前回までで、12星座と言う位置エネルギーの中での、世の中を構成する要素としての
四元素と言う観点よりそれぞれの星座を見て来ました。
今回からは、物事の始まりから終わりまでと言う時間の概念の中で12星座を
見て行きたいと思います。
まず初めに物事の始まりとしての星座である、牡羊座から解説していきましょう。
牡羊座の始まりは春分点です。春分点は物事の始まりを表すポイントです。
この春分点からの黄道360度の中の最初の30度が牡羊座と言うことになります。
このときの牡羊と言うことと星座の意味は特に関係ありません。
ですから牡羊座の星座イメージが羊のイメージと似ていると
言うことは無いのです。
牡羊座と言うのは昔に、この牡羊座のポイントに星座の牡羊座のあったことの
名残りだと言えるでしょう。
さて牡羊座です。ここは360度の始まりの30度なので、物事のスタートに
関係している星座だと言えるでしょう。
これは時間の概念から見た牡羊座のイメージです。
一方、四元素の火の宮からみた、活動宮の火の宮としての牡羊座は
世界を構成する要素としての概念から見た牡羊座のイメージです。
これは火の元素のところの牡羊座の解説を読んでください。
今回は物事の始まりとしての牡羊座です。
ホロスコープの12星座は円形になっていまして、物事の終わりである
魚座は次の牡羊座とつながっています。
これは輪廻転生としての前世から今世への生まれ変わりのイメージです。
ですから始まりは終わりの続きであると言うことです。
ここに牡羊座解釈のポイントがあります。
牡羊座は魚座の続きとして、そしてその生まれ変わりとしての
赤ん坊としての誕生と成長を表す星座なのです。
魚座は高齢者としての晩年の人生を豊かにするイメージの星座です。
人間、晩年となると、社会人としての成功を忘れて、純粋に自分の人生を
締めくくろうとします。そしてそこで人生に本当に必要なものは何か?
そんなことを考えて人生を全うします。
これは高齢者のみならず、命に係わる病気にかかっている場合でも同じです。
そして、その時の魂の状態を持って、新たに赤ん坊として生まれるのが、
牡羊座だと言えます。
ですからこれは単に無知な者、何もできない者として生まれたと言うこと
ではなく、前の人生の魂の記憶を持って新たに誕生した存在が牡羊座
だと言えるのです。
この赤ん坊と言うのはもちろん比喩でありまして、具体的には転職の
場合をイメージしてください。
転職をした当初は何も出来ない、学ぶしかない状態だと言えます。
しかし、前の会社の経験はあるのです。それが新しい会社でどう
伸びていくかは、まだ未知数ながら、可能性も感じられます。
つまり牡羊座と言うのは物事のスタート始まりの星座であり、
まだ最初なので、何もできない状態の星座だと言えます。
しかし、牡羊座には、前のホロスコープ体験があり、それは
魚座でまとめられた意識としてのエッセンスである、魂の記憶
があるのです。
ですから何もできないながらも、何か光る可能性があります。
つまりは宝石の原石のような可能性とまた赤ん坊としての
未熟な存在としての状態が、牡羊座解釈の基本となるのです。
こうした基本を踏まえつつ、牡羊座に入った星の個性や
占う当人の個性を考え、適切な解釈を加えていくのが、
牡羊座解釈の方法となります。
そのためにはいつも生まれたての赤ん坊と言うことと
前世からの魂の記憶を持っている、宝石の原石の可能性を
秘めた存在であると言う牡羊座の個性の基本を守るようにしましょう。
次回は牡牛座です。