占い師Hisashiの占い講座86(アスペクトのまとめ)

今回はアスペクトについてのまとめです。

私は以前から、アスペクトは考慮に入れないでも
構わないと書いてきました。
何故なら、星の意味、12星座の個性、12室の当てはめ。
それが適切に行われるならば、そこからあらゆる
物事を把握出来るからです。

そこを見ていれば、アスペクトは実は備忘に過ぎない
ことが分かるでしょう。
つまり牡牛座の3室の太陽と蠍座の9室の月のある男性なら
生き方が職人的に教師のようなことをし、妻はその夫を
愛し、色々と夫のために準備をしてくれる良く出来た
人でしょう。

これをアスペクトのオポジションと考えると、やはり夫に
献身的に尽くす妻のイメージが出ます。
つまりはアスペクト解釈は単に読みやすくするだけの
ものなのです。
しかし、複合アスペクトになると、かなり複雑な精神も
表すので、その意味ではアスペクト解釈と言うものも
意味のあるものであると言えるでしょう。

しかし、アスペクト解釈をメインと考えないでください。
あくまで星の持つ力、12星座での個性、12室への
当てはめ、そこから導き出されるイメージの応用。
そこをメインとしまして、サブ的にアスペクト解釈で
星同士の動き、働きを見る。
と言うように解釈をしていくことが、アスペクト解釈
を上手く使う秘訣であるのです。

さてアスペクトはこうであるとか、こうでならなければ
ならないと言うものではありません。
寧ろこうするべきとかこう使うべきと言うものであります。
これはつまり、グランドトラインがあるから、幸運であるとか、
火のグランドトラインなら、創作活動をする人だと言う解釈
ではなく、創作活動をしてみたら、何かできるかもしれない
とか試しに絵でも描いてみるかとか、自分で工夫するための
道具であると言うことを理解するべきです。

その意味ではアスペクトにはどのように使うと言う視点が
必要不可欠です。
使わないアスペクトは絵に描いた餅のようなものです。
実効性に欠けるのです。
よくこのアスペクトだとどういう運勢なのでしょうかと
問いかける方がいますが、アスペクトが運勢を決めること
はまずありません。
アスペクトは使わなければ、実は悪いクセとして現れる
ことがほとんどです。
例えば幸運と言われるグランドトラインにしても、意識
して使わないのならば、悪いクセのように現れるでしょう。

この場合はどうしても、楽な方にばかりに行くような
クセです。
それは幸運と言うよりは怠惰なクセでしょう。
しかし、一度ヤル気が起きて、そのグランドトラインを
使って何かをしてやると言う気持ちが起きてくれば、
このグランドトラインはその四元素なりの力を発揮し、
何事かを成し遂げるパワーを持ちます。
そうした時に初めて、グランドトラインはその幸運
と呼ばれる力を発揮するのでしょう。

つまりはアスペクトは使い方次第なんですね。
どんなに良いアスペクトでも使わないで放っておけば、
単なる悪いクセで終わります。
また意識して使おうと思えば、たとえ大したことが
ないような、単にタイトなスクエアがあるだけの
アスペクトであっても、大成功を勝ち取ることが
出来るのです。

この場合は使おうとはそのアスペクトの個性を理解
して、意識的にそのアスペクトの持つ力を引き出そう
と努力することにあります。
ですからグランドクロスならば、四元素のパワーバランス
を考えて、四元素そのものをどう調和させるかと言う
ことに着目することです。
それで使うと言うことが出来ます。
もちろんそれは楽なことではありません。
しかし、そこで培った努力や忍耐は必ずや後の自分の
財産になります。
そうしてアスペクトをうまく利用していった
時にこそ、アスペクトの持つ福分が開かれるのです。
じっとしてうまく行くようなものではありません。

大体において、占星術は自分が意識して動いてみる
ことで、運勢を変える術だと言えるでしょう。
ただ単に待っているだけのものではありません。
特にアスペクトは利用して動いて努力することに
よって運勢を向上させる傾向が強いです。

みなさんも自分のアスペクトの性質をよく理解して、
活用してください。

その中でポイントなのは複合アスペクトのように
自分の中で重要なアスペクトにおいては、比較的
に普段から利用している傾向があります。
その点、孤立したアスペクトは普段意識していない
アスペクトなので、利用価値が高いでしょう。
例えば多くの星が複合アスペクトに固まっていて、
木星と火星だけが孤立した合のアスペクトを
持っている人の場合は、普段パワフルに生きている
女性でも、恋愛ではあまり良くない男性に尽くして
しまうところがあります。
これは孤立したアスペクトを悪いクセにしている
パターンです。

こうした場合はこの孤立している火星と木星に対して、
マイナーアスペクトで、中心となる複合アスペクト
との接点を探していきましょう。

もしこの孤立した火星と木星の合に例えば中心と
となるグランドトラインの一角の太陽に火星が72度の
キンタイルがある場合はこのキンタイルの表す、五感
のコントロール、つまりは星座的な四元素を加味した
上でのコントールで火星が太陽をポイントとする、
グランドトリンにアプローチ出来れば、つまりは
火星の星座より太陽の星座にアプローチが出来れば
火星と木星の孤立すなわち、男性関係の苦しみから
逃れることが出来て、真に幸せな結婚へと向かえる
でしょう。

つまりはそうした使うと言うことがアスペクトには
必要なのです。

さて星、12星座、12室、アスペクトと見ていくと、
星の解釈の静的な解釈である、星、12星座、12室の
解釈と動的な解釈である、アスペクトの解釈の理解
はこれで整いました。
ここからが新たな段階だと言えます。
実はこうしたホロスコープの解釈は出生のホロスコープ、
つまりは生まれたときの星の配置から見る解釈なのです。
しかし、人はドンドン変わっていきます。自分だけでは
なく世の中はドンドン変わっていきます。
そこに対応しなければ、真に運命を変えていくことは
出来ないでしょう。

こうした場合に占星術では、最適な方法があります。
次回からはその方法について書いていくことと
しましょう。

占い師Hisashiの占い講座85(改めて複合アスペクトについて考える)

今回は改めてアスペクトについて考えて行きます。

前回までで、あらかた複合アスペクトを見て
いきました。
まだグランドセクスタイルと言う複合アスペクトが
ありますが、これはグランドトラインが2つ逆さまに
組み合わせられた複合アスペクトであり、
グランドトラインの福分を強く持つ複合アスペクト
ですが、かなり限定されているうえ、
ほとんどこの複合アスペクトを持っている方
もいないと思います。
出生の星のアスペクトと言うよりは、進行や
トランジットの星との関わりの中で出て来る
複合アスペクトでしょう。

私は複合アスペクトに関しては、基本的には
出生の星のアスペクトが重要なのだと思っています。
(ただし、Tスクエアのように進行やトランジット
の星でグランドクロスが出来る場合があり、
セクスタイルにインコンジャンクトが来る
ヨードの場合もあるので、その時には進行や
トランジットの星も見ますが。)

ですのでグランドセクスタイルは基本的には
2つのグランドトラインを複合的に考える
と言うイメージです。
火のグランドトラインと風のグランドトラインが
組み合わさり、創作とその整理・まとめを
有効に使えて、知的な創作活動が得意な
パターンと地のグランドトラインと水の
グランドトラインが組み合わさり、経済的な
安定と恋愛的な心の安定を同時に手に入れる
と言う、物質、精神の安定を感じるパターンです。
そこだけをみれば良いでしょう。

このグランドセクスタイルは60度ずつ
セクスタイルが6つ組み合わされた
複合アスペクトで中には神の意志が働く、
運命的な複合アスペクトであると
言われる方もいますが、私は以上のように
2つのグランドトラインが組み合わされた
ものと解釈しています。

また出生のホロスコープだけでは
(進行、トランジットを使わない場合は)
ほとんどこの複合アスペクトを持って
いる方はいないので、この複合アスペクト
を過剰に評価する必要は無いでしょう。

基本的に進行やトランジットの
ホロスコープを使うと複合アスペクトは
かなりたくさん出来てしまうので、
私は進行やトランジットを含む
複合アスペクトはあまり重視しません。
このグランドセクスタイルなどは
進行やトランジットの星が来た時に
有効になるタイプの複合アスペクトです。

さて以上のことからもお分かり
いただけたように、複合アスペクトは
こういう複合アスペクトがあって欲しい、
この複合アスペクトはどんな
特別な意味を持つの、と言うように
何か素晴らしい効果を期待するような
ものでは無いと言うことが言えます。

つまりグランドクロスを持っていた
からと言って、不幸の星に生まれたとか、
逆に素晴らしい才能があると思う必要は無い
ですし、ヨードがあるからと言って
天才的な才能があるとか、運命の
縛りがあるとか思う必要も無いのです。

一般的には複合アスペクトはかなり特殊で、
その複合アスペクトを持っている人は
何か運命的な強い影響を持っていると思われる
かもしれませんが、実はそうではなく、
複合アスペクトをうまく活用されている方が
成功をし、活用できなければ成功は出来ませんし、
だからといって複合アスペクトを
活用しなくても、不幸になるという
わけでもありません。

複合アスペクトは実は大抵、誰でもが
一つぐらいは持っているものです。
私がスポーツ選手を例に挙げて
複合アスペクトを解説してきたのは
複合アスペクトを活用して成功している方
の例として、挙げたまでで、活用
できない方も大勢いらっしゃいます。
いやそうした方の方が多いでしょう。

要するに複合アスペクトは活用次第なのです。
自分にどんな複合アスペクトがあるか。
そして、それを活用するにはどうしたら良いか。
そんなことを目指して、この私の占い講座
では複合アスペクトについて書いたつもりです。

例えば牡羊座は成功して、牡牛座は失敗する。
そんな風に考える人はいませんよね。
牡羊座は自分から物事を切り開いていけば成功する。
牡牛座は同じことを何回も繰り返して熟練すること
によって成功する。
そして、どちらにせよ、当然、
努力をしなければ成功をしない。
星座を見るときには、普通はそうした解釈をします。

複合アスペクトも同じなのです。
グランドクロスは不幸の星、グランドトラインは
幸運の星。
何も複合アスペクトが無い人は平凡な人。
そのように思うのは間違いなのです。

グランドクロスは困難はあれども努力して四元素の
良いバランスを見つけたときには成功する。
グランドトラインは比較的に物ごとがうまく
行きやすいが、偏っているので、バランスを
崩しやすく、気をつけないと楽な方のみに
行きがちで怠慢になることもある。
複合アスペクトが無い方は、ノー・アスペクトや
タイトなアスペクトを使うべきですし、
それも無い方は単なるアスペクトでも
使い方によっては成功出来る。
そのように考えるべきなのです。

つまり複合アスペクトとは何か特別な力や運命を表す
ものなのではなく、誰でもが一つぐらいはありますし、
また無くても成功は出来ると言う、極めて一般的な配置
なのだと言うことです。

あくまで自分はそうしてタイプであると言うことを
認識すべきでしょう。
これは複合アスペクトを2つも3つも持っていても
同じです。
ようするに使いこなせるかどうかです。

とりたてて複合アスペクトを持たずに、太陽と
火星のタイトなスクエアのアスペクトで成功した
オリンピックメダリストのフィギュアスケーターの
高橋大輔選手のことを考えると、複合アスペクトは
実は持たなくても良いのではないかと思ってしまう
ほどです。

もちろん私は複合アスペクトでもスポーツ選手の
例を挙げてきましたが、それはつまり複合アスペクト
を上手く使っている方の例です。
うまく使えないのなら複合アスペクトも宝の持ち腐れ
となります。

自分の複合アスペクトを知り、うまく使って行きましょう。

次回もアスペクトについて書いて行きます。

占い師Hisashiの占い講座84(連合の解説)

今回は最後の複合アスペクトを解説します。

今回は連合です。
この連合とは合の集合です。
通常は合(コンジャンクション)は2つの
星がオーブ8度ぐらいの間で同じポジション
にある配置なのですが、この合の星が
3つ4つと重なって出来上がる複合アスペクト
が連合です。

実はこの連合の力はかなり大きなものがあり、
侮りがたい能力があります。
特に同じ星座間でこの連合の複合アスペクトが
あるとその星座の影響を強く受けることに
なります。

単に星が同じポジションにかたまっていると
言うだけではない、スーパーな力が星座から
与えれれると言うわけです。

今回の例はソチオリンピック、平昌オリンピック
金メダリストのフィギュアスケーターの
羽生結弦選手です。

羽生選手は蠍座から射手座にかけての
連合があります。
冥王星と木星と水星と太陽です。
冥王星と木星は蠍座ですが、最後の
方なのでこれはほぼ射手座と言って
良いでしょう。

冥王星と木星は大勢の人々からの称賛
を表します。
そこに水星と太陽が絡んでくるので、
そこには周囲からの称賛や期待になんとしても
答えたいと言う、強い気持ちが入ってくる
のです。

その上、この連合は射手座の連合ですから、
常に上昇したい、上に行きたい、向上したい
と言う克己心にあふれていると言えます。

つまりは周囲の称賛に答えるために
常に向上心を保ち続け努力を続ける
方であると言えるのです。

その意味では羽生選手が人気が高い
のも納得できますし、もちろんオリンピック
連覇はたえまぬ努力の賜物であると言えます。

このように連合を見る場合は単に星の
組み合わせだけを見るのではなく、
どの星座でその連合が起きているかを
考える必要があります。

例えば冥王星と天王星が天秤座でその間に
太陽や水星が合で入り、天秤座での
連合が成立している方の場合ですと、
これは冥王星と天王星の破天荒な生きざま
に太陽と水星がのめり込んでしまうので、
とにかく破天荒な生き方をしてしまいます。

その上、人との交流を表す天秤座でこの
連合は起きていますので、例えば好きな
相手に従って海外へと結婚して行ってしまう、
奥様のようなイメージも考えられます。

男性ですと、結婚パーティーに毎週
参加し、そこで知り合った女性達と合コン
を重ねて、結婚し、結婚してからはAKBグループ
などの追っかけをやるような男性のイメージが
考えれれます。

この場合大事なのは星座です。
通常は複合アスペクトはアスペクト自体の
影響力が強いため、それ程星座の解釈は
問題とはならないのですが、この連合
だけは星座の解釈をかなり強めに読む
必要があるのです。

ただでさえ同じ星座に星が3つも4つもあるのは
同じ星座に偏っているのですから、連合で
ある場合はなおさらそうです。

また先ほどの羽生選手の例は冥王星と木星に対して
水星と太陽がかなり離れているのではないかと
思われるかもしれませんが、この連合で木星
より遠い星と太陽や月などの星が同じ星座に
入る場合は少しオーブを緩く見ても良いのでは
ないかと思われます。

と言うのもこの連合の場合はかなり星座に支配される
ことがありますから、同じ星座ならその影響力が
強いのです。

星座の意味についてはこの占い講座の星座の解説を
読んでください。
星同士の合のアスペクトの結合にこの星座の
意味を強く読んで行けばこの連合の複合アスペクトの
意味は分かるでしょう。

またこの連合に対して、オポジションやスクエアで
星が一つ入ってきている場合は、連合の星全てとの
オポジションやスクエアであると考えることが出来るので、
このオポジションやスクエアで入って来た一つの
星はかなり影響力の強い星と解釈出来ます。

先ほどの天秤座の連合のある方が月が
牡羊座や蟹座、山羊座である場合はこの月は
強い影響力を持つので、それはつまりAKB
の追っかけをやっていても、いつも奥さんには
頭が上がらない人であると言うことが考えられる
でしょう。

このように連合の複合アスペクトは非常に
強力な力を持ち、またこの連合を利用して(つまりは
その星座のエネルギーを利用して)大きな変革
を作りあげることが出来るので、利用価値の高い
複合アスペクトであると言えます。

この連合は比較的に無自覚であることが多いので、
自分が連合のある星座にかなり強い影響力を
受けていることを分かっていないことが多々あります。

その場合は周囲の人の考え方についていけずに、
孤独感や孤立感を生むこともあります。

自分がその星座の影響力を強く受けていること
を自覚し、自分は人とは違うのだと言うことを
理解した上で、その星座の個性を生かして、
社会にその力を押し出していくと言う使い方
をすることで、この連合の複合アスペクトは
使える複合アスペクトとなるでしょう。

次回はもう一度アスペクトについて総合的に
見て行きます。