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占い師Hisashiの占い講座94(出生の星と進行の星のアスペクト)

前回は出生の星とトランジットの
星とのアスペクトを見てみました。
例として出生の太陽とトランジットの
冥王星とのコンジャンクション(合)
のアスペクトの解説を行いました。

今回は出生の星と進行の星とのアスペクト
です。
前回と同様に太陽と冥王星で見てみましょう。

出生の太陽と出生の冥王星のコンジャンクション
ですと、太陽という自分を表す星に対して、
冥王星という破天荒ともいえる、エネルギー
の塊である星がほぼ近くにいます。

このタイプはいわば太陽という天照大神様と
冥王星というスサノオノミコト様がそばにいるの
です。
当然、トラブルもあるでしょうし、パワーもあります。
色々な問題に対処していく中で自分が鍛えられ、
やがては偉大な力を持っていく。
そのような運命を元々生まれながらにして、持っている
ということです。

一方、出生の太陽に対して、進行の冥王星がコンジャンクション
になるときには大きな変化が起きるでしょう。
この場合は元々はそれほどトラブルもエネルギーも持って
いなかった人であるということが挙げられます。

例えば結婚という機会に外国に行き、そちらで生活をする
うちにトラブルや問題などが山積みされ、それに対処する
過程でパワーを得るという場合が考えられます。

出生の太陽と冥王星の場合は生まれついてのトラブル
メーカーであるのに対して、進行の冥王星が入って来た
ときの場合はあくまで期間限定でその時期だけの
トラブルメーカーになるということが言えます。

ですから結婚をして外国での生活に慣れてしまったら
もうトラブルメーカーではなくなっていたという場合が
考えられます。

出生の太陽と進行の冥王星のコンジャンクションの場合
ピッタリ重なる前後3年間あたりはかなりのトラブルメーカー
になると思います。
ですから6年間程度はトラブルメーカーでしょうし、もっと
大きくいうと前後8年間、併せて16年間あたりはトラブル
メーカーでしょう。

この6年や16年ぐらいの間に、太陽は冥王星の力を
どうやってうまく使うかということにエネルギーを
使います。
それは現象としてはトラブルでしょうが、その間に
冥王星の持つ破天荒なパワーを学ぶというわけです。
もしここでその冥王星の破天荒なパワーを学んだ
場合はもう冥王星的なことでは苦しまなくなるのです。

一方、進行の冥王星のパワーを学ばない人の場合は
ただ単に冥王星が通り抜けるだけです。
16年、6年の間は苦しいがそれ以降は平凡になるのです。
そしてまたトラブルが起きたときには苦しむという
わけです。

つまり出生の星同士のアスペクトですと一生の
課題であるところ、出生の星と進行の星の
アスペクトですと、その期間限定の課題である
ということです。

ですから出生の星同士の場合の方がより
深刻ですし、より克服して成長するチャンスが
あるということです。

出生の星と進行の星との場合ですと、その間
我慢することで耐えきることも出来るのです。
ただし、その場合は成長は出来ないですが。

期間限定の課題を成長に変えた場合は、進行
の星が去っていっても、そのときに学んだこと
は一生使えることになるのです。

その意味では進行の星のアスペクトを怖がる
必要も待ち望む必要もないわけです。

さきほどの例の場合ですと、結婚して海外に
行った場合に、そのときのトラブルから色々な
ことを学んでいった人の場合は、それから先、
大抵のことではびくともしないほど肝が据わる
ことでしょう。

その肝がそれからの人生にとって大きな財産
となるのです。

トラブルをただ耐えていた人は、また違う
ことが起きたときに対処は出来なくなります。

とにかく進行の星のアスペクトはこうした
課題を突き付けられているのだと思って
ください。

そのときにその出生の星と進行の星のアスペクト
に応じた出来事が起こってくるのです。

ただし、それは大きな意味でなので、事件として
起きるためにはトランジットの星が必要と
なります。

これは進行の星のアスペクトという個人的な
時間のサイクルとトランジットという全宇宙
的な時間のサイクルが動いたときに事件は
起きるのだということです。

出生の星と進行の星とのアスペクトはそうした
出来事が起きる準備が整うということです。
トランジットの星がアスペクトして来たときに
動くのです。

その意味では出生の星に対する進行の星のアスペクト
と出生の星に対するトランジットの星のアスペクト
は次元が違うのです。

出生の星は内在的なもの、進行の星は事件が起きる
準備、トランジットの星は事件を起こす爆発という
違いがあるのです。

次回は進行の星とトランジットの星のアスペクトに
ついて書いて行きましょう。

占い師Hisashiの占い講座93(出生の星とトランジットの星のアスペクトの解説)

前回までで、流れを掴むタロットカード占いのさらに
流れを変える大アルカナ(絵札)と流れに乗る
小アルカナ(数札)という基本を書きました。

ここまで具体的な運の流れを掴むということに親しん
だ上で、ここからもう一度無意識のルールを利用する
西洋占星術について書いていきたいと思います。

具体的な行動指針が流れを掴むことで分かったうえで
あえてもう一度無意識のルールということを考えます。

流れを掴むことが分かると、実は流れを邪魔している
大きな石があることが分かります。
その石があるために流れを掴もうとしてもいつも
失敗してしまう。
その石が無意識のルールです。

それはつまりは星のルールなどなのです。
私たちはどんなにタロットカードを使い、流れを
掴もうとしても、生まれたときの置石である、
出生のホロスコープの星の配置から自由になること
は出来ません。
またその出生のホロスコープの星が進行で動き、
また現在動いているトランジットの星の動きという
組み合わせの中でしか、実は動けないのです。

これはすなわち、タロットカードがある場所に
行きなさいと指示を出したとして、その場所に
行くための良い車(出生のホロスコープの星など)
に乗り、ちゃんとした道路を走り(進行の星など)
、しっかりと信号などの交通ルールを守る
(トランジット(現在時点の)の星の動き)こと
なくしては、その場所には着けないということ
なのです。

出生のホロスコープに力が無ければ、つまりは
乗っている車が悪ければ、普通よりもずっと早く
行動しなければならず、進行の星に力が無ければ
いろいろな道路の通り方を工夫しなけらばならず、
トランジットの星の動きをつかめなけらば、交通
ルールを無視し、事故が起きる可能性があるので、
ルールは無視できないのだということです。

つまり出生のホロスコープで自分を掴み、進行の
ホロスコープの星を加味して、自分の運気の流れ
を掴む、そしてトランジットの星の動きを掴み、
その中で一番のチャンスを掴む。

それが出来なければ結局はタロットカードを使った
運命の流れを掴むことなどは出来ないのです。

そしてこうした西洋占星術の流れは一定のルール
があり、それが無意識のルールである星のルール
なのだということです。

ですから改めてここまで、タロットカードに親しんだ
観点より、西洋占星術のさらなる解説をして
行きたいと思います。

西洋占星術は大きく言いまして、三重円の読み方
が出来ることが重要なのです。

出生のホロスコープで、本人の資質を知り、
進行の星で運勢の流れを掴み、トランジットの
星でその時の流れを掴む。
それだけなのです。

それがしっかりと現れるのが三重円だということです。

しかし、その前に三重円の基本は出生円に現われるのです。
そのために私はとにかく出生円から、解説を始めたの
です。

実は三重円には三重円にしかない特徴もありますが、
大きく言うと出生円の応用が三重円なのです。

例えば、出生の太陽にトランジットの冥王星が
コンジャンクションで来た場合はどう読みますか
という質問では、出生の太陽と出生の冥王星の
コンジャンクションに準ずる読み方をすれば
良いのですね。

そこにトランジットの考え方を入れれば良いのです。
トランジットとは自分のうちから出て来る星の
エネルギーではなく、外部から来る星のエネルギー
です。
ですからトランジットでコンジャンクションになる
ということはトランジットの星が外部の星として、
出生の星に対して働きけてくるという意味があります。

出生の太陽と出生の冥王星のコンジャンクション
ですと、太陽である自分自身に対して、波乱や事件
を表すがパワーも表す冥王星が同居していると
読めます。

これは生まれつき、波乱や問題に巻き込まれやすく、
しかし、それを乗り越えてパワーのある人格になり
やすい人だということがいえます。
これはつまり生まれつきの資質です。

一方、出生の太陽にトランジットの冥王星が
コンジャンクションで来る場合ですと、生まれつきには
そんな破天荒なパワフルな資質はありません。

しかし、トランジットの冥王星が太陽である自分に
トラブルや問題などを外部から起こしてくるのです。
こうした時期に仕事で上司にいじめられる。
交通事故で苦しむ。病気をする。
ということが起こりやすくなります。
これは冥王星が外部よりやってくるからです。

その中でトランジットの冥王星を自分のもの
にすると出生の太陽と冥王星のコンジャンクションの
人のようにパワーと力強さを手に入れることが
出来るのです。

ただ現象としてはトラブルの方が見えてしまうのです。

いわゆる占星術で当たるというのはこの現象を見れば
そう判断出来るでしょう。
しかし、重要なのはその出来事から星の力を学ぶと
いうことなのです。
トランジットの冥王星から冥王星の力を学ぶという
ことが重要なのです。

そうすれば太陽には冥王星の力が宿り、次にトラブルが
来ても物ともしないパワーが身に付きます。
その方法を教えるのが占星術の役割なのでしょう。
これはつまり冥王星のルールを身に着けたということです。

当たる占いでなく、役に立つ占いであるためには、こうした
星のルールを身に着けるということをメインにする
必要があるのです。

次回も話の続きです。

占い師Hisashiの占い講座92(小アルカナと大アルカナの違い)

今回は実際に小アルカナといわれる数札と
大アルカナといわれる絵札が出たときに
どのように判断するかという違いを見て
みましょう。

例えばタロットカードの3枚を使った
占いで過去、現在、未来を読んでいく
場合です。

仕事運を占ったときに、現在でソード6の
カード、過去について「吊られた男」のカード、
未来にワンド8が出たとします。

この場合は現在と未来のカードが「流れに乗る」
小アルカナで、過去のカードが「流れを変える」
大アルカナです。
となると今回の場合は過去にこそ、流れを変える
という力点があるのです。
そのうえで現在、未来はその流れの中で、流れ
に乗っていくのが良いのでしょう。

こうした場合はまずは現在から読み取って行きます。
現在はソード6ですから、ソードの知性と意識的な
作用を表す6の組み合わせで、しっかりとした判断
で今はやっていっているということです。

この場合ですと、今現在にトラブルなどが起こり
にくい状況です。
今現在は順調に進んでいるというイメージでしょう。

過去は「流れを変える」大アルカナのカードです。
そしてカードは「吊られた男」です。
この吊られた男のカードは12の数を擬人化した
カードです。
12の数は1+2=3でそもそもは3の数字と共通点
があります。
これは数秘術などでもよく使う技法なのですが、
数字でケタが多くなったときには違う位の数
を足して出て来た答えがそもそもの数の意味
を表すという読み方をするのです。

ただし3は3の意味がそのまま出て来ているのに
対して、12はその3の裏の意味と言いますか
ベクトルが逆方向になります。

3の意味は1が創造、2が1の裏、3が1と2の
調和を図るので、物事の光と闇を上手く融合
させて発展、発育が見られるという、かなり
プラス面が大きい数です。
この3の数を持つ大アルカナは「女帝」です。
ですから女帝のカードは物事を発展、発育
させるような理想的な良妻賢母を表すカード
なのです。

さて12の数です。12は3の数のベクトルが
逆と書きましたね。
これはつまり発展、発育が内向き、内面に
向かうということです。
こうなると現実や実際の発展、発育ではなく、
あくまで内面のみの発展、発育です。

つまり現実にはうまく行かないということです。
これが「吊られた男」のカードの絵柄に現われ
ています。
吊られて苦しんでいる様が描かれています。
実際には苦しいのです。
しかし、内面には発展、発育があるということ
です。

過去のカードにこの「吊られた男」のカード
が出たということは、過去に何らかのトラブル
があったのではないかと想定されます。
これは会社でプレッシャーをかけてくる上司
とのいざこざでした。

その中で内面が磨かれます。
それは当人がこうした上司のプレッシャーに
負けない精神力を育んできたということです。

現在の順調な発展は実はこの過去の上司との
トラブルを乗り越えた結果だったのです。

未来のワンド8はワンドが創造力を表し、
8が集合無意識へのいざないを表します。
つまりワンド8のカードは自分が何事かを
しようとしたときに、周囲や味方から(集合無意識)
おおいなる恩恵があるということです。

これはこの人がこれから何か大きなプロジェクト
を任せられるようになるという可能性が
あるという意味になります。

ただしここでも重要なのは過去の「吊られた男」
のカードです。
もともと上司のプレッシャーをはねのけた
人ですから、これからプロジェクトで問題が
起こったとしても、それをはねのけるだけの
力量が備わっているということを表します。

ここで大事なことは、この人が今は仕事で
順調なのも、未来に大きなプロジェクトを
任せられるのも、それはあくまで「流れに
乗」っただけなのです。
それだけなら、もしちょっとうまく行かなく
なれば、また悩みとなって本人を苦しめる
でしょう。

しかし、この人には「吊られた男」で培っ
てきた、嫌な相手をはねのける胆力がある
のです。

これはこの先にどんなことがあっても
びくともしない精神力があるということ
なのです。

それはこの人の「流れを変え」たような
大きな出来事なのです。

以上のようにタロットカードを読み解く
際には、小アルカナと大アルカナの違い
をうまく理解して大アルカナの大きな
力を活用することに主眼を置きましょう。

とは言え、小アルカナが物事の進展を
表すわけですから、小アルカナの「流れ
に乗る」ということも考慮する必要があ
ります。

今回の例ですと、今は順調でこれから
大きなプロジェクトを任せられるという
ことをあらかじめ分かっていれば、それ
相応の対策を取る事は出来るのです。

このように「流れに乗る」小アルカナと
「流れを変える」大アルカナを上手く
読み解くことで「流れを掴む」占いで
あるのがタロットカード占いなのですね。

今回は小アルカナと大アルカナの違い
を書きました。
次回も続きを書きます。

占い師Hisashiの占い講座91(タロット 大アルカナ 流れを変える)

今回は大アルカナのカードについて書いて
いきます。

タロットカードには小アルカナと大アルカナ
があります。
数札、人物カードが小アルカナで絵札が
大アルカナです。

前回は小アルカナは「流れに乗る」カード
であるということを書きました。
基本的に「流れに乗る」ことが出来れば、
「流れを掴む」ことも可能です。
しかし、「流れを掴む」ためには単に
「流れに乗る」だけでは難しいのです。
というのも「流れを変える」ということ
があるからです。

どんなに物事がうまく行っていても、
この「流れを変える」人やことがあった
としたら、全ては覆ってしまいます。
途端に物事は進まなくなってしまうの
です。

逆にどんなに物事が滞っていても、
「流れを変える」人やことがあったと
したら、全てはうまく行き始めるのです。

このように「流れを変える」と言うことは
極めて重要です。

この重要な「流れを変える」人やことを
表すカードが大アルカナなんですね。

大アルカナを知る事はすなわち「流れを変える」
技術を知ることなのです。

その意味ではタロットカード占いではこの
大アルカナを深く知ることが最重要なのだと
いえるのです。

さてこの大アルカナのカードは22枚あります。
大アルカナのカードにはそれぞれ番号が
振られています。
番号は0から1、2と上がっていき、21までの
数がカードについています。

この大アルカナについている番号は極めて重要です。
大アルカナは絵札と書いている通りに、絵が描いて
あるカードです。
これはともするとカードを絵だけから読んでしまい
かねません。
しかし、大アルカナの絵はあくまでカードの意味の
半分を表しているにすぎません。
大アルカナのカードの意味には絵及び、数が組み
合わさっているのです。

それは大アルカナといっても、結局は0から21の
数字の意味を表しているのだということなのです。
小アルカナはシンボルと正に数字の意味から成り立つ
カードでしたが、大アルカナも数字の意味とそれに
プラスすることの絵で意味を表しているのです。

タロットカードは色々な種類がありまして、いろんな
バリエーションのカードが存在します。
カードは例えば人が中心になったり、人の代わりに
天使が描かれていたり、中には人の代わりに猫が描かれ
ているタロットカードなどもあります。

もし大アルカナが絵だけで意味が変わるのだとしたら、
使うタロットカードが違うならば、意味も大きく変えて
読まなければなりません。

大アルカナの人物の持ち物などもカードの種類によって
たとえば同じ「女帝」のカードでもかなり違うのです。
ですが「女帝」には「女帝」の意味というものがあります。
これを絵だけで読むならばその人が持っているタロット
カードで意味が違ってきてしまいます。
そうならないためにも「女帝」なら「女帝」、共通の意味
というものを掴む必要があるわけです。

それがすなわち大アルカナのカードの番号なんですね。
タロットカードである以上、カードと番号は共通して
います。
それは「女帝」なのだとしたら「3」番のカードで
あると決まっているのです。
「女帝」が「2」番に来ることはありません。

とすると「女帝」に共通する意味というのは、女帝の
絵ではなく、「3」という数字から読み取れる意味で
あるということです。

小アルカナの例えばワンド3のカードはワンドという
シンボルの意味に「3」という数字を組み合わせた
意味になります。
一方、大アルカナの「女帝」のカードは「3」という
数をかなり擬人的に読んでいきます。つまり「3」を
人物に置き換えているのです。
そのうえでその人物をそれぞれのカードが絵として
描いているのです。
そうして擬人化された「3」の数字とそれを表す
絵柄を組み合わせたときに出て来る意味こそが、
「女帝」のカードの意味なのです。

大アルカナは数字を擬人化しているために、小
アルカナよりも強力に数字の力が現れます。
そのために大アルカナは運気の「流れを変える」
ほどのパワーがあるのです。

数字にはそれぞれの数字の持つパワーというもの
があります。
それはタロットカードでは大アルカナの力の違い
に現われていまして、例えば数字ですと「0」と
いう数字はかなりの強力な数なのですが、そこから
「0」という番号がつけられた、「愚者」のカード
にも強力な力があるということが分かるのです。

そしてそれはすなわち大アルカナのカードはどの
カードも強力な力があり、中でも強い数字のカード
には特に強いパワーがあるということを表すのです。

こうして数字の擬人化である大アルカナのカードは
単なる数字の小アルカナのカードの「流れに乗る」
ということをぶち壊すほどの「流れを変える」こと
が出来るのです。

次回も続きを書いていきましょう。

占い師Hisashiの占い講座90(タロット 小アルカナ 流れに乗る)

前回はタロットカードは小アルカナで「流れに乗り」
大アルカナで「流れを変え」、結果として「流れを掴む」
のがタロットカード占いであるということでした。

今回はまずは小アルカナから「流れに乗る」ということ
がどういうことかを解説していきましょう。

小アルカナでは基本的には4つのシンボルかけることの
1から10までの数字の組み合わせで出来ています。
その他にペイジ、ナイト、クイーン、キングの4種類の
人物かける4つのシンボルで人物カード(コートカード)
があります。
小アルカナという場合は数札と人物カードを含めて
言います。
ですが一般的には小アルカナは数札を表すことが多いです。
人物カードは人物カードやコートカードなどと数札
とは別な言い方をすることが多いです。

さて小アルカナです。
「流れに乗る」カードとしては数札です。
人物カードは誰がそれをするかというカードなので、
「流れに乗る」というカードでは無いのです。
数札の「流れに乗る」ということを考えてみましょう。
数札は1から10へと数が進んでいます。
これは数秘術などと共通するのですが、数というのは
それ自体に意味を持ち、数自体が運勢を司っている
のです。

現在、私たちは数ということを計算などに使い、
実用的に使っているために、数に対してあまりにも
デジタルに考えるクセがついています。
特にお金の計算などでは、数はあくまでも量を
表すものであり、数自体に意味などを全く持たない
ものとしているのです。

ですが古来より数には数自体に意味がありました。
そしてこのタロットカードが産まれた背景には
この数自体に意味を持つという考え方があるのです。

これはつまり1は単に1個の物や1円を表す記号なの
ではなく、物事の始まりやシンボルそのものを
表すという意味のあるものであるという考え方を
基本とするのです。

となると実はこの1から10までの数というのは
単なる記号なのではなく、1から始まり10まで至る
という物事の流れを表すのです。

ではワンド、ペンタブクルス、ソード、カップという
シンボルは何を表すのでしょうか。
これはそれぞれの表す分野を示しています。
ワンドならば創作的な分野をペンタクルスならば
経済的な分野をソードならば知的な分野をカップ
ならば愛情的な分野を。
つまり4つの分野があるのですね。
この4つの分野につき1から10までの物事の流れ
を表すのが数札なのだということです。

つまりは小アルカナの表す意味というのは、
どのような分野でどのような流れの中に
いるかということなのですね。

例えばワンド5のカードですと、ワンドという
創作的な分野の1から10までの中の5という
流れであるということです。
そして5とは自然界の5元素という火、地、風、
水、空の要素の空の元素の表す意味あいが
あるということです。

これは空の元素の無尽蔵のエネルギーが
ワンドという創作的な分野に起きるという
ことで、つまりは創造的なエネルギーに満ち溢れ
周りにそれをぶつけている状態を表すのです。
これは触れれば爆発するような、創造エネルギー
であり、人とぶつかりながらも成長する、成長の
流れであると言えます。

そしてここからが重要なのですが、小アルカナの
「流れに乗る」ということはこの数札の持つ
エネルギーを活用するということなのです。
運気の流れとはその運気の流れを活用すること
によって掴むことが出来ます。
つまり先ほどのワンド5が現在の位置に出た場合
は人とぶつかりながらも成長する、成長の流れ
が現在時点で来ていると読めるのです。

となると現時点で周りに周りとぶつかっている
ことは悪くないと、むしろぶつかる中で成長
につながれば良いのかなと読むことが出来ます。

これが「流れに乗る」ということです。
これを今、現在人とぶつかっているので、ぶつから
ないようにしましょう。と読んでしまっては
元も子もありません。

これは単にワンド5を周りとぶつかるという意味で
暗記しているだけなのです。

小アルカナは必ず数を流れの中から読まなくては
なりません。
その中でタロットを並べた(スプレッドとして)
ときにその並べたカードの流れの中で、この数
の流れがどういった流れにいるかを把握する
必要があるのです。

こうしてタロットカード占いとは幾重にも
流れを組み立てて「流れを掴む」占いなのです。

人物カードはこの「流れ」の中でどのような
人物がそれを行うかという「流れ」を立体的
に見るためのカードなのです。

とするならばこの小アルカナで「流れに乗り」
「流れを掴む」ならばそれだけで「流れを掴む」
という目的を達しそうです。

しかし、世の中はそうではありません。
どんなに「流れに乗れ」たところでそれを
全くひっくり返してしまう人物や物事はある
のです。

それを表すカードが大アルカナです。
このカードは「流れを変える」カードです。
この大アルカナを使うと物事は完全にひっくり
返ってしまいます。
これは小アルカナの作り出す「流れに乗る」
ということを根底から覆します。
ですからこの大アルカナがどれほど重要かが
分かるためにはまずは小アルカナの理解が
必要なのです。

今回は小アルカナについて書きました。
次回は大アルカナについて書いていきます。