今回もアスペクトの解説を行います。
今回はインコンジャンクトのアスペクトです。
このインコンジャンクトのアスペクトは150度の
アスペクトです。
このアスペクトは従来はマイナーアスペクトの
扱いでしたが、現在ではメジャーアスペクトに
なっています。
このアスペクトは120度のトラインの発展性
のあるアスペクトと180でのオポジションの
裏表のアスペクトの間で丁度、発展性から
裏表の縛られた関係へと至るアスペクトだと
言えます。
この180度の裏表の関係と言うのは丁度、
夫婦の関係だと言えます。
一方120度の関係は恋人の関係だと言えるでしょう。
その意味ではこのインコンジャンクトのアスペクトは
恋人から夫婦へと至る、調整の状態を表します。
180度の夫婦の関係はこれは逃げられず、縛りあう
関係です。
一方の120度の恋人同士の関係はお互いに
心を通い合わせる、楽しい関係です。
たとえ120度の楽しい関係があったからと言っても、
180度の縛りあう関係にはなれない場合があるのですが、
そうした関係へと物事を推し進める関係が
この150度のインコンジャンクトのアスペクトなのです。
これは何も夫婦関係に限ったことではありません。
例えば就職をするにしても、正社員でしっかりと
就職をしてしまえば、休みだって取りにくく
なってしまうかもしれませんし、上司の言うこと
なら嫌でも、聞かなくてなりません。
これは180度の縛りあう関係と言えましょう。
一方、就職をして初任給をもらう段階までは、
新しい職場への希望を持って進めます。
これは120度の希望溢れる関係だと言えます。
するとこの希望のある関係から、縛りあう関係に
至る調整の関係。
これはつまり会社に入って来て1ヶ月もして
からは会社も自社に本当にこの社員がついて
行けるか、やる気があるか、そして社員は
この会社で本当に良いのだろうかと自分に
問いかけると言う、3ヶ月の試用期間がある
会社が現在では多いのですが、この試用期間が
このインコンジャンクトの関係です。
つまりは何をするにも始めるにも、180度で
軌道にのってしまえば、もう逃げだすこと
は出来ないのですが、120度の段階では
夢や希望に満ちわ溢れていて、悪いところ
は見えてきません。
150度のインコンジャンクトで、やっと
良いところも悪いところも見えてくると
言うわけです。
例えば双子座の太陽と蠍座の月を持つ
男性の場合は元々自分の進みたい道が
色々な商売を転々とし続けることなの
ですが、月の蠍座はむしろ一つ所に
落ち着いて欲しいと思うのです。
男性の場合は月は妻に投射することが
あるので、これはつまり、転職を繰り返したり
独立などにも行きたくなる自分に対して、
妻が一つのところで落ち着いて、家計
を安定させて頂戴といつも言って来ると
言う関係が考えられます。
これは例えば双子座の太陽に対して
天秤座の月ならトラインの関係で、
転職を繰り返しても、独立しても妻が
それをサポートすると言うことになり
ます。
一方、双子座の太陽に対して射手座の
月のオポジションの関係なら、あなたは
好きにやりなさいよ。私は主婦の料理
教室を開いて、そこで稼いで家計の足し
にするからと言う、それはそれで補い
合う関係となります。
このインコンジャンクトの関係では、
どうにも夫婦のすれ違いはあります。
しかしこのインコンジャンクトの関係
が悪いものとは私には思えません。
この一つで落ち着いて欲しいと常に
訴える妻のおかげで、双子座の太陽の
暴走つまりは転職や独立を繰り返す
と言う双子座の欠点は修正されるの
ですから。
そうするとこの男性は転職を繰り返し
たとしても、常識的な範囲内でしょうし、
独立も成功の計算が立つ時しかしないでしょう。
その意味で星座の弱点を補強してくれるのが
このインコンジャンクトのアスペクトなので
このインコンジャンクトのアスペクトを
苦しいものだとだけ思うことはないのです。
調整が出来たあかつきには、星座の弱点
や欠点が補強されて、その星座を星を自在に
使えることが出来るようになるのですから。
またこのインコンジャンクトはオーブに
注意してください。
オーブは3度とかなり狭いです。
元々マイナーアスペクトはオーブは狭い
です。
インコンジャンクトも元がマイナーアスペクト
であったためにオーブも狭いです。
またこのインコンジャンクトのアスペクト
には避けて通れない複合アスペクトが
あります。
ヨードです。
このヨードはある一つの星に対して2つの
星が向かい合うようにインコンジャンクトの
アスペクト出来て、その2つの星同士もセクスタイル
で結ばれていると言う複合アスペクトになります。
このヨードは古来神の子のアスペクトと呼ばれて
いまして、何か運命的なことをする方に特有の
アスペクトだと言えます。
何かの使命がある代わりに神様から偉大な才能
をプレゼントされたと言うわけです。
基本的には中心になる星に対して、2つの星が
サポートする関係となります。
ヨードは偉大なことをする方に続出する複合
アスペクトです。
ホロスコープの計算ソフトなどでは見逃して
しまうことの多い複合アスペクトなのですが、
非常に重要な役目があるので、このヨードを
見たらヨードをその人の中心の複合アスペクト
だと解読してもあながち間違いではないでしょう。
インコンジャンクトは調整の意義もあり、
ヨードの素材ともなるので、メジャーアスペクト
と解釈されるようになったのも納得のいく
ところです。
次回もアスペクトについて書いていきます。