占い師Hisashiの占い講座29(12星座 アスペクト 度数の解説)

前回は、12星座をしっかりとつかむには10ある星の全てのバランスを
見る必要があると言う話でした。
星は10あります。その全てに星座と室は関係するのです。
それでは10ある星の全ての星座を掴めばそれで良いのでしょうか?
それは違います。
星は星同士の関係を掴むアスペクトと言う、星同士の角度を
調べなくてはなりませんし、もっと大事なことでは、
星座はその度数でかなり意味が違うと言うことがあります。
例えば牡羊座とひとくくりに普通言いますが、牡羊座の最初の
頃と最後の頃は大分違った意味になるのです。

この星座の度数と言うのはかなり大きな問題で、先ほどの例
ですと牡羊座の初期の頃、つまりは牡羊座の1度から5度の間では、
個人としてかなり未熟な状態でして、つまりは無意識に突き
動かされるようなイメージが強いです。
一方の牡羊座の最後の頃である牡羊座26度から30度になりますと
これはもう、自分の使命のようなものを感じて、その使命の
ままに生きて行くと言う、決意のようなものを感じる度数と
なります。

この度数との関係でアスペクトと言う角度が決まるのです。
例えば吉角と言われる、トラインと呼ばれる120度の角度が
あるのですが、例えば牡羊座と獅子座と射手座は通常、この
トラインの角度で結ばれることがあるので、お互いに相性
が良いとされています。
ところが牡羊座1度と獅子座の30度な場合ですとこれはもう
120度どころか149度も離れています。
そうなるとアスペクトとしては120度のアスペクトでは
なく、150度のアスペクトの方がふさわしいと言うことに
なります。
120度の温和で使いやすい、アスペクトでなく、150度の
かなり調整が難しい、アスペクトになるのです。
例えば太陽が牡羊座の1度の男性がいるとします。
この人の月が獅子座の1度だった場合と月が獅子座の30度の
場合ですとかなり人格にズレがあります。

太陽が牡羊座の1度だとしますと、自分で自分の生き方が
よく分からずに、何でも試したりすることが多いので、
これは転職を繰り返すような人になりがちです。
月が獅子座の1度ですと、それに対して、母親や妻が、
そうした生き方に賛同してくれて、いつも励ましてくれる
と言う、比較的に幸せな人と言えるでしょう。
しかし月が獅子座30度ですと、同じ獅子座でも、もうちょっと
生活のことも考えてよと母親や妻に言われる事が多くなり、
成功はしやすくなるのですが、ストレスの多い人生となります。

このように星座は単に星座だけを追うのではなく、その度数
までも考慮に入れて読み解く必要があります。
それを10の星それぞれの神様やルールの中で読んでいくので、
西洋占星術とは非常に難解なものであると言えます。

しかし、星座にはやはり星座の個性と言うものがあります
ので、10の星のルールを星座に落とし込めば、それ相応の
読み方が出来るのも事実です。

ですからこの12星座と言うことに的を絞って次回から書いて
行くことにしましょう。

占い師Hisashiの占い講座28(12星座のあてはめ方)

今回から12星座について書いていきます。
この12星座とは通常、何座と言われている星座のことです。
占星術ではサインと言うことが多いです。
しかし、私のブログでは12星座と書きます。
その方が皆さんのイメージがつきやすいからです。

さてこの12星座、本格的な占星術の12星座といわゆる一般的な
12星座占いにはどんな違いがあるのでしょうか。

一般的な12星座占いは星座のみで占う占い方です。
そしてそこには太陽で見るところの12星座と言う見方が隠れて
いるのです。
ですから一般的な何座のあなたと言うのは、太陽星座が何座なのか
と言うイメージです。

太陽は元々人生をクリエイトする星なので、この太陽星座が何座と言うのも
あながち間違ったことではありません。
しかし、そこには裏があります。
実は太陽はその人のあくまで10ある星の1つ、つまりは10分の1にすぎません。
ですから太陽が射手座の人でも、他の星たちが乙女座にかたまっている人が
いたら、その人は射手座の個性よりは乙女座の個性の方が強い影響が
あると言うことなのです。

また特に女性にとっては太陽星座よりは、月星座や金星星座の方が、影響力
があります。
星のルールを思い出してください。
太陽は人生をクリエイトする力なのに対して、月は感情の力と影響力を司る星ですし、
また金星は美や恋愛に関わる星です。

ですから女性が太陽星座でラッキーアイテムやラッキーカラーやパワースポット、パワーストーン
のことを占うのはどだい無理があります。
ラッキーアイテム、ラッキーカラー、パワースポット、パワーストーンのことなら、女性なら
恋愛運や愛情運に関しては金星を使う方がずっと良いです。(美や恋愛は金星が関わると書きましたね)
家庭のことや、普通に運気を上げたいなら月を使うべきでしょう。(感情的なことや家庭のこと、女性のことは月です)

また男性なら戦って勝つ仕事運なら火星を使うべきですし、社会的な成功運を考えるなら木星でしょう。
このあたり、私の今までのブログの星のルールを思い出してください。
その星、その星についてルールがあったはずです。そして星の神様も。

火星ではタケミカズチノオ様と言う戦いの神様が火星を司っていたはずですし、
木星では大国主(オオクニヌシ)様と言う福徳の神様が木星を司っていたはずです。

ですがら仕事運などに関しては太陽星座よりも、火星星座、木星星座の方が重要になってくるのです。

そう見たときに12星座を考えると、12星座を太陽のみに限定しているのが、いわゆる星座占いで、
何座のあなたと言う占いなのです。
本格的な占星術では、10ある星の全てに12星座をあてはめます。
ですからこの12星座と言うのは占星術では、10ある星それぞれの個性を表すのに有効な手段なのだと言うことなのです。

つまりは12星座占いの射手座のあなたと言う占いは本来なら10の星が司り、ルールを作っている、さまざまなこと
について、たった一つの太陽の星座のみに簡略化した占いなのです。
そして本格的な占いでは、射手座の太陽で乙女座の月で、山羊座の水星で、蠍座の金星で、獅子座の火星で
魚座の木星で、水瓶座の土星で、乙女座の天王星で、蠍座の海王星で、乙女座の冥王星であると言うこともありうる
のです。
この方が女性だとすると、射手座のあなたと言う占いでは、かなり男性的な強気な女性のように解釈されるでしょう。
しかし、月が女性的で落ち着いた乙女座で、金星が女性の魅力溢れる蠍座ですし、乙女座、蠍座に星がたまっている
ことも考えると、本格的な星を10使う占星術では非常に女性的な落ちついた魅力溢れる女性であると解釈出来ます。

つまりは本格的な占星術では12星座はこうした、10ある星のそれぞれすべてに当てはめていくべきなのであって、
太陽星座のみの星座占いとは違った解釈が必要なのです。

話が長くなりました。続きは次回に。

 

 

 

 

占い師Hisashiの占い講座27(星のルールの解釈)

前回までの回で占星術上で使う、10ある星のルールを書きました。

さてこの星のルールとはいろいろな場合に起きやすい起こりやすいことです。
例えば、何か趣味を始めようとするときには、金星と太陽のルールが出てきます。
これは美や美意識、感受性を表すルールである金星と、何かを始めるとき、
自分で動きだすときのルールである、太陽が働き始めると言うことです。
このときに生まれたときの金星の状態と太陽の状態によって、この趣味を始める
ことがどのように動き始めるかが分かるのです。
さてこのときの星のルールを解釈する際にはその星がどの12星座で、どの12室で
あるのかをよく理解する必要があります。
つまりその星のルールはどのような個性を持ち、どのような場所で働くルールなのか
と言うことです。

人は普通、星のルールに従ってのみ生きています。ですがこの星のルール、自分で
自分の星のルールを知り、理解すればルールを利用し、活用し、改造することも
可能なのです。
星のルールを知るには12星座で星の個性をしり、12室で星の働く場所を知ること
がまずは必要なのです。
その上で星のルールを利用し、活用し、改善するためには、さらにアスペクト
と言う星と星の関わる力のある角度を利用することが必要なのです。

ですので星のルールを知るために、まずは12星座、そして12室、更にはアスペクト
と言うものを見ていく必要があります。

次回からは12星座について書いていきましょう。

 

占い師Hisashiの占い講座26(冥王星のルール)

今回は占星術で使う星の最後となる、冥王星のルールについて解説します。
このときに頭に置いていただきたいのが、スサノオノミコト様です。
スサノオノミコト様は暴れん坊にして、ヒーロー、偉大な神にして、破壊の神です。
まことに多面的で色々な魅力に溢れた神様だと言えます。

冥王星はそうした多面性のある星だといえるのです。
冥王星を一言で表すことは出来ません。
一般的には破壊の星、困難、失敗、挫折の星と言われることの多い星です。
しかし、冥王星には逆に物事を復活させたり、再生させたりすると言う、
豊穣の星の部分もあるのです。
それはスサノオノミコト様が多面的で一筋縄では行かないことと重なります。

冥王星の特徴と言えるのは、さまざまな星とアスペクトと言う、星同士の
角度を取ることで、関わる星の能力や特徴を吸収してパワーアップを続ける星である
と言うことです。
ただし、そうしたアスペクトを取るときには衝撃として、破壊的なことも起きる
こともあります。

例えば、仕事をクビになるときに、冥王星の力が働いていることは可能性としては
あります。
離婚するときには冥王星の力が働いていることも可能性としては大きいでしょう。
しかし、こうした破壊はもっと大きな幸運をつけるための試金石であることがほとんどです。
仕事をクビになったときに、実は本当は昔はもっと別な仕事をしたかったことを
思い出すこともあるでしょう。
離婚したときに本当にその相手を好きではなかったことが分かることもあります。

こうしたときには、冥王星はクビのときには土星、木星、太陽、火星などの仕事
を表す星の本来的な力を吸収し、のちにはその力で土星、木星、太陽、火星などの
星の助けになってくれます。
そうすると、具体的には、自分のいままでやりたかったことに近い仕事を始めたり、
そうした会社に就職出来たりするのです。
また離婚のときには金星、月、太陽、水星などの結婚生活を表す星の本来的な
力を吸収し、のちにはその力で、金星、月、太陽、水星などの星の助けになって
くれます。
そうすると具体的には、離婚後に婚活を始めて、今度こそ本当に好きになれる人
に巡りあうこともあるでしょうし、離婚後に偶然に同窓会で昔、好きだった人に
会って、仲良くなることもあるでしょう。
つまり冥王星は破壊的なショックを受けているときには、他の星の本来的な力を
吸収し、その後にその星に新たな力を与えることが出来ると言う稀有な星なのです。

これはスサノオノミコト様が暴れたり、オロチと戦ったりと色々なことをしている
うちにヒーローとなり、クシナダヒメと結婚し、草薙剣と言う宝も手に入れ、
さらにはオオクニヌシノミコトと言う偉大な神を導くような存在にまで成れた
こととつながっています。

こうした力は本当に強力なものです。もしかすると本当の成功や幸せは冥王星が
関わらないと手に入らないのかもしれません。
スポーツでヒーローとなる。芸能人として活躍する。官僚となって世の中を動かす。
会社経営者として、ビジネスで成功する。芸術家になって、素晴らしい作品を残す。
デザイナーとして成功する。理想の相手と結婚して、玉の輿に乗る。
こうしたことをしたいと思うなら、冥王星の力を使うことでしか、達成出来ません。

破壊とは挫折と言い換えても良いかもしれません。
挫折を乗り越えて花開く成功の裏にはこうして冥王星の力が必ず働いているのです。

あなたの冥王星は何座にありますか?その星座を知り、冥王星の星座の力を知る
だけで冥王星は自動的に働き始めます。
そしてアスペクトを知り、破壊のときに関わる星の本来的な力を吸収し、のちに
他の星にその力を与える。
そんな風に冥王星を使えば、未来は成功に近付くでしょう。

これで星の神様の物語と星のルールについては終わります。
次回はまた別な話をしましょう

 

占い師Hisashiの占い講座25(冥王星 スサノオノミコト)

今回は冥王星の神について書きましょう。

この冥王星を表す神は言わずと知れた建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)様です。一般的にはスサノオノミコト様と呼ばれています。
このスサノオノミコト様は良くも悪くも日本神話の中心と成る神様です。

良くも悪くも神話のエピソードが多く多彩です。
このスサノオノミコトは天照大神(あまてらすおおみかみ)様、月読命(つきよみのみこと)様と並ぶ兄弟神です。
天照大神も月読命も偉大な神様です。その偉大な神様の兄弟神なのですから、スサノオノミコト様も偉大なのかと思えば、
そうでないところも多いのがスサノオノミコト様の魅力です。それでいてやはり偉大な神様でもあります。
まことに多面的な魅力に溢れているのがスサノオノミコト様と言う神様なのです。

その神話はまずはどうしようもない暴れん坊と言うところから始まります。いろいろな悪さをして、高天原(たかまがはら)
という神様の住まわれる場所から追放されてしまいます。
このときのことが元に成って天照大御神様は天岩戸(あまのいわと)と呼ばれる岩屋に隠れてしまいます。天照大御神様を外に
連れ出すときに踊りを踊ったのが金星の神様のアメノウズメ様でしたね。

このときにはスサノオノミコト様はすでに高天原より追放されています。
これだけを見ると暴れん坊でどうしようもない神様だと言えます。しかし、追放されたスサノオノミコト様は出雲に
行きまして、その地で暴れていた、八岐大蛇(やまたのおろち)と言う蛇の化け物を退治することになるのです。
このときにオロチの生贄(いけにえ)にされていた女神が櫛名田比売(くしなだひめ)です。
このクシナダヒメを救うためにオロチと対決することになります。
そして見事退治するのです。このときにオロチから手に入れた宝が天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)です。
この天叢雲剣がのちに日本武尊(やまとたけるのみこと)を助ける剣です。のちには草薙剣(くさなぎのつるぎ)と
呼ばれ、三種の神器の一つとなります。

オロチを倒したスサノオノミコト様はクシナダヒメ様と結ばれます。
ここの話は完全にヒーローの話ですね。
私は似たような話を知っています。ギリシア神話の英雄ペルセウスです。
ペルセウスは生贄にされたアンドロメダ姫を助けるために化け物クジラを倒します。そしてクジラから天馬ペガサス
を得るのです。

古来より女性を守るために戦い勝利し、宝を得るのはまさにヒーローだけが出来ることなのです。
そうです。スサノオノミコト様は手の付けられない暴れん坊であるのにヒーローになった神様なのです。
またのちに大国主命(おおくにぬしのみこと)様、木星の神様である大国主命様に試練を与え、一人前の男にするのも
スサノオノミコト様です。

こうして考えるとこのスサノオノミコト様は暴れん坊としての一面、ヒーローとしての一面、終生クシナダヒメ様しか愛さなかった
という一途な一面、大国主命様を育てた強き父としての一面といろいろな一面のある神様なのです。

冥王星もいろいろな一面のある星です。破天荒で実り豊かな星です。
次回はこのスサノオノミコト様のことから、冥王星のルールを解説していきましょう。

占い師Hisashiの占い講座24(海王星のルール)

今回は海王星のルールです。
海王星は海の力を表します。水の力と言っても良いでしょう。水が表すものはなにでしょうか?
人は水が無ければ生きていけません。水とは体の潤いとも言えます。占星術的に水の力と言えば、
心の潤いでしょう。心の潤いとは何でしょうか。それは思いやり、優しさ、情と言ったものです。
こうした思いやりや、優しさ、情と言うものが無ければ人は、人として生きて行けません。
情などが無い世界では、人としての十分な感情が養われないのです。
その意味で月の表す感情や金星の表す恋愛感情とこの海王星の表す情感は切っても切れない関係に
あります。

海王星を表す神様の玉依姫様が姉の豊玉姫様の子供を育てるのもそうです。
姉の子を自分の子として愛情深く育てるのは、それ相応の情愛が必要です。
こうした情愛こそが海王星の本質とも言えます。
月を情愛と思うかもしれませんが、月は感情です。この感情とは情愛も含まれますが、
怒りや勇気などの情愛とは別の感情も含まれるものです。
また金星も恋愛感情を表しますが、これも海王星の情愛とは違う種類のものです。
恋愛感情の中には独占欲や支配欲、性欲なども含まれますし、かなり自分勝手な恋愛感情も含まれるのです。

その点、海王星の情愛は深く慈しむような慈愛だとも言えるのです。
その意味では宗教の持つ人類愛や慈悲の心なども海王星が表します。
また情愛を深く追及させたあかつきに訪れる、ひらめきや直観、霊感なども海王星の表す事柄なのです。
このひらめきや直観は単に霊能的な力だけでなく、創作活動に必要なインスピレーションなども表すのです。
例えば小説などでは人の心を打つ作品を作ることが大切です。
この人の心を打つというのが、海王星の持つ情愛であり、インスピレーションであるのです。
それはもちろん、音楽でも絵画でもありとあらゆる創作活動において有用な能力なのです。

以上のことから、海王星は月の感情や金星の恋愛感情を有意義なものへと昇華させる働きがあります。
また他の星と結びつくと、霊感やインスピレーションやひらめきなどを与えてくれる、本当に色々な恩恵のある星なのです。

ただし、水商売と言う言葉もあるように海王星はお酒、ギャンブル、恋愛感情や性愛を商売にした夜の仕事などにも関わります。
また詐欺などのだましにも関わります。
こうした海王星の悪い現象は海王星をうまく使いこなしていないことで起こるのです。
例えば、占いや霊能、インスピレーションを否定している人は逆にこうした海王星の悪い現象の水商売などにはまりやすいのです。

こうしたことを回避するためには海王星を上手く使うことです。それは海王星の星座のイメージを上手く使うことが
重要です。
例えば海王星が蠍座の人は尊敬出来る異性をイメージし、海王星が射手座の人は創作活動をし、海王星が山羊座の人は
仕事や学業に必要なアイテムやスキルを集め、海王星が水瓶座の人はSNSを使った創作活動をし、海王星が魚座の人は
パワーストーンやパワースポットで己を浄化する。
こうしたことで海王星をうまく使い、悪い影響を避けることが出来ます。
そして占いは海王星を有効に使う手段として最も優れています。
ですから、西洋占星術、タロット、四柱推命など自分の気に入る占いをすることをぜひともおすすめします。

あなたの海王星を上手く使うことで、人生が有意義になるでしょう。

次回は冥王星の神様について書きます。

占い師Hisashiの占い講座23(海王星 綿津見神 豊玉姫 玉依姫)

今回は海王星を司る神様です。
海王星を司るのは海の神です。
古来、日本では海の神は綿津見神(ワダツミノカミ)が中心です。
この綿津見神は三重の夫婦岩、二見興玉神社の神様です。

夫婦岩は海の持つ感性、情愛、夫婦愛を司っています。
海王星とはこうした霊感や情愛などを司る星です。
海の力は絶大でして、水の持つ大きな大きな力を表しています。

またこの海王星を司る神様は綿津見神の娘である、豊玉姫(トヨタマヒメ)
と玉依姫(タマヨリヒメ)もそうです。
この豊玉姫は山幸彦の妻に成ります。しかし、子を残して、亡くなります。
この豊玉姫の妹に玉依姫がおられます。玉依姫は姉の豊玉姫の遺志を受け継ぎ、
豊玉姫の夫であった、山幸彦と結ばれます。そしてその子を育てるのです。
この子のさらに子が初代天皇の神武天皇です。

この玉依姫の心こそが海王星の心でしょう。
亡くなった姉の遺志を大事にして、しかも情愛豊かにさらに
子を育てる思いやり優しさを持つ、海のような深い愛を持っています。

この綿津見神と玉依姫の親子である、海王星を司る神様方と対になるのは
大山祇神と木花咲耶姫の土星を司る山の神様方です。

大山祇神は夫になるニニギノミコトを許さなかったのですが、ニニギノミコトの情熱に
ほだされて娘の結婚を認めます。
一方で綿津見神は夫になる山幸彦を一目見て気に入ります。

そして木花咲耶姫は自分の浮気を疑われて、火の中で出産すると言う、命を懸けた行為で
身の潔白を証明します。

玉依姫は姉の遺志を継いで夫になる山幸彦を、優しく愛するようになるのです。

これが土星と海王星の違いです。山と海の違いとも言えます。

土星は厳しくしかも潔い星です。こうした厳しさがあってこそ世の中はまとまるのです。
一方で海王星は直観に優れて、ひたすら優しい星です。こうした優しさがあってこそ
人は救われるのです。

海王星は救いの星でもあるのです。
海のような深い愛、そして神秘的な霊感。それが海王星の司る力なのです。

 

 

占い師Hisashiの占い講座22(天王星のルール)

今回は天王星のルールです。
天王星は冴えた意識、ひらめき、超越意識を表しています。
この意識が強く働くと社会改革運動になりますし、それが行きつくところまで
行くと、革命や維新と言うことまで行きます。

ここで大事なのは猿田彦大神の役割です。猿田彦大神は天津神を国津神の世界へと
道案内しました。
同様に天王星は天津神に例えられる、冥王星、海王星、また自分自身である天王星と言う
トランスサタニアンの働きを国津神に例えられる土星以下の星に伝える働きがあるのです。

普通、冥王星、海王星、天王星の働きは強力かつ破壊的に表れます。
こうした星が例えば金星や水星などに直接かかわると、破滅的な出来事に巻き込まれます。

しかし、天王星と例えば土星や木星などが関わったりすれば、こうしたトランスサタニアンの力
は比較的に穏やかに表れます。このときはその人の持つ、冴えた意識や、ひらめきなどが開花
すると言うイメージにもなります。

つまり天王星は冥王星や海王星、はたまた自分自身の持つ、モンスターのような破滅的なパワー
を穏やかに流用できる形で伝えることのできる、唯一の星であり、星全体の要となる星なのです。

しかもこの天王星は猿田彦大神のように、全体を見まわすことのできる星です。
表の中心となる星が太陽だとすると、裏の中心となる星が、天王星なのです。

これは伊勢に行くとよく分かります。
太陽である、伊勢神宮内宮と月である月讀宮の丁度中間に天王星である、猿田彦神社はありますし、その
中には金星であるアメノウズメのお堂があるのです。

つまりはトランスサタニアンと言う強大な力をむしろ有用な力に変えて使えることが出来る唯一の星なのです。

これは例えば冥王星が悪さをして、災難ばかりに遭う人や、海王星が悪さをして、お酒やギャンブル、水商売から
抜け出せない人などは天王星を媒介として使うとその冥王星や海王星を有用なものとして使うことが出来るのです。
また天王星そのものが、その人を変わり者としている場合は天王星に近い星である、土星や木星との関係を
見直すと良いでしょう。

こうして全ての星を整えると意外なほどに人生はうまく行ってしまいます。
そのときこそ太陽の力を使うときなのです。
普段、太陽の星座のみがクローズアップされているのですが、天王星の星同士を整える力があって
こその太陽の力だと言えるでしょう。

ですから太陽と天王星がアスペクトする場合は非常に優秀な個性を作ることが多いでしょう。

あなたのホロスコープでは天王星が力を握っていますか?
もしそうなら、あなたは運命を切り開くほどの力を持っています。
もし違うなら天王星をもっと使う方法を考えてください。
そうすれば天王星のパワーで全ての星が整えられ、運気は好転するでしょう。

私見では太陽、月以外の星で一番重視しなくてはならない星だと思われます。

 

 

占い師Hisashiの占い講座21(天王星 猿田彦大神)

今回は天王星の神様について、書いていきます。

天王星を表す神に、猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)
と言う神様がいます。この猿田彦大神は瓊瓊杵尊様の天孫降臨の際に
道案内をした国津神です。

瓊瓊杵尊は天津神です。国津神でありながら、天津神の道案内をしているところに、猿田彦大神の
特異なところがあります。
国津神と言うのは土着の神様です。一方、天津神と言うの高天原から降りて来た(降臨された)神様です。
これを占い的に言うと国津神は土星以下の星を表します。一方、天津神はトランスサタニアンと言われる
天王星、海王星、冥王星の意識の世界を表します。

本来国津神と天津神は相いれないものです。例えば国津神の代表である、大国主の神は国を瓊瓊杵尊に譲ろうと
はしませんでした。
しかし、猿田彦大神は自らすすんで道案内をしたのです。
ここに天王星の特徴があります。
それは土星以下の星と天王星、海王星、冥王星と言う神秘の力を持つ星との間の架け橋に成れる星が唯一、天王星
だと言うことです。

つまり、天津神は猿田彦大神を通じて国津神の世界に降りて来れるのです。
天津神である、天王星、海王星、冥王星と言うトランスサタニアンの力はいつかは日常の世界である、土星以下の
世界(国津神の世界)に降りて来なくてはいけません。(天孫降臨)

しかし、そこで争いが起こるのは出来るだけ避けなければなりません。猿田彦大神がいることで、天孫降臨は
スムーズに行われたのです。
つまりトランスサタニアンの力が土星以下の星に影響を与えるときには猿田彦大神のような天王星の力が
必要なのです。

トランスサタニアンの力は強力なのでその力が働くときには破壊や困惑などが起こりがちです。そこに
天王星が架け橋になれば比較的に穏やかにトランスサタニアンの力が下りて来るのです。

猿田彦大神は瓊瓊杵尊の天孫降臨の道案内をしたので、道しるべの神として生きる道に迷ったときに
道を教えてくれる神様でもあります。

同じように天王星も道しるべの星と言えます。と言うのは天王星の公転周期は84年です。
と言うことは天王星の意識は人の一生ともいえる84年を見通したうえでの意見だと言えます。

例えば結婚相手を選ぶときに親は相手の家柄や地位などにこだわるかもしれません。
これなどは土星意識の30年程度の意識から来るものです。30年単位で考えると地位や家柄は
確かに大事かもしれません。しかし、84年の意識ですと年をとってお互いに相手をみとる
ところまで考えなくてはなりません。
そうした意識ですと意外に若い恋人たちの感覚の方があっているかもしれません。
つまり若者に天王星の意識があればその方が合っていると言うことです。

単なる若気の至りなのか、高い意識での新鮮な判断で結婚相手を選んだのかは結局のところ
天王星意識が働いているかによるのです。

つまりここに猿田彦大神の道しるべの力が働いているか否かで、見え方は変わって変わって来る
と言うことです。

つまりはトランスサタニアンの力(天津神の力)を穏やかに伝え、どう生きて良いかを道案内してくれる
猿田彦大神のお力を象徴する星が天王星だと言えるのです。

次回は天王星のルールに着いて書いていきます。

 

 

 

占い師Hisashiの占い講座20(土星のルール)

今回は土星のルールです。土星を神格化した神様が、大山祇神、であったり、木花咲耶姫であったりするのは、
やはり土星と言う星が山とは切っても切れない関係にあるからです。
土星は山に関係する星です。土星の強調されたホロスコープの配置になるときには山の夢をみることがあります。
それでは山にはどんな意味があるのでしょうか。

昔から、山は異界とされてきました。山には神仏が住むイメージですね。その上で、山からの指示で、人々が
動くと言った印象でしょうか。つまり山は神秘的な世界の入り口であると同時に支配者層のイメージでもある
のです。

ここで一番そのイメージに近いところをあげますと、日光東照宮が考えられます。日光東照宮は徳川家康を祀った
お寺(神社)です。徳川家康と言う、支配者のお墓でもあります。実際に奥まで行くと家康公の墓があります。
またここは二荒山神社と言う神社と輪王寺と言うお寺とこの東照宮で一体となっている、珍しい寺社です。
ですから家康公の裏には神様と仏様と言う異界の世界とつながっているのです。

つまり土星と言うのは支配者であって、その上でその支配者と神秘の世界はつながっているのです。
それは山のイメージでもあります。

土星の神である木花咲耶姫の潔さ、潔癖さは土星の特徴でもあります。土星は支配者とつながっているので、いわゆる
ルールと関係があります。ルールを守る守らせる、ルールを作ると言うのは全て土星の作用なのです。
ですから土星が強調された人は潔癖でルールにこだわる傾向があるでしょう。
なぜなら、この世を支配しているのはルールだからです。

ルールの無い社会はありません。未開の部族ですらルールはあります。いえ、むしろそのようなところこそ
ルールは厳しいでしょう。現代社会はルールと言うのは法律と言う目に見える形になっています。
いわゆる法治国家です。それは現代社会がルールが厳しいのではなく、むしろ法律の範囲でなら自由だと
言う、自由さを表すことです。ここのところは天王星の影響も入ってきています。現代の法律、特に憲法
などには天王星の考え方がふんだんにちりばめられています。

一方、法律などでない、社会の掟やルールと言うものは土星が表していまして、未開の部族や地方独自の
例えば村の掟と言うものは土星の象徴です。会社のルールいうものもそれに含まれるでしょうか。
とにかく社会のルールというものは土星が作っているのです。

まとめると土星は社会の支配者を表していまして、その支配者の裏には神秘の世界があります。また土星は
ルールを作り社会を支配しています。現代の憲法などには天王星の考え方も入っています。そしてこうした
支配者やルールという裏には神秘の世界や憲法などの新たな考え方も含まれていて、そこには天王星以降の
星の影響も垣間見えるのです。
つまりは土星は土星以下の星である、月、水星、金星、太陽、火星、木星、にとっては支配者なのです。
基本的にはこうした星からは土星しか感じられません。天王星、海王星、冥王星の影響力は土星を介して手に
入れるのが、一般的な人々なのです。

ですが芸術家や芸能人、スポーツマン、経営者、政治家、法律家、占い師、霊能者などの一般的な人より、感覚が
上の人達は土星より遠い、天王星、海王星、冥王星の影響を直接に受け取ります。

いわゆる普通の人達が目指す最高点がこの土星であり、山なのです。ですから土星は人としての頂点である、
60~70ぐらいの老人も表すことがあるのです。

あなたのホロスコープで土星は強調されているでしょうか。土星の表すことは若いころには苦労しますが
年を取ると得意なことに成ります。そして土星に守られた人は大器晩成となります。土星は頂点の星と
言えるでしょう。