占い師Hisashiの占い講座19(土星 大山祇神 木花咲耶姫)

今回は土星の神様について書きましょう。 土星は山と関係がある星です。土星のイメージには確かに山があるのです。
ですから神様は山に関係がある神様です。 その神様は大山祇神(オオヤマツミノカミ)です。 この神様は山の神様です。そして父の神様でもあります。この神様は富士山を 神格化した神様の木花咲耶姫(コノハナノサクヤヒメ)の父親です

木花咲耶姫は天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)と結婚をする女神です。 その父の神が大山祇神なのです。この父の強さ、厳しさと言うものを象徴するのが、 土星なのです。 この大山祇神の強さ厳しさを表すのが娘の木花咲耶姫です。
木花咲耶姫と瓊瓊杵尊の間に子供が生まれたときのことです。瓊瓊杵尊は木花咲耶姫が 浮気をして出来た子供だと思い込んでいました。 木花咲耶姫は怒り、産屋に火を放ち、燃えたぎる炎の中で出産をします。 もし自分が潔白ならば、無事に子供を産めるはずと言う決意でした。 結果、子供を無事に産み、その子供のうちの子孫が初代天皇の神武天皇に なるのです。
こうした強さ激しさ、また身の潔白を主張するすがすがしさ。これら全てが土星の力 であることは間違いありません。 木花咲耶姫も大山祇神の娘なのでその土星の力を受け継いでいるのです。

こうした山の持つ強さ、父の偉大さ、身の潔白を主張する潔さ、自分を曲げない強さなど を表しているのが、土星の力だと言えるでしょう。 次回はその土星のルールについて書いて行きましょう。  

占い師Hisashiの占い講座18(木星のルール)

今回は木星のルールです。前回、書いた大国主の性格が木星のルールと関わりがあるのです。 まず、大国主は力を持たない神です。これは武御雷之男神とは違う神です。木星のルールもここのところが関係があるのです。 人が生きるにおいて力が無いとはどういうことでしょうか。もし、無人島で一人暮らしの状態なら力が無ければすぐに死んでしまいます。 力というものは生きるにおいて必要なものなのです。ですが現代社会においては力は必要ではないと言えます。 無論、ある程度の力は必要なのでしょうが、それよりも大切なのは人間的な魅力なのではないでしょうか。 現代では組織というものが整備され、大抵の仕事は集団で行う仕事です。 こうした社会では個人の能力よりも集団で成し遂げる能力が必要だと言えるのです。 それにはとりもなおさず、人間的な魅力が無ければ人はついて来ないのです。 大国主は力は無くても人間的な魅力はありました。 矢上姫、スセリビメ、母神、スサノオノミコトと大国主に関わった神は皆、大国主の味方に成ってしまうのです。 こうした人を動かす人間的な魅力こそが木星のルールです。 昔、漢王朝が成立したときに中心人物であったのが、漢の高祖、劉邦です。 この劉邦と言う人物は田舎の顔役のような存在だったようです。 劉邦は戦いには弱く、政治的に国を動かすことも出来ず、うまく立ち回る頭も無かった人物です。 しかも感情的で横柄でした。そんな人物が何故、漢帝国の初代皇帝まで上り詰めたのでしょうか。 この劉邦は人間的な魅力がありました。 例えば強い敵の項羽に難くせをつけられて殺されそうになったときには土下座してでも相手に誠意を尽くしました。 また、部下に財産を与えるときも気前良く奮発します。それでいて聖人君子では無く、気さくな人物だったようです。 こういう人物には多くの人が集まります。政治が上手い人物、戦いに強い人物、どう立ち回れば良いかアドバイスしてくれる人物 など劉邦の周りには優秀な人物が大勢集まりました。そして敵に勝って帝国を作りあげたのです。 こうした劉邦や大国主は決して力があったわけではありません。むしろ力は周りよりも無かったでしょう。 ですが気前の良さや優しい人柄など人間的な魅力に溢れていたのです。 それが故に劉邦は帝国を作り、大国主は葦原中国を作れたのです。 現代社会においては能力よりも人柄が重視されています。組織で動く現代ではそれは当然だと言えます。 こうした価値観で動いているのが木星です。つまり木星のルールとは人柄の魅力のルールなのです。 魅力と言っても金星の魅力とは違います。金星の魅力は見た目の美しさや可愛らしさがもとになっています。 ですが木星の魅力とは恋愛感情の無い、人徳とでも言うべき魅力なのです。 またこうした魅力は火星のルールの力のルールを上回っています。 現に劉邦に敗れた敵の項羽は力のルールの火星の力で動いていたと言って良い人物です。 ですが人徳のルールの木星のルールの劉邦の方が最終的に勝つのです。 火星の回では力のルールを抑えるのは木星のルールだと書きました。 この木星のパワーは絶大で、木星は王者の星でもあります。 人の上に立つ、王者になるにはこうした木星の力が必要なのです。 皆さんのホロスコープにはどの星座のどの室に木星はいますか。 そして他の星と結びついてパワーを発揮していますか。 もしそうなら、大成功も夢ではありません。 もしそうでなくても、木星を使うように努力すれば成功出来るでしょう。 次回は土星を表す神様について書きます。  

占い師Hisashiの占い講座17(木星 大国主命)

今回は木星を司る神様について書こうと思います。 木星は火星の暴走を抑える星です。ですから木星を司る神様も火星を司る神様である 武御雷之男(タケミカヅチノオ)神と関わりがある神様なのです。 それは大国主命(オオクニヌシノミコト)と言う神様です。 この大国主命は前の神話にも出てきました国譲りに関係する神様です。 大国主命は国譲りで武御雷之男神に負け、国を高天原の神々に譲ることに成ります。 国譲りと言うからには国作りも行っています。その国とは葦原中国(あしはらのなかつくに)です。 この葦原中国は黄泉の国と高天原の間にある国です。黄泉の国は死者の世界で高天原は神の国です。 ですから葦原中国はこの世、つまり日本と言う国を表しています。 大国主命はこの葦原中国をどうやって作ったのでしょうか? もともと大国主命は大己貴命(オオナムヂ)と言う神で兄弟の神の荷物持ちをしていました。 大国主命の絵や像で袋を担ぐ姿が多いのはそんなわけです。 荷物持ちは身分の低い存在です。兄弟に虐げられていたのです。あるとき、矢上姫(やがみひめ)と 言う美しい女神に恋をしました。すると兄弟神はオオナムヂを殺してしまいました。 ですがオオナムヂは母神に生き返らせてもらいました。しかし、そんなことを繰り返しても兄弟にやられてしまうの で最終的にはオオナムヂは根の国と言う国に逃げていきました。 この根の国にはスサノオノミコトがいたのです。このスサノオノミコトは日本神話で武御雷之男に並ぶ強い神です。 このスサノオノミコトにはスセリビメと言う娘の女神がいまして、オオナムヂとこのスセリビメはいっぺんで相思相愛に成ります。 ですがスサノオノミコトはオオナムヂを認めません。ですからオオナムヂに蛇やムカデの試練を与えましたが、 オオナムヂは試練を乗り越えスサノオノミコトから宝とスセリビメを持って逃げて行きます。 そのときにスサノオノミコトはオオナムヂを男として認めたのです。矢上姫はスセリビメが来てからは隠れてしまいました。 その後オオナムヂは大国主命と名を替え、少彦名と言う神と国作りをし、またさらにその後、 大国主命の幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)である大物主(おおものぬし)と言う神と国作りをするのです。 それから後に、高天原から武御雷之男神が来て国を譲らせられるのは火星の神話のところで書いた通りです。 この大国主命の神話に木星の力が表わされています。 まず荷物持ちであったのは大国主命がもともと力が無かったことを表しています。矢上姫やスセリビメ、 母神などに愛されるのは大国主命が好かれるような人格者であることを表しています。 またスサノオノミコトの試練を乗り越えるところは大国主命が努力する神であることを表しています。 スサノオノミコトから得るのは強さでは無く、妻と宝です。これは大国主命が豊かさを司っていることを表します。 最後に大国主命は仲間と国作りを行います。これは大国主命が協力してことをなす神であり、 国と言う豊かな大地を作る豊穣の神であることを表しています。 このように大国主命は武御雷之男神とは対照的な神と言えます。 この大国主命の司る木星については次回に書くことにしましょう。      

占い師Hisashiの占い講座16(火星のルール)

前回は火星の神である武御雷之男(タケミカズチノオ)神のエピソードが火星の象徴することにつながると 書きました。 今回は火星とはどんなルールで動いているのかについて書こうと思います。 武御雷之男神のエピソードでは示威活動、戦い、勝利、スポーツ、武器、技術、承継などについて述べました。 こうした象徴を挙げて行くと一見、荒唐無稽な羅列に思われるかもしれません。ですがこれら全てについては 共通点があるのです。つまりこの火星にはルールがあるのです。 火星のルールとは「力」です。全ては力によって動いているのです。 示威活動は「力」の表現です。戦いとは「力」と「力」のぶつかり合いです。勝利は「力」の結果です。 スポーツは「力」を競うことです。武器は人間の「力」を増大させる道具、または機械です。 技術は「力」で色々な物を創造するノウハウです。承継はその技術と言う「力」を受け渡すことです。 こうして考えると火星の表す象徴は全て「力」に関わるのです。 火星のルールはこの「力」で動いているのです。そこに慈悲の心や優しさなどは入りません。 例えばスポーツで思いやりや優しさが入れば、競技に負けてしまいます。つまり「力」こそが正義 なのです。 この火星の世界では「力」だけが重要なのであり、それ以外はあくまで付け足しなのです。 ですから火星の強調された配置のホロスコープを持って生まれた人はこうした「力」を過剰に信じます。 そうした人は体を鍛えたり、技術を得るために努力をします。勝つことにこだわり、結果を出すことに精を出すでしょう。 それ自体は非常に大事なことですし、必要なことでもあります。 体を鍛えることはあらゆる「力」の源ですし、健康にも役立ちます。技術は世の中を便利にしますし、仕事 でも成績をあげて勝つことは社会を活性化します。 ですから火星のルール「力」のルール自体が悪いことではありません。 ですがやはりこの「力」のルールはこだわりすぎると悪い点も出て来るのです。 国と国が「力」で争うとどうなりますか?やはり戦争と言う殺し合いになるのは避けられません。 スポーツも度が過ぎると他者を認められない偏狭な精神が生まれます。 技術や仕事の勝利も度を超すと健康を害したり、他者の幸せを害することに成ります。 やはり物事には明るい面と暗い面があるのです。 占星術では火星は不幸の星と言われて来た歴史があります。 つまり火星が巻き起こす不幸とは先ほど書きました「力」のルールにこだわりすぎるときに起こるのです。 「力」のルールにこだわりすぎると必ず不幸になります。 ですから「力」のルールだけにこだわらないようにしなくてはならないのです。 この「力」のルールを緩和するのは木星が表すルールです。また「力」のルールを制御するのは土星が表すルールです。 もちろん他の星のルールも約に立つことも多いのですが、木星と土星の関係が火星を不幸の星から幸福の星にするカギ を握っています。 皆さんのホロスコープでは火星が強調されているでしょうか?強調されていれば「力」を求めるし、また得られるでしょう。 ただその場合、木星や土星で火星をコントロールする必要があり、出来なければ文字通り火星は不幸の星として働くでしょう。 火星が強調されていなければそうした危険性はありませんが逆に「力」を手に入れることは出来ないので普通に暮らすことしか 出来ないでしょう。 つまり火星は両刃の刃、成功の星にも不幸の星にもなるのです。 次回は火星のコントロールのカギの一つともなる木星について書きます。まずは木星の象徴である神様について書いて行きます。  

占い師Hisashiの占い講座15(火星 武御雷之男神)

今回は火星の神について書きます。火星は戦いの星です。当然神様も最も強い神様が司っています。 火星を司る神は武御雷之男神(タケミカヅチノオ)と言う神様です。 この武御雷之男と言う神様は茨城県の鹿島神宮と言う神社の主神であって、地震を引き起こす 大鯰(おおなまず)を抑える神様とされています。 武御雷之男神は火星を司る神として、神話の中では勇壮な力をふるっています。 大きなエピソードとしては出雲の国譲りの物語の中に登場します。出雲の国譲りとは大国主命 (オオクニヌシノミコト)と言う神が国造りをした、葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)と 言う国に対して高天原の神たちがその国を譲るように働きかけた事件です。 国譲りと言っても、せっかく造った国です。当然、大国主命はすぐには国を譲りません。 そこで武御雷之男神の登場です。武御雷之男神は自分の持つ剣、十掬の剣(とつかのつるぎ)を 波の上に逆さに突き立て、その切っ先の上にあぐらをかいて大国主命に国譲りを求めます。 すると大国主命は自分の二人の子である神が了承すれば良いと言いました。 その子のうち一人の神の事代主は服従するのですが、もう一人の子の建御名方神(タケミナカタ) は武御雷之男神に力比べを持ちかけます。この力比べに武御雷之男神は勝ちます。 そこで国譲りへと動くのです。 もう一つエピソードがあります。このずっと後に神武天皇と言う初代天皇が東征したときの話です。 神武天皇が東征中に熊野で熊が出現したところ、神武天皇と神武軍が気を失うか力が萎えてしまいました。 そのときにある人の夢に武御雷之男神が現れ、夢の中で自分の剣を使えと言いました。 その剣を神武天皇が手に入れたところ、天皇は目を覚まし、剣をふるうまでもなく熊野の悪神を 切り伏せることが出来たそうです。 さてこうしたエピソードから火星の働きも理解出来るのではないかと思います。 まず初めに剣の上に乗って、大国主命に国譲りを迫った話、これは火星の持つ力の一つ 示威活動を表します。自分の実力、力を示すことで自分に有利なように物事を通そうと することです。火星には自分が有利になるように力を誇示すると言う側面があります。 次の話です。力比べをして勝つと言うこと。これは正に火星の力の本質を表しています。 戦いに勝つこと。それが火星の本質です。この力比べは相撲の元祖だとされており、 相撲始めレスリングや格闘技、あるいはサッカーや野球などありとあらゆるスポーツを司って いるのが火星なのです。 最後に自分の力の源泉である、剣を渡すことで神武天皇を助けると言う話です。 火星は剣、つまり武器と関係があります。こうした武器を自分よりも目下の者に 授けることによって手助けすること、これも火星の力です。 この武器とは例えば技術や能力なども表します。職人の世界では親方が弟子に自分が 培って来た技術を教えることによって、弟子を育てます。 こうした職人の世界、技術の世界、工業の世界なども火星が表す事柄なのです。 今回は火星の神が武御雷之男神であると言うことを書きました。 武御雷之男神のエピソードが火星が象徴する事柄と共通していることも書きました。 次回は火星のルールについて書きます。    

占い師Hisashiの占い講座14(金星のルール)

今回は金星のルールについて書きます。 金星のルールとは前回にも書きましたが「魅力」と言う力で物事を成し遂げると言うことです。 金星のルールで一番力を持っているのが「魅力」です。 金星の世界ではこの世の全てが「魅力」と言う力で動いているのです。 この「魅力」の力の源泉となるものは何でしょうか?それは「美」です。 金星のルールでは「美」に基づく「魅力」で世の中が動いているのです。 こうした「美」や「魅力」を一番持っているのはどういう人たちでしょうか。 当然、若く美しい女性達です。 こうした女性達は美を磨き、魅力を競い合っています。 現代の日本では美に対する欲求は激しさを増しています。世の女性達は「美」でしか 自分を表現出来ないのでしょう。 こうした考え方は偏っています。「美」を表す星は金星ですが、あくまで金星は10個 ある天体の一つにすぎません。 全てを「美」や「魅力」のルールで判断するのは間違っています。 ですがこの金星の力である「魅力」、その源泉である「美」には強力なパワーがあるのです。 世界三大美女と言われている女性がいます。クレオパトラ、楊貴妃、異論はありますが日本では小野小町です。 そのうちクレオパトラはカエサル、アントニウスなど名だたる支配者を手玉にとり自国を守った美女です。 また楊貴妃は皇帝の寵愛を受けそれによって国も傾いてしまった、傾国の美女です。 さらに小野小町は美女である上に和歌の名手であり、美貌と才能を兼ね備えた才色兼備の美女です。 こうした美女達は単に「美」を超え、「魅力」となり、その「魅力」が「力」になった女性だと言えます。 国を動かす支配者を手玉にとり、皇帝を虜にする。その「力」は絶大なものです。 また和歌と言う芸術をも自由に操るのが「美」の力なのです。 この金星を使いこなすことが出来ればこうした「美」に基づく「力」をも手に入れることが出来るでしょう。 そこまで大げさでないとしても、「美」の持つ「魅力」の前には抵抗出来る男性は少なく、女性をも魅了して しまうでしょう。 若く美しい女性が「美」の持つ「力」を本能的に感じとり、「美」に磨きをかけているのが実際なのではないでしょうか。 この「美」、金星がつかさどっているので、金星をうまく使うならこうした「美」による魅力が手に入ります。 もし「美」に自信が無いなら、話術や駆け引き、仕草、スタイルなど「美」以外の「魅力」をつけることも 金星を使いこなせば可能です。 また芸術や芸能、技芸なども金星が表す力です。こうした「芸術」の「力」で世の中を渡り歩くことも可能です。 確かに金星はあくまで10個ある天体の一つに過ぎないのですが、「魅力」という強力な力を持つ星なので 非常に重要な星と言えます。 あなたのホロスコープでは金星がどういう状態ですか?まだ眠っているかもしれませんね。 起こして使いこなすために占星術はあるのです。 次回は火星の神について書きます。

占い師Hisashiの占い講座13(金星 アメノウズメ)

今回は金星の神について書きます。 金星の神はギリシア神話ではアフロディテ、ローマ神話ではヴィーナスです。 ですが日本神話ではアメノウズメという神様が金星を表していると言えます。 このアメノウズメという神様は女神で天岩戸の伝説に登場する女神です。 天岩戸伝説というのは何回か話に出てきている天照大神が弟神のスサノオノミコトの 暴れん坊ぶりに怒ってしまい、天岩戸の隠れてしまった事件のことです。 天照大神と言うの太陽神なので太陽が隠れてしまうと暗闇になってしまいました。 そこで神様たちは皆で宴を開いて楽しい雰囲気にして天照大神を岩戸から出そうとしました。 その時に活躍したのがアメノウズメです。アメノウズメは胸を出すようなあられもない恰好で 踊りを踊りました。その姿に神々が大笑いしたのです。 するとそれを不審に思った天照大神が戸を少しのぞいたところアメノウズメは 天照大神に「あなたより尊い神が現れたのです。」と言います。 そこで天照大神が外を見ようとすると違う神が天照大神を外に引き出しました。 それでこの世に太陽が再び現れたのです。 この伝説の中のアメノウズメの役割には金星の力が見えてきます。 まず胸を出すこと。つまり女性の性的な魅力を表します。 次に踊りを踊ること、これは芸能、技芸、芸術に関することを表します。 最後に天照大神にウソを言うこと。これはウソも含めた女性の心理的な駆け引き の力を表します。 これら全てが金星の力に通ずる力なのです。 ですから金星は女性の見た目やしぐさ、セクシーさなどの魅力をつかさどる星であり、 また芸術や芸能、技芸などをつかさどり、さらに心理的な駆け引きの最たるものである、 恋愛もつかさどるのです。 これらのことは女性の持つ最大の魅力だと言えるでしょう。 端的に言って金星とは女性の持つ「魅力」という力を全面に表現する星だと言えます。 今回は金星の神について書きました。 次回は金星のルールについて書きます。

占い師Hisashiの占い講座12(水星のルール)

今回は水星について書きます。 水星は天照大神と豊受大神の関係のように、太陽との関係は切っても切れない関係にあります。 水星は太陽の近くにいることが多い星です。 太陽の力を使って応用したり、発展させたりする星だと言えます。 その意味で太陽と月のような強い影響力を持つ星ではありません。 もちろん水星の力を使うことは成功するにあたっては重要なのですが、水星の力を使いこなせない 場合でも太陽と月の力を使いこなせないときほどの困難は生じないでしょう。 水星は知性を表しています。知性はどんな分野で生きていくにしても重要な要素でしょう。 この知性があるかどうかは仕事やプライベートで成功するには重要なファクターです。 先ほど水星は太陽と月の力ほどの影響力がないという話をしましたが、それはあくまで 相対的に見た場合であって、絶対的に見れば水星は多大な影響力を持っている惑星だと言えるでしょう。 仕事だけでなく、プライベート、芸術、スポーツ、はたまた恋愛にいたるまで知性は応用が利きます。 知性というのは成功のパターン化と言えます。このパターン化というのは水星の得意技です。 一度、成功した経験を次に活かす。または失敗したことを反省、修正して次に生かす。 そうした成功や失敗の経験のパターンをノウハウとして蓄積することこそ水星の正しい使い道 だと言えます。 こうしたノウハウはいろいろな分野に応用が利くため、水星を使いこなしている人は最終的には 何でも出来る人となります。 その意味で水星は大きな成功を表しているのです。 その上で太陽のクリエイトする力と月の安定した感情があれば無敵でしょう。 もし人生の上で困難が起きたときは水星の影響力を見てみることをお勧めします。 意外な克服法が見いだせるかもしれませんよ。 今回は水星のルールについて書きました。 次回は金星の神について書きます。  

占い師Hisashiの占い講座11(水星 豊受大神)

前回は月のルールについて書きました。今回は水星の神について書きます。 西洋占星術では水星の神をヘルメスとします。この神は伝令の神です。 一方、日本の神話でこの水星を表す神は豊受大神(トヨウケノオオミカミ) です。この神は神様の食べ物を提供する神で天照大神の食べ物を提供する神です。 天照大神はこの豊受大神の食べ物を食べなければ、活動が出来ません。 このことは占星術でも大きな意味を持ちます。 天照大神が表す、太陽は豊受大神の表す水星の助けが無ければ、 その真の力を発揮することが出来ません。 豊受大神は伊勢神宮では外宮(げくう)と言う神社の祭神で、天照大神 を祀る伊勢神宮内宮(ないくう)をお参りするときは外宮を先にお参りしてから 内宮をお参りするが正式な参拝となります。 ここで外宮を先に参拝すると言うことが問題です。内宮と外宮ではあくまで 内宮が中心です。ですが参拝は外宮が先。豊受大神の力を得てから天照大神の 力を受けるべきなのでしょう。 太陽と水星のことも同じことが言えます。やはりあくまでも太陽が中心なのです。 ですが水星の助けが無ければ太陽はその力を十分に発揮することは出来ません。 太陽の持つ想像力、発想力、理想などは水星の持つ応用力、表現力、知性の力が無ければ 絵に描いた餅となるでしょう。 太陽と水星はセットで考えると使いこなすときに役に立つでしょう。 今回は水星の神について書きました。次回は水星のルールについて書きます。      

占い師Hisashiの占い講座10(月のルール)

前回は月の神は月読尊でこの神は安定した感情の持つ良さを表す神と書きました。 今回は月のルールを書きます。 月は個人のパーソナリティを表します。性格、人格と呼ばれるものを表します。 人格がその人の運命まで支配すると言うことは占いでは言われることです。 安定した人格の持ち主は何処のどんなところに行っても成功出来るはずです。 一方、偏ったり、歪んだ人格の持ち主は何をやっても失敗します。 この大事な人格の部分を司っているのが月なのです。 月が良いポジションにあったり、月が影響力のある配置の人は、満月のように円満な 人格が物事全てを良い方向に導くでしょう。 逆に月が悪いポジションにあったり、月が影響力が無い配置の人は新月のように、月の 力の感じない不安定な人格となり、物事全てが悪い方向に行くでしょう。 以上のように月は太陽と並び個人の運命まで左右する重要な星と言えます。 他の星の場合はその星が強調された配置で無い限りはそれほど影響力がありません。 ですが太陽と月はその人に大きな影響力を与えます。 ここで重要なのは太陽と月の関係です。太陽はその人の燃えるエネルギーであり、 輝ける人生の目標です。 それに対して月はその人のパーソナリティであり、人格そのものです。 この輝ける人生の目標である太陽と人格である月の二つの関係はその人の言わば エンジンとボディーに当たります。 太陽と言うエンジンが弱ければその人の活力自体が弱いのです。 しかし、月と言うボディーがバランスが悪ければ決して良い車にはなれないのです。 他の星はブレーキだのサスペンションだのを表しますが、エンジンとボディーの2つは 基本なのでこの2つがバランスが取れてなければ人生が狂ってしまいます。 占星術でその人を占うときに必ず見るのが太陽と月です。 この2つは重要な星と言えます。 神様で言えば天照大神と月読尊は中心になる神です。他には素戔嗚と言う重要な神 がいますが、この素戔嗚に関してはまたの機会に話しましょう。 今回は月のルールと太陽と月の重要性について書きました。 次回は水星の神について書きます。