占い師Hisashiの占い講座113(成長の流れ プロジェクト編 9室、10室)

今回は成長の流れのプロジェクト編
の9室、10室です。

前回まででマンション計画のプロジェクト
リーダーとなった例の人は、1室の木星
で上層部からの支援を受けるが、2室の
天王星で資金集めでハプニングが続き、
3室の海王星でその中で自らのコミュニ
ケーション能力で難局を乗り切り、4室
の水瓶座で自立したスタッフを5室の魚座
でうまく乗せ、6室の牡羊座で現代風な
働き方を取り入れ、そこから7室の牡牛座
の月で高級マンションとして奥様目線で
宣伝し、8室の金星で若いOLにも個別で
DMなどを送るなどして、販売指針を立て
ました。

さて今回から9室と10室です。
こうしたプロジェクトとなるとまさに、
この9室と10室でそのプロジェクトの
命運が決まってしまいます。

というのもこの9室と10室はまさに、
ものごとの結果を表す室だからです。

人生ともなると自分の人生は結果
つまりは目に見えるところだけで決まる
わけではなく、たとえ人に評価されなく
ても充実した人生というものがある
はずです。

ですがプロジェクトとなるとまさに
結果、結果を出せるかどうかでその
プロジェクトが成功したかどうかが
決まってくるわけで、その意味では
ホロスコープからプロジェクトの進展
を解釈する際にはこの9室、10室
というものがまさにカギとなるのです。

この例の方は9室には水星、太陽、
ドラゴンヘッドと星と感受点が固まって
います。

そしてこの9室は蟹座です。
蟹座は住宅やマンションの言わば
定位置です。

となりますとこの方のマンション
計画のプロジェクトではこの9室が
非常に重要となります。

一方で10室には星がなく、獅子座
から乙女座です。

獅子座は華やかですが実がなく、
乙女座は細部にこだわり、大きな
動きがありません。

この9室と10室を比較すると明らか
に違いがあります。

9室は蟹座という住宅販売では最も
力のある星座である上に、重要な
星である太陽と水星があり、また
お客様を表すドラゴンヘッドまで
あるので、まさにこのマンション
計画のプロジェクトのいわば顔
となるほど重要です。

一方の10室は星がない上に、住宅
販売に向かない獅子座と乙女座
です。

この方に限らずホロスコープから
こうしたプロジェクトなどの
推移を見る場合には、9室と10室
の比較ということをすると良いで
しょう。

というのも、9室と10室は物事
が結果を出すところであり、
最も華やかなところなのです。

そして9室は結果に向けた行動
を表し、10室は結果そのものを
表します。

プロジェクトなどですと、1室
から8室までがいわばそのプロ
ジェクトの準備期間と考えられ、
9室、10室で行動、結果と現れ
るのです。

以前に1992年バルセロナ
オリンピック銀メダリスト元女子
マラソン選手の現解説者である、
有森裕子さんがマラソン解説の
中で印象的な言葉を仰っていました。

それはマラソンは準備が大切で、
マラソンのスタートを切る段階で
ほぼ結果は決まっているという
言葉です。(昔にテレビを見た
ときの記憶ですので、正確な表現
ではないかもしれません。もし
関係者の方でそれは違うという
方がいらっしゃいましたら、私の
記憶違いかもしれませんので、
お詫びいたします。)

この言葉に当時の私はフーン、そんな
ものかなと思っていました。

しかし、大人になるとその言葉
の意味がよく分かるようになりました。

つまりは物事をなす、成し遂げる
際には準備がとにかく重要でその
準備が物事の成否を決めるのだと
いうことです。

たとえば私は対面鑑定を行う際には、
メール鑑定をするが如くの準備をして
対面鑑定に臨むのですが、この準備を
どれだけしたかでその時の行動も
結果も変わってくるのです。

その意味では1室から8室までの準備で
ほぼ物事が決まるところもあります。

ですがやはり本番の行動、結果に全て
は現れます。

そして本番の行動を表すのが9室で、
本番の結果を表すのが10室なのです。

そしてこの方にとっては9室は蟹座という
住宅販売のいわば定位置である力をもち、
太陽というエネルギー、パワーを持ち、
そして水星という営業力を持ち、さらに
ドラゴンヘッドという集客力を持つこの
販売の行動、これは大きな力となります。

つまりはこのマンション計画の
プロジェクトは持てる力を総動員すれば
必ず成功出来るものだということが言え
ます。(9室)

ただし結果としては、自分のプロジェクトの
高評価のみとまたその後の事務作業に追われると
いう満足感としてはあまり感じないもの
かもしれません。(10室)

やはり気持ちとしては販売期間のあふれる
程、エネルギッシュに営業活動をチーム
で行っていたときが最も記憶に残る
ものかもしれません。(9室が最も華やか
ですから)

そしていよいよ次は11室、12室でこの
プロジェクトの総括に入ります。

次回をお楽しみに。

 

占い師Hisashiの占い講座112(成長の流れ プロジェクト編 7室、8室)

今回は成長の流れのプロジェクト編
の続きです。

前回まででマンション計画の企画・販売
のプロジェクトを任された例の人が1室
で上層部からの支援を頂き出発した
つもりが2室で資金難から計画は頓挫し、
3室でコミュニケーション能力を発揮し、
それを乗りこなし、4室でクールな人間関係
のチームを作り、5室でその中で情に訴える
ことでチームをまとめ、6室であらたなスタイル
の働き方を提案するという流れでした。

いよいよ7室です。

7室というのは他者との関係で成り立つ室です。
この場合の他者というのはつまりはお客様です。

どんなお客様にどのように売っていくかと言う
ことがこの7室から分かるのです。

7室には月が入っています。
これは女性のお客様に注目される可能性が高い
ということを表しています。

またファミリー層へのアピール力も高いと言え
ます。

となりますとこのプロジェクトではマンション
計画をファミリー層に向けて、また奥様目線
でのマンションのPRをしていくことが重要
です。

さらに7室は牡牛座です。
その意味ではこのマンションはブランドイメージ
を大切にし、名前の付け方から何から、少し
高級なマンションをアピールすると良いと
言えます。

つまりは高級マンションに入る少しハイソな
ファミリー層の奥様をターゲットにする
と良いということが言えます。

実はこれはこの当人のホロスコープだけで見て
いるので、本来はこうした場合プロジェクトが
発足したときのホロスコープを見て判断する
ことが重要なのですが、例えば会社ですと社長、
プロジェクトですとそのプロジェクトの責任者
のホロスコープにもこうしたビジネスの方向性
が刻まれているものなのです。

さて続けて8室を見てみましょう。

8室には金星が入っています。

8室では7室でお客様にアピールしたとしても
実際に買うという段階になると物事は変わって
くるものです。

実際に購入に値するお客様とのやり取りは8室
で表されるのです。

つまり門戸を広く沢山のお客様に来て欲しい
場合は7室を使い、一部ではあっても、自分
のやることに興味のある顧客にPRするのが
8室だと言えます。

たとえばデパートでは多くのお客様のより
良い品物を提供していくのが普通です。

これは7室的な商売方法です。

一方でデパートは外商部と言い、セレブの
顧客に対して高級な宝飾品などをセレブ
限定でひっそりと販売してもいます。

これは8室的な販売方法です。

もちろんこの7室、8室はどちらも商売と
して欠かせないものなので、本来はどちら
にも力を入れるのが当然ですが、どうしても
商売をするときには力の強弱があり、7室
的に大々的に売るか、それとも8室的に
お客様の層を限定し、一部のコアなお客様
に売っていくかというスタイルの違いが
あります。

その中で7室に力があるか、8室に力があるか、
7室、8室とも強いのか、7室と8室のバランス
を重視するかなどの個性の違いがあります。

たとえばトヨタ自動車は一般的にトヨタと
しての車の販売は多くの方に買ってもらう
7室的ですが、レクサスとしての車の販売は
エリート層の心をくすぐるように販売して
いきこちらは8室的です。

出来る企業はこうした7室、8室の使い分け
が出来ているというわけです。

さて例の人は8室に金星があり、こちらの方は
デザイン重視となっています。

また若い女性への訴求力もあります。

基本的には高級なマンションに入るファミリー層
をターゲットにする方針で構わない(7室)のですが
低価格のマンションもその中には含ませて、若く
社会で活躍するOLでも手に入るようなマンションを
たとえば低層階で提案し、そこには最初から色々な
設備も整え、またそうしたどちらかと良いますと
すこし年収も低いようなお客様でも、審査に通り
やすいような金融機関を見つけておくということ
も念頭に入れておくと良いでしょう。

つまり高層階のセレブなファミリー層へPRしかつ、
また自らの不動産会社の例えば賃貸マンションに
住んでいらっしゃる、独身の若い女性に個別にDMなど
で低層階のシングル向けまたはこれから2人で暮らす
かもしれない方向けにデザイン重視のお部屋を
用意することで、2重の意味でお客様にアピール出来る
マンション計画となるでしょう。

こうしてこのマンション計画の基本的なお客様への
提案のプロットは整いました。

あとは販売の計画を立てて実行していくのみです。

そのあたりは次回に書いていこうと思います。

次回は9室から続きを書いていきます。

占い師Hisashiの占い講座111(成長の流れ プロジェクト編4室、5室、6室)

今回は成長の流れのプロジェクト編
の続きです。

前回まででホロスコープを読むとき
に人の一生を探る成長の流れという
読み方から敷衍(ふえん)して、
一つのプロジェクトを行うにあたって
もこの成長の流れというものは、運勢
を支配していくのだということをお伝え
いたしました。

前回は例の人が40歳でマンションの
企画・販売をするマンション計画の
一大プロジェクトを任された時の
ことをホロスコープより成長の流れ
としてよんで行きました。

例の人は1室の木星で会社の上司
や上層部より大いに援助を受け、
2室で資金的なトラブルが起き、
それをなんとかコントロールし、
3室海王星でそのトラブルを回避
すべく、周囲にコミュニケーション
を取って行き、その中で部下など
にも自分の意志をうまく伝えて
いくという流れでした。

今回は4室からです。

例の人は4室は水瓶座で星は
入っていません。

このような場合は星座の持つ
意味がかなり純化されます。

この場合の4室は家庭という
よりもそのプロジェクトの
チームとしての方向性を表し
ます。

このプロジェクトが色々な支店
より集められた精鋭20名ほどの
プロジェクトだとしても、この
プロジェクトのチームとしての
方向性はこの4室で決まります。

そしてこの4室が水瓶座なのだ
としますと、このチームは
どちらかというと個人個人が
比較的に自由に裁量を持って
動くスタイルで構成されて
いるのではないかと推測されます。

そして会議などはオンライン会議
を使い、コミュニケーションは
もっぱらメールを活用し、ほぼ
個人個人が顔を合わせることは
なく個人個人でどんどん動く。

そんなチームであるということが
推測されます。

その中で3室海王星の人をまとめる
力量が発揮されるというわけです。

このあたりは以前に書きました、
成長の流れの4室と比較してみて
ください。

4室という部分は人生を考えれば
家庭となりますが、このように
プロジェクトで見て行くと、チーム
としての方向性ということが
言えるのです。

次に5室です。

今回の人の場合は5室には星がなく
5室は魚座です。

やはりこの場合は魚座の個性が強く
働くことになります。

5室はアピール力などを表します。
つまりこのチームの中でどれだけ
自分を表現出来るかということです。

もちろんこの人はこのプロジェクト
のまとめ役なのですが、こうした
オンライン中心のコミュニケ―ション
をはかるチームで自分を表現するの
は難しいものです。

この中でこの人は誠実に情に訴えるような
やり方で心を掴むでしょう。
つまり的確な指示を出したりビジョンを
提供したり、事務作業を整えるという
ことではなく、チームの皆に対して
の誠意と思いやりの心で接するはずです。

どうしても水瓶座の4室でチームは
バラバラとなりがちなのですが、この
人が中心でこのような態度で接する
ことでチームに一体感が生まれます。

その上でこのチームはお客様によりよい
理想のマンション計画の中で満足のいく
マンションライフをおくれるための
細やかな工夫をモットーとするのです。

5室にはこうしたそのチームの掲げる
ビジョンというものも表すのです。

そして6室です。
6室にも星が無く牡羊座です。

この場合も牡羊座の影響力が純粋に
現われます。

この場合は仕事の仕方はかなり新奇
なものとなります。

オンライン会議とメールの
コミュニケーションを使った中で自分
が中心となってお客様の心に寄りそう
マンション計画を練っていく。

その中で働き方も柔軟に自分も含め、
プロジェクトのチームには在宅ワーク
含めワーケイションなども積極的に
勧めていくことになります。

福利厚生とワーケイションなどを
うまく活用しリフレッシュなどをさせな
がら働き方や体の休め方などもオンライン
で積極的に周知していき、まさに新時代
の働き方をし、させることによって、
チームに活力とエネルギーをチャージ
させていきます。

さあここからはお客様にどうやって
このマンションを販売していくかです。

次回の7室からの続きをお楽しみにして
ください。

占い師Hisashiの占い講座110(成長の流れ プロジェクト編 1室、2室、3室)

今回は以前までの成長の流れを
総括してみます。

成長の流れは元々、西洋占星術
では時間の流れはホロスコープの
出生のホロスコープが種で、進行
のホロスコープ、トランジットの
ホロスコープを利用して、時間の
経過を見るのが、西洋占星術の
時間に対する考え方である。

ということに対して、出生の
ホロスコープをよく見ることで、
時間の流れを言わば人の一生の
成長の過程として出生の
ホロスコープから読み取ること
が出来るということの解説として
の具体例として挙げたものです。

その中でこの例の方の一生の方向性
つまりは成長の流れは解説を終え
ました。

ただこの成長の流れは実は人の
一生の方向だけではなく、何かを
始める時にも応用の効く解釈だ
と言えます。

これはつまり人の一生というような
大きなものではなく、例えば例の
方が仕事をしていく中で、一つの
大きなプロジェクトを任されたとき
にそのプロジェクトを進める発展
の方向性としてもこの成長の流れ
をたどる傾向があるということ
が言えます。

これは例えばこの例の方が、40歳の
時に、あるマンション計画の企画・
販売の一大プロジェクトのリーダーと
してそのプロジェクトを任されたと
します。

その時にもこの方の成長の流れは
その方の一生の流れだけでなく、
こうした何かプロジェクトを始め
ようとするときにも、その方の
ひな形として、影に日向に影響を
落とすのだと言えます。

具体的に見て行きましょう。

まずこの方の1室にあるのは
木星です。

となりますとこの方にとっては、
このプロジェクトを始めるに
際して、会社の上司や上層部から
の支援・援助があったのです。

具体的にはこうしたマンション
計画のかなりのところを上層部
がお膳立てをすることになります。

次に2室にあるのは天王星です。
この場合にはこのプロジェクトに
対する資金面でのハプニング・
アクシデントが予想されます。

本来は上層部がうまくお膳立てを
してくれたプロジェクトであるため、
普通にしていれば、成功は確実であった
はずです。

しかし、資金難が起こり、また資金を
かき集めるための工夫とアイデアが
必要にもなります。

次に3室には海王星があります。

こうした資金難を持ち前のコミュニ
ケーションを活かして、色々なとこ
ろに働きかけて、なんとか資金を集め
ようとします。

そうしてその過程でプロジェクトに
関わる自分の部下ともいえる方々とも
意志を交わし合い、計画を綿密に練って
いくことになるのです。

つまりこの3室までの流れで、やっと
上層部のお膳立てではない、自分ならで
はのプロジェクトの進行方向が見えて
くるのです。

この方はいつもそうです。

何をやるにしても、もともとは祝福
され順風満帆であったにも関わらず、
必ず資金的なところで、ハプニング
が起き、そしてそれにたいして、
しっかりと取り組む過程で周囲と
色々なコミュニケーションをとり、
それが新しい計画を進めて行く。

それは一生という人生の進み方だけ
でなく、こうしたプロジェクトや
はたまた学生生活や夫婦として進む
ときにでも、また自分が何かを始める
ときにでも常に現れるひな形なの
です。

これはつまりこうしたひな形がホロ
スコープに刻まれておりまして、
これが成長の流れを支配している
ので、人の一生のみならず、どんな道
でどんなことをしてもこのホロ
スコープの持つ、成長の流れという
ひな形は影響を与えるのだと言えます。

この成長の流れというひな形はこうして
一つのプロジェクトの中でも、この方
の進む道を決めて行くのです。

それでは物事は運命は常に決まって
いるのではないか。努力する必要は
どこにあるのかと思われる方も
いらっしゃるのではないかと
思いますが、運命というものは
確かにある程度は決まっている
ところがあります。

それは元々の部分です。
運命は元々はかなり決まって
いるところはあります。

たとえばこの方がプロジェクトリーダー
となるときにはやはり上層部や上司
などが力になってくれる、そんな
傾向はあるのです。

他にも受験を始める時には、両親
や親戚などから応援されるということ
もあるでしょう。

これがこの方がプロジェクトリーダー
になるときからすでに放り投げだされ
たり、受験のときに親が反対する
というようなことは起こりづらい
ということが言えます。

その意味では運命はかなり決まって
います。 

一方で資金難などが起きたときに、
それに対する対処やまた、それに対する
対策などでコミュニケーションを
取り新たな計画を練っていくという、
そのような段々と成長の流れを
進めて行く過程での進め方になると
もはや運命は決まっておらず、当人
の努力によっていろいろな流れが
変わってくるのです。

つまりは運命とは一見するとホロスコープ
で決まっているように見えても成長の
流れを進む過程で当人の努力によって大きく
道は変わってくるのです。

これは人の一生についても言えることで
して、成長の流れの中で人生は変わって
くるのです。

つまり生まれた当時や、もともと
の部分でホロスコープに刻まれたような、
運命の方向性であったものが、成長の流れ
の中で努力をする過程で運命は大きく
変わってくるのだということが言えます。

次回はこの成長の流れプロジェクト編
の続きを見て行きます。

占い師Hisashiの占い講座109(成長の流れ、12室)

今回は成長の流れの12室です。

前回までの成長の流れは1室
の木星で周囲に祝福された形
で生まれ育ち、2室の天王星で変動
する収入を実力で乗り切り、3室の
海王星で相手の腹を読む感覚を
身に着け、4室の水瓶座で距離の
ある家庭を築き、5室の魚座で
ロマンスを夢見、6室の牡羊座で
ガッツで仕事を乗り越えます。

そして7室の月でパートナーから
女性の感覚を身に着け、8室の
金星からさらに女性の感性や
美意識までもパートナーから
学び、9室蟹座の水星・ドラゴンヘッド・
太陽から家庭でも職場でも大黒柱
としての自覚を持つようになります。

そして10室の獅子座で周囲の称賛
を浴びるような本当の心の満足に
到達出来ます。
さらに11室の乙女座で人生を
俯瞰的に振り返り、そこから
言葉を使った感性で俳句を趣味と
して新たな人間関係を作ることに
しました。

そうして12室へと至るのです。

最後の12室には土星と火星と
冥王星が入っています。

これはもしかすると、この方の
最も大切にする本当の生き方は
この12室に現われているのでは
ないかとも思えます。

この12室の前の11室で仕事を
離れ、人生を俯瞰して振り返った
ときに新たに沸き起こる創作や
新たな趣味などを通じて、新たな
人間関係を作りあげる方向で進んで
来ました。

12室は人生の総決算として、
いわば人生の総点検、人生の見直し
として、真に自分のやりたいこと
を実行する室です。

いわばもう人生を振り返りやり
残すことのないようにする室
であると言えます。

人は11室で老後をエンジョイした
後に、ふと人生を振り返り、
自分の人生は何だったのだろう。
そしてこの人生で最後にせめて
やれることはないかと考える
時があります。

これが12室の人生の店じまいの
感覚です。

この12室や11室の感覚は基本的に
普通に暮らしていてはあまり
感じることのない感覚だと
言えるでしょう。

やはり人は7、8、9、10室と
成功の階段を駆け上がるとき
を最も心の拠り所とするのですし、
その成功の階段を上っている間には
こうした11室の感覚や12室の感覚
まで至ることは出来ないのです。

自分が上ろう上ろうとしている時
には気付かなかったこの、人生
を振り返ってやり残したことは
ないかと思う感覚に浸された時に
真の自分の生まれた来た意味と、
そして人生の悟りのようなものに
向き合うことになるのです。

この例の方は自分が比較的に
周囲から祝福され、幸せな人生
を送り、そして一家の大黒柱と
しての人生を全うしたという
思い。

そこから人生を俯瞰して、自分の
人生がこれで良かったのか、そして
やり残したことは無いかと深く
考えるようになるのです。

その中で出て来るのは土星と火星
と冥王星です。
土星は父親の意志であり、冥王星は
先祖の意志でもあります。

となりますと、この方は人生を
終える時に改めて亡くなった父親
とご先祖様に感謝をして、自分の
お墓を火星である息子に引き継ぐ
ことを意図し始めるのです。

この時までは自分がお墓を引き継ぐ
こともそしてお墓を息子に引き継ぐ
事もあまり重視していなかった
かもしれません。

しかし、自分の人生を俯瞰して
考えた時に自分はあまりにも、
父親の意志から反した生き方を
していなかったか、そして
先祖を大事にしてなかったかと
反省するのです。

さらには息子にも自分の生きた
証を伝えていなかったのでは
なかったかと思うようになる
のです。

そして自分は先祖のお墓を引き継ぎ
それを息子に引き継ぐ、そのためには
どんなことでもする。

というようないわば人生の総決算
をすることになるのです。

ただ12室とはあくまでこの方の
場合はお墓を引き継ぐことで
あったかもしれませんが、人に
よっては自分の生きた証に壮大な
絵を描くことを決意することかも
しれませんし、最後のボランティア
活動をすることかもしれません。

たまたまこの例の方はお墓を引き継ぐ
ということであっただけで、必ず
しもお墓などのことに12室が限る
わけではありません。

そうして12室の冥王星火星土星の
流れでは、お墓を息子に引き継いだ
上で、最終的にはお墓のあるお寺で
ご住職に色々と死後のことなどを
聞いたり、そしてお寺で瞑想など
を行ったりして、自分の死と向かい
合うようになります。

そしていずれは死を向かえること
になるのです。

こうしてこの例の方は一生を終える
ことになるのです。

こうしたことが産まれた時の
ホロスコープには刻印をされているの
です。

もちろん具体的にはこうしたことを
そのままズバリ行うとは考えられず、
この一生をホロスコープから成長
の流れとして考えることは自分の
一生を俯瞰して眺めるということ
に寄与するだけであり、具体的には
このホロスコープで示された成長の
流れとは違うような出来事がかなり
起こるでしょう。

でありながらも人生を俯瞰して
見たときにはこうした生き方をやはり
していたのだと思えると思います。

ホロスコープとは人生の設計図です。
人生の成長の流れがそこには描かれて
いるのです。

ただこうした流れのなかで、自分なら
もっと大きなことをする。

12室を例えば自分ならお墓を引き継ぐ
なんてことではなく、真の悟りを得る
ために写経を毎日行うとか、占いで
自分の生き方を全うするのだ、とか
毎日神社にお参りして有意義な日々を
おくるのだとかいろいろなパターン
を想定してもいいのです。

ホロスコープの12室には星座と星
のみが記されているのみなので、
星座と星の使い方はどのように使って
も良いのです。

しかし、それはホロスコープをよく
知る方こそ使いこなせるのであり、
占いを知らない方こそがまさに
占い通りの生き方しか出来ないと
いうことになるのです。

ここで成長の流れは一旦終わりとなり
ます。

次回をお楽しみにしてください。

 

 

 

占い師Hisashiの占い講座108(成長の流れ、11室)

今回はホロスコープの成長の流れ
として11室を挙げます。

例の方は1室の木星で周囲に
祝福されて生まれ育ち、2室の
天王星で自分の能力で収入の
決まる職場に働き、3室の海王星
で人の腹を探るコミュのニケーション
を身に着け、4室の水瓶座で距離を
置いた関係の家庭を作ります。
そして5室の魚座でロマンチックな
恋愛経験を思い出し、6室の牡羊座
でガッツで働く仕事スタイルを日常
とします。

ここからは成功の階段を上ります。
7室の月でパートナーの奥様から、
女性的な感性を学び、8室の金星
より女性的な視点が自分の武器
だと気付きます。
そして9室の蟹座の水星、ドラゴン
ヘッド、太陽より、家庭で大黒柱
となり、職場で責任者となること
が自分の生きる道と再確認します。
さらに10室の獅子座で名実ともに
責任者としてふさわしい実績を上げ、
家族にも祝福され、真に生まれて
きた喜びに満ち溢れることに
なります。

ようやく成功の階段を上り終えた
例の人ですが、この10室で成功
を経験するとやがて一抹の寂しさ
を感じるのです。

今まで俺はこうして、家庭にも
仕事場にも喜ばれる生き方を
してきた。

そして成果を上げて来た、それは
喜ばしいことではないか。

でもでも本当はもっと違う人生が
あったのではないか。

もっと別な生き方があったのでは
ないか。

そのように考える時が来るのです。
普通の会社員の方なら、それは定年
になったときだと言えるのです。

中には会社を途中で早期退職をして、
第二の人生を生きる方もいると
思います。

いずれにせよどんなに成功をした
方でもこの第二の人生は来るの
ですし、その時にもっと違う人生
やもっと別な生き方を模索するのです。

これは10室までの成功の階段を
上った方なら誰でもたどり着く
境地ですし、もし10室を周囲
に投射した方なら、その投射
された方(パートナーや子供
など)がやがてはたどり着く
境地だと言えるのです。

これは10室体験をした方なら
非常に自然に11室へと向かうの
です。

もし自分に11室に相当する
ことが起きなかったとしたら、
それは成功の階段を上って、
10室へと至っていないということ
が言えると思います。

その意味ではまだ若い方にこの
11室の真の意義は理解できない
のではないかとは思います。

ただ若くして成功する方もいて、
そのような方が新たな道を模索
するときに11室のことを考える
ということはありうる話だと
思います。

この11室とは要するに、10室まで
成功に至る道を上った先に見える、
実は違う方法があったのでは?
違う道があったのでは?
違う生き方があったのでは?

という疑問です。
ここから新たな生き方を組み立てる
という室です。

これは10室の成功体験が元になる
場合が多いので、やはり10室の
成功体験を経た後でないと、真に
11室の生き方を目指すということに
はなりづらいと思います。

11室に至る中で、定年後に田舎暮らし
を始めるとしても、そこには10室
で培った仕事の成功や、それに伴う
資金の確保などがあってこそ、そう
した生き方を目指そうとするところ
があるのです。

もし生まれたところが違ったら、
もし若い頃に自分の始めた方向
が違っていたら、自分の人生は
どうなったのだろうか?という
疑問こそが11室体験の原動力
となるものです。

違う生き方があったのではないか
という疑問から、第二の人生を
目指したときに、違う生き方を
目指す。

そこに11室体験の基礎があるの
です。

たとえば会社の生活を終えて
第二の人生で田舎暮らしを望む
方は常に、この人生では無く
違う人生があったのではないかと
問いかけ、その答えが田舎暮らし
にあったというわけです。

その意味では11室は10室体験を
元にその反省などが含まれているので、
11室単体としてはあまり力の無い室
であるということも言えます。

これは丁度9室とも似ています。

9室とは1室から8室まで、特に7室、
8室の成功の階段を上る過程を経る
ことによって力を得る室だと言えます。
同様に11室はなによりも10室の
成功体験(これはかなり大きな体験です)
を経ることによって力を得る室だと
言えるのです。

その意味では11室は10室からの流れが
重要な室であると言えます。
つまり11室もまたホロスコープの成長
の流れの中の室であると言えます。

11室のみを1室から10室までの流れ
と切り離して考えるべきではないのです。

例の人は11室に乙女座が来ます。
9室の蟹座で一家の大黒柱になり、会社で
の責任者になった上で、10室で成果を上げ
て家族からも会社からも称賛される。

そうした体験があり、そこからそうした、
社会の称賛から一歩身を置き、定年後に
第二の人生を歩んだ例の人は、乙女座らしく
自分の人生の反省とまた自分の人生を
振り返り、自分の人生を自分史のようなもの
にまとめたくなります。

そうして自分で自分のことを言葉を通じて
まとめたときに、言葉に対する理解
を体験して、そこから新たに俳句を
学んでみたいと思うようになります。

そして俳句教室に通うようになり、
新たな仲間と俳句を通じた交流が
始まり、またインスタグラムで
自分の取った写真に添えた俳句を
投稿し、さらに新たなつながりが
出来てくるようになります。

11室でよく言われる、友達、サークル、
SNS、友人と言うキーワードは
こうした11室体験から導きだされる
ものです。

キーワードから入っては本質が
見えません。

11室は10室体験の反省から始まる
11室体験が本質です。

それはつまり、自分の人生はこれで
良かったのだろうか?そして違う
生き方がなかったのだろうか?と
いう反省から始まる11室体験
こそが11室の本質なのです。

例の人なら俳句と俳句に伴う
新たな人間関係が本質なのでは
なく、自分の人生をやり直そう
と自分史をまとめ、その時に
つかんだ言葉への興味。

そこに11室体験の本質がある
のです。

俳句の関係はその延長上にあるに
過ぎません。

さてそんな11室体験が済めば
やがて人生の本質に迫る、12室
体験が訪れるのです。

次回をお楽しみに。

占い師Hisashiの占い講座107(成長の流れ、10室)

今回は成長の流れの10室です。

この例の方は1室の木星で
周囲に祝福されて生まれ、
2室の天王星で自分の実力
次第の職場に働き、3室の
海王星で人の腹を探るコミュ
二ケーションをトレーニング
し、4室の水瓶座で距離の
ある家庭を築きます。

そして5室の魚座でロマンチ
ックな夢を見て、6室の
牡羊座でガッツで働きます。

さあここからは成功の階段
を上ります。
7室の月でパートナーから
情緒を学び、8室の金星から
さらにパートナーから女性的
な美意識も学びます。
そして9室の蟹座の水星、
ドラゴンヘッド、太陽からは
自分の一生の進む道は
家庭での責任ある大黒柱に
なることと、職場でも責任
のある立場を全うすることで
あると俯瞰して人生を見ました。

さて今回は10室です。

ついに成功の階段を上り10室
へとたどり着きました。

人はどんな道をたどっても
10室にはたどりつきます。

もちろんたどりつけない方も
いらっしゃいますが、そんな
方は10室を周囲の誰かに投射
するでしょう。

また主婦の方なども10室
を旦那様や息子さんなどに
投射することもあります。

いずれにせよ10室とは成功
の階段を上って来た個人
がようやくたどりつく
位置なのです。

9室で人生を俯瞰して見た
ときに自分がこれから何
を目標として生きるかを
考え、そしてさらに進み
進みきった先に10室がある
のです。

10室はそのスタートにMC
が待ち構えています。

これはホロスコープ上の
頂点と言えるポイントで、
人は実は誰しもこのMC
を目指して生きるのです。

このMCにこそ人生の生きる
目的があるのです。
というのもこのMCは宇宙と
繋がっているからです。

人はアセンダントで宇宙から
エネルギーを授けられ生まれ
ます。

そして成長の流れを進んでいき
MCへと至り、また宇宙と
繋がるのです。

アセンダントで宇宙からエネルギー
を授けられ生まれた人は
MCで宇宙に自分の生きた証を伝える
のです。

これはつまり自分はこんな風に
生きた。自分がこの世で成し遂げた
その生きた証。

それこそがこのMCで人が宇宙に
伝えるべきものなのです。

それはオリンピックに出場した
ことかもしれませんし、二科展に
入選したことかもしれませんし、
お菓子コンテストで入選したこと
かもしれませんし、会社で部長に
なったことかもしれませんし、
息子が国立大学に入学したこと
かもしれませんし、マンガで本を
出したことかもしれませんし、
一番収穫のあった年に、親戚を
呼んで盛り上がった宴かも
しれませんし、大きな商談を終えた
あとの飲み会かもしれません。

いずれにせよそれらは自分の
生きた証と言えるもので、自分
が産まれて来た喜びを表すポジション
だと言えるでしょう。

これに近い出来事が結婚と言うこと
です。

結婚式では新婦が手紙を読んで、
お父さん、お母さんありがとうと
皆の前で泣いて感謝を述べます。

私たちは何故こんなにも結婚式の
両親への手紙に感激してしまうので
しょうか。

それはこのMCの生まれて来た証
と関わるからです。

お父さん、お母さん産んでくれて、
育ててくれてありがとうという
手紙こそがMCの宇宙に自分の
生きた証を伝えることとリンク
するのです。

ですから先ほどのMC体験の例は
まさにこの宇宙に自分の生きた
証を伝えることなのです。

ですから感動もし感激もし、
まさに一生忘れられない思い出
となりますし、人はこのMC体験
のために頑張っているのだと
言えます。

10室とはこのMC体験に続く室
です。

MC体験はそれで終わりではなく、
さらに10室全体を通じて、それを
進めて行くのです。

オリンピックに出場した後では、
地元でのいろいろな仕事が待って
いますし、二科展に入選すれば、
その後の絵の依頼に対応する必要
もありますし、お菓子コンテスト
に入賞した後では、お店で大々的に
売り出しをするのに追われますし、
部長になった後には色々な仕事
が待ち構えていますし、大学に
入った息子を支える時が必要かも
しれません。

マンガで本を出した後には売上
でやきもきしますし、収穫の後には
来年の準備が始まります。
商談の後には、その仕事がうまく
行くようにいろいろとお膳立てを
する必要があるのです。

そして結婚式の後には、新婚旅行
と新生活が待っているのです。

こうして人はMC体験で生まれて来た
証を宇宙に伝え、その後に10室で、
その証をさらに盤石なものとするの
です。

まさに生まれて来た喜びともいえる
ものですが、そこに至りふと寂しく
センチメンタルになることがあります。

これはスターウォーズエピソード6
ジェダイの帰還の最後の勝利の宴
の後のルーク・スカイウォーカーの
の宴から離れ一人、亡くなった
師匠や父親と共にいるシーンにも
通じます。

私はそこが好きなシーンですが、
こうしたMC,10室体験の時に
ふと感じるこれで良かったの
だろうかという少し不安な気持ち。
そしてやはり次はもっと別なやり方
等をするべきではなかったかと
いう反省。

そこまで到達すれば次の11室が
見えてくるのです。

例の人は10室で獅子座に到達します。

それは蟹座の9室、水星とドラゴンヘッド
と太陽のある9室を進んできた例の
人にとっての真の喜びとなったはずです。

不動産の道に進んで来て、責任者になり
自分のセクションが会社の中で歴代
売り上げナンバーワンになり部長の
自分を中心に素晴らしい祝勝会があり、
そして家族がみんなで自分のために
お祝いの宴を開催してくれる。

そんな時、そしてそれから次の年度に
向けて新たな準備を始めて、仕事も家庭
も充実している、そんな幸せな日々。

これこそが例の人が真に目指していたこと
なのでしょう。
産まれて来た証と言えるべきことなの
です。

しかし、定年は迫ってきます。
やがて定年をすれば会社とは違う
生き方を模索します。

次回はそんな11室について書いて
いきましょう。

 

占い師Hisashiの占い講座106(成長の流れ、9室)

今回も室から成長の流れです。

例題の方は1室の木星で周囲
に祝福されて生まれ育ち、
2室の天王星で、能力で収入
を得る不動産の職場に入り、
3室の海王星で人の腹を読む、
コミュニケーション能力を
身に着け、4室の水瓶座で
距離のある家庭を築きます。

そして5室の魚座でロマンチック
な恋愛感情を養い、6室の
牡羊座でガッツあふれる
日常を生きます。

さあここからは成功の階段
を上ります。

7室の月でパートナーと
なる奥様との関係で情感
を養い、8室の金星でその
奥様からさらに女性的な
美意識を学ぶ。

この方は比較的に若い頃
はかなり大雑把でガッツ
や腹を読むようなところで
仕事にチャレンジしていた
ような方であると考えられ
ます。

もちろん、まだこの方が若い
方なら現時点ではまだこの
大雑把の状態であるでしょうし、
もし年のいった方なら、この
成長の流れの8室や今回の
9室などはすでに経験している
でしょう。

この例題の方は現在、壮年期
なので、丁度8室、9室の体験
をしている頃でしょう。

さて今回は成功の階段を上る
上で最重要となる9室です。

7室から8室、9室と人は成功
の階段を上り、10室で頂点
に達します。

ただし10室には登り切った
喜びと一抹の寂しさがある
ものです。

最も希望に満ちて成功の階段
を上るのは8室、9室あたり
でしょう。

特に9室には成功の階段の
エッセンスともいうべき
力が充満しています。

この例の方は8室の金星で、
パートナーの奥様から色々
なことを学び、特に女性的な
感性を学んだのです。

営業をする上でも必要な
女性の視点や女性の感性
を身に着けたのです。

となりますと、もはや成功
へはあとわずかですが、まだ
成功の階段を上るのに必要
な9室が待っているのです。

実はこの9室、成功の階段
を上るには最重要なのです
がそれは8室で手に入れた
パートナーとの関係からの
変容を経験して、新たに
たどり着く自分の人生
を俯瞰して見た上での
生きるべきテーマを表す
からなのです。

この例の方には水星と
ドラゴンヘッドと太陽が
9室にあります。

水星と太陽が同じ室にある
ことは珍しいことでは
ありません。

水星は太陽の人生観を
現実化する能力を表す
からです。

またドラゴンヘッドは
星という個人的な個性
に対して、集団的な
感受点を表すポイント
です。

室を考えるにあたり、
今回の例の方の場合は室に
星があるときは星から室
を解釈し、室に星がない
ときには星座から室を
解釈してきました。

この9室に関しては成長の
階段を上る上で最も重要
であることに鑑み、室に
星がありますが、室にある
星の解釈に加えて室の星座
の解釈も加味して解説を
致します。

9室とは人生を俯瞰した上
での生きるべきテーマです。

そしてこの方の場合はそれ
が太陽という自分が真に
大切にするもの目指すべき
方向性を表しています。

またすぐ同じ室内にある、
ドラゴンヘッドと水星は
その人生のテーマ、生きる
べき方向性にふさわしい
能力とまたそこに関わる
多くの方々を表します。

そして9室は蟹座です。

蟹座は小さく見ると家庭を
表しますが、また大きく見る
と職場での地位などにも関わり
ます。

その意味ではこの方が最終的
に目指す方向としては、
良き父、良き夫としての姿
に加えて、職場での責任者と
しての自分(太陽)や
そのための能力(水星)、
そして職場での多くの仲間
(ドラゴンヘッド)との協力
で職場をより発展させ、また
職場の仲間がより自分を活か
せる職場をつくること
なのです。

つまりこの方はやがて家庭の
中で家庭の長としての責任
と自覚を持ち、例えば家の
親戚関係や法事などのことにも
積極的にかかわり、そして
職場では責任者となり、職場
の皆が真に活躍出来る職場を
作るべく、奔走していくのです。

ここにおいて、かなり大雑把
で自由気ままに生きて来た
ようなこの例の方も、やがて
社会的な地位もあがり、真に
立派な大人の男性に成長するの
です。

このことはもともとこの方の
ホロスコープに刻印されて
いるものなので、年齢にかか
わらず、そしてどんな道を
通るかに関わらず、どんな
道を通ってもやがてはこの
ような生き方をしてしまう
ということが言えます。

たとえば私はこの例の方に
不動産の営業の仕事をあて
はめて来ましたが、実は
それは自動車のディーラー
での営業かもしれず、IT
産業でのプログラマーの
仕事かもしれません。

要するに公務員的にコツコツ
と同じことを繰り返す仕事
ではなくガッツと才能で、
大きな収入を得る仕事に
就く可能性が示されていた
です。(2室の天王星の解釈)

しかし、この例の方にように
そうした行き方をしても
やがては職場の長としての
責任と自覚を持って働く
ようになり、家庭や親戚
付き合いなども重視する
ような責任のある大人の
生き方を目指すようになる
というのはどのような、
業界のどのような仕事に就い
ても進むべき方向性なのです。

その意味では人生というのは
ある程度はホロスコープで
決まっているところがあります。

ただしそれは抽象的な意味に
おいてであり、具体的な意味に
おいては自由な選択の余地が
あります。

まとめますと、どのような道を
たどってもやがてたどり着く、
自分と言う人生の目指すべき
道こそがこの9室の表す人生の
目的なのです。

ここにおいて成長の流れは佳境
をむかえました。

人は成功の階段を上り9室を
上り切った後でやがて10室
へと至るのです。

さて10室にはどんなことが
待ち受けているのでしょうか。

次回をお楽しみにしてください。

占い師Hisashiの占い講座105(成長の流れ8室)

今回は成長の流れ
8室の解説です。

前回の7室から今回の
8室へと進む流れは
ホロスコープをかけ
上がる流れです。

7室から8室、9室、10室
と個人はホロスコープ
をかけ上がるのです。

それは通常ですと、出世
成功の流れとなります。

7室で社会に認められた
個人は、8室で社会の
一員として行動し始めるの
です。

また社会の一員として、
成功して、名をなす
ことに気持ちが行くのも
この8室からです。

8室ともなると、野心や
成功欲のようなものが
強く表れてくるのです。

8室というのは7室で
パートナーを見つけ、
社会に認められることに
なった個人が、パートナー
とより深く結びつき、
パートナーと結びついた
結果、人格まで変容する
という室なのです。

またこの変容は社会との
間でも起きます。

たとえば会社に求められ
る姿を7室で植え付けられ
た個人は、8室までくると、
会社の一員として、自分
の思いようまでも変容
していくのです。

元々は売上のことなどは
あまり考えないタイプで
あった者が、売上、売上
と呪文のように唱える
タイプに変容するような
イメージです。

これはパートナーとの
関係でも起こることで、
もともとは明るいタイプ
であった方がパートナー
との関係の中で思慮深い
タイプへと変容すると
いうことがこの8室
で起こるのです。

例の方を見てみまし,ょう。

1室の木星で周囲に祝福され
た方が、2室の天王星で実力
で変動する収入の会社に入り、
3室の海王星で人の腹を読む
コミュニケーションを覚え、
4室の水瓶座で自立した家庭
を持ち、5室の魚座でロマン
ティックな夢を持ち、6室の
牡羊座でガッツを得る。

ここまでがこの方の個人的な
成長の流れでした。

そして7室からは社会生活の
成長の流れが始まります。

7室の月でパートナーとの
関係から人に対する細やかな
気遣いを覚え、また会社でも
そうした気遣いを強要されること
で段々とこの方は人格が変わって
行きます。

そして8室となるのです。

この方の8室には金星があります。
となりますと、パートナーとの
関係がこの方の意識まで変容させ
ていき、やがてはこの方は金星の
象徴するような、女性的な穏やかさ
や丁寧さ、また女性的な感性までも
手に入れることになるのです。

これは大いなる変容と言って良いと
思います。

本来はこの方は1室の木星の如く、
何をやっても周囲に祝福される
というかなりざっくばらんな性格
であったのです。

もちろん3室の海王星で相手の腹
を読むようなところはありましたが、
基本的にはテキトーなところも
ある大らかな方だったのです。

それが7室のパートナーとの気遣い
などより8室では女性的な穏やかさ
や丁寧さ、そして女性的な美に対する
センスや感性を身に着けたのです。

本来はこのような面があれば、女性
にはかなりモテるはずですが、こうした
女性的な感性などは、あくまでパートナー
との関係で身に着いたものです。

ですから結婚をするまではこうした感覚
はとても身についておらず、こうした
女性との付き合い方などは、むしろ
娘さんとの関係で役に立つと思えます。

こうした変容は確実に社会生活に
も変化をもたらし、仕事の成功
にもプラスに働くことになります。

例えばこの例の方ならば、女性の
感性を身に着けることによって、
会社内での女性社員とのやりとりが
スムーズに進むことになりますし、
また不動産販売のお客様でも、
単に男性の方のみに目を向けるの
ではなく、奥様や娘さんの気持ちを
つかみますし、また独身の女性にも
こうした営業を提案することが出来る
ようになります。

いわゆる女性の視点を持つように
なるということです。

こうしたことが出来るようになると、
それはやはり出世や成功に近づくこと
であるということが言えます。

7室から8室の自分のパートナー
との関係や職場の在り方から、
新たな視点やスタイルへと変容
するということはとりもなおさず、
成功の階段を上っているのだと
言えます。

この7室から8室、9室、10室へと
つながる成功の階段を覚えて
おいてください。

この成功の階段は成長の流れの中でも
キモとなるものなのです。

人は成功の階段を上ることで成長の
流れを実感するのです。

この成功の階段こそが、おそらくは
多くの方が求め、また必要とし、
そして恋焦がれるものなのです。

若い時にはこの成功の階段を上り
たくてうずうずしているでしょうし、
リタイアされたかたなら、この成功
の階段を上ることがいつまでも
心に残っているでしょう。

そうして8室の次には9室が控えて
いるのです。

この成長の流れもこの8室、9室
あたりがピークと言えましょうか。

自分をパートナーや社会の要求から
変容させたとして、次に見えてくる
のは何か。そこには未来が…

それでは次回の9室の解説をご期待ください。

 

 

占い師Hisashiの占い講座104(成長の流れ、7室)

今回も成長の流れの続きです。

成長の流れとは普通に時間軸を考える
出生のホロスコープ、進行のホロスコープ、
トランジットのホロスコープという
方向より、個人の時間の動きを考える
のではなく、出生のホロスコープの
室の進み方の方向より人の成長の流れ
を掴み、それをその方の時間の経過と
おいて行く読み方です。

つまりは出生のホロスコープの室を
単にその分野のそれぞれを表す部品
として考えるのではなく、室を数字
の順番に進んで行くことにより、
その方の人生の成長を読み取っていく
ということなのです。

前回までに例題の方の成長の流れを
読み解いていきました。

例題の方は1室で木星より、周囲に
常に祝福される人生であり、2室の
天王星により収入は安定せずとも、
能力で高められ、3室の海王星に
より相手の腹を読む力に優れ、4室の
水瓶座により、冷めた家庭を持ち、
5室の魚座によりロマンチックな恋愛観
を持ち、6室の牡羊座により健康は
常に活動していることによりもたら
されるということが分かりました。

つまりは安定しない収入でも、ガッツで
乗り切り、若い頃にはロマンチックで
あったとしても、距離感のある家庭を
持ち、自分の能力である人の心を読む
力でつつがなく成功していく、という
方であることが分かります。

さて今回からは7室に入ります。

7室というのは不思議な室です。
何故ならここで自分の本来の
姿が消えるのです。

この7室から先は、自分の本来の
姿というよりは社会の中での
あるべき姿ということが登場
するのです。

自分本来はこうである。
しかし、世の中からするとこう
見られてしまう。

自分はこう思う、しかし、世の
中からするとこう受け取られて
しまう。

そうした自分のあるべき姿、
思うべきことが、社会から
こうでないと見られる姿、
こうあらないといけない
言動に置き換えられた自分、
そうした社会から要求される
自分という形に自分をあてはめ
ていく室の始まりの室が7室
なのです。

これが端的に表れるのが
パートナーとの関係です。

無条件に何でも受け入れて
くれる親や兄弟、はたまた
仲の良い友人や恋人と違い、
妻や夫などのパートナーは
必ず相手を自分がこうあって
欲しいという姿で見ていく
のです。

となるとこのパートナーと
の関係はパートナーとなる
べき相手が求める自分の姿
を受け入れるということで
成り立つ関係だと言えます。

これはあたかも社会が求める
自分の姿を受け入れること
でなりたつ関係が社会に出る
ということであるということ
と似ています。

つまりこの7室の関係とは
パートナーがこうあって
欲しいと思う自分像を受け入れ
社会がこうあって欲しいと
いう自分像を受け入れること
で成り立つ関係です。

これはかなり苦しい関係です。
何故なら自分には自分がこう
ありたい自分という自分像
があり、それは単に自分だけが
作り上げてきた自分像では
なく、自分及び親兄弟、親しい
友人、地元の仲間、同級生、
恋人などとの関係から培われ
てきた自分像なのですから。

それに対し、パートナーは
ある意味勝手な自分像を
押し付けてきます。

また社会はその人にあるべき
姿を押し付けてくるのです。

これを受け入れるのはかなり.
難しいことです。

ただしこのパートナーとの
関係や社会との関係の接点
である7室を受け入れると
自分の可能性は飛躍的に
開けてくるでしょう。

それは自分に本来なかった
能力や才能まで与えてくれるの
です。

その意味では7室は非常に
苦しく困難であるという部分と
大いなる可能性の両者を合わせ
持つ室であると言えます。

その意味で結婚というものは、
かなり意義のあることであり、
結婚をすることで社会に認め
られるようになるということ
もある意味では当然だと言える
でしょう。

さてこの成長の流れのシリーズ
で例に挙げている男性ですが、
7室には月があります。

となりますと、この方は7室と
いうパートナーを表すのが月
だと言えます。

これはつまり感情が豊かで
きめ細かな、繊細な女性を
パートナーにしやすいという
ことが言えます。

それはつまるところパートナー
からもそうした感情が豊か
できめ細やかで、繊細な男性
になる事を要求されることでも
あります。

また社会からも感情が豊かで、
きめ細やかで、繊細な社会人で
あることを要求されるという
ことでもあります。

これはこの例の方が1室の木星
で、もともと生まれたときから
周囲に称賛されてきたという
ことからすると、かなり苦しい
ことです。

この方は本来的には、何をしても
許され認められるという、非常に
幸運な生まれだったのです。

しかし、パートナーからは非常に
細やかな気遣いが要求されるのです。

また社会人になってからも、非常に
細やかな気遣いが要求されるのです。

この方は不動産業でうまく腹を読んで
行動することで成果を上げること
が出来ても、本当に社会で成功した
いのなら、お客さんに対して、細やか
な気遣いが出来るようになること
を社会から要求されるのです。

そして同様にパートナーからは細やか
な気遣いが要求されるのです。

これはこの方の7室としての刻印
ですから、こうした要求をしてくる、
会社やパートナーを断ったとしても、
やがては似たような会社やパートナー
に出会うことになるのです。

この7室はその相手や社会からの要求
を認めないことにはどうにもならない
という刻印ですから、いずれはそう
した相手や社会の要求を認める時は
来るのでしょう。

そしてその時には社会やパートナーの
力で大きく未来は開けてくるのです。

次回は8室について書いていきます。