今回は12室の流れを逆回転で
駆け上ります。
前回は12室を1室から順繰りに
上がって行く、成長の流れと
アセンダントから12室、11室、
10室と逆回転でMCへと上る
2つのやり方があるという話
でした。
今回から具体例を挙げて、この
12室を逆回転で上るということ
お伝えしたいと思います。
例の人は不動産会社に勤めて
いてそこでの成功を求めて
いる人でした。
この人が12室を逆回転で上った
時にまずはアセンダントから
始まります。
アセンダントは生れ落ちる場所
と言えます。
つまり人は生まれ落ちる時には
アセンダントを通過して生まれて
来るのです。
そしてMCで人生の最高のポジション
に立つというイメージです。
さてこの方の場合は1室には木星が
ありました。
つまりは元々、親や親戚や地域
の人達から祝福されて生まれた
というわけです。
となりますと、物心がついた
時から何をしても周囲の助力
がある方と言えます。
つまりこうした方が不動産会社に
入る場合は普通に大学を卒業して
大学の先輩のOB訪問などで、大手
の不動産会社に入るという流れ
です。
ただ今回は12室を逆回転で上ります。
12室から見てみましょう。
アセンダント付近の12室には
冥王星があります。
この冥王星はかなり重要です。
つまりこれはこの方が大学に入って
いる間にこの方のお父様が亡くなって
しまったという状況が考えられます。
そして一転この方はゲームセンター
でフリーターとして働くことになる
のです。
この冥王星には近くに火星があります。
そして冥王星と火星には8室の金星が
トラインとしてアスペクトをしています。
もしかするとこの方はゲームセンター
でフリーターとして働く間に、その
ゲームセンターで同じバイトの女性と
付き合うようになり、いつかは結婚
をしたいと思うようになるかも
しれません。
そうなるとゲームセンターのバイト
だけでは無理があります。
その相手の女性はそこで助言をします。
不動産会社ならお金を稼げるのでは
ないかと。
しかし、大学も中退してしまった自分
を雇ってくれる不動産会社があるの
だろうかと。
実はこの冥王星と火星のコンジャン
クションには土星もコンシャンクション
として存在していたのです。
この火星と土星の組み合わせには試験
のイメージがあります。
またこの火星冥王星には9室の太陽が
スクエア、土星には9室の水星が
スクエアです。
ここからこの試験とは資格試験。
つまり宅建士試験を目指すことに
したのです。
この方は地元の図書館で勉強しつつ
夜はゲームセンターでバイトで、
なんと1年で宅建士試験に受かることに
なるのです。
そして宅建士の資格を元に地元の
小さな不動産会社に勤め、ある程度
の給料と営業成績のインセンティブ
をもらうことになるのです。
この冥王星、火星、土星は全て天秤座
です。
つまりはこの方のこうした成功への
ステップは根底に自分の彼女、つまり
将来の奥さんと幸せになることを
夢見て頑張ってくるのです。
これは周囲の方々の祝福を受けて
つつがなく成功する方向と比べ、逆
回転ではありますが、かなりのパワー
があります。
またこの冥王星と金星の純粋な愛には
海王星の冥王星のセクスタイルから
来る調停の力もあります。
これは純愛が大きな原動力となり、
その故に営業力まで出て来ること
も表します。
そうなるとこの方は一気に営業成績まで
高くなり、宅建士の資格も相まって、
かなりの収入が得られるでしょう。
そしてやがては結婚にまで進むという
道も見えてきます。
冥王星とスクエアの太陽に対して、月は
セクスタイルで潜在的に結婚へと至る
までの相手であると言えます。
このように12室を逆回転で駆け上がる
ためには、単に12室のみを見るのでは
無く、この室に滞在する星と、その
星が関係しているアスペクトと12室
の星座(サイン)をフル活用する
必要があります。
これが順回転なら、一つの室ごとに
ゆっくりと星と星座(サイン)をじっくり
と上って行けば良いのです。
ですが逆回転は駆け足です。
だからアスペクトも星も星座もフル
活用をして、自分のやれることを
最大限やり続ける必要があるのです。
そうでないと順回転の3倍の威力で
MCへと至ることなど出来ません。
こうなると例えばスポーツ選手や
芸能人などはこうした12室を逆回転
で上るような努力が必要かもしれません。
この例の方の成長の流れのゆっくりとした、
順調な発展と比べてみてください。
逆回転で12室を上ったときのドラマチック
な流れはまるでテレビドラマや映画を見て
いるかの如くです。
また活力という点でも強力なものがあります
し、いずれにせよ、この例の方は順回転とは
かなり違う激烈な人生を歩むことになり
ます。
そして次は11室へと向かいます。
次回をお楽しみにしてください。