占い師Hisashiの占い講座89(タロットカード占い 序章)

前回は無意識の流れを掴むのがタロットカード占い
であるということを書きました。

今回はタロットカード占いについて詳しく書いて
行きます。

タロットカード占いは78枚のカードを使って占う
占いです。

大アルカナと言われる絵札が22枚、
小アルカナと言われる数札が56枚で合計78枚です。

このうち大アルカナにはそれぞれ数字がふってあります。
0から始まり、1から21までの数がふられています。
1から22までの数字でないところがタロットカードの
面白いところです。
となると0のカードには不思議な働きがあるのでは
ないかと考えられますが、それはその通りでこの0
のカードである「愚者」のカードはタロットカードの
中でもかなり異質なカードなのです。

それはつまり大アルカナの他の21枚のカードとは
全く異質なカードの力があるのです。

この0のカード愚者のカード以外の1から21のカード
は1から始まり21へと至る物事の流れの中のワンシーン
を表しています。

つまり1から21までは人間の魂の成長の物語がある
というわけです。
その中のワンシーンを取り出したのが、それぞれの
カードだということです。

これはつまりタロットカードの並び順自体が無意識の
流れを表しているのだということです。
ですからここからもタロットカードで占いをすると無意識の流れ
を掴めるということが分かるでしょうか。

0のカードだけはその流れから浮いているカードなのです。

この0のカードはトランプのジョーカーに似ているカードです。
トランプですと、たとえばポーカーなどでも、ジョーカー
を使うと全く、手持ちの札の意味が変わってきます。
同様に0のカードである愚者のカードも、占いの流れを
変えることが出来るカードなのです。

この愚者のカードに限らず、タロットカードの中には
流れを変えることの出来るカードというものが存在
しています。

タロットカード占いをするときにはこうした「流れを
変える」ことの出来るカードを中心に読んでいく必要
があります。

基本的には大アルカナのカードはみんな「流れを変える」
ことの出来るカードです。
その中でも愚者のカードは究極に「流れを変える」こと
の出来るカードなのです。

この「流れを変える」ということを使うことは「無意識の
流れを掴む」ためには必要なことです。
無意識の流れを掴むというのは実際にはこの「流れを変える」
ということしている場合がほとんどなのです。

さて流れを変えるということがあまり出来ずに「流れに乗る」
ということがメインになるカードが小アルカナのカードです。
この小アルカナにはスートと呼ばれるシンボルがそれぞれ
付けられています。

スートは4種類です。ワンド、ペンタクルス、ソード、カップ
です。

このスートにつき、数字の1から10まで及びペイジ、ナイト、
クイーン、キングの4枚の計14枚のカードがあります。

つまり4のスート×14枚のカードの計56枚が小アルカナ
なのです。

この小アルカナも流れがあります。
1から10までは数字の流れになっています。
これは数秘術の数の意味に近いですが、数そのものの
持っている意味にスートのシンボルであるワンド、ペンタクルス、
ソード、カップの色彩が宿るというイメージでしょうか。

また人物カード(コートカード)と言われるペイジ、ナイト、
クイーン、キングは大体の人物像を象徴として表すカード
なのです。
コートカードは誰がそれをするの?という質問に答える
カードです。

ですが一応、ペイジからナイト、クイーン、キングという
流れはあります。

つまりタロットカードは大アルカナの人間の魂の流れが一つ、
小アルカナの1から10の流れが4つのスートで4つ、コートカード
の流れが4つのスートで4つ。
合計9つの運命の流れのあるカードであると言うことが出来ます。

その中でもコートカードは人物を表すのであまり流れに関わり
ません。
4つのスートの数札が運命の流れを作るのです。
そして大アルカナがその運命の「流れを変える」のです。
その意味では小アルカナは「流れを変える」には向きません。
むしろその流れに乗ってどうやって飛躍するかに使えるでしょう。
大アルカナが重要なのは「流れを変える」ことの出来るカード
だからです。

これはまたしてもトランプのポーカーと同じで、ポーカーの場合
は基本的に数字やマークを持ち札にします。
同様にタロットも小アルカナを流れを掴むための流れに乗る
カードとします。
しかし、ポーカーではジョーカーが出たときには全く違う
展開が待ち受けているのです。
スリーカードやフォーカード、フルハウス、フラッシュやストレート
など自由自在に使えるのがこのジョーカーです。
その意味ではジョーカーこそがトランプの醍醐味でしょう。

同様に大アルカナのカードが出たときには運命が大逆転するのです。
もちろん大アルカナにも「流れを変える」ことが得意なカード、
不得意なカードもありますが、「流れを変える」ことが得意な大アルカナ
のカードをうまく使えば、運命はあっと言う間に変えることが出来ます。
それこそがタロットカード占いの醍醐味と言えるのです。

その意味ではタロットカード占いをするときにはぜひとも小アルカナを含む
78枚のカードで占いたいものです。

小アルカナの「流れに乗る」のが普通であるところ、大アルカナの「流れを変える」
ことが「特別」であるのですから。

小アルカナを使わない占いですと、大アルカナは「特別」ではなく普通のカード
になってしまいます。

今回は小アルカナの「流れに乗る」という意味合いと大アルカナの「流れを変える」
という意味合いで「流れを掴む」ということをすることがタロットカード占いである
という解説でした。

次回も解説を続けます。

占い師Hisashiの占い講座88(無意識の流れを掴む タロット)

前回までで、ホロスコープの読み方のほとんどは
解説いたしました。

まだ三重円の読み方など色々なことはありますが、
それは出生のホロスコープの読み方の応用と
言えるものなので、その話はまたの機会に、
お書きしたいと思います。

これまでのホロスコープの読み方で、無意識の
ルールというものがお分かりいただけたと思い
ます。

こうしたホロスコープを読んで行かないと普段、
私たちがどれだけ無意識に左右されているのか、
そして無意識に動かされているのかが分からない
のです。

つまり人はホロスコープで表される、星によって
動き、成功もし、失敗もし、泣き、わめき、喜び、
たそがれているのです。

つまりホロスコープを解釈出来なければ、自分が
無意識のどんなルールに従って生きているのか、
分からないのです。

逆にいうとこのホロスコープを解釈すれば、自分
が無意識のどんなルールに従って、動いているか
が分かり、結果として星の動きから自由に生きて
いくことが出来るのです。

ホロスコープとはそのためにあるものなのでしょう。

それでは無意識のルールから自由になった人がいる
とします。

それではそれだけで本当にうまく生きることが出来る
のでしょうか。

他に問題は無いのでしょうか。

実は無意識のルールから自由になったとしても、
依然として無意識と向き合って人は生きるのです。
これはつまり、自分の星の配置が分かり、今の星の
配置が分かり、どうやって生きればいいかが分かった
としても、実際上、問題が起きることがあります。
これは無意識の流れを掴むかどうかが問題なのです。

せっかくルールが分かったとしても、実際の対応は
ルール通りにはいかず、依然として実際の生活は困難
になるかもしれません。

実際の生活をよくするためには、無意識をどう歩くべきか、
その流れを掴む必要があります。

例えばトランプのポーカーゲームをしたとします。
ポーカーのルールを覚えるのはもちろんのこと、
どうやったらポーカーに勝てるのか、その攻略法
を学ぶのが先決です。

では攻略法を学んだからといってゲームに勝つことが
出来るでしょうか。答えはNOです。

攻略法はあくまで攻略法で実際にはゲームを実践する
必要があります。

これはあたかもホロスコープの読み方を解読出来た人
が自分の人生のルールと攻略法を手に入れたとしても、
それですぐに人生がよくなるわけではないのと似ています。

ゲームは実践を通じて強くなります。しかし、最初に
攻略法を知っておくと有利なのは当然です。

さてゲームを実践すると分かってくるのは、流れを
掴むということなのです。

あのときにこうしておけば、自分が有利になれたのに、
あのときにこうしておけば自分が不利になることは無かった
のに。

とはゲームをすれば誰しも思うもの。人生も同じです。
実際に人生を生きて入ればあの時にこうしておけばが
いくらでもあります。

人生でもその流れを掴むということが、後で大きくなる
ことがあります。
それは占星術の人生の無意識のルールや攻略法では、見つけ
られない部分です。

こうしたときに無意識の流れを掴むために、一番有効な手段が
タロットカード占いです。

このタロットカード占いを使えば無意識の流れを掴むこと
が出来ます。

それはあの時ああしていればということから解放されること
でもあります。

人生の難局に対して、あらかじめこう動くべき、ああ動くべき
ということが分かるタロットカード占いはまさに、人生の流れ
を掴み、人生を好転させるでしょう。

タロットカード占いにはカードより、自分の無意識がいまどこに
向かっているかを教えてくれるところがあります。

例えば今、愚者のカードが出ているなら、今は何も考えずに、
ただ自由に動いてみるというのが流れを掴むということなのです。

占星術は無意識のルールと攻略法を教えてくれますが、無意識の
流れを掴み、初めて人生を謳歌することが出来るのです。

ですからこれからはこちらの無意識の流れを掴むというタロット
カード占いの解説をこの「占い講座」で始めたいと思います。

まずタロットカード占いはどんな占いなんでしょうか。

これはタロットカードというカードを使って、これから起きる
ことなどを予想して対処する占いです。

カードを出して占うことによってあらかじめ起こる事が分かり、
それに対して色々な対策が出来るのです。
その意味では占星術とは少し毛色の違う占いです。

違いはまだあります。
占星術は遠い先、例えば10年先まで見越している場合もあるの
ですが、タロットカード占いですと、大体3ヶ月先ぐらいしか、
見通せません。
こう書くと占星術の方が当たるような気がしますが、そもそも
3ヶ月ぐらい先さえ見通せれば実際に生きる上では十分でもあります。

つまりタロットカード占いの方がより実践的なのです。

また実践と言えば占いの解釈も実践的で具体的です。
例えば双子座と言うイメージなら多くの解釈が出来ますが、
愚者と言うイメージですとわりに固定化されたイメージです。

こうした実践的な占いのタロットカード占いは、奥が深い
占いでもあります。

次回からタロットカード占いについて書いて行きましょう。

 

占い師Hisashiの占い講座87(三重円の解説)

前回まではホロスコープ解釈を出生(ネイタル)のホロスコープ
に限定して話して来ました。
ですが通常、ホロスコープ解釈をする際には、出生の他にも
ホロスコープを使うことがあります。

それは進行(プログレス)のホロスコープとトランジットの
ホロスコープです。

出生のホロスコープに進行のホロスコープ、トランジットの
ホロスコープを重ねた円を三重円と言います。

ホロスコープは出生のホロスコープ単体で見る他は
この三重円のホロスコープで見ることが比較的に
多いです。

出生のホロスコープはその人のそもそもの運気を
読み、三重円はその人が生まれてから成長していく、
過程やこれからのことを予想してみることが出来ます。

つまりは三重円が読めないと、これから起こることや
その人の以前の重要なことが読めないのです。

イメージで言いますと、出生のホロスコープは植物の
種と言えるでしょう。
そして進行は植物の成長過程です。
トランジットはその植物の花が咲き、実がなり、枯れて行く
その時期のサイクルです。

その植物の全てが詰まっているのが、種です。
ひまわりの種と朝顔の種は元々違っているのです。
ひまわりとして生まれたら、ひまわりとしてしか
生きれないのです。
朝顔として生まれたら朝顔としか生きれないのです。
ひまわりとして、立派なひまわりになるべきでしょうし、
朝顔として立派な朝顔になるべきtでしょう。

ひまわりは朝顔を羨ましいとは思うべきではないですし、
朝顔はひまわりを羨ましいと思うべきではないのです。
同様に出生のホロスコープは本人の個性が秘められて
います。
他の人をうらやむ必要はないわけです。
自分の個性を伸ばすカギは出生のホロスコープにある
と言うわけです。

ひまわりの種は成長して、スクスクと育ちやがては
花を咲かせるでしょう。
朝顔も成長していき、やがては花を咲かせるでしょう。
朝顔は子供の頃の夏休みに育てて、観察日記を書いた
方も多いと思います。
この観察日記にあたるのが、進行のホロスコープ
です。

種から芽吹き、双葉が生え、本葉が生え、育ち、
花を咲かせて、実がなり、種になる。
そうした成長の過程こそが進行のホロスコープです。
生まれ、育ち、結婚し、家庭を持ち、やがて老齢になり
余生を生きる。
そうした成長の過程は進行のホロスコープで見る
ことが出来ます。

一方で、ひまわりは夏の花で夏に咲きます。
同様にその花ごとに季節と言うものはあります。
例えば桜の木はいくら成長しても、春にならなければ
咲きません。
つまりは物事には時期と言うものがあるのです。
いくら成長をした花や木であっても、時期が
来なければ花を咲かすことは無いでしょう。

トランジットはその時期だと言えます。
トランジットは春夏秋冬のようなものを表す
と考えても良いでしょう。
トランジットの影響はこの世に生まれた人
なら誰でも感じるものです。
ただひまわりなら夏に花を咲かせ、桜なら
春に花を咲かせます。
同様にトランジットの動きも元々の出生の
ホロスコープと関わると言うわけです。

つまりホロスコープの三重円と言うのは、
種としての出生のロスコープと、今現在、
自分がどの成長過程にいるかを表す進行
のホロスコープと、今の時期が自分にとって
良い時期か悪い時期かを表すトランジット
のホロスコープを重ねて、三重のホロスコープ
として解釈するのです。

植物で言うと一番大切なのは種です。
ですから三重円のホロスコープでも
出生のホロスコープを最も重要なホロスコープ
として見ます。
通常の占いですと、この出生のホロスコープ
だけを見ても大体のことは分かるでしょう。
そして進行のホロスコープにはその時の
自分の成長の過程が現れて行くでしょう。
例えば、出生の水星に進行の太陽が合で
重なるときには、知性の大いなる飛躍が
あるでしょう。
さらにトランジットでそのイベントが
一番、表現出来る時期が分かると言う
わけです。
先ほどの例ですと、出生の水星に進行
の太陽が合になる場合ですと、それだけで
その年は知性の大いなる飛躍があるのですが、
そこにトランジットの太陽がさらに合で
入ってくると、それはその日と前後3日間
ぐらいの1週間は大きなイベントとして
考えられると言うことです。

例えば双子座10度の水星と牡牛座30度の
太陽を持つ方がいるとすると、大体、
小学校の終わりごろ、4年生頃に進行の
太陽が出生の水星に合になります。
そしてそれは双子座10度の意味も考えて
良いでしょう。
つまり何かに挑戦するときが来たと言う
わけです。
それはスポーツでも習い事でも良いのですが
一般的には一流中学を目指す、お受験の
勉強の時期が来たと言うことです。

そして5月30日前後1週間ぐらいにトランジット
の太陽がさらに合で入って来るのです。
この子供の場合はこの5月30日前後1週間ぐらいに
学習塾に入って、お受験の勉強を始めるべきである
と言えます。
もちろん小学校4年生ぐらいなら、どの日に学習塾
に行っても、知性は飛躍的に伸びるのですが、5月30日
前後ですと、時期も合っているので、条件も整いますし、
学習塾に入る効果が一番期待出来る時期なのです。

もともとが双子座の水星ですから、知性は高くなるでしょう。
これが種としての出生のホロスコープ解釈です。
ですが飛躍的に知性が伸びるときがあり、そこを掴んでその時
にテコ入れをするべきなのです。
それが進行の太陽が出生の双子座の水星に合で入って来た時、
なのです。
さらにその年でも特に大きく能力を開花させる時期があり、
それがトランジットの太陽がさらに合で出生の双子座の水星と
進行の太陽の合に入ってくる時期なのです。

種、成長の過程、時期と見ると出生のホロスコープ、進行の
ホロスコープ、トランジットのホロスコープの関係と解読法が
分かってくるでしょう。

 

 

 

占い師Hisashiの占い講座86(アスペクトのまとめ)

今回はアスペクトについてのまとめです。

私は以前から、アスペクトは考慮に入れないでも
構わないと書いてきました。
何故なら、星の意味、12星座の個性、12室の当てはめ。
それが適切に行われるならば、そこからあらゆる
物事を把握出来るからです。

そこを見ていれば、アスペクトは実は備忘に過ぎない
ことが分かるでしょう。
つまり牡牛座の3室の太陽と蠍座の9室の月のある男性なら
生き方が職人的に教師のようなことをし、妻はその夫を
愛し、色々と夫のために準備をしてくれる良く出来た
人でしょう。

これをアスペクトのオポジションと考えると、やはり夫に
献身的に尽くす妻のイメージが出ます。
つまりはアスペクト解釈は単に読みやすくするだけの
ものなのです。
しかし、複合アスペクトになると、かなり複雑な精神も
表すので、その意味ではアスペクト解釈と言うものも
意味のあるものであると言えるでしょう。

しかし、アスペクト解釈をメインと考えないでください。
あくまで星の持つ力、12星座での個性、12室への
当てはめ、そこから導き出されるイメージの応用。
そこをメインとしまして、サブ的にアスペクト解釈で
星同士の動き、働きを見る。
と言うように解釈をしていくことが、アスペクト解釈
を上手く使う秘訣であるのです。

さてアスペクトはこうであるとか、こうでならなければ
ならないと言うものではありません。
寧ろこうするべきとかこう使うべきと言うものであります。
これはつまり、グランドトラインがあるから、幸運であるとか、
火のグランドトラインなら、創作活動をする人だと言う解釈
ではなく、創作活動をしてみたら、何かできるかもしれない
とか試しに絵でも描いてみるかとか、自分で工夫するための
道具であると言うことを理解するべきです。

その意味ではアスペクトにはどのように使うと言う視点が
必要不可欠です。
使わないアスペクトは絵に描いた餅のようなものです。
実効性に欠けるのです。
よくこのアスペクトだとどういう運勢なのでしょうかと
問いかける方がいますが、アスペクトが運勢を決めること
はまずありません。
アスペクトは使わなければ、実は悪いクセとして現れる
ことがほとんどです。
例えば幸運と言われるグランドトラインにしても、意識
して使わないのならば、悪いクセのように現れるでしょう。

この場合はどうしても、楽な方にばかりに行くような
クセです。
それは幸運と言うよりは怠惰なクセでしょう。
しかし、一度ヤル気が起きて、そのグランドトラインを
使って何かをしてやると言う気持ちが起きてくれば、
このグランドトラインはその四元素なりの力を発揮し、
何事かを成し遂げるパワーを持ちます。
そうした時に初めて、グランドトラインはその幸運
と呼ばれる力を発揮するのでしょう。

つまりはアスペクトは使い方次第なんですね。
どんなに良いアスペクトでも使わないで放っておけば、
単なる悪いクセで終わります。
また意識して使おうと思えば、たとえ大したことが
ないような、単にタイトなスクエアがあるだけの
アスペクトであっても、大成功を勝ち取ることが
出来るのです。

この場合は使おうとはそのアスペクトの個性を理解
して、意識的にそのアスペクトの持つ力を引き出そう
と努力することにあります。
ですからグランドクロスならば、四元素のパワーバランス
を考えて、四元素そのものをどう調和させるかと言う
ことに着目することです。
それで使うと言うことが出来ます。
もちろんそれは楽なことではありません。
しかし、そこで培った努力や忍耐は必ずや後の自分の
財産になります。
そうしてアスペクトをうまく利用していった
時にこそ、アスペクトの持つ福分が開かれるのです。
じっとしてうまく行くようなものではありません。

大体において、占星術は自分が意識して動いてみる
ことで、運勢を変える術だと言えるでしょう。
ただ単に待っているだけのものではありません。
特にアスペクトは利用して動いて努力することに
よって運勢を向上させる傾向が強いです。

みなさんも自分のアスペクトの性質をよく理解して、
活用してください。

その中でポイントなのは複合アスペクトのように
自分の中で重要なアスペクトにおいては、比較的
に普段から利用している傾向があります。
その点、孤立したアスペクトは普段意識していない
アスペクトなので、利用価値が高いでしょう。
例えば多くの星が複合アスペクトに固まっていて、
木星と火星だけが孤立した合のアスペクトを
持っている人の場合は、普段パワフルに生きている
女性でも、恋愛ではあまり良くない男性に尽くして
しまうところがあります。
これは孤立したアスペクトを悪いクセにしている
パターンです。

こうした場合はこの孤立している火星と木星に対して、
マイナーアスペクトで、中心となる複合アスペクト
との接点を探していきましょう。

もしこの孤立した火星と木星の合に例えば中心と
となるグランドトラインの一角の太陽に火星が72度の
キンタイルがある場合はこのキンタイルの表す、五感
のコントロール、つまりは星座的な四元素を加味した
上でのコントールで火星が太陽をポイントとする、
グランドトリンにアプローチ出来れば、つまりは
火星の星座より太陽の星座にアプローチが出来れば
火星と木星の孤立すなわち、男性関係の苦しみから
逃れることが出来て、真に幸せな結婚へと向かえる
でしょう。

つまりはそうした使うと言うことがアスペクトには
必要なのです。

さて星、12星座、12室、アスペクトと見ていくと、
星の解釈の静的な解釈である、星、12星座、12室の
解釈と動的な解釈である、アスペクトの解釈の理解
はこれで整いました。
ここからが新たな段階だと言えます。
実はこうしたホロスコープの解釈は出生のホロスコープ、
つまりは生まれたときの星の配置から見る解釈なのです。
しかし、人はドンドン変わっていきます。自分だけでは
なく世の中はドンドン変わっていきます。
そこに対応しなければ、真に運命を変えていくことは
出来ないでしょう。

こうした場合に占星術では、最適な方法があります。
次回からはその方法について書いていくことと
しましょう。

占い師Hisashiの占い講座85(改めて複合アスペクトについて考える)

今回は改めてアスペクトについて考えて行きます。

前回までで、あらかた複合アスペクトを見て
いきました。
まだグランドセクスタイルと言う複合アスペクトが
ありますが、これはグランドトラインが2つ逆さまに
組み合わせられた複合アスペクトであり、
グランドトラインの福分を強く持つ複合アスペクト
ですが、かなり限定されているうえ、
ほとんどこの複合アスペクトを持っている方
もいないと思います。
出生の星のアスペクトと言うよりは、進行や
トランジットの星との関わりの中で出て来る
複合アスペクトでしょう。

私は複合アスペクトに関しては、基本的には
出生の星のアスペクトが重要なのだと思っています。
(ただし、Tスクエアのように進行やトランジット
の星でグランドクロスが出来る場合があり、
セクスタイルにインコンジャンクトが来る
ヨードの場合もあるので、その時には進行や
トランジットの星も見ますが。)

ですのでグランドセクスタイルは基本的には
2つのグランドトラインを複合的に考える
と言うイメージです。
火のグランドトラインと風のグランドトラインが
組み合わさり、創作とその整理・まとめを
有効に使えて、知的な創作活動が得意な
パターンと地のグランドトラインと水の
グランドトラインが組み合わさり、経済的な
安定と恋愛的な心の安定を同時に手に入れる
と言う、物質、精神の安定を感じるパターンです。
そこだけをみれば良いでしょう。

このグランドセクスタイルは60度ずつ
セクスタイルが6つ組み合わされた
複合アスペクトで中には神の意志が働く、
運命的な複合アスペクトであると
言われる方もいますが、私は以上のように
2つのグランドトラインが組み合わされた
ものと解釈しています。

また出生のホロスコープだけでは
(進行、トランジットを使わない場合は)
ほとんどこの複合アスペクトを持って
いる方はいないので、この複合アスペクト
を過剰に評価する必要は無いでしょう。

基本的に進行やトランジットの
ホロスコープを使うと複合アスペクトは
かなりたくさん出来てしまうので、
私は進行やトランジットを含む
複合アスペクトはあまり重視しません。
このグランドセクスタイルなどは
進行やトランジットの星が来た時に
有効になるタイプの複合アスペクトです。

さて以上のことからもお分かり
いただけたように、複合アスペクトは
こういう複合アスペクトがあって欲しい、
この複合アスペクトはどんな
特別な意味を持つの、と言うように
何か素晴らしい効果を期待するような
ものでは無いと言うことが言えます。

つまりグランドクロスを持っていた
からと言って、不幸の星に生まれたとか、
逆に素晴らしい才能があると思う必要は無い
ですし、ヨードがあるからと言って
天才的な才能があるとか、運命の
縛りがあるとか思う必要も無いのです。

一般的には複合アスペクトはかなり特殊で、
その複合アスペクトを持っている人は
何か運命的な強い影響を持っていると思われる
かもしれませんが、実はそうではなく、
複合アスペクトをうまく活用されている方が
成功をし、活用できなければ成功は出来ませんし、
だからといって複合アスペクトを
活用しなくても、不幸になるという
わけでもありません。

複合アスペクトは実は大抵、誰でもが
一つぐらいは持っているものです。
私がスポーツ選手を例に挙げて
複合アスペクトを解説してきたのは
複合アスペクトを活用して成功している方
の例として、挙げたまでで、活用
できない方も大勢いらっしゃいます。
いやそうした方の方が多いでしょう。

要するに複合アスペクトは活用次第なのです。
自分にどんな複合アスペクトがあるか。
そして、それを活用するにはどうしたら良いか。
そんなことを目指して、この私の占い講座
では複合アスペクトについて書いたつもりです。

例えば牡羊座は成功して、牡牛座は失敗する。
そんな風に考える人はいませんよね。
牡羊座は自分から物事を切り開いていけば成功する。
牡牛座は同じことを何回も繰り返して熟練すること
によって成功する。
そして、どちらにせよ、当然、
努力をしなければ成功をしない。
星座を見るときには、普通はそうした解釈をします。

複合アスペクトも同じなのです。
グランドクロスは不幸の星、グランドトラインは
幸運の星。
何も複合アスペクトが無い人は平凡な人。
そのように思うのは間違いなのです。

グランドクロスは困難はあれども努力して四元素の
良いバランスを見つけたときには成功する。
グランドトラインは比較的に物ごとがうまく
行きやすいが、偏っているので、バランスを
崩しやすく、気をつけないと楽な方のみに
行きがちで怠慢になることもある。
複合アスペクトが無い方は、ノー・アスペクトや
タイトなアスペクトを使うべきですし、
それも無い方は単なるアスペクトでも
使い方によっては成功出来る。
そのように考えるべきなのです。

つまり複合アスペクトとは何か特別な力や運命を表す
ものなのではなく、誰でもが一つぐらいはありますし、
また無くても成功は出来ると言う、極めて一般的な配置
なのだと言うことです。

あくまで自分はそうしてタイプであると言うことを
認識すべきでしょう。
これは複合アスペクトを2つも3つも持っていても
同じです。
ようするに使いこなせるかどうかです。

とりたてて複合アスペクトを持たずに、太陽と
火星のタイトなスクエアのアスペクトで成功した
オリンピックメダリストのフィギュアスケーターの
高橋大輔選手のことを考えると、複合アスペクトは
実は持たなくても良いのではないかと思ってしまう
ほどです。

もちろん私は複合アスペクトでもスポーツ選手の
例を挙げてきましたが、それはつまり複合アスペクト
を上手く使っている方の例です。
うまく使えないのなら複合アスペクトも宝の持ち腐れ
となります。

自分の複合アスペクトを知り、うまく使って行きましょう。

次回もアスペクトについて書いて行きます。

占い師Hisashiの占い講座84(連合の解説)

今回は最後の複合アスペクトを解説します。

今回は連合です。
この連合とは合の集合です。
通常は合(コンジャンクション)は2つの
星がオーブ8度ぐらいの間で同じポジション
にある配置なのですが、この合の星が
3つ4つと重なって出来上がる複合アスペクト
が連合です。

実はこの連合の力はかなり大きなものがあり、
侮りがたい能力があります。
特に同じ星座間でこの連合の複合アスペクトが
あるとその星座の影響を強く受けることに
なります。

単に星が同じポジションにかたまっていると
言うだけではない、スーパーな力が星座から
与えれれると言うわけです。

今回の例はソチオリンピック、平昌オリンピック
金メダリストのフィギュアスケーターの
羽生結弦選手です。

羽生選手は蠍座から射手座にかけての
連合があります。
冥王星と木星と水星と太陽です。
冥王星と木星は蠍座ですが、最後の
方なのでこれはほぼ射手座と言って
良いでしょう。

冥王星と木星は大勢の人々からの称賛
を表します。
そこに水星と太陽が絡んでくるので、
そこには周囲からの称賛や期待になんとしても
答えたいと言う、強い気持ちが入ってくる
のです。

その上、この連合は射手座の連合ですから、
常に上昇したい、上に行きたい、向上したい
と言う克己心にあふれていると言えます。

つまりは周囲の称賛に答えるために
常に向上心を保ち続け努力を続ける
方であると言えるのです。

その意味では羽生選手が人気が高い
のも納得できますし、もちろんオリンピック
連覇はたえまぬ努力の賜物であると言えます。

このように連合を見る場合は単に星の
組み合わせだけを見るのではなく、
どの星座でその連合が起きているかを
考える必要があります。

例えば冥王星と天王星が天秤座でその間に
太陽や水星が合で入り、天秤座での
連合が成立している方の場合ですと、
これは冥王星と天王星の破天荒な生きざま
に太陽と水星がのめり込んでしまうので、
とにかく破天荒な生き方をしてしまいます。

その上、人との交流を表す天秤座でこの
連合は起きていますので、例えば好きな
相手に従って海外へと結婚して行ってしまう、
奥様のようなイメージも考えられます。

男性ですと、結婚パーティーに毎週
参加し、そこで知り合った女性達と合コン
を重ねて、結婚し、結婚してからはAKBグループ
などの追っかけをやるような男性のイメージが
考えれれます。

この場合大事なのは星座です。
通常は複合アスペクトはアスペクト自体の
影響力が強いため、それ程星座の解釈は
問題とはならないのですが、この連合
だけは星座の解釈をかなり強めに読む
必要があるのです。

ただでさえ同じ星座に星が3つも4つもあるのは
同じ星座に偏っているのですから、連合で
ある場合はなおさらそうです。

また先ほどの羽生選手の例は冥王星と木星に対して
水星と太陽がかなり離れているのではないかと
思われるかもしれませんが、この連合で木星
より遠い星と太陽や月などの星が同じ星座に
入る場合は少しオーブを緩く見ても良いのでは
ないかと思われます。

と言うのもこの連合の場合はかなり星座に支配される
ことがありますから、同じ星座ならその影響力が
強いのです。

星座の意味についてはこの占い講座の星座の解説を
読んでください。
星同士の合のアスペクトの結合にこの星座の
意味を強く読んで行けばこの連合の複合アスペクトの
意味は分かるでしょう。

またこの連合に対して、オポジションやスクエアで
星が一つ入ってきている場合は、連合の星全てとの
オポジションやスクエアであると考えることが出来るので、
このオポジションやスクエアで入って来た一つの
星はかなり影響力の強い星と解釈出来ます。

先ほどの天秤座の連合のある方が月が
牡羊座や蟹座、山羊座である場合はこの月は
強い影響力を持つので、それはつまりAKB
の追っかけをやっていても、いつも奥さんには
頭が上がらない人であると言うことが考えられる
でしょう。

このように連合の複合アスペクトは非常に
強力な力を持ち、またこの連合を利用して(つまりは
その星座のエネルギーを利用して)大きな変革
を作りあげることが出来るので、利用価値の高い
複合アスペクトであると言えます。

この連合は比較的に無自覚であることが多いので、
自分が連合のある星座にかなり強い影響力を
受けていることを分かっていないことが多々あります。

その場合は周囲の人の考え方についていけずに、
孤独感や孤立感を生むこともあります。

自分がその星座の影響力を強く受けていること
を自覚し、自分は人とは違うのだと言うことを
理解した上で、その星座の個性を生かして、
社会にその力を押し出していくと言う使い方
をすることで、この連合の複合アスペクトは
使える複合アスペクトとなるでしょう。

次回はもう一度アスペクトについて総合的に
見て行きます。

占い師Hisashiの占い講座83(ミスティック・レクタングルの解説)

今回も複合アスペクトについて解説していきます。
今回はミスティック・レクタングルです。

このミスティック・レクタングルは前回紹介した、
調停の複合アスペクトを丁度逆さに2つつなげたような
アスペクトです。
つまりあるオポジション(180度)に対して片方が
セクスタイル(60度)、片方がトライン(120度)
になるようなポジションに星が来て(調停)、その星にさらに
オポジションで星が入って来る複合アスペクトです。
この場合はその反対側の星でも丁度、逆の調停に
なります。
そしてこのオポジションから見ても、最初のオポジション
になる星が調停になります。つまりこの形で長方形になるのですね。
このミスティック・レクタングルは丁度、4つの調停が向かい合う
形になるのです。

そのため調停の意味が縦横無尽に活かされると言うわけです。
現代を生きている方は大抵は海王星と冥王星のセクスタイルが
あるはずです。
その冥王星の先にオポジションで入る星があり、
海王星の先にオポジションで入る星があれば、
ミスティック・レクタングルは完成するのです。

さてこう考えると比較的に起こりやすい、複合
アスペクトでもありますが、もともと調停
自体がかなり使いやすく、あまり欠点のない複合アスペクト
であるために、ミスティック・レクタングルは、
グランドクロスやグランドトリンのような偏りはあまり
ありません。
それどころか非常にバランスが良い複合アスペクトだと
言えます。

具体的に見て行きましょう。
天秤座の冥王星と射手座の海王がセクスタイル
である世代があります。
そこに双子座の土星が入ってくる年代があります。
これは1971年の後半の年代なのですが、
これだけですと、射手座の海王星の反対側に
双子座の土星があり、これは理想や夢の具体化
という意味があります。
これに調停で天秤座の冥王星が入っているので、
そうした夢の実現にむけて、理想のパートナー
を得るために努力すると言う、いわば結婚に
かなりの憧れを持ちそうな年代であると言うこと
が言えます。
さてこの冥王星のオポジションに牡羊座の月
が来た場合は、まさにその理想の結婚に
大真面目に取り組む姿が予想できます。

こうした人はかなり強力な印象を持っている
でしょう。
このミスティック・レクタングルは調停同士の
複合アスペクトですが、割合に強いところも
あります。

例の人の場合は火と風だけで構されているので、
グランドクロスほどの四元素的なバランスの
良さはないわけです。
一方でグランドトリンほどの四元素の偏り
はないので、その意味では、丁度その
中間であると言えます。

この例の人の場合は火と風が丁度共鳴して
いるのだと言えるでしょう。

火の激しい部分と風の理知的な部分が共鳴
して、これはしっかりと冷静にしかも燃え上がる
ような気迫で物事を推し進めていくと言うような
イメージでしょうか。

例の方は男性であるとすると、射手座の海王星
と双子座の土星で、これは世の中のために尽くしたい
と言う理想主義から青年海外協力隊として、
アフリカの国に行く、教師のようなイメージです。
そして牡羊座の月と天秤座の冥王星では現地
で好きな女性ができて結婚をして、
その国で一生暮らすことにすると言うようなイメージ
ではないでしょうか。

自分の夢のためなら、そして好きな人のためなら
何でも賭けると言うのは火的ではあります。
しかし、この人は計算があり、決して無謀に飛び込む
ことはありません。
ちゃんと大学を出て、青年海外協力隊に入るのも
そうですし、現地で結婚するのもしっかりと段階
を踏んでいくでしょう。
そのあたりは風の計算も出来ると言うわけです。

その意味では二つの元素の共鳴があるので、
応用が利きますし、それでいて強いところは
強いと言えます。

このミスティック・レクタングル自体はマイナー
な複合アスペクトなのですが、力は強力なもの
を持っています。

弱点としては共鳴は2つの元素になるので、他の
2つの元素を持っていない人の場合はやはり
偏りが出てしまうところでしょうか。

例の人の場合はここまで火と風に偏ると地や水
の元素がないと問題が起こってしまいます。
例えば水が無ければ、結婚相手への思いやりや
優しさが足りないでしょうし、地がなければ
経済的に困窮しかねません。

その意味ではただの調停よりは少し、難しい
ところはあります。
調停ですとバランスは良いのですが、ミスティック・
レクタングルの場合は調停よりも強いが、
バランスは少し崩れます。

その点に注意さえすれば、かなり強くバランスが良く、
応用の効く複合アスペクトではあります。
二つの元素の共鳴と言うことを理解すれば
解釈しやすいのではないかと思います。

次回も複合アスペクトについて解説します。

占い師Hisashiの占い講座82(調停の解説)

今回も複合アスペクトについて書いて行きましょう。

今回は調停(メディエイション)です。

この調停は少し変わった複合アスペクトです
この調停はオポジションで結ばれた2つの星に対して、
トラインとセクスタイルでつながれた星が間に入る、
複合アスペクトです。

つまりオポジションの片方から見てトラインになり、
もう片方から見るとセクスタイルになると言うことです。
調停が変わっているのは、この複合アスペクトは
オポジション、トライン、セクスタイルと言う、
それぞれ違う3つのアスペクトで構成されているという
点です。

オポジションに対してもう一つの星が2つのアスペクト
で入ってくる複合アスペクトには他にT-スクエアが
あります。

このT-スクエアの場合はオポジションのどちらかと
言うと強い表裏の関係にたいして、スクエアで
かなり強く押しのけます。
つまりこのスクエアはかなりストレスを感じるので、
その分強いエネルギーを引き出すのです。

一方で今回の調停です。
この複合アスペクトはオポジションの強い表裏の関係
に対して、トラインとセクスタイルで正に調停を
しているのです。
これはトラインと言う、温和なアスペクトとセクスタイル
と言う工夫の出来るアスペクトでオポジションの
緊張を緩和しているのです。

その意味ではオポジションを比較的に穏やかに
有効に使えますし、それでいて緊張感もあると
言う、かなりバランスの良いアスペクトです。

複合アスペクトはグランドクロスやグランドトライン
のようにどこか偏ったところがあるものです。
それに対してこの調停はかなりバランスの良い
複合アスペクトです。
そもそもオポジション、トライン、セクスタイル
という3つのアスペクトの複合なので、その
バランスの良さも引き立つのです。

その意味では正に複合アスペクトの醍醐味を
味わえる複合アスペクトなので、基本的には
誰でも持ってはいたい複合アスペクトではあります。

基本的にはオポジションの裏表の緊張感のある
アスペクトに対して、トラインで緊張感の
緩和をセクスタイルで工夫を図る複合アスペクト
です。

例えば牡牛座の太陽と蠍座の天王星のオポジションの
アスペクトを持つ男性がいたとします。
この男性は基本的に職人的に生きたいのです。
しかし、世代的にビジネスでチャンスをつかむ
時代なので時代遅れの職人であることに後ろめたさ
を常に感じて、卑屈になってしまうところがあります。
しかし、ここで蟹座の木星があると話は変わって
きます。
この木星は蠍座の天王星に対してトラインです。
この蟹座の木星は家族を大切にすると言う
イメージですが、この家族を大切にすることは
現代的なビジネスの世界でもわりに重視される
ところはあるので、家族で仕事を切り盛りする
と言うことで可能性が開けます。
また蟹座の木星は牡牛座の太陽に対してはセクスタイル
なので家族の中で感じたフィーリングを職人の
仕事に活かすことも出来るでしょう。

この点、もし木星が獅子座に入るT-スクエアの場合
ですと、職人として生きたいしビジネスの道も行かな
ければならないのに、獅子座の木星で創作活動まで
したくなってしまって収拾がつかなくなってしまいます。
その場合は苦しくても職人芸、ビジネスを創作活動
を使ってスタイルを構築する必要があるでしょう。

さてこの調停とT-スクエアの関係を見ていただくと
分かると思いますが、T-スクエアはかなり苦しく、
成功するのに相当の努力とエネルギーが必要である
ことが分かります。

一方の調停ですと、比較的に成功しやすいですし、
グランドトラインのような甘えたところもありません。
その意味ではかなり有効なアスペクトです。

調停の複合アスペクトのある有名人としては、
韓国のフィギュアスケータ―、バンクーバーオリンピック
金メダリストのキム・ヨナ選手がいます。

キム・ヨナ選手は乙女座の太陽と魚座の月とアセンダントの合
との間がオポジションです。
これは強い克己心と周囲に自分の表現を訴えることが得意
だといえます。
これだけですと周囲から目を引きやすいと言うだけですが、
これに対して山羊座の天王星と海王星と土星の合が調停
として入ってきています。
実はこの山羊座の天王星と海王星と土星の合は世代的な
特徴でもあります。
前回のヨードの浅田真央選手のところでも書きましたが、この世代的
な山羊座の天王星と海王星と土星の合をキム・ヨナ選手と
浅田真央選手はうまく活かしていると思います。
浅田真央選手はこの山羊座の星たちにヨードで火星と木星
のセクスタイルをインコンジャンクトで使い、キム・ヨナ選手
は太陽と月のオポジションへの調停として使っています。

さてこの山羊座の天王星と海王星と土星の合は芸術的な
感性が非常に優れていて、それを表現出来ると言うことですが、
太陽と月の関係性から考えますと、乙女座太陽の克己心は、
この芸術性と親和性がありますし、魚座のアセンダントと月
との関係では月の表現力を芸術性でさらにアップさせることが
出来ます。

浅田真央選手は火星と木星と言うスケートの技術・能力
的な天才でしたが、キム・ヨナ選手は太陽と月と言う
自分が表現の工夫をし努力をすることで、山羊座の天王星
と海王星と土星の芸術的な感性を引き出しているのです。

神の子、天才であるヨードの浅田真央選手に調和と工夫の
調停のキム・ヨナ選手が勝ったと言うことは非常に考え
させられることではあります。

この例を見て分かるように、調停は単なるよくある複合
アスペクトではなく、大きな可能性を秘めた複合アスペクト
なのです。しかも、非常に使いやすいです。

皆さんも調停の複合アスペクトが自分にあるかどうかを
調べてみてください。

大きな発見があるかもしれませんよ。

次回も複合アスペクトについて書いていきます。

 

 

占い師Hisashiの占い講座81(ヨードの解説)

今回も複合アスペクトについて書いて行きましょう。

今回はヨードです。

このヨードとはセクスタイル(60度)で結ばれた2つの星に対して、
その中間点になるところの丁度180度反対側に星が来る
配置です。
つまりそのセクスタイルの2つの星に対して、どちらからも
インコンジャンクト(150度)のアスペクトで結ばれる
複合アスペクトです。
2つのインコンジャンクトと1つのセクスタイルで構成
されています。

このヨード、古来より神の子のような力を持つとされて
います。またその神の子として誕生しているおかげで、
たぐいまれな天才的な才能が与えられているのです。

最もそうまで言うのは少し大げさな気もしますが、
要するにセクスタイルの2つの星がインコンジャンクトで
結ばれた星のために使われると言うことです。

星は本来は色々なアスペクトで強化していくのが基本です。
ですがこのヨードにつかまると、セクスタイルの星は
インコンジャンクトで結ばれた先の星に多大な力を
使うことになるのです。

それはある種の困難さや束縛を伴うのですが、
その分、そのインコンジャンクトの星は強力に
なります。

それが強力な星同士のヨードになりますと、確かに
神の子とか、天才的な才能とかにつながるのです。

このヨードの典型例を紹介しましょう。

フィギュアスケーター バンクーバーオリンピック
銀メダリストの浅田真央選手です。

浅田真央選手にはヨードがあり、ホロスコープの
中でこのヨードが強い力を持っています。
神の子とか天才的な才能とかはこの浅田真央選手
のための言葉だと言えるでしょう。

浅田真央選手は双子座の火星と獅子座の木星の
セクスタイルがあります。
これだけでもスポーツ選手にとってはかなり有利です。
双子座の火星はスポーツの能力の高さを表しますし、
獅子座の木星はそれを周囲にアピール出来る能力
を表しています。
その意味ではフィギュアスケーターとしては
それだけで恵まれてもいます。

しかし、浅田真央選手はさらにこれらの星に対して、
山羊座の天王星と海王星の合(0度コンジャンクション)
のインコンジャンクトがあるのです。
このヨードの配置こそが浅田真央選手の特徴であり、
個性だと言えます。
実はこの山羊座の天王星と海王星の合は世代的な
特徴でして、同じ頃に生まれた方はこの山羊座の天王星と
海王星を持っています。

さらにヨードとは直接関わらないのですが、
この天王星と海王星の合はさらに土星の合
を含みます。
この辺りはかなり世代的な配置でして、この山羊座の
天王星、海王星、土星の合の連合はその世代の特徴
とも言えます。
天王星と海王星は天才的な感性や創造性を表します。
そして土星は目的に対して努力する忍耐力を表します。
山羊座の支配星は土星ですので、この土星の努力
や忍耐力はさらに強くなります。
つまりこの世代的な特徴は天才的な感性や創造性を
努力で形に出来るところにあります。

この世代的な特徴に対して前述の火星と木星のインコンジャンクト
がそれを支えるのです。
つまりその世代的な天才性をフィギュアスケートと
言う、演技をするスポーツで表現出来るのが
浅田真央選手だと言うことです。

その意味では神の子と言っても良いですし、天才的な
才能を持ってもいるのです。

ここでインコンジャンクトの天王星、海王星、土星のために
火星と木星のセクスタイルは使われると言うイメージを
持つことが大事です。
つまりメインとなるのは天王星、海王星、土星の合です。
サブは火星と木星です。

これはどういうことかと言いますと、浅田真央選手の場合は
世代的な特徴である天王星、海王星、土星の合の天才的な
感性や創造性を形にすると言うところがメインなのです。
これはつまりそれがフィギュアスケートでなくても良いのです。
ただそこに火星と木星のインコンジャンクトがあるので、
表現するスポーツであるフィギュアスケートを選んだのでしょう。
もちろんこれは無意識的に選びますし、ヨードですので半ば
運命的に選んだのです。

しかし、ですからフィギュアスケート以外の道に行っても浅田真央選手
はその天才性を発揮出来るでしょう。

それは火星と木星の表すような分野でと言うことです。やはり具体的
には指導者や日本スケート連盟におけるような活動でしょう。
ただし、火星と木星は幅の広い活躍が出来るので、色々な場で
活躍が期待できます。

これはつまり天王星、海王星、土星の合がメインなので、
創造的な天才性がメインとなるので、色々な分野に進めるのです。
その意味ではヨードの場合は2つのインコンジャンクトの中心に
なる星こそが、最重要なのです。
この星を活かすためにセクスタイルの2つの星が役に立つと言う
複合アスペクトなのです。

最後にヨードに関してはホロスコープ作成ソフトなどでは、この
ヨードは比較的に見落としがちです。
しかし、このようにヨードは極めて重要な複合アスペクトでして、
浅田真央選手の場合のように、ヨードがその人の一生を左右
する例は多いです。

ですからホロスコープ解読の際にはまずはヨードがあるかないかは
常に確認しておきましょう。
ヨードがあるかないかで、その人のホロスコープの解読はかなり
変わってくるのですから。

次回も複合アスペクトについて解説します。

占い師Hisashiの占い講座80(小三角の解説)

今回も複合アスペクトです。

今回は小三角です。
小三角とはトラインのアスペクトに対して、
中間点にセクスタイルになる星が入るアスペクトです。

例えば牡牛座20度の太陽に対して、
乙女座20度の木星がトラインになり、
その中間点である、蟹座20度に月が
入る場合は牡牛座の太陽と蟹座の月の
セクスタイルと蟹座の月と乙女座の木星
もセクスタイルになります。

その意味で、セクスタイル2つとトライン1つ
の複合アスペクトだと言えます。

この小三角はグランドクロス、グランドトラインに
比べて、地味であまり効果もない複合アスペクトで
あると以前は言われてきました。

しかし、グランドクロスはスクエアの複合アスペクトで
扱いづらいところがあり、グランドトラインは同じ元素
のみの複合アスペクトで偏りが顕著であるのに比べ、
この小三角はトラインとセクスタイルと言う扱いやすい
アスペクトのみで構成され、元素も2種類が組み合わさ
れているので、非常に使いやすい複合アスペクトで
あると言えます。

つまり、扱いにくいが努力で使いこなせればバランスが
良い晩成の複合アスペクトがグランドクロスであり、扱いやすい
が偏りがあり、難しいところもある早熟のグランドトラインに
対して、ある程度扱いやすく、ある程度バランスもとれている
中間の複合アスペクトが小三角であると言えます。

その意味ではうまく使えばグランドクロスやグランドトライン
にも引けを取らない活躍も期待出来る複合アスペクトです。

基本的には火の宮同士のトラインに風の宮のセクスタイルが
入るパターンと風の宮同士のトラインに火の宮のセクスタイル
が入るパターン、地の宮同士のトラインに水の宮のセクスタイル
の入るパターン、水の宮同士のトラインに地の宮のセクスタイル
の入るパターンがあります。(もちろんオーブの関係があります
ので、星座の境界付近ではこれらのパターン通りでないパターンも
あります。)
基本的に男性宮同士、女性宮同士の組み合わせになるので、グランドトライン
に準ずるような偏りはありますが少なくとも2つの元素が関わるので、
グランドトラインよりはバランスは良いです。

それぞれ見て行きましょう。
火の宮同士のトラインに対して風の宮のセクスタイルが入るパターンでは
火の宮の何でも創造的に作り上げて、どちらかと言うと自分の
感性のみで進みがちなところに対し、風の宮の他の人の作品を参考にしたり
今の流行などを取り入れる工夫が出来ます。

風の宮のトラインに対して火の宮のセクスタイルが
入るパターンでは情報を駆使して物事を判断する際に、
オリジナルな考え方も加えようとするので、バランスの
良い判断が出来ます。

地の宮のトラインに対して水の宮のセクスタイルが
入るパターンではアクセサリーなどの小物を作ったりする場合
にもお客様の要望を考えて作るので、評価が高い物を作り
あげることが出来ます。

水の宮のトラインに対して地の宮のセクスタイルが入る
パターンでは、夫婦生活を営むにあたって、節約や
貯金などで、経済的にも安定出来るような工夫が出来ます。

いずれにせよこの小三角はトラインのみの、その元素だけに
行きがちなところにセクスタイルの工夫が出来るので、
かなり有効な複合アスペクトだと言えます。

この小三角を使いこなして成功された方が金メダリスト
のフィギュアスケーターの荒川静香さんです。

荒川静香さんは天秤座の火星、アセンダントの合に対して
水瓶座の月、金星の合がトラインです。
これだけですとスポーツの世界で女性的な美を表現する
と言うことにとどまります。
このトラインに対して射手座の天王星がセクスタイルで
中間点に入っていて、この組み合わせが小三角になって
います。

荒川さんのホロスコープですとこの射手座の天王星はかなり
強いです。
荒川さんが金メダルを取ったトリノオリンピックでは、
有力選手がミスが目立ち得点が伸び悩んでいました。
また荒川選手はこの時にけがをしていました。
この状況で、荒川さんの小三角の射手座の天王星が
反応したのです。たとえ得点が低くなっても、難易度
を下げて、確実にプログラムをこなそうとそう判断
したのでしょう。
これは賭けでもあります。
しかし、オリジナルで冷静な決断力を持つ、射手座のグランドトライン、
天王星を使い、結局はこの決断が功を奏して、有力
選手がミスをしていく中で、荒川さんだけがミスが
ほとんど無い演技をしたのです。

荒川さんの金メダルは偶然ではなく、必然だったのです。
小三角をうまく使った好例だと言えます。

以上のように小三角をうまく使えば、グランドクロスや
グランドトラインに引けを取らないほどの活躍が期待出来る
のです。

小三角の場合はキーとなるのが、中間点としてセクスタイル
で入って来る星です。
トラインで結ばれた2つの星は無意識にその力を働かせる
ことが出来ます。
しかし、中間点にセクスタイルで入って来る星はかなり意識
的に使おうとしないと、その力を発揮しないところがあります。
先ほどの荒川さんの例ですと、射手座の天王星のオリジナル
で冷静な判断は意識的に使う必要があったのです。
荒川さんはスポーツ選手ですので、そうした星を使うことは
練習や試合の中で培っていったことなのでしょう。

私たちはこの小三角の中間点に関してはホロスコープから
12星座や12室などを考えて、意識的に使う必要があるのです。
この星を使いこなすことが小三角のキモとなるのです。

そうすればこの小三角を使い、グランドクロスの人や
グランドトラインの人に負けないほどの活躍が出来る
でしょう。

次回も複合アスペクトについて書いていきます。