占い師Hisashiの占い講座16(火星のルール)

前回は火星の神である武御雷之男(タケミカズチノオ)神のエピソードが火星の象徴することにつながると 書きました。 今回は火星とはどんなルールで動いているのかについて書こうと思います。 武御雷之男神のエピソードでは示威活動、戦い、勝利、スポーツ、武器、技術、承継などについて述べました。 こうした象徴を挙げて行くと一見、荒唐無稽な羅列に思われるかもしれません。ですがこれら全てについては 共通点があるのです。つまりこの火星にはルールがあるのです。 火星のルールとは「力」です。全ては力によって動いているのです。 示威活動は「力」の表現です。戦いとは「力」と「力」のぶつかり合いです。勝利は「力」の結果です。 スポーツは「力」を競うことです。武器は人間の「力」を増大させる道具、または機械です。 技術は「力」で色々な物を創造するノウハウです。承継はその技術と言う「力」を受け渡すことです。 こうして考えると火星の表す象徴は全て「力」に関わるのです。 火星のルールはこの「力」で動いているのです。そこに慈悲の心や優しさなどは入りません。 例えばスポーツで思いやりや優しさが入れば、競技に負けてしまいます。つまり「力」こそが正義 なのです。 この火星の世界では「力」だけが重要なのであり、それ以外はあくまで付け足しなのです。 ですから火星の強調された配置のホロスコープを持って生まれた人はこうした「力」を過剰に信じます。 そうした人は体を鍛えたり、技術を得るために努力をします。勝つことにこだわり、結果を出すことに精を出すでしょう。 それ自体は非常に大事なことですし、必要なことでもあります。 体を鍛えることはあらゆる「力」の源ですし、健康にも役立ちます。技術は世の中を便利にしますし、仕事 でも成績をあげて勝つことは社会を活性化します。 ですから火星のルール「力」のルール自体が悪いことではありません。 ですがやはりこの「力」のルールはこだわりすぎると悪い点も出て来るのです。 国と国が「力」で争うとどうなりますか?やはり戦争と言う殺し合いになるのは避けられません。 スポーツも度が過ぎると他者を認められない偏狭な精神が生まれます。 技術や仕事の勝利も度を超すと健康を害したり、他者の幸せを害することに成ります。 やはり物事には明るい面と暗い面があるのです。 占星術では火星は不幸の星と言われて来た歴史があります。 つまり火星が巻き起こす不幸とは先ほど書きました「力」のルールにこだわりすぎるときに起こるのです。 「力」のルールにこだわりすぎると必ず不幸になります。 ですから「力」のルールだけにこだわらないようにしなくてはならないのです。 この「力」のルールを緩和するのは木星が表すルールです。また「力」のルールを制御するのは土星が表すルールです。 もちろん他の星のルールも約に立つことも多いのですが、木星と土星の関係が火星を不幸の星から幸福の星にするカギ を握っています。 皆さんのホロスコープでは火星が強調されているでしょうか?強調されていれば「力」を求めるし、また得られるでしょう。 ただその場合、木星や土星で火星をコントロールする必要があり、出来なければ文字通り火星は不幸の星として働くでしょう。 火星が強調されていなければそうした危険性はありませんが逆に「力」を手に入れることは出来ないので普通に暮らすことしか 出来ないでしょう。 つまり火星は両刃の刃、成功の星にも不幸の星にもなるのです。 次回は火星のコントロールのカギの一つともなる木星について書きます。まずは木星の象徴である神様について書いて行きます。  

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