた2つの星に対して、
その中間点になるところの丁度180度反対側に星が来る
配置です。
つまりそのセクスタイルの2つの星に対して、どちらからも
インコンジャンクト(150度)のアスペクトで結ばれる
複合アスペクトです。
2つのインコンジャンクトと1つのセクスタイルで構成
されています。

このヨード、古来より神の子のような力を持つとされて
います。またその神の子として誕生しているおかげで、
たぐいまれな天才的な才能が与えられているのです。

最もそうまで言うのは少し大げさな気もしますが、
要するにセクスタイルの2つの星がインコンジャンクトで
結ばれた星のために使われると言うことです。

星は本来は色々なアスペクトで強化していくのが基本です。
ですがこのヨードにつかまると、セクスタイルの星は
インコンジャンクトで結ばれた先の星に多大な力を
使うことになるのです。

それはある種の困難さや束縛を伴うのですが、
その分、そのインコンジャンクトの星は強力に
なります。

それが強力な星同士のヨードになりますと、確かに
神の子とか、天才的な才能とかにつながるのです。

このヨードの典型例を紹介しましょう。

フィギュアスケーター バンクーバーオリンピック
銀メダリストの浅田真央選手です。

浅田真央選手にはヨードがあり、ホロスコープの
中でこのヨードが強い力を持っています。
神の子とか天才的な才能とかはこの浅田真央選手
のための言葉だと言えるでしょう。

浅田真央選手は双子座の火星と獅子座の木星の
セクスタイルがあります。
これだけでもスポーツ選手にとってはかなり有利です。
双子座の火星はスポーツの能力の高さを表しますし、
獅子座の木星はそれを周囲にアピール出来る能力
を表しています。
その意味ではフィギュアスケーターとしては
それだけで恵まれてもいます。

しかし、浅田真央選手はさらにこれらの星に対して、
山羊座の天王星と海王星の合(0度コンジャンクション)
のインコンジャンクトがあるのです。
このヨードの配置こそが浅田真央選手の特徴であり、
個性だと言えます。
実はこの山羊座の天王星と海王星の合は世代的な
特徴でして、同じ頃に生まれた方はこの山羊座の天王星と
海王星を持っています。

さらにヨードとは直接関わらないのですが、
この天王星と海王星の合はさらに土星の合
を含みます。
この辺りはかなり世代的な配置でして、この山羊座の
天王星、海王星、土星の合の連合はその世代の特徴
とも言えます。
天王星と海王星は天才的な感性や創造性を表します。
そして土星は目的に対して努力する忍耐力を表します。
山羊座の支配星は土星ですので、この土星の努力
や忍耐力はさらに強くなります。
つまりこの世代的な特徴は天才的な感性や創造性を
努力で形に出来るところにあります。

この世代的な特徴に対して前述の火星と木星のインコンジャンクト
がそれを支えるのです。
つまりその世代的な天才性をフィギュアスケートと
言う、演技をするスポーツで表現出来るのが
浅田真央選手だと言うことです。

その意味では神の子と言っても良いですし、天才的な
才能を持ってもいるのです。

ここでインコンジャンクトの天王星、海王星、土星のために
火星と木星のセクスタイルは使われると言うイメージを
持つことが大事です。
つまりメインとなるのは天王星、海王星、土星の合です。
サブは火星と木星です。

これはどういうことかと言いますと、浅田真央選手の場合は
世代的な特徴である天王星、海王星、土星の合の天才的な
感性や創造性を形にすると言うところがメインなのです。
これはつまりそれがフィギュアスケートでなくても良いのです。
ただそこに火星と木星のインコンジャンクトがあるので、
表現するスポーツであるフィギュアスケートを選んだのでしょう。
もちろんこれは無意識的に選びますし、ヨードですので半ば
運命的に選んだのです。

しかし、ですからフィギュアスケート以外の道に行っても浅田真央選手
はその天才性を発揮出来るでしょう。

それは火星と木星の表すような分野でと言うことです。やはり具体的
には指導者や日本スケート連盟におけるような活動でしょう。
ただし、火星と木星は幅の広い活躍が出来るので、色々な場で
活躍が期待できます。

これはつまり天王星、海王星、土星の合がメインなので、
創造的な天才性がメインとなるので、色々な分野に進めるのです。
その意味ではヨードの場合は2つのインコンジャンクトの中心に
なる星こそが、最重要なのです。
この星を活かすためにセクスタイルの2つの星が役に立つと言う
複合アスペクトなのです。

最後にヨードに関してはホロスコープ作成ソフトなどでは、この
ヨードは比較的に見落としがちです。
しかし、このようにヨードは極めて重要な複合アスペクトでして、
浅田真央選手の場合のように、ヨードがその人の一生を左右
する例は多いです。

ですからホロスコープ解読の際にはまずはヨードがあるかないかは
常に確認しておきましょう。
ヨードがあるかないかで、その人のホロスコープの解読はかなり
変わってくるのですから。

次回も複合アスペクトについて解説します。

占い師Hisashiの占い講座80(小三角の解説)

今回も複合アスペクトです。

今回は小三角です。
小三角とはトラインのアスペクトに対して、
中間点にセクスタイルになる星が入るアスペクトです。

例えば牡牛座20度の太陽に対して、
乙女座20度の木星がトラインになり、
その中間点である、蟹座20度に月が
入る場合は牡牛座の太陽と蟹座の月の
セクスタイルと蟹座の月と乙女座の木星
もセクスタイルになります。

その意味で、セクスタイル2つとトライン1つ
の複合アスペクトだと言えます。

この小三角はグランドクロス、グランドトラインに
比べて、地味であまり効果もない複合アスペクトで
あると以前は言われてきました。

しかし、グランドクロスはスクエアの複合アスペクトで
扱いづらいところがあり、グランドトラインは同じ元素
のみの複合アスペクトで偏りが顕著であるのに比べ、
この小三角はトラインとセクスタイルと言う扱いやすい
アスペクトのみで構成され、元素も2種類が組み合わさ
れているので、非常に使いやすい複合アスペクトで
あると言えます。

つまり、扱いにくいが努力で使いこなせればバランスが
良い晩成の複合アスペクトがグランドクロスであり、扱いやすい
が偏りがあり、難しいところもある早熟のグランドトラインに
対して、ある程度扱いやすく、ある程度バランスもとれている
中間の複合アスペクトが小三角であると言えます。

その意味ではうまく使えばグランドクロスやグランドトライン
にも引けを取らない活躍も期待出来る複合アスペクトです。

基本的には火の宮同士のトラインに風の宮のセクスタイルが
入るパターンと風の宮同士のトラインに火の宮のセクスタイル
が入るパターン、地の宮同士のトラインに水の宮のセクスタイル
の入るパターン、水の宮同士のトラインに地の宮のセクスタイル
の入るパターンがあります。(もちろんオーブの関係があります
ので、星座の境界付近ではこれらのパターン通りでないパターンも
あります。)
基本的に男性宮同士、女性宮同士の組み合わせになるので、グランドトライン
に準ずるような偏りはありますが少なくとも2つの元素が関わるので、
グランドトラインよりはバランスは良いです。

それぞれ見て行きましょう。
火の宮同士のトラインに対して風の宮のセクスタイルが入るパターンでは
火の宮の何でも創造的に作り上げて、どちらかと言うと自分の
感性のみで進みがちなところに対し、風の宮の他の人の作品を参考にしたり
今の流行などを取り入れる工夫が出来ます。

風の宮のトラインに対して火の宮のセクスタイルが
入るパターンでは情報を駆使して物事を判断する際に、
オリジナルな考え方も加えようとするので、バランスの
良い判断が出来ます。

地の宮のトラインに対して水の宮のセクスタイルが
入るパターンではアクセサリーなどの小物を作ったりする場合
にもお客様の要望を考えて作るので、評価が高い物を作り
あげることが出来ます。

水の宮のトラインに対して地の宮のセクスタイルが入る
パターンでは、夫婦生活を営むにあたって、節約や
貯金などで、経済的にも安定出来るような工夫が出来ます。

いずれにせよこの小三角はトラインのみの、その元素だけに
行きがちなところにセクスタイルの工夫が出来るので、
かなり有効な複合アスペクトだと言えます。

この小三角を使いこなして成功された方が金メダリスト
のフィギュアスケーターの荒川静香さんです。

荒川静香さんは天秤座の火星、アセンダントの合に対して
水瓶座の月、金星の合がトラインです。
これだけですとスポーツの世界で女性的な美を表現する
と言うことにとどまります。
このトラインに対して射手座の天王星がセクスタイルで
中間点に入っていて、この組み合わせが小三角になって
います。

荒川さんのホロスコープですとこの射手座の天王星はかなり
強いです。
荒川さんが金メダルを取ったトリノオリンピックでは、
有力選手がミスが目立ち得点が伸び悩んでいました。
また荒川選手はこの時にけがをしていました。
この状況で、荒川さんの小三角の射手座の天王星が
反応したのです。たとえ得点が低くなっても、難易度
を下げて、確実にプログラムをこなそうとそう判断
したのでしょう。
これは賭けでもあります。
しかし、オリジナルで冷静な決断力を持つ、射手座のグランドトライン、
天王星を使い、結局はこの決断が功を奏して、有力
選手がミスをしていく中で、荒川さんだけがミスが
ほとんど無い演技をしたのです。

荒川さんの金メダルは偶然ではなく、必然だったのです。
小三角をうまく使った好例だと言えます。

以上のように小三角をうまく使えば、グランドクロスや
グランドトラインに引けを取らないほどの活躍が期待出来る
のです。

小三角の場合はキーとなるのが、中間点としてセクスタイル
で入って来る星です。
トラインで結ばれた2つの星は無意識にその力を働かせる
ことが出来ます。
しかし、中間点にセクスタイルで入って来る星はかなり意識
的に使おうとしないと、その力を発揮しないところがあります。
先ほどの荒川さんの例ですと、射手座の天王星のオリジナル
で冷静な判断は意識的に使う必要があったのです。
荒川さんはスポーツ選手ですので、そうした星を使うことは
練習や試合の中で培っていったことなのでしょう。

私たちはこの小三角の中間点に関してはホロスコープから
12星座や12室などを考えて、意識的に使う必要があるのです。
この星を使いこなすことが小三角のキモとなるのです。

そうすればこの小三角を使い、グランドクロスの人や
グランドトラインの人に負けないほどの活躍が出来る
でしょう。

次回も複合アスペクトについて書いていきます。