前回は月のルールについて書きました。今回は水星の神について書きます。 西洋占星術では水星の神をヘルメスとします。この神は伝令の神です。 一方、日本の神話でこの水星を表す神は豊受大神(トヨウケノオオミカミ) です。この神は神様の食べ物を提供する神で天照大神の食べ物を提供する神です。 天照大神はこの豊受大神の食べ物を食べなければ、活動が出来ません。 このことは占星術でも大きな意味を持ちます。 天照大神が表す、太陽は豊受大神の表す水星の助けが無ければ、 その真の力を発揮することが出来ません。 豊受大神は伊勢神宮では外宮(げくう)と言う神社の祭神で、天照大神 を祀る伊勢神宮内宮(ないくう)をお参りするときは外宮を先にお参りしてから 内宮をお参りするが正式な参拝となります。 ここで外宮を先に参拝すると言うことが問題です。内宮と外宮ではあくまで 内宮が中心です。ですが参拝は外宮が先。豊受大神の力を得てから天照大神の 力を受けるべきなのでしょう。 太陽と水星のことも同じことが言えます。やはりあくまでも太陽が中心なのです。 ですが水星の助けが無ければ太陽はその力を十分に発揮することは出来ません。 太陽の持つ想像力、発想力、理想などは水星の持つ応用力、表現力、知性の力が無ければ 絵に描いた餅となるでしょう。 太陽と水星はセットで考えると使いこなすときに役に立つでしょう。 今回は水星の神について書きました。次回は水星のルールについて書きます。
9月 2014のアーカイブ
占い師Hisashiの占い講座10(月のルール)
前回は月の神は月読尊でこの神は安定した感情の持つ良さを表す神と書きました。 今回は月のルールを書きます。 月は個人のパーソナリティを表します。性格、人格と呼ばれるものを表します。 人格がその人の運命まで支配すると言うことは占いでは言われることです。 安定した人格の持ち主は何処のどんなところに行っても成功出来るはずです。 一方、偏ったり、歪んだ人格の持ち主は何をやっても失敗します。 この大事な人格の部分を司っているのが月なのです。 月が良いポジションにあったり、月が影響力のある配置の人は、満月のように円満な 人格が物事全てを良い方向に導くでしょう。 逆に月が悪いポジションにあったり、月が影響力が無い配置の人は新月のように、月の 力の感じない不安定な人格となり、物事全てが悪い方向に行くでしょう。 以上のように月は太陽と並び個人の運命まで左右する重要な星と言えます。 他の星の場合はその星が強調された配置で無い限りはそれほど影響力がありません。 ですが太陽と月はその人に大きな影響力を与えます。 ここで重要なのは太陽と月の関係です。太陽はその人の燃えるエネルギーであり、 輝ける人生の目標です。 それに対して月はその人のパーソナリティであり、人格そのものです。 この輝ける人生の目標である太陽と人格である月の二つの関係はその人の言わば エンジンとボディーに当たります。 太陽と言うエンジンが弱ければその人の活力自体が弱いのです。 しかし、月と言うボディーがバランスが悪ければ決して良い車にはなれないのです。 他の星はブレーキだのサスペンションだのを表しますが、エンジンとボディーの2つは 基本なのでこの2つがバランスが取れてなければ人生が狂ってしまいます。 占星術でその人を占うときに必ず見るのが太陽と月です。 この2つは重要な星と言えます。 神様で言えば天照大神と月読尊は中心になる神です。他には素戔嗚と言う重要な神 がいますが、この素戔嗚に関してはまたの機会に話しましょう。 今回は月のルールと太陽と月の重要性について書きました。 次回は水星の神について書きます。
占い師Hisashiの占い講座9(月 月読尊)
前回は太陽のルールについて書きました。 今回は月の神について書きます。 月の神はギリシャ・ローマ神話ではアルテミスとかディアナとか呼ばれますが、 ここは日本なのでギリシャ・ローマ神話は割愛させていただきます。 日本の神話では月の神は月読尊(ツキヨミノミコト)と言います。 太陽神の天照大神と英雄神のスサノオノミコトとともに三貴子と呼ばれ、 尊ばれている神です。 明るく激しい性格の天照大神と乱暴であるが勇猛なスサノオの間で、 冷静に物事を収める神です。 月の神は外国では女性神であることが多いのですが、日本の月読尊は 男性神です。 この神は普段は冷静に神々の調和をとる神なのですが、恋人の神の元に 夜な夜な通い続ける情熱の神でもあります。 このことは月のイメージとして日本人は外国人のように感情的で激しいイメージでは無く、 比較的冷静で落ち着いた感情のイメージを持っていることが分かります。 ですから日本人の場合、月の読み方はプラスイメージで読み解くことが出来るでしょう。 日本人はどんなに苦しく辛い状況になっても我慢強く落ち着いて冷静に行動すること が賞賛されることがあります。 それは日本人の性格に関係があり、日本人の冷静で控えめで堅実な性格はこの月読尊と 無縁ではないでしょう。 今回は月の神について書きました。 次回は月のルールについて書きます。
占い師Hisashiの占い講座8(太陽のルール)
前回は太陽の神が天照大神だと言うことを書きました。 今回はその太陽にはどういうルールがあるかを書きます。 太陽はよく何座のあなたと言うことで出てきます。 何座のあなたでよく出て来る特徴は性格やこういう人物と言うイメージです。 この何座のあなた的なイメージはむしろ月のイメージと言えます。 太陽は自分で人生をクリエイトする方向性を表しています。 例えば獅子座の太陽なら派手で目立ちたがりの性格と言われますが、 これはむしろ月が獅子座の人に当てはまる性格だと思われます。 太陽が獅子座の人は派手で無くても、自分で自分の人生を劇的に作りたい 願望を持つということです。 たとえ地味でも自分の人生の方向性を他の誰でもない自分が作りあげること に生きがいを感じるのが太陽が獅子座の人のイメージです。 人生設計を自己流に作り上げるイメージと言えます。 見た目はむしろ地味に映るかもしれません。 このように太陽のルールと言うのは自分で自分を表現する方向性を表すのです。 そうするとこの太陽と言うのは自分を作り上げる方向であるので、 生まれつきの性格ではありません。 ですから太陽のイメージと言うのは自分で自分を作っていくには必要な星 と言えますが、自分で自分を作らない主婦などからすると必要のない星です。 その場合は夫などに太陽の力を投射していくことに成ります。 人生を豊かにまた、人生をクリエイトするにはぜひとも必要な星なので常に意識すると 色々なことが可能になるでしょう。 太陽の星座と言うのはいわゆる何座のあなたと言うことなので皆、知っているでしょう。 今回は太陽のルールを書きました。 次回は月の神を書きます。
占い師Hisashiの占い講座7(太陽 天照大神)
今回は太陽を司る神を説明します。 太陽の神はギリシア神話ではアポロンと言われています。 このアポロンは予言や芸術などをつかさどる青年の神です。 私のアポロンの館はこのアポロンから名前を取っています。 またこのアポロンはローマ神話ではアポロと言われています。 通常西洋占星術では星の神はギリシア神話やローマ神話から受け取ることが多いのですが、 私はこのサイトを見ている方が日本人であると思うので、星の神を日本神話から受け取りたいと思います。 日本の神話では太陽を司る神は天照大神(アマテラスオオミカミ)になります。 天照大神は日本の神話の中心であり、日本の神々の中心の存在です。 女神であると言われています。 通常太陽は男性を表すと言われていますが、日本の神話では女性が太陽の象徴なのです。 そう考えると占星術の太陽も女性を表していると言っても良いと思います。 ただし、天照大神が恋愛を中心とする神ではないことには注目した方が良いです。 天照大神は女神と言っても男神以上にリーダーシップがあり、恋愛よりも仕事中心の神に思えます。 そう考えると太陽は男女間の恋愛などを司る星では無く、仕事やリーダーシップ、または夢、 理想、希望などを表す星であると言うことが言えると思います。 日本人の無意識の深いところにはこうした天照大神のイメージが深く刻まれていて、 無意識のルールと成っているのです。 占星術の太陽はこうした天照大神の神話的イメージと融合しています。 太陽のルールも天照大神のイメージから探ると明確な答えが出て来るでしょう。 今回は太陽を表す天照大神のことを書きました。 次回はそれに続く太陽のルールのことを書きます。
占い師Hisashiの占い講座6(星のルールの内容)
前回は星は10あると言うことを書きました。 今回は星のルールとはどういうことかを書きます。 星のルールとは結局、星の意向により、精神の世界が動かされていると言うことなのです。 精神の世界には有意識である自分自の意識と無意識と呼ばれる広大な世界があります。 無意識はある一定のルールで動いています。 そのルールを司っているのが星です。 無意識の世界では星は神話的な「神」として動いています。 星のルールとは神話的な「神」の力なのです。 10個ある天体は10の神として動いています。 私たちは個人としての意識の中でこうした神話的な星の力を使うことによって、 覚醒した個人として生き抜くことが出来ます。 この星の力を使うと言うことが前に書いた、船を大きくすることやエンジンを強化することなのです。 こうした星のルールに従い星の力を得るにはどうすればいいのでしょうか? これは星のことをよく「知る」ことです。 「知る」とは頭で知ることが中心となります。 例えば、占い師の助言によって、色々と行動パターン、思考パターンを変えることは「知る」ことです。 ただ本当は「知る」と言うことは魂で「知ら」無ければなりません。 この魂が「知る」と言うことは夢で色々なイメージを手に入れることで判断できます。 例えば夢で「龍」に乗ることもありますし、「高級な車」に乗ることもあります。 こうした神秘的な力を手に入れることで星の力を使いこなしていると分かります。 西洋占星術の目的とはこうした星のルールを「知る」ことです。 始めは占い師のアドバイスを聞くことで、自然に行動するだけでは分からない、 個人の星のルールを知ることが出来ます。 次第に理解が進めば星の力を使いこなすことが出来るでしょう。 そのために西洋占星術はあるのです。 そうした星のルールこそが星を擬人化した「神」なのです。 10の星にはそれぞれに相応しい神がいます。 次回からは太陽から星のルールとその擬人化した神を書いて行きます。