占い師Hisashiの占い講座91(タロット 大アルカナ 流れを変える)

今回は大アルカナのカードについて書いて
いきます。

タロットカードには小アルカナと大アルカナ
があります。
数札、人物カードが小アルカナで絵札が
大アルカナです。

前回は小アルカナは「流れに乗る」カード
であるということを書きました。
基本的に「流れに乗る」ことが出来れば、
「流れを掴む」ことも可能です。
しかし、「流れを掴む」ためには単に
「流れに乗る」だけでは難しいのです。
というのも「流れを変える」ということ
があるからです。

どんなに物事がうまく行っていても、
この「流れを変える」人やことがあった
としたら、全ては覆ってしまいます。
途端に物事は進まなくなってしまうの
です。

逆にどんなに物事が滞っていても、
「流れを変える」人やことがあったと
したら、全てはうまく行き始めるのです。

このように「流れを変える」と言うことは
極めて重要です。

この重要な「流れを変える」人やことを
表すカードが大アルカナなんですね。

大アルカナを知る事はすなわち「流れを変える」
技術を知ることなのです。

その意味ではタロットカード占いではこの
大アルカナを深く知ることが最重要なのだと
いえるのです。

さてこの大アルカナのカードは22枚あります。
大アルカナのカードにはそれぞれ番号が
振られています。
番号は0から1、2と上がっていき、21までの
数がカードについています。

この大アルカナについている番号は極めて重要です。
大アルカナは絵札と書いている通りに、絵が描いて
あるカードです。
これはともするとカードを絵だけから読んでしまい
かねません。
しかし、大アルカナの絵はあくまでカードの意味の
半分を表しているにすぎません。
大アルカナのカードの意味には絵及び、数が組み
合わさっているのです。

それは大アルカナといっても、結局は0から21の
数字の意味を表しているのだということなのです。
小アルカナはシンボルと正に数字の意味から成り立つ
カードでしたが、大アルカナも数字の意味とそれに
プラスすることの絵で意味を表しているのです。

タロットカードは色々な種類がありまして、いろんな
バリエーションのカードが存在します。
カードは例えば人が中心になったり、人の代わりに
天使が描かれていたり、中には人の代わりに猫が描かれ
ているタロットカードなどもあります。

もし大アルカナが絵だけで意味が変わるのだとしたら、
使うタロットカードが違うならば、意味も大きく変えて
読まなければなりません。

大アルカナの人物の持ち物などもカードの種類によって
たとえば同じ「女帝」のカードでもかなり違うのです。
ですが「女帝」には「女帝」の意味というものがあります。
これを絵だけで読むならばその人が持っているタロット
カードで意味が違ってきてしまいます。
そうならないためにも「女帝」なら「女帝」、共通の意味
というものを掴む必要があるわけです。

それがすなわち大アルカナのカードの番号なんですね。
タロットカードである以上、カードと番号は共通して
います。
それは「女帝」なのだとしたら「3」番のカードで
あると決まっているのです。
「女帝」が「2」番に来ることはありません。

とすると「女帝」に共通する意味というのは、女帝の
絵ではなく、「3」という数字から読み取れる意味で
あるということです。

小アルカナの例えばワンド3のカードはワンドという
シンボルの意味に「3」という数字を組み合わせた
意味になります。
一方、大アルカナの「女帝」のカードは「3」という
数をかなり擬人的に読んでいきます。つまり「3」を
人物に置き換えているのです。
そのうえでその人物をそれぞれのカードが絵として
描いているのです。
そうして擬人化された「3」の数字とそれを表す
絵柄を組み合わせたときに出て来る意味こそが、
「女帝」のカードの意味なのです。

大アルカナは数字を擬人化しているために、小
アルカナよりも強力に数字の力が現れます。
そのために大アルカナは運気の「流れを変える」
ほどのパワーがあるのです。

数字にはそれぞれの数字の持つパワーというもの
があります。
それはタロットカードでは大アルカナの力の違い
に現われていまして、例えば数字ですと「0」と
いう数字はかなりの強力な数なのですが、そこから
「0」という番号がつけられた、「愚者」のカード
にも強力な力があるということが分かるのです。

そしてそれはすなわち大アルカナのカードはどの
カードも強力な力があり、中でも強い数字のカード
には特に強いパワーがあるということを表すのです。

こうして数字の擬人化である大アルカナのカードは
単なる数字の小アルカナのカードの「流れに乗る」
ということをぶち壊すほどの「流れを変える」こと
が出来るのです。

次回も続きを書いていきましょう。

占い師Hisashiの占い講座90(タロット 小アルカナ 流れに乗る)

前回はタロットカードは小アルカナで「流れに乗り」
大アルカナで「流れを変え」、結果として「流れを掴む」
のがタロットカード占いであるということでした。

今回はまずは小アルカナから「流れに乗る」ということ
がどういうことかを解説していきましょう。

小アルカナでは基本的には4つのシンボルかけることの
1から10までの数字の組み合わせで出来ています。
その他にペイジ、ナイト、クイーン、キングの4種類の
人物かける4つのシンボルで人物カード(コートカード)
があります。
小アルカナという場合は数札と人物カードを含めて
言います。
ですが一般的には小アルカナは数札を表すことが多いです。
人物カードは人物カードやコートカードなどと数札
とは別な言い方をすることが多いです。

さて小アルカナです。
「流れに乗る」カードとしては数札です。
人物カードは誰がそれをするかというカードなので、
「流れに乗る」というカードでは無いのです。
数札の「流れに乗る」ということを考えてみましょう。
数札は1から10へと数が進んでいます。
これは数秘術などと共通するのですが、数というのは
それ自体に意味を持ち、数自体が運勢を司っている
のです。

現在、私たちは数ということを計算などに使い、
実用的に使っているために、数に対してあまりにも
デジタルに考えるクセがついています。
特にお金の計算などでは、数はあくまでも量を
表すものであり、数自体に意味などを全く持たない
ものとしているのです。

ですが古来より数には数自体に意味がありました。
そしてこのタロットカードが産まれた背景には
この数自体に意味を持つという考え方があるのです。

これはつまり1は単に1個の物や1円を表す記号なの
ではなく、物事の始まりやシンボルそのものを
表すという意味のあるものであるという考え方を
基本とするのです。

となると実はこの1から10までの数というのは
単なる記号なのではなく、1から始まり10まで至る
という物事の流れを表すのです。

ではワンド、ペンタブクルス、ソード、カップという
シンボルは何を表すのでしょうか。
これはそれぞれの表す分野を示しています。
ワンドならば創作的な分野をペンタクルスならば
経済的な分野をソードならば知的な分野をカップ
ならば愛情的な分野を。
つまり4つの分野があるのですね。
この4つの分野につき1から10までの物事の流れ
を表すのが数札なのだということです。

つまりは小アルカナの表す意味というのは、
どのような分野でどのような流れの中に
いるかということなのですね。

例えばワンド5のカードですと、ワンドという
創作的な分野の1から10までの中の5という
流れであるということです。
そして5とは自然界の5元素という火、地、風、
水、空の要素の空の元素の表す意味あいが
あるということです。

これは空の元素の無尽蔵のエネルギーが
ワンドという創作的な分野に起きるという
ことで、つまりは創造的なエネルギーに満ち溢れ
周りにそれをぶつけている状態を表すのです。
これは触れれば爆発するような、創造エネルギー
であり、人とぶつかりながらも成長する、成長の
流れであると言えます。

そしてここからが重要なのですが、小アルカナの
「流れに乗る」ということはこの数札の持つ
エネルギーを活用するということなのです。
運気の流れとはその運気の流れを活用すること
によって掴むことが出来ます。
つまり先ほどのワンド5が現在の位置に出た場合
は人とぶつかりながらも成長する、成長の流れ
が現在時点で来ていると読めるのです。

となると現時点で周りに周りとぶつかっている
ことは悪くないと、むしろぶつかる中で成長
につながれば良いのかなと読むことが出来ます。

これが「流れに乗る」ということです。
これを今、現在人とぶつかっているので、ぶつから
ないようにしましょう。と読んでしまっては
元も子もありません。

これは単にワンド5を周りとぶつかるという意味で
暗記しているだけなのです。

小アルカナは必ず数を流れの中から読まなくては
なりません。
その中でタロットを並べた(スプレッドとして)
ときにその並べたカードの流れの中で、この数
の流れがどういった流れにいるかを把握する
必要があるのです。

こうしてタロットカード占いとは幾重にも
流れを組み立てて「流れを掴む」占いなのです。

人物カードはこの「流れ」の中でどのような
人物がそれを行うかという「流れ」を立体的
に見るためのカードなのです。

とするならばこの小アルカナで「流れに乗り」
「流れを掴む」ならばそれだけで「流れを掴む」
という目的を達しそうです。

しかし、世の中はそうではありません。
どんなに「流れに乗れ」たところでそれを
全くひっくり返してしまう人物や物事はある
のです。

それを表すカードが大アルカナです。
このカードは「流れを変える」カードです。
この大アルカナを使うと物事は完全にひっくり
返ってしまいます。
これは小アルカナの作り出す「流れに乗る」
ということを根底から覆します。
ですからこの大アルカナがどれほど重要かが
分かるためにはまずは小アルカナの理解が
必要なのです。

今回は小アルカナについて書きました。
次回は大アルカナについて書いていきます。